ゴキ研

ゴキゲン中飛車研究ノート

定跡の基本から最前線まで詳しく紹介。

3月の新刊情報

2011年03月10日 22時21分51秒 | 日記
この時期になると久保利明棋王・王将の防衛戦が始まるので、振り飛車の季節が来たなと感じています。^-^

それと共に、花粉の季節も到来しました。TnT

早く暖かくなって欲しいと思っていたかと思えば、早く梅雨が来て欲しいとまだまだ先の事を思ってしまいます。

さて、3月はマイコミさんから注目の2冊が発売されます。

先ずはW防衛戦の真っ最中である久保棋王・王将による石田流の定跡書。



                       久保の石田流

戸辺誠六段が得意としている升田式石田流に、自身が升田幸三賞を受賞した久保流急戦、2手目△3二飛戦法、そして菅井新手▲7六飛も述べられている様です。

最近私は、石田流を採用するようになったので発売が待ち遠しく思っています。^-^

(別に先手中飛車を捨てた訳ではありませんよ。)

そして、2冊目は圧倒的な成績でA級復帰を決めた佐藤康光九段による矢倉の定跡書



                    佐藤康光の矢倉

ついに藤井流矢倉早囲いが棋書に初登場です。^-^

早囲いには急戦が付き物で、勉強していないと指せません。

先手矢倉の新たなスタンダードとなる可能性を秘めたこの戦法を述べているだけでもとても価値が高い。

それに加えて、現在はあまり脚光を浴びていない森下システムも載っている様です。

既に矢倉▲3七銀戦法の棋書は充実しているので痒いところに手が届く棋書である事を期待せずにはいられません。

こちらも余裕があれば購入したいところです。^^

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さて、随分と更新をさぼっているので、そろそろ記事を書こうと思っています。

最近、久保棋王が盛んに採用しているゴキゲン中飛車vs超速▲3七銀急戦の△3二金型を考察しようと思っています。

△3二金型で重要になるのは以下の4パターン。

①△7二玉型(パターンA:軽快型)
②△8二玉型(パターンB:左銀活用型)
③△7一玉型(パターンC:連結重視型)
④美濃先決型(パターンD:待機型)




この4パターンは△3二銀型との組み合わせもあり、8パターンほどが考えられます。

これから超速▲3七銀急戦を述べる上で、ライバルに勝つ最新定跡豊島将之の定跡研究を教科書として使用する予定です。

最新定跡を述べた本は旬が短いとあちこちで言われていますが、私の考えは違います。

例えプロの流行が移っても、アマチュアの世界では根強いファンが指し続けるものです。

特に、ライバルに勝つ最新定跡はこれから度々出てくる▲4五銀の進出にとても詳しいので
持っていて損は無いと考えます。

これを機会に購入を考えてみてはいかがでしょうか。



   ライバルに勝つ最新定跡



                       豊島将之の定跡研究

現在の研究中心は△3二銀型ですが、これはいずれ触れたいと思います。

では、次回をお楽しみに。^-^

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81-Dojoでの今日までの戦績

2011年01月08日 21時38分53秒 | 日記
以前こちらで紹介した81-Dojo

10月に登録して3箇月が経とうとしています。

そこで、これまでの戦績をまとめてみました。

先手勝率 0.424
後手勝率 0.630
全体勝率 0.515

先手勝率の低さに衝撃を受けると共に、後手勝率の高さも驚きました。

先手であまり勝てていないイメージはあったものの、39勝52敗の借金13。
どの戦型が特筆して負けているわけでもなく、満遍なく1つずつ負け越している状況。
フォームチェンジを図る目的で居飛車に挑戦したのが裏目に出たようです。

何か1つ先手番でのドル箱戦法を用意する事が急務の様です。

とは言え、最近取り組み始めた四間飛車穴熊は、相穴熊になると2勝5敗1千日手という有様。

対急戦 3勝1敗 勝率 0.750
対銀冠 1勝0敗 勝率 1.000
その他 3勝1敗 勝率 0.750

と、他の形では善戦しているので、感覚を掴めば使えそうな感触はあるので、
しばらくは使い続けるつもりです。

さて、後手番の戦績は46勝27敗で貯金19(!)。

ゴキゲン中飛車で勝っているのかと思えばそうでもなく、20勝19敗と勝率0.513。
負け越していないので御の字とも言えますが、得意戦法としているのにだらしない数字。

▲5八金右超急戦は7勝5敗 勝率0.583。
1つはトラブルが起きて投了したものも含まれるので、善戦したかと思います。

痛かったのが、▲3七銀急戦の超速に4敗を喫した事。
次に当たった時には超力戦をぶつけてみたいところです。

さて、では何がそんなに貯金を作ったかと言うと、相振り飛車が無敗で、

戸辺流三間飛車が5勝。
相三間飛車が2勝。(▲7六歩△3四歩▲7五歩△5四歩のオープニング)
その他1勝。

計8個の貯金。

戸辺流三間飛車とは戸辺流相振りなんでも三間飛車に載っている下図の形。



穴熊の弱点である金無双からの端攻めに対して理想形を許さない組み立ては秀逸の一言に尽きます。


戸辺流相振りなんでも三間飛車

そして、上に挙げた相三間飛車とは下図の形。



従来の常識では、図の△3二飛ではなく、△4二銀~△5三銀を優先するのが一般的でした。

ここで、▲7八飛には△4二銀▲7四歩△同歩▲同飛△5三銀で受かる寸法で、
次に△5五角~△8二角と転換する作戦が破壊力満点です。


相振りレボリューション

この2つはとても勝ちやすいと私は感じています。

皆様にも是非試してもらいたい戦型です。

また、四間飛車対ミレニアムも4勝無敗。

今はあまり見かけませんが、なかなか優秀な優秀な戦法だと思います。

さて、81-Dojoは毎日の様に来る人が多いので、
不特定多数の人ばかりと指す将棋倶楽部24とは違う楽しみがあります。

つまり、負けが込んでいる相手に作戦を用意してぶつける楽しみです。

皆様も一度試しに対局をする事をオススメします。^-^

英語が話せる必要はありません。(私がそうですから^^;)

海外の棋友があなたを待っていますよ!!(^-^ )/

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王将挑戦の豊島六段が本を出す!!

2011年01月05日 00時24分36秒 | 日記
来週の3連休は王将戦を観に徳島まで行こうと計画しています。^-^

シリコンバレーから将棋を観るを読んだ影響で生で観たくなった為です。

公開対局なのでタイトル戦の空気を肌で感じるいい機会だと思います。

私の人生観に何かきっと大きな影響を与えてくれると期待をしています。^^


さて、その王将戦の挑戦者である豊島将之六段が書籍を執筆されたようです。



マイコミ将棋BOOKS 豊島将之の定跡研究

ゴキゲン中飛車や、一手損とゼロ手損角換わり、横歩取り△8五飛戦法の△4一玉型と、△5二玉型。

それぞれに対して1つの対策に絞って優劣がはっきりするまで解説しているそうです。

私は迷わず早速予約しました。^^

今月下旬が楽しみです。^-^

1/5追記

色々と調べてはみたものの、東京-鳴門間の高速バスだけで運賃が往復¥17,000もする事が発覚。><

2日間の滞在でこの金額は勿体無いので、今回は断念する事にしました。T^T

来年は計画をしっかり立てて、長めに有給休暇を取って行きたいと思います。



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シリコンバレーから将棋から観る

2010年12月24日 00時19分29秒 | 日記
たまにはゴキゲン中飛車と関係ない事を綴ろうと思います。

先週の事になりますが、どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?
と言う本を購入し、昨日読み終えました。


            どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?


将棋の定跡書以外ほとんど本を読まない私としては、はじめはあまり興味は無かったのですが、
アマゾンのレビューを読んでいて面白そうだと思い購入しました。

将棋界には羽生善治名人以外にも沢山の魅力的な棋士がいます。

しかし、一時は七冠を独占した事もあり、将棋をあまり知らない一般の方には、
羽生善治名人の強さばかりが目立ち、その他のトッププロの魅力が伝わっていない
様に思います。

この本は、羽生善治名人の強さの秘密に迫りつつ、現代将棋の魅力や、
木村一基山崎隆之三浦弘行深浦康市といった個性的な棋士の素顔に迫っており、
大変面白くスラスラと読むことが出来ました。

特に、第57期王座戦第2局で山崎隆之七段投了の場面で見せた羽生善治名人の「怒り」が
とても印象的で、これに対し山崎隆之七段本人にインタビューで
「あれ、むかつきますよ、勝ってるのに。」と言うこの時の心情(本音)が面白い。^-^

「勝負の世界に身を置く者達の強さ、生き様」を感じる事ができ、
将棋を通して楽しみながら自己啓発ができて大変得をした気分です。^-^

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そして今日は、先程届いたシリコンバレーから将棋を観るを読んでいます。


                   シリコンバレーから将棋を観る


まだ第一章の羽生善治と「変わりゆく現代将棋」を読んだだけですが、
将棋世界97年7月号で述べた言葉がとても印象に残りました。

『将棋は難しい。序盤に限定しても恐ろしく奥が深い。どんなに体系化されたとしても
底が見えるとは思えないが、それでも少しでも進歩しようとすることが棋士の務めでも
あると思う。
これから書いていく事はそんな共通した想いを持っている棋士たちの
(もちろんアマチュアの人も含んでいる)結晶なのだ。』

また、どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?でも



『この局面で先手玉は詰まないから勝ちと。だから(図から)▲4五桂ではなく、
▲2二とから▲7四桂が正解だった、っていうことなんですけどぉ。
ここはぁ(甲高い声)、ここまで読めないです、読めないです。
対局中は絶対に読めないです。この手順だけじゃなく、他の変化もありますし。
あとで調べてみて、詰まないとわかっただけです。

<中略>

でもここで、いちばんの問題は何かと言うとですね…。「△同桂がダメだった」と結論が
出ちゃうと、今並べた長い手順、もう絶対に公式戦で現われなくなってしまうんですよ。
せっかく考えたこの面白い手順が、どこにも記録されずに、消えていってしまう。
貴重な局面と貴重な手順が、ぜんぶ消えてしまうんですよ。こういうのを全部、
きちんと残しておかないと。もう二度と出ないものだからこそ、きちんと残さないと…。


最近、このゴキ研でゴキゲン中飛車の定跡について惰性的に綴っている事に対して、
意義を見出せずにいましたが、ようやく答えが出た気がしました。

超急戦は研究だけで結論が出てしまい、指されなくなる変化が多いですし、
▲3七銀急戦超速攻に対する問題提起(超力戦の勧め)も無駄では無かった。

そんな想いです。

これからも地道にではありますが、コツコツと研究を載せていこうと思いましたとさ。^-^

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