「何これ? 」:見通し
「高い見通しのつく処に立っておるばかりではいかぬ。
その方角の分かった処へドンドン進まなければならぬ。
方角さえ分かれば、どちらへ進んでも誤らない、
どんな仕事をしてもうろたえない。」 (澤木興道)
高みの見物より、自身の決めた方向へすすむこと。
その方向が何なのかが難しい。
【閑話休題】:「自動運転倫理ガイドライン研究会」
先般の「トロッコ問題」の応用編。
自動車の自動運転のAIの設定は、如何にすべきか?
究極の二択を迫られる状況下での自動運転車は、どう動くべきか。
『シュチエーション』
自分が運転している『自動運転車』の前方に、
突然5人が飛び出してくる場面を想定する。
現在のスピードのままでは、自動運転による
ブレーキは間に合わない。
また、右側の対向車線には、避ける余地がないほど
車が渋滞している。
さらに左側の歩道には、歩行者が1人確認できる。
車のAIは、乗員の命を守ることを前提として設計しているので、
対向車線(右)に進路を変え、他車と衝突する進路変更の方法は
設定していないものと考えられる。
直進すれば5人を轢き、左に回避すれば1人を
巻き込む事故が想定される。
いわゆる「トロッコ問題」と呼ばれるこの究極の2択を
迫られる状況下での、自動運転車のAIは、どの様に設定すべき
なのでしょうか?
2021年9月から、「自動運転倫理ガイドライン研究会」が
自動運転車のAIについての検討を行っている。
『この研究会での議論の一部』
「メーカーが車内の人を守るのは当たり前だが、
歩行者を犠牲にしてはならないのも当たり前。
その対立が表れてしまうのが自動運転の宿命だとしている。
刑法37条の緊急避難の規定は、「現在の危難を避けるため、
やむを得ず行った行為は、これによって生じた害が、避けようとした
害の程度を超えなかった場合に限り罰しない」と定められている。
罪に問われないように、緊急避難を成立させるには、
「やむを得ず成した行為」と認められなければならない。
プログラマーが別のプログラミングを施すこともできたと
判断されれば、犯罪として成立してしまう可能性もある。
このいわゆる”トロッコ問題”に対し業界全体での指針があれば、
「他に取るべき行動がなかった」と解され、プログラマーの
責任は問われない可能性が高い。
しかし、「あえてどちらかの人を轢くプログラミング設定をすれば、
故意犯として殺人等を問われる可能性も否定できない。
このような事を考えると「誰もアルゴリズムなど組めなくなる」。
自動車の運転行為は、何処までが人間個人の責任範疇になり、
どこからがAI(自動運転)の責任?になるのでしょうか?
そう考えていくと、「運転免許」って何なんでしょうね?
AIについての設定の責任とか有用性とかは、どの様に
考えていけばいいものなのでしょうか?
「トロッコ問題」と呼ばれるこの究極の2択を迫られる
状況下においては、AI(自動運転)はどう設定すべき
なのでしょうか?
私がAIの設計者なら、如何スッカナァ~
ある事象が起きた時に、人間なら、如何するのかと言うこと、
その補助をAIが担うということだと思うのですが、その時の
人間の行動が一律に決められない限り、この問題は解決できない。
(AIの設定が困難な要因です。)
しかるべき公的組織が「ガイドライン」を設定する事から
始まる気がしますが…………
●ウクライナへの間接的支援のために「節電」しましょう(2022.3/15:ブログ)。
我が家の節電等:(右か左かAI判断で節電?…なんやそれ……)
* 炎昼や猫はヘソ天我の横
2022.08.04/moai291
※思いは人それぞれです。「侮辱罪」も施行されたようですので、内容は当然の事ながら
「個人的見解」と言う事で……記載内容に”誤解を招くような表現”があったのならならお詫びいたします。