MoCA研究所(JL1MCA 無線とコンピュータのBlog)

趣味のアマチュア無線とコンピュータ関連について、忘備録のつもりでのんびり記録

NanoVNA-H4(旧バージョン)にmicroSDカードスロットを追加する

2023-07-17 18:10:45 | アマチュア無線

この記事を参照し改造を実施した事による機器の故障並びに故障に伴う損害について、当方は一切保障できません。同様の改造を実施する場合は、あくまで自己責任でお願いします。
メーカー保証がある場合は、メーカー保証は受けられなくなります。
また、該当の機器仕様が異なる場合は、同様の結果とならない可能性もありますので、あらかじめご了承ください。



アンテナ調整に便利に使っているNanoVNA-H4ですが、ようやくファームウェアのアップデートを実施しました。初期状態の0.5.0から1.2.00にアップデートしましたが、
・タッチパネルの反応が格段の良くなった
・キャリブレーション後の設定を保存するメモリが5個から8個に増加
・保存した設定の表示が「単なる番号」から「開始周波数と終了周波数」になったので分かりやすい
・表示できるマーカーの数が4個から8個に増加(使い方によっては便利?)
などなどメリット多数ですので、まだの方にはアップデートをお勧めします。
(実施方法は他に詳しく解説されているサイトがあるので、ここでは省略)
※アンテナアナライザとしての設定方法もメニューが変わるため、設定方法を整理中です。以前の記事は「ファームウェアバージョン0.5.0」用ですので、準備ができましたら1.2.00用の記事を掲載予定です。

(アンテナアナライザ設定をして各メモリにバンド毎保存した場合の表示例)

ファームウェアを現在最新の1.2.14ではなく1.2.00にしたのは、今回の記事に関係があります。
1.2.14はmicroSDカードからの読み込みに不具合があるのですが、私の使っているnanoVNA-H4は「ハードウェアバージョンが4.2」のため、microSDスロットがありません。
ケースを開けて基板を見ると、microSDカードスロットはありませんがパターンは存在します。他の機器でもそうですが、こういう空きパターンがあるとどうも気になってしまう性分なので・・・。
もしかするとこの場所にカードスロットを付けれは使えるかも、ということで試しに付けてみることにしました。
(赤枠内がmicroSDカードスロットのパターン)
 
まずは部品の入手から。microSDカードスロットは秋月などでもヒロセ製のものを扱っていますが、シールドケースの固定箇所と基板のパターンが一致しないので、うまく固定できない可能性があります。基板パターンと一致するのはuxcellで扱っているものが、裏面の出っ張り部分が基板上の穴に収まり、ピッタリ取り付けられるのでこちらを使用しましょう。Amazonや楽天でも入手できるのですが、海外発送になる場合は到着に時間がかかる事がありますのでご注意ください。

 

 

部品が届いたら、空きパターンの場所に取り付けるだけです。細かい半田付けになるので不慣れな方にはおすすめしません。
取り付け後は手元にあった2GBのmicroSDを差し込んで起動し、設定値の保存/読み出し、画面キャプチャの保存/読み出しを実施しましたが、あっさり動作しました。

(赤枠内:nicroSDカードスロットを取り付けた状態)

動作確認ができたら、microSDカードを出し入れする部分のケースをカッターで削って完了です。カードを押し込むと、丁度ケースと同じ高さになり出っ張りません。取り出す際はつめでカードを押し込むと飛び出てきます。

画面キャプチャが単体で保存できるようになり、画像の移行もmicroSDカードでできるので、フィールドでの調整にわざわざカメラやPCを持ち込む必要がなくなり大変便利になりました。

これからNanoVNA-H4を購入予定の方は、最初からmicroSDカードスロットが付いている「ハードウェアバージョンが4.3」以上であることを確認してから購入する事をおすすめします。



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