カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記

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上原投手に堀内監督激怒。あと上原さんのサイト読んでていつも思うんやけど…。

2005年03月22日 06時23分18秒 | ☆提言・苦言・球界再編
ちょっと以前より「突っ込みどころだな」と感じていたところに考え物の新聞記事をトーチュウで発見したので。

堀内督監「上原よ何で教えるんだ!!」

ま、見出しからして気持ちいいぐらいに誤字なんですが。
それはひとまず大目にみて、記事を引用させていただきます。

巨人・上原浩治投手(29)が18日、登板予定の中日戦(浜松)を持病の両太もも裏痛を再発させて回避した。これを自らのホームページ(HP)で明かしたことに、堀内恒夫監督(57)以下首脳陣は不快感をあらわにした。

 「(上原の故障を報道陣が)何で知ってるんだ。どこからの情報だ!」。指揮官が信じられない表情を浮かべた。発信源が、上原のHPだと知らされても納得いかない。「ホームページで(なぜ)そんなこと書くんだ…」。仏頂面で、ただ吐き捨てるしかなかった。

 堀内監督が怒りに震えたのも無理はない。エースの故障は、チームにとって緊急事態。それを簡単に自らのHPで明らかにしてしまっては、チーム機密の漏えいとみられても致し方あるまい。首脳陣は、今回の上原の言動がよほどカンに障ったのだろう。

 上原自身は1週間の投球禁止をHP上で記しているものの、阿波野投手コーチは「医学的にドクターストップをかけているわけではない」と真っ向から反論。あくまでも、開幕投手であることを強調した。

 一方の上原は、そんな首脳陣のイラ立ちなど知らぬ存ぜぬ。「どうせバレるし、ファンにもマスコミにも正確なことを伝えたいと思って」。ヒョウヒョウとした顔でそう言ってのけた。

 昨オフにはメジャー移籍騒動でスッタモンダするなど、上原が今後もチームの火種になりかねない状況だ。
 



なるほどね。
そら堀内監督は怒るでしょうに。

思い出されるのは去年の開幕前、中日の抑えのエース・岩瀬投手が足の指を負傷(骨折でしたっけ?)した際に落合監督をはじめとして球団ぐるみでそれを公表しなかったという出来事。

情報公開・ファンサービスの観点からもさまざまな議論を呼びましたが、それで優勝してしまったわけですから、ひとまず去年の中日に関しては戦略として「成功」と評価できるのではないでしょうか。
(ちなみにこの情報を隠す姿勢は、中日の場合シーズンを通して徹底されておりました。実際はいろいろと負傷情報が漏れ聞こえていたわけですが…)


で、それに比べて今回の上原投手。

あけっぴろげすぎ!

サービスのつもりで公開したことでしょうが、ちょっとエースとしては軽率で自覚がないなと。
しかも大事な大事な開幕戦に関わる情報ですから。
仮に元気な姿で登板してきたところで、相手は「負傷明けだし調整も不充分だろう。とりあえず球数を投げさせろ」という戦略に出るわな、当然。

ブログで情報公開しすぎて会社をクビになることだってある時代ですよ。
ちょっと考えたほうがいい。

待てよ。
あ、そうか。
上原さんはクビ(自由契約)になった方が断然都合いいのか。

まさかメジャー行きのために、わざと?





さて、ここからはうってかわって。
前々から気になっていた上原投手の日記に関する突っ込み。

上原投手の公式サイトでは「ヤキュウニッキ」というタイトルで選手としての日常をつづった日記が掲載されているわけですが。

ひとことで言います。





大阪弁で書かんといて。読んでて気持ち悪いから。



なんなのでしょう、このヤキュウニッキの中途半端な大阪弁の文体は?
以前から読むたびに気持ちが悪かったんですよ。
(いや、あくまで「文体」がね。上原投手が気持ち悪いってわけじゃないですから)


話言葉の感覚・口述筆記の感覚で、ファンに親しみを込めて語りかけるように書いてくれているのはわかるのですが、いかんせんくすぐったくなる文章です。

上原投手のヤキュウニッキを読んだ関西圏以外の方は「ああ、きっと関西弁に慣れた人が読んだらスッと頭に入ってくる文章なんだろうな」と思っておられるかもしれません。


入りません。
ドラマの台本を読んでるようで気持ち悪いだけです。



まずこんな風に大阪人はしゃべりませんから。
上原投手だって、絶対に。



まず基本的にいえるのは、方言を交えながら、文字で読むことを前提とした文章を書くことは誰にとっても困難だということ。
実は僕がいる漫画の世界でも登場人物に違和感のないの大阪弁をしゃべらせることは、至難の技なんですよ。

それを無理にやろうとするから、なんだか読んでいて気持ちがわるい文章になるのです。


ではあえてここでおまけとして、上原投手のヤキュウニッキの文章を、大阪出身の僕がなるべく的確にしゃべり言葉に翻訳してみます。
サンプルは、レツゴー長作 堀内監督が激怒した、3月17日のニッキより。


この前のオープン戦で今季の実戦初登板。第一関門を突破したと思っとったんやけど、やってもうた…。16日、ブルペンで投げていたら、下半身にピリッとした痛みを感じてピッチングを中止。18日に予定していたオープン戦の先発は、投げられないようになってしまったよ。

【訳文】
いや、この前オープン戦で今季はじめて投げたんやわ。ほんで「第一関門突破したーっ!」てオレめっちゃテンションあがっとってん。
いや、しゃーけど…やってもうた~。
16日ブルペンで「わーっ」て投げとったら下半身!下半身が「ピリ~ッ」言いよってん。いや、マジでマジで。
そら投げんのやめたって。こわいやん、そんなん。
ほんで聞いてーや、最悪やで!18日のオープン戦な、先発アカンようなってもうてん。


いかがでしょうか?
たぶん関西の人ですら、ものすごく読みにくいでしょうね。

でも訳文の出来栄えはともかく、「オープン戦の先発は、投げられないようになってしまったよ」などというよくわからない気持ちの悪い表現よりはマシかと思います。
まだ「投げられなくなっちまった」という標準語ハナシ言葉の方がありでしょう。

かといって、この訳文がそのまま上原さんのニッキに掲載されるのもかなりどうかと思いますが。


ともかく上原さん。

文章やねんから。
ふつうに標準語で書いた方が読みやすいし書きやすいし、ええんとちゃうかなぁ?