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「これ何? 致死率30%…」(oji3のブログ788)

   「何これ? 」:治癒

 「疾病が治癒する方法。
  飲食に心配りをする、
  定められた時に飲食する、
  薬に関心を持つ、
  心静かに穏やかに生きる、
  慈悲心をもって病人に接する。」
          (釈迦)

  疾病は己だけで治せるものではない。
  人の縁あってこその治癒である。

【閑話休題】:マダニによる感染症
    「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」

 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、
主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより
感染するダニ媒介感染症です。
感染症法では四類感染症に位置付けられています。

 この疾患は、2011年に中国で新しい感染症として流行して
いることがはじめて報告された疾病です。
 病原体は、「SFTSウイルス」であることが確認されています。

 主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状で、重症化し、
死亡することもあります。

 中国では、致死率は6-30%とされています。
日本のSFTS患者の「致死率」は約30%(高率!)。

1,感染経路
  主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺咬されることにより感染。
  潜伏期:6~14日。

2,臨床症状:
 発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主徴とする。
ときに、腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴う。

3,予防
 草の茂った「マダニ」が生息する場所に入る場合には、
肌を露出しない様に長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような
ものは履かない。(マダニに咬まれない様な予防措置を講ずる。)

4,注意点
  この疾患は、治療方法は未だに確立されておらず、
 「対症療法」しかない。 致死率も10~30%程度と高い。
  国内でも、毎年60~100名程度の患者が報告されている。

 SFTSウイルスは、もとはマダニからヒトへ、またはマダニから
動物へ感染すると考えられていましたが、近年ペットを介しての
ヒトへの感染事例も確認されています。

 国立感染症研究所によると、2017年以降、ウイルス性出血熱である
SFTSを発症したペットの飼い主や、診察した獣医師が感染した事例が、
少なくとも10件は確認されているとのこと。

 特効薬やワクチンも無く、対症療法で治療するしか手立てがない
この疾患は、徹底した感染予防が重要と言う事です。

 マダニの生息地域は、山や川だけではない。
都会の公園や草むらなどにも生息していると考えられます。

 「SFTS」のピークは、5~7月ごろです。
アウトドア活動の増加、薄着になることなどの要因が関連
している様です。

 ペット動物に感染した場合も、重い症状を引き起こし、
ネコの致死率は6割超、イヌは3割と言われています。

 また、「マダニ」は、別の疾病のライム病(ライムボレリア症)
も媒介します。
 この疾患は、自然界では野ネズミや鹿、野鳥などがボレリアを
保菌しており、野生のマダニ科マダニ属のダニを介して感染します。

(まとめ)
 「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、
 ・治療方法が確立されていない。
 ・致死率も高い。
 ・感染予防(ダニ対策)が最大の防御方法。
  ※野外での活動時には注意しましょう………

 ●ウクライナへの間接的支援のために「節電」しましょう(3/15:ブログ)
  我が家の節電等:(野外での節電方法は?…なんじゃそれ……)

 * 日が暮れて行くあてもなき糸蜻蛉
         2022.06.17/moai291

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