ゴキ研

ゴキゲン中飛車研究ノート

定跡の基本から最前線まで詳しく紹介。

ゴキゲン中飛車対超速▲3七銀急戦【菅井流の研究1】

2012年01月25日 23時42分25秒 | 超速対菅井流
最近食べログ問題を端に発し、「ステルスマーケティング」通称ステマが問題となっている様だ。

意味はこちらが詳しい。

同人用語の基礎知識

世間ではアフィリエイトもステマとして問題となっている様で、
そうなるとゴキ研もステマという事になる。

しかし、私は拡大解釈ではないかと思うのだ。

例えば、棋書ミシュランさんは各戦型や出版社、著者別に棋書を検索できるように
とても見やすいサイトを作っている。

棋書を購入しようと考えて訪れた方も大いに役に立っているはずであり、
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その為に記事を書いて紹介する労力に対する効果は小さいものだ。

売れても多くて5冊程度の報酬しか得られない。

私としては、ここに書く記事に対するご褒美というスタンスでやっている。

棋書のレビューは個人が読んだ感想であり、万人に当てはまるものではない。

インターネットを使っている以上、その情報が本当に正確な物か判断する事が大事だと思う。

ゴキ研の読者にアフィリエイトに否定的な意見をお持ちの方がいらっしゃれば、
棋書のリンクはクリックしない様にお願いしたい。

もちろん、ゴキ研の記事は個人の研究なので使えるかどうかも各自で判断して欲しい。

最後に必要となるのは、自身で取捨選択する判断力なのだから。

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前回の記事でゴキゲン中飛車対超速における菅井流の基礎を述べた。

そこでは以下の3図を次のテーマとした。



現在最有力とみられているのはテーマ図4で、最近立て続けに出現している。

菅井流はお互いに強く踏み込んだ直線的変化の将棋なので、
居飛車の手段も限られ研究しやすい意味合いがある。

テーマ図4周辺における変化で振り飛車が戦えれば、対超速にも目処が立つのだ。

今回は順番と言う事で、テーマ図3を取り上げたいと思う。

テーマ図2からの指し手
▲3五歩△同歩▲4六銀(第1図)
△4五歩▲3五銀△5六歩▲同歩△8八角成▲同銀△7二玉(第2図)
▲5七玉(テーマ図3)




今回取り上げるテーマ図3は、菅井流に対して▲3五歩△同歩▲4六銀(第1図)
と仕掛ける将棋で、菅井流第1号局の変化でもある。

その実戦では第2図で▲7八玉として負けたので、
▲5七玉のテーマ図3を考えてみたい。

テーマ図3は実戦例は無いと思うが、先日の王将戦第1局で出た顔面受けを
▲3五歩~▲4六銀の仕掛けに応用したものだ。

ここは振り飛車に手が広い局面なので良くできる可能性は非常に高いと思う。

テーマ図3からの指し手①
△6五角▲6六玉△5六角▲5八金左△8四歩▲5五歩△9二角
▲4三角△3二銀▲3四角成(第3図)



△6五角は5六と7六の歩を狙いにした角打ち。

△5六飛だけは許せないので、受けるには▲2六飛か▲6六玉だが
前者は後に述べる変化に合流する。

▲6六玉は角取りなので△5六角しかないが、▲5八金左と受けられると
次に▲5五歩で角が詰むので忙しい。

振り飛車の攻めがひと段落したところで▲4三角~▲3四角成と馬を作られると、
居飛車が盤面中央を支配している格好だ。

振り飛車は角ばかり動かしていて駒が前に進んでいない。


テーマ図3からの指し手②
△7四角▲2六飛△5六飛▲同飛△同角▲同玉△3六飛▲5七玉△5六歩▲6八玉
△3五飛▲4四角△2五飛▲2六歩△2四飛▲3五角打(第4図)



△7四角は▲6六玉が角に当たらない様にして△5六飛を狙いにしたものだが、
今度は▲2六飛とされると前述の変化と違い、7六の歩が取れない。

これで収まってはワンサイドゲームになってしまうので△5六飛から角損の強攻に出る。

5六で清算して△3六飛~△3五飛で成功の様だが、▲4四角があった。

△2五飛に▲2六歩と受けられて飛車が捌けない様では困った。

第4図は△3三銀が最善の頑張りだが、▲2四角△4四銀▲4三飛で困っていると思う。


テーマ図3からの指し手③
△6四角▲1八飛△3六歩▲2六銀(第5図)



△6四角から飛車のコビンを狙うのは▲1八飛と香車に紐を付けられてうまく行かない。

△3六歩▲2六銀(第5図)となると失敗だ。

これら3つの変化を踏まえて、もう少し手順を工夫してみよう。


テーマ図3からの指し手④
△3六歩(第6図)



△3六歩は、△7四角や△6五角からの玉頭攻めと、△6四角のコビン攻め両方を見せたものだ。

例えば、△7四角を先受けして▲2六飛(△7四角▲3六飛で一歩得で第4図へ合流が狙い)なら、
△6四角(A図)で香車が助からない。



ここは居飛車も手が広いので、振り飛車にとっても嫌なところだ。

第6図からの指し手①
▲2六銀△7四角(第7図)



▲2六銀は△6四角なら▲1八飛で第5図へ合流させる狙い。

ここは△7四角から攻めるところだ。

この手に替えて、△6五角だと▲6六玉が気になる。

角取りなので△5六角と行くが、

(1)▲5八金左なら△4六歩▲同歩△2九角成!▲同飛△3七桂▲同銀△同歩成(B図)で食付ける。

しかし、(2)▲5八金右に対して有効な手段が無い。



また、△5六角に替えて△5六飛は▲6五玉△5七飛成▲5八金右で続かない。

よって、△7四角が勝るのだ。

ここで先手には4通りの受け方があるがどれも似た展開となる様だ。

(1)▲5八金左~▲4八玉
(2)▲5八金左~▲6八玉
(3)▲5八金右~▲4八玉
(4)▲5八金右~▲6八玉

また、攻めるなら(5)▲4三角もある。

第7図からの指し手①
▲5八金左△5六飛▲4八玉△3二金(第8図)

第7図からの指し手②
▲5八金左△5六飛▲6八玉△3二金(第9図)

第7図からの指し手③
▲5八金右△5六飛▲4八玉△3二金(第10図)

第7図からの指し手④
▲5八金右△5六飛▲6八玉△3二金(第11図)




居飛車がどちらの金で受けても、△5六角は成立しない。

例えば、第7図から▲5八金左△5六角▲4三角(C図)で困る。

△4六歩は筋だが強く▲同玉と取られ、△7四角▲2一角成△5六飛▲4五玉(D図)で切れている。



そこで、△5六飛と攻めて▲4八玉または▲6八玉に△3二金として自陣の隙を消す。

これで一局の将棋だと思う。

ただし、▲4八玉と逃げれば△4六歩の攻めもある。

▲5七歩と受けると△7六飛▲7七銀△4七歩成▲同金△4六歩(E図)がある。

なので、▲4六同歩△同飛▲4七歩△4二飛(F図)と進めるのが良いだろう。



▲5三角と打って馬が作れるが振り飛車にも一歩得と言う主張は一応ある。

第8図から第11図を比較すれば第11図が最善か。

しかし、振り飛車も十分に戦えていると評価して良いと思う。

第7図からの指し手⑤
▲4三角△5六飛▲6八玉△4六歩▲5七歩△5三飛▲2一角成△4七歩成(第12図)



受けるのが面白くないと見れば、居飛車は反撃に出る事も考えられる。

しかし、△5六飛~△4六歩が玉に近いところを攻めて厳しい。

と金が出来た第12図は振り飛車が優勢だろう。

ここまで見た変化は△4六歩が攻め筋となっていたので、
今度は銀を動かさずに頑張って受ける手段を考えてみよう。


第6図からの指し手②
▲3八金△7四角(第13図)



▲3八金は△6四角に備えた一手。

具体的に手順を示すと、▲1八飛△5三角▲2六角(G図)だ。

以下、△2四歩には▲同歩△2二飛▲2七金(H図)で受かる。



ここは△7四角から玉頭を攻める。

第13図からの指し手
▲4三角△5六飛▲6八玉(第14図)



今度は▲4三角の反撃が成立する。

第14図まで進んだ時に△4六歩の攻めが無いのだ。

この▲4三角を消すには第6図に戻って△6五角しかない。

第6図からの指し手③
▲3八金△6五角(第15図)



△6五角と打てば▲4三角は無くなった、

しかし、今度は▲6六玉が生じるが大丈夫だろうか。

第15図からの指し手①
▲6六玉△5六飛!▲6五玉△5七飛成▲7八角△5二金▲4四角
△4三金▲5五歩△4二銀(第16図)



乱暴に見えるが△5六飛が決め手級の捌き。

角損でも駒の効率が違い過ぎる。

先程までと違い、居飛車は飛車の横利きが金により遮られているのだ。

以下は一例だが、振り飛車の攻めを振り解くのは容易でないと考える。


第15図からの指し手②
▲5五角△5六角!▲同玉△5五飛▲同玉△6四角▲4五玉△3三桂
▲3四玉△2八角成▲同金△4八飛▲5五角△3二銀(第17図)



これも角損の強攻がありそう。

以下、無理矢理飛車を取って手順に攻めた第17図は詰めろ。

精査していないので断言はできないが振り飛車に勝ちがありそうだ。

▲3八金は微妙な結果に終わったので、今度は遊び駒の活用を図る▲7七銀を調べよう。

第6図からの指し手④
▲7七銀△6四角▲5五角△同飛▲同歩△同角▲4六歩△6二角
▲4三飛△3五角▲4一飛成(第18図)



▲7七銀は△7四角に▲6六銀(I図)と中央を厚くする狙いである。



ここは3筋に垂らした歩を活かして△6四角と行くべきだ。

この角のラインを止めるには▲5五角くらいしかない。

△5五同飛~△同角で近付けて受けるが、4六を支える銀に働きかける△6二角が厳しい。

これは受からないので▲4三飛と反撃するしかない。

以下、居飛車が最も強く戦えば第18図となるだろう。

ここはどちらの角で行くのが正解か。


第18図からの指し手
△4六角右▲4八玉△2八角成(第19図)



△4六角右と行くのが正解。

左辺へ逃げれない様にするのが肝心だ。

▲4八玉で▲5八玉は△2八角成が△5六飛までの詰めろになる。

第19図も非常に難解だが詰めろになっている。

仮に▲3一龍とすれば、△4七銀と打って詰む。(J図)



(1)▲同玉は△5七飛▲4八玉△3七歩成▲同桂△同馬▲3九玉△2七桂以下の13手詰め。

(2)▲5九玉△5八歩▲同金右△同銀成▲同玉△5六飛以下の11手詰め。

(3)▲5九玉△5八歩▲同金右(左)△同銀成▲同金△4九金以下の11手詰め。

(4)▲5九玉△5八歩▲同金左△同銀成▲同玉△5六飛以下の9手詰め。

しかし、▲3一龍代わる手段も難しく第19図は振り飛車が勝勢と言える。

菅井流の思想で述べた実戦例と以上の変化により、
▲3五歩~▲4六銀の仕掛けは振り飛車がやれるのではないかと思う。

次回以降からは単に▲4六銀と出るテーマ図4を取り上げたいと思う。



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ゴキゲン中飛車対超速▲3七銀急戦【菅井流の思想】

2012年01月10日 22時54分47秒 | 超速対菅井流
1/8(日)と1/9(月)の二日間にわたり開催された王将戦第1局。

その大盤解説会に両日参加してきた。

そこでプロの解説で得た知識、私自身が考えた変化をここで還元したいと思う。

振り駒の結果、久保利明王将の後手番となりゴキゲン中飛車を採用された。

先手番佐藤康光挑戦者の初手が▲7六歩であり、2手目△3二飛という選択肢もあったと思うが、
そこは相手が佐藤流△4二銀の創始者であり採用し難いだろう。

ところで、王将戦は1、3、5局が静岡県で行われる。

並行して行われる棋王戦の第3局も静岡県開催が決まっている為、第1局の振り駒の結果によっては
静岡開催は全てゴキゲン中飛車となる可能性がある。

そうなれば面白いが、佐藤康光挑戦者が3手目▲6六歩を採用するかに懸かっているだろう。

さて、第1局は佐藤康光挑戦者が超速▲3七銀急戦で対抗した。

ゴキゲン中飛車には様々な超速対策がある中で、
久保利明王将はつい最近登場したばかりの菅井流を選択した。

この選択の背景には、最大12戦(後手番最大7局)に及ぶ王将・棋王W防衛戦と、
間に行われる順位戦3局(後手番2局)を見据えたものだと推測できる。

つまり、大舞台で採用する事により周囲のプロ棋士による採用・研究が進み、
タイトル戦後半にある程度の結論が出る事を目論んで第1局に持ってきたものと考えられるのだ。

希望としては△4四銀型相穴熊を観たかったが、長いシリーズでそのうち採用される事だろう。

個人的には先日、久保利明棋王・王将宛に研究を送ったので、それの採用も期待している。

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初手からの指し手
▲2六歩△3四歩▲7六歩△5四歩▲2五歩△5二飛▲4八銀△5五歩▲6八玉△3三角▲3六歩(基本図)



基本図からの指し手①
△3二銀▲3七銀△4四歩(テーマ図1)

基本図からの指し手②
△6二玉▲3七銀△4四歩(テーマ図2)



菅井流とは、2011.11.15が初登場の最新の超速対策で、
超速出現当初からある銀挟み型(テーマ図1)からの派生である。(テーマ図2)

銀挟み型(テーマ図1)は次に、▲4六銀△4五歩▲同銀△4三銀(A図)を狙いとしている。



菅井流の思想をご理解頂く為に、まずは銀挟み型が何故指されなくなったかを解説しよう。

テーマ図1からの指し手
▲3五歩△同歩▲4六銀(第1図)



テーマ図1では単に▲4六銀ではなく、
▲3五歩△同歩の突き捨てを入れてスピードアップを図る仕掛けがある。

△3五同歩と取らずに△4三銀▲3四歩△同銀▲3八飛(B図)という進行もあり、
実戦例では振り飛車も勝っているが、角道が止まっているので△5六歩の反撃が甘く
居玉で戦いになるのでまとめるのは大変だ。



第1図で振り飛車側から考えられる手は以下の2通りだ。

(1)△4五歩
(2)△3六歩

順に考えて行きたい。

第1図からの指し手①
△4五歩▲3五銀△5六歩▲同歩△8八角成▲同銀(途中図)△5六飛▲4四銀
△4六歩▲6五角△5七角▲7八玉△5二飛▲5八金左(第2図)



△4五歩には3筋を突き捨てた流れから▲3五銀と出る。

△5六歩は▲同歩と取らないと△5七歩成が王手の先手になるのが超速における基本だ。

△5六飛の銀取りには▲4四銀が銀を逃がしつつ△5五角を防いで味が良い。

以下第2図となり、次に▲5三歩からの角取りと、▲2一角成を見せられて居飛車優勢。

角交換となった途中図からは▲4四角の王手香取りを見せられて△6二玉と上がれないのが痛い。

振り飛車は別の手段が必要だ。

第1図からの指し手②
△3六歩▲3八金(第3図)



本譜は2011.2.2 順位戦A級 ▲郷田真隆九段△森内俊之九段戦の進行だ。

△3六歩には▲3八金が好手で、単に▲2六飛では△4五歩▲同銀△5六歩▲同銀△8八角成
▲同銀△4四角(C図)となり振り飛車優勢。
また、▲5五銀には△3七歩成▲同桂△3六歩(D図)で振り飛車優勢。



△3六歩でどうやっても振り飛車が良い様だが、▲3八金が唯一の好手。

まず、△4五歩▲同銀△4三銀(E図)は銀挟みになっていない。

△5六歩の反撃が利けば良いが、▲同歩△同飛▲3四歩(F図)と反撃されてしまう。



第3図から△4三銀▲2七金△5六歩▲同歩△同飛▲3六金という形が手厚く、
先手が指しやすいと認識されている。

これらを踏まえた上で菅井流で同様の進行を辿るとどうなるか見て頂きたい。

テーマ図2からの指し手①
▲3五歩△同歩▲4六銀(第4図)



第4図の進行は第1号局と同一である。

(2011.11.15 順位戦C級2組 ▲長岡裕也五段△菅井竜也五段戦)

ここからの進行に銀挟み型との違いが出る。

第4図からの指し手
△4五歩▲3五銀△5六歩▲同歩△8八角成▲同銀△7二玉(第5図)



△4五歩と反撃するのがここでは勝る。

△3六歩では前述の▲3八金で良くならない。

本譜の△5六歩は次に△5七歩成が王手の先手になるのは前述の通りだ。

△8八角成▲同銀と先手が角を持ったタイミングで△7二玉と寄れるので、
▲4四角がないのがこれまでとの違いだ。

銀挟み型の途中図では△6二玉と出来ないのを今一度確認頂きたい。



第5図からの指し手
▲7八玉△5六飛▲6五角△5七飛成▲2一角成△5五角▲2六飛△3二銀(第6図)



第1号局は▲7八玉としたが、王将戦第1局の様に▲5七玉(テーマ図3)もあるかもしれない。



3筋の歩が切れているので△6五角に▲2六飛と受けやすい意味がある。

次回以降に検討してみたいと思う。

本譜は▲2一角成と桂馬を取って成功の様だが、△5五角(飛車取り)~△3二銀で第6図は馬が死んでいる。

こうして、銀挟み型で痛い目に遭った▲3五歩~▲4六銀には対抗する目途が立った。

もう1つ、テーマ図2から単に▲4六銀はどうか調べて行こう。

テーマ図2からの指し手②
▲4六銀△4五歩▲同銀
△3二金(テーマ図4)または△3二銀(テーマ図5)



テーマ図2から単に▲4六銀には、△4五歩▲同銀として
△3二金(テーマ図4)または△3二銀(テーマ図5)と後から選択する事が出来る。

つまり、参考図の様に△3二金で銀挟みを狙う場合は▲3五歩△同歩▲4六銀と変化が生じる。



参考図から単に▲4六銀とした変化に限定している意味があるのだ。

ただし、この形は次に△4三銀(金)として銀挟みなので▲3四銀(G図)と攻められる変化を覚悟しなければならない。



この変化は3歩損でゆっくりとした展開にはできないので、振り飛車を持つ側は『不退転の覚悟』が必要だ。

石田流の鈴木流急戦や久保流急戦などの急戦を得意とする人に向いている作戦と言える。

以上を要約すると、

(1)角交換したタイミングで△7二玉とできるので、安定した玉型で戦える。
(2)△4五歩▲同銀と呼び込んだ時に、△3二金と△3二銀を選択できるので手広い。

この2点が銀挟み型にはない菅井流の思想である。

これにて基礎変化は終了とし、
次回以降に詳しい変化を調べて行きたいと思う。

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