【今日の俳句】:別れ雪(春)
初恋は とっくに消えた別れ雪
【今日の思込】:「刑事裁判の大原則」は?
滋賀医大生らの性的暴行事件、
「逆転無罪判決」に“反対署名”10万筆…
昨年12月18日、女子学生に性的暴行を
加えたとして強制性交等罪に問われた
滋賀医科大学の男子学生2人の控訴審で、
大阪高裁(飯島健太郎裁判長)は
「逆転無罪」判決を言い渡した。
この報道に触発されてか、
SNS上では高裁判決に対する非難の
反対署名が10万筆を超えたらしい。
この批判の根拠は甚だ心情的なもので……
只々女性が「カワイソウ」?
モウ、ヤッタんだろうとの ” 決めつけ刑事 ”!
「疑わしきは被告人の利益に」との
大原則は何処へ行っちまったのでしょうか?
大阪高裁の逆転無罪判決と、その後に
起きた署名活動などの社会の反応は、
何の根拠もなく、無罪判決は間違いだと
決めつけている……
”女性に対し悪いことをした者は、
即処罰すべきだぁ~”と言う心根なのでしょう。
本当に無罪かも知れないのに?……
この様な心情のみで動くと
無実の人も罰せられてしまう可能性が出て来るのに……
この人達は、そのことは全く気にかけて
いないのでしょうか?
心情的に被害者女性に寄り添えば、
憤る気持ちが起こる事も理解はできます。
しかし、どれだけ悪質と思われる事件でも、
刑事裁判の原則は守らねばならないと思う。
性犯罪を憤るのは理解できますが、
心情のみで善悪を判断する、
まるで”決めつけ刑事”ミタイ………
これは止めなければ………
罪を犯していない人が罰せられてはならない
と言うことは、人権概念の重要な要素でしょう。
「疑わしきは被告人の利益に」という
大原則に基づけば、検察官の有罪立証に
少しでも疑わしい部分があるとしたら、
「無罪」判決は当然の帰結なのでは
ないのでしょうか?
【今日の川柳】:SNS
「SNS」仲間無くとも拡散す
「SNS」繋がり求める孤独感
「SNS」やはり聞きたき地声かな
【今日の道話】:真
真実は実に不滅の言葉である。
これは永遠の理法である。
立派な人々は、真実の上に、
ためになることの上に、
また理法の上に安立しているといわれる。
(釈迦)
*思いは人それぞれです。内容は当然の事ながら「個人的見解」と言う事で…