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「実相寺昭雄」ウルトラ絵画&写真展

2023年05月21日 | ウルトラ関連


「実相寺昭雄」ウルトラ絵画&写真展


 「実相寺昭雄見聞録第二集」の発売を記念して、ネオ書房@ワンダー神保町店にて開催された実相寺昭雄監督の絵画と写真の展示会。

 会期は5月4日(木)~14日(日)で、前期と後期で原画が入れ替わりました。来展できなかった人たちのために紹介させて頂きます――。





 お店の場所


 「ネオ書房@ワンダー神保町店」は、神保町駅のA1出口を出て右側へ徒歩0分の場所にあります。





 原画や写真が展示されているのは2階で、入り口を入ってすぐ右手にあるエレベーターを使います。





 2階に上がった後、エレベーターを出て右手にある部屋が展示場です。(左手にある厨房の向こう側の左側の壁)

 厨房の右側の棚で、うす味とチーズ味の「カール」が販売されています。



 


 実相寺昭雄監督のオフショット


 「帝都物語」やウルトラマンティガ第37話「花」でのオフショット、自宅で撮られた写真などが展示されています。

 基本的に、写真撮影は自由となっています。












【直筆原稿】

















 実相寺監督が描いたウルトラ絵画


 ウルトラ絵画は、さらに奥のスペースに展示されています。5月10日(水)に作品を全て入れ替えるとのこと。

 こちらも写真撮影は自由です。なお、こちらの絵画は「ウルトラ怪獣幻画館」(ちくま文庫)に収録されています。






【前期】


































































【後期】





















 
 






















 















 お店の本棚


 お店の本棚には、特撮関連本やソフビが販売されています。実相寺昭雄研究会の棚もあります。


























 編集後記


 KRT(現TBS)の社員だったが、奇抜な演出を繰り返して局から干され、それを見かねた先輩の円谷一によって円谷プロに出向することになった実相寺昭雄。

 『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』の監督を務めることになったが、彼はここでも後に“鬼才”と呼ばれることになる前代未聞の演出を行った。



[ウルトラマン第34話「空の贈り物」]


 主人公のハヤタ隊員にベータカプセルとスプーンを間違って掲げさせたり、ヒロインのフジ隊員の顔を魚眼レンズでドアップで撮影。

 さらには、海外売りを考慮して日本的な建物での撮影はNGだったにも関わらず、畳にちゃぶ台を置いた和室でダン隊員とメトロン星人の会話シーンを撮影。



[ウルトラセブン第8話「狙われた街」]


 枚挙に暇の無い暴挙の数々に局のプロデューサーやスタッフ、キャストを度々怒らせたが、彼はそれらを飄々と受け流して自分の美学を貫いた。

 しかし、脚本の最後に自らが考えたナレーションを付け加えたり、怪獣に演技指導をしたりと、良い作品を作るための努力は惜しまなかった。



[ウルトラマン第23話「故郷は地球」/ ウルトラセブン第8話「狙われた街」]


 さらに、“実相寺アングル”と呼ばれるナメや遠近法、シンメトリー配置、光と影を使った革新的な映像表現を取り入れた。

 それが、時代や世代を超えて、ファンの心にいつまでも残る数々の名作を生み出すことに繋がったといえる。



[ウルトラセブン第8話「狙われた街」]


  5月7日(日)に同店で開催されたトークショーで、実相寺監督の盟友(悪友)である寺田農氏は、彼をこう評している。

 「実相寺は天才。この先、彼を越える監督は出ない。映画だけでなく、あらゆる分野であれだけ多才な人間はいない」と――。


      


【出典】「実相寺昭雄研究会


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