この色

 

他の　誰彼とも
比べないで

好き　だと　言うのなら

この色
私の　この色

この色を

好きだと
言ってちょうだい

 

繊細

 

“繊細”　という名の
持ち主は

あなただけ
ではなく

もちろん

わたしだけ
でもなく

 

 

のぞみ。

 

すべてを
閉じて

夜に
沈めるの

すべてを
開いて

朝を
受け入れる

ために。

 

こんな予感

 

色の薄い
想いを

少しの距離と
ゆっくりの時間とで

隔てて

こんな予感が
する

あんな　言葉を
聞いても

こんなに　こゝろが
重なり

あっていても。

 

 

香油

 

何事もなく

夜の襖を
閉じる

そんな
今日と言う日に

ごほうびのように

じんわりと
ぽたりと

しあわせの
香油が

滴る

 

みち

 

ウエディングの
お祝いの曲は
何がいい

奏でるわ
幸せのメロディ

どこまでも
どこまでも

謳うよ
きみのため

幸せの
みち

*

もうすぐ幸せのブーケを手にする
きみへ

 

 

そんな予感

 

いつだって　そうだった

かしこまった
約束なんて

いつも　なにひとつ
していない

けど

そんな予感
いつもしてたの

そんな予感