「何これ? 」:不服
「私は良医の病を知って薬を説くがごとし。
服と不服とは医の咎にあらず。」 (『仏遺教経』)
医者は薬を処方するが、服用するかしないかは、
患者次第である。
説法を聞いても、実践するかしないかは本人次第である。
【閑話休題】:治療薬
感染症法では、ウイルスの感染力や重症化リスクなどに応じて
感染症を「1~5類」などに分類しています。
新型コロナ感染症は上から2番目の危険度の「2類」相当とされ、
特例的な「新型インフルエンザ等感染症」という位置付けで、
対応措置が追加されています。
新型コロナウイルス感染症の新変異株「オミクロン株」については、
感染症法上の位置付けを、季節性インフルエンザ相当の危険度である
「5類」への引き下げを求める声が出ている様です。
ちなみに、「季節性インフルエンザ」の分類は最も危険度が低い
とされる「5類」に分類されています。
「新型コロナ感染症」と「季節性インフルエンザ」との決定的な違いは
季節性インフルエンザには、「タミフル」、「リレンザ」等の
治療薬があるという事です。
*抗インフルエンザ薬:タミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビル、
現時、治療薬もない「新型コロナ感染症」を、いきなり
「5類」扱いにする事は、不合理と考えられます。
治療薬が開発されれば、「5類」にする事も
問題無いでしょう。
でも、現時点で「5類」に看板を書き換えるだけで、
「新型コロナ感染症」が終息に向かうなどと思って
いるのでしょうか?
「5類」扱いにしたい本音は、行政機関や医師の負担を
軽減したいと言う思いなのでしょうが……………
最終的には、「新型コロナ感染症」も「5類」扱いに
なるとは思いますが…………
「2類」とか「5類」とかの看板はどうでもいいこと。
今できる対応を確実に実施することが大切なのでは
ないのでしょうか?
* 廃屋の門扉の奥の藪柑子
2022.01.28/moai291