美月葉月

言の葉 ゆらり

もういちど

2015-01-24 22:00:13 | 美月葉月

 

あんなに
大好きだったのに

どんなに
大好きだったのか

反芻することは
できても

再現することは
できない

言葉にすることも
できないし

ましてや

あなたの前で
もういちど

泣くなんで
できやしないわ

 


魔法

2015-01-17 10:00:59 | 美月葉月

 

恋する気持ちは
ねぇ

何ものかに
ふりかけられた

魔法ね

乙女の頃から
いい歳した 分別ついたであろう
つい先頃までも

いつ魔法が消えるの
と、願った頃も

いつ魔法が消えてしまうの
と、怖れた頃も

それは
私のものであっても
私のものではない

 

恋する気持ちは
ねぇ

魔法に操られた
自由の利かない

私 だったの

 

 


虫眼鏡

2015-01-12 16:39:24 | 美月葉月

 

虫眼鏡で見る きみは

私の知っているきみと
寸分たがわず

きちんと歳を重ねては
いるけれど。

右の口角をちょっとあげて
笑う顔なんぞ

そのままで

その笑顔が
キムタクそっくりと

その昔
友に言ってみたら
全否定されちゃったけど。

虫眼鏡で見る
きみの隣のその人よ

ねぇ
この笑顔はやっぱり
キムタクそっくりよね

ほら
今度は賛同の声が

聞こえるわ。

 

***

 

九州のおれんじ鉄道の
“おれんじ食堂”
という観光列車に乗ってきました

東シナ海を見るのは 初めて

すてきな体験をしてきました

 


手に。

2015-01-09 14:21:12 | 美月葉月

 

そのとき

願って 托して そして
信じて

きみの しあわせを

わたしではない
別の誰かの

手に。

 

*

 

年賀状を 交換するたびに
おのおのの それぞれの だけど べつべつの

しあわせを 確認しあう

それは しあわせと 言う言葉に
置き換えられるのでしょう

ね。