先ず、大動脈解離を簡単に言うと、太い血管が裂ける病気で生存率は余り高くないと言う事です。
2016年8月17日23時くらいから自宅で髪を染め始めて半分くらいの時に肩が異常に痛くなり、
その後背中に刺すような痛みが走り「来た!」と思いました。
(なぜか、予感みたいなものがあり、ずっと肩こりが異常だと思っていて「これで背中が痛くなったら
大動脈解離だな」なんて漠然と頭の隅にありました。)
大きな声で2階にいる息子の名前を呼ぶと、いつもなら寝ていて起こしてお風呂に入ると言うパターン
だったので、1回で返事をして降りて来てくれた事が最初の運が良かった事で、私の異変に驚き救急車と
寝ている主人を起こしてくれ、身体を横にしたいけど髪を染めている途中なので新聞紙を廊下に敷いて
もらい、その上に横たわりました。
救急車が到着したのが23時40分くらいで、医療センターにすぐに搬送されたのですが、オペ室が空いて
いない事、医師がいない事で、CTとエコー(後でわかった事ですが、エコーの撮影は出来なくて
撮れない=解離の判断をしたと言う事でした)を撮って解離と言う事がほぼ確定、調布インター近くの
榊原記念病院へ救急搬送され、救急車の中でも私は意識があり、「右手の血圧いくついくつ、左手は
測定不能」「背中の痛みに移動がありますか?」との隊員の質問に「同じ場所です。」と答えたりして
到着後すぐにCTを撮ったりして、約1時間後手術が始まり5時間。
一部分に人工血管を使った手術で、裂けた部分全部を人工血管にする技術は可能だけど、体力が持たなく
死亡するそうです。私は首の下あたりに膨らみを感じるので、この辺が人工血管なのかな?って感じです。
他の裂けた部分の血管は、そのまま血管の壁が厚くなるのを待つようです。ですから血圧を高くしない
よう日常生活の管理が必須です。
3日間私は意識が戻らず、家族はだいぶ心配したようですが、ICU(集中治療室)で会った時に家族
みんなの顔があり、「助かったんだ!」と実感しました。
家族はICUに行く度、声を掛けても返事がなく、「駄目なんだろうか?」と心配していて、3日目に会話が
できた時には「頭も大丈夫! 手も握れた!」と安心したと後になって話してくれました。
手術後5日目、リハビリを兼ねて自分の足で立って体重計に乗りましょうと言われ、恐る恐るベットから……
なんと7.7kgの増量(笑)。まぁ、点滴を何本もしていて、手も足も全部パンパンに膨れている状態でしたから。
ICUに14日間くらいいる間、看護師さんが「髪を染めている最中に倒れたのね、ヨシ私が洗ってあげるヨ!」
と言って、洗髪する場所へは移動できない時だったので、そのままICUのベットで洗ってくれた方、大変な作業
だったと思います。本当にテキパキと動き優しい方ばかりでお世話になりました。
一般病棟に移動してからは、リハビリの医師が毎日のように来て、少しずつ歩く距離を延ばしたり、日常の
軽い運動を教えて頂いたりしてました。ここ榊原記念病院も長くは居られない病院なのですが、約3週間
お世話になり介護タクシーにて、移動(転院)しました。
9月7日医療センターに転院をしましたが、9日に心臓に水が溜まっているので、普通の人の3倍にも心臓が
膨れている事、取り除かないと感染症を引き起こしたり、心不全を起こす原因になるとの事、転院後の
レントゲンの写真を見ながら説明を聞き、「局所麻酔で30分の手術です。」と言われ、何か嫌な予感はする
ものの17時から始まり、予感は的中! 麻酔はほとんど効かず痛い事、痛い事(爆泣)。
「ここの局所麻酔ほんと効かないよね」「男の人で気絶する人もいるよね」とか、医師2人の会話が耳に
入るも痛いしか言えず、結局手術は1時間掛かり、外で待っていた主人は余りに長いので看護師さんに
問い質したと話していました。
普通は300mlを超えると手術に踏み切るケースが多いと話していましたが、私の心臓には750mlもの
お水が溜まっていたので、転院してきて医療センターのM医師に出会えて、本当に運が良かったと思い
ました。
手術後1週間、心臓が小さくなり水もなくなりキレイになったレントゲンを是非見て欲しいとM医師に
言われ、主人が来るのを待って、手術前と手術後と見比べて素人の私達でさえわかる画像の違いでした。
そして、CTの画像も見ながら、「この先まで裂けていたら心臓に影響があり、この先まで裂けていたら
脳に影響があり、この先まで裂けていたら歩く事に影響があり、本当に際どいところで止まっていたので
助かったんですよ!」と改めて運の良さを聞かされました。
そして、9月21日に退院をしました♪
体重が8.5kg減り、筋肉が全くなくなって、まだ歩くのがやっとでフラフラ、長時間の歩行は無理なので
退院後1回だけ買い物へ行ったスーパーでは車イスをお借りして主人に押してもらいました(笑)。
家の中でのリハビリをもう少し行い、お庭に、そして散歩にと出られるようにと頑張ってます。
今までのような頑張りの効く身体には戻れませんが、無理をしなければまだまだ生きられそうなので、
いくつもの幸運に恵まれて助けて頂いた命を大切に、上手にこの身体と付き合って行こうと思います。
多くの方々から、お見舞いのメールを頂きましたが、お返事を出せずに申し訳ありませんでした。
励ましのお言葉に勇気付られて、本当に感謝いたしました。有難うございました。
長文になってごめんなさい。
大病の先輩(スミマセン)ですから、いろいろ教えてもらおうと思ってます。
ソラを連れて、ワカちゃん達とお散歩が目標かも
意識が戻り、仕事の事が気に掛かり、娘に連絡をとってもらい驚かせてしまいごめんなさい。
娘から「相当おどろいてたよ!」と聞き、ICUのベットの上から謝ってましたヨ(笑)。
また一緒にお仕事が出来ますように
空ちゃんの散歩で寄ってね。待ってます🐶🐱
術後に医療センターに転院すると聞いたので、転院後に伺うつもりでした。来てもいいよと言う時期を教えて下さい
兎に角、手術が上手く出来て良かったです。
よかった よかった
皆、心配してたんですよ。
しばらくは、普段の生活に慣れるまで、あまり無理なさらぬように!! ゆっくり~ ゆっくり
リハビリで歩いて行きますから、お話を楽しみにしています。
兎に角、何事も少しずつの時期なので、先の予定は何も考えられない状態です。
スミマセン
直接ご連絡できないままでごめんなさい。
ホントに覗かれちゃったかなと思うくらい「ゆっくり~ ゆっくり」の生活をしてますヨ
ですから、首を長くして待っていてくださいね。