「何これ? 」:治癒
「疾病が治癒する方法。
飲食に心配りをする、
定められた時に飲食する、
薬に関心を持つ、
心静かに穏やかに生きる、
慈悲心をもって病人に接する。」
(釈迦)
疾病は己だけで治せるものではない。
人の縁あってこその治癒である。
【閑話休題】:マダニによる感染症
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、
主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより
感染するダニ媒介感染症です。
感染症法では四類感染症に位置付けられています。
この疾患は、2011年に中国で新しい感染症として流行して
いることがはじめて報告された疾病です。
病原体は、「SFTSウイルス」であることが確認されています。
主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状で、重症化し、
死亡することもあります。
中国では、致死率は6-30%とされています。
日本のSFTS患者の「致死率」は約30%(高率!)。
1,感染経路
主にSFTSウイルスを保有するマダニに刺咬されることにより感染。
潜伏期:6~14日。
2,臨床症状:
発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主徴とする。
ときに、腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴う。
3,予防
草の茂った「マダニ」が生息する場所に入る場合には、
肌を露出しない様に長袖、長ズボンを着用し、サンダルのような
ものは履かない。(マダニに咬まれない様な予防措置を講ずる。)
4,注意点
この疾患は、治療方法は未だに確立されておらず、
「対症療法」しかない。 致死率も10~30%程度と高い。
国内でも、毎年60~100名程度の患者が報告されている。
SFTSウイルスは、もとはマダニからヒトへ、またはマダニから
動物へ感染すると考えられていましたが、近年ペットを介しての
ヒトへの感染事例も確認されています。
国立感染症研究所によると、2017年以降、ウイルス性出血熱である
SFTSを発症したペットの飼い主や、診察した獣医師が感染した事例が、
少なくとも10件は確認されているとのこと。
特効薬やワクチンも無く、対症療法で治療するしか手立てがない
この疾患は、徹底した感染予防が重要と言う事です。
マダニの生息地域は、山や川だけではない。
都会の公園や草むらなどにも生息していると考えられます。
「SFTS」のピークは、5~7月ごろです。
アウトドア活動の増加、薄着になることなどの要因が関連
している様です。
ペット動物に感染した場合も、重い症状を引き起こし、
ネコの致死率は6割超、イヌは3割と言われています。
また、「マダニ」は、別の疾病のライム病(ライムボレリア症)
も媒介します。
この疾患は、自然界では野ネズミや鹿、野鳥などがボレリアを
保菌しており、野生のマダニ科マダニ属のダニを介して感染します。
(まとめ)
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、
・治療方法が確立されていない。
・致死率も高い。
・感染予防(ダニ対策)が最大の防御方法。
※野外での活動時には注意しましょう………
●ウクライナへの間接的支援のために「節電」しましょう(3/15:ブログ)
我が家の節電等:(野外での節電方法は?…なんじゃそれ……)
* 日が暮れて行くあてもなき糸蜻蛉
2022.06.17/moai291