電動キックボードMEISYA列伝

電動キックボードなどの特定小型原付全般のブログです。
毎回、少しマニアックな視点で書いています。

電動キックボードMEISYA列伝 #8 veracity V-lite

2024-02-11 00:00:00 | 日記

電動キックボードMEISYA列伝の執筆者mojyaoです。今年の冬は暖冬・・とは以前から言われてはいたのですが、やはり寒いことには変わりがないですし、電動キックボードのバッテリーの減りも早いので早く暖かくならないかな~って思っています。

さて、今回は軽量かつコンパクトさが際立つveracityVliteを取り上げていきたいと思います。最後までお付き合いいただければと思います。

 

で、どのくらい軽量でコンパクトなのか?ということについて触れていこうかと思うのですが、まずは車重からです。14,5kgです。

 

今、数ある電動キックボードは大体10kg台の後半で、重い物では20kgを超えるのですが、10kg台の前半という軽さはすごいなって思いますし、他の車種で10kg台前半って言うのは少ないんですね。

 

で、コンパクト感が最も際立つのが車体の全長です。1015mmなんですね。ここまでくると全長ほぼ1mと言っても良いくらいです。ちなみに他の車種はと言うと1100mm~1200mmの間という物がほとんどで、全長の短い車種のAINOHOT S07やMANTIS jrとかのkaixin X8がベースの車種でも1070mmです。そこからさらに55mm短いってかなりのことだと思います。

 

電動キックボードを車に積もうと考える人は結構いると思いますが、v-liteだったら積めない車はほとんど無いはずです。ひょっとしたら360ccの昔の軽自動車でも積めるんじゃないのかな?って思える位なんですね。

 

ちなみにv-lite以上に小さい電動キックボードを作ろうと思ったら、タイヤを小さくする以外に方法は無いんじゃないのかな?って思います。何故かと言うとホイールベースを短くしてしまうと人間が乗る部分、すなわちデッキの長さが短くなるからです。

 

V-liteの場合、デッキの真っ平らな部分の長さは当ブログの推定値で405mm程度なのですが、これよりもデッキを短くすると足の置き場に困ってくると思います。

 

人間が乗る部分を確保するということを考えると電動キックボードの全長というのは、タイヤのサイズとデッキの長さとその二つから関係してくる前後のタイヤの中心の距離。すなわちホイールベース寸法でほぼ決まるものだと言えると思います。

 

ここからは少し踏み込んだ内容になるのですが、v-liteの場合、ホイールベース寸法はどのくらいなのかと言うと、当ブログの推定値で785mm程度のようです。ちなみに電動キックボード各社はホイールベース値や先ほど述べたデッキの長さなどは公表しておらず、それらを個々に確認するのも大変なので、このブログでは公表していない部分についてはカタログ寸法を元に各部の推定値を算出して比較をするという方法をとっています。

 

同じ方法で他の車種のホイールベース寸法やデッキの長さはどうなのか?と言うと、先ほども触れたkaixin X8系の車種の場合はホイールベース寸法が推定795mm程度のようで、デッキの真っ平らな部分の長さは推定415mm程度のようです。Kaixin X8はタイヤサイスが10インチなのですが、ホイールベース寸法やデッキの長さは8インチタイヤのv-liteと大差が無いので、タイヤのサイズの大小が全長の差に繋がっているようです。

 

v-liteよりももっと車体の短い電動キックボードを作ろうとなったら、よりタイヤを小さくと言うことになるのですが、段差を安定して乗り越えられるかどうかということがより一層、問題になってくると思います。

 

電動キックボードのタイヤの場合、8インチよりも小さい物は6.5インチなのですが、それぞれどのくらいの段差を乗り越えられるかと言うと、8インチで5cm位で6.5インチだと4cm位です。性能等確認試験が3cmの段差なので、余裕を見ると8インチが限界なんじゃないのかな?って私は思っています。

で、タイヤについて触れたついでなのですが、v-liteってタイヤの使い方が面白いんですよ。

前輪がソリッドタイヤで後輪がニューマティックタイヤなんですよ。

 

ちなみにソリッドタイヤというのは空気が入っていないゴムだけのタイヤのことで、ニューマティックというのは空気入りのタイヤのことです。

 

それで、それの一体、どこが面白いのか?ということなのですが、タイヤという物はサイズが小さくなればなるほど空気が抜けやすくなるものなんですよ。で、空気が抜けた状態で走ると中のチューブなんかを傷付けてパンクさせてしまうということもあるんですね。

 

特に後輪は前輪より走行中に荷重がかかるのでその傾向が顕著です。そのことを嫌ってなのか後輪にのみソリッドタイヤをオプションで用意しているっていう車種もあるのですが、v-liteの場合はこれが真逆なんですね。おそらく逆のパターンって言うのは他には無いんじゃないのかな?って思っています。

 

ソリッドタイヤについて触れたついでにもうひとつあるのですが、ハニカムタイヤというソリッドタイヤの改良版のタイヤもあるんですね。これは衝撃を吸収しやすくするためにソリッドタイヤの側面に空洞の穴を開けたものなのですが、今はまだ、これを見かけることはあまり無いとは思います。

 

それではごきげんよう~


電動キックボードMEISYA列伝 #7 ZERO9LITE

2024-01-28 00:00:00 | 日記

電動キックボードMEISYA列伝の執筆者のmojyaoです。

 

さて、今回は特定小型原付のモデルとしては最初に発表、そして二輪の電動キックボード型でも最初に国土交通省の性能等確認試験に合格したzero9liteを取り上げていきたいと思います。

 

zero9liteは先ほど述べた通り、とにかく最初を飾ったという印象があり、特定小型原付の制度が始まる前、特定小型キックボードはzero9liteで決まりだ!という記事が多く見られたのですが、いざフタを開けてみるとそうでもなかったという印象があります。

 

その理由って恐らくはなのですが、歩道モードが無いということのただ1点のみなんじゃないのかな?って私は思っています。

 

歩道モードに関して販売元のswallowは実用面と販売価格を下げる目的で歩道モードを付けなかったと公式で発表をしているのですが、zero9は元々、今で言う一般原付モデルとして発売していて、後から特定小型モデルにクラスチェンジが出来るという予定だったようです。スムーズにクラスチェンジを行うためにも歩道モードを省いたほうが元から都合が良かったのでは無いのかな?と思っています。

 

いずれにしても考え方としてはどちらも合理的だとは思います。ですが、付けられる機能は今、使わなくてもいつか使うかもしれないからあったほうが良いというのが日本人の性で、双方の思惑が上手く合わずに後から続々と発売を発表してきたモデルに押され気味になったという感じは否めないと思います。

 

ですが、このモデルの価値を分かる人は分かると思うのです。なんと言っても販売元の公式で語っているように車体は優れているものだということがスペックや写真から見ても分かるのです。

 

特に優れていると言えそうなのが直進安定性で今現在、性能等確認試験を合格しているキックボード型の中でもホイールベースの長さが長い部類に入っているのです。

 

キックボード型のほとんどはホイールベースが800mm台で中には800mmを割っていると推測できるモデルもあるのですが、zero9liteは905mm前後だと思われます。

 

ちなみにホイールベースが長いほど直進の安定性能に優れ、短いほど小回り性能に優れるということはこのブログでも何度もお伝えしていますし、すでにご存じのことかと思います。

 

あと、トレール量がしっかり確保されているということも直進安定性が良いことの理由のひとつだと思います。トレール量とはステアリングの中心線と操舵輪の車軸の高さ方向の中心線を接地面で測った距離のことなのですが、ざっくり言うとこの量が大きいほどタイヤは進んでいる方向へ向こうとするんですね。

 

zero9liteの場合、トレール量は22mm程あるんじゃないかな?と思います。そのことについては角度が11°位あると考えられるキャスター角から推測しました。ちなみにキャスター角とは高さ方向への垂直線からステアリングの中心線への傾き角度のことで、これまたざっくりと言うとこの傾き角度があることによって段差などによる衝撃を受け止められるようになるのです。

 

キャスター角やトレール量はさすがにタイヤの大きいオートバイほどの数値にはならないのですが、それでもしっかりと付いているということは見てわかるんじゃないかな?と思います。

 

そして安定性は勿論の事、安定感にとっても欠かせないのが前後のサスペンションですね。

 

電動キックボードの場合、サスペンションはスペース的に設置が厳しいのとコストの関係もあってなのか特にリヤサスペンションを省いた物も珍しくは無いんですね。ですが、zero9は前後、特にリアにしっかりとしたサスペンションが付いているので少々の路面のギャップくらいは物ともしないものと思われます。

 

それと、車体そのものも長く使っているうちに曲がったりヒビが入ったりするような部分が見当たらないのも良い点です。ダートを走るとか極端な使い方をしない限りは普通のバイクや自転車並に車体は持ちそうです。

また、zero9はスマホのアプリに依存をしていないということも長く使えるという上では重要なことだと思います。スマホのアプリでしか起動や設定ができないという車種の場合だと車体はまだまだ走れたとしてもアプリのサポートが終われば事実上の終わりなんですね。

 

まあ、アプリのサポート云々の前にどの車種もまずはバッテリーのほうが先に寿命を迎えるとは思います。

 

ですが、マニア層・・まあ、マニア層がいたとしたなら・・という話なのですが、バッテリーを含め交換可能な部品がダメになったくらいだったらなんとかしてしまうんですね。

 

そもそもzero9liteを含めたzeroシリーズっていうのはシンガポールのファルコンPEVという会社が設計したいわゆる外車で、swallowの販売するzeroシリーズというのは日本向けの仕様なんですね。

 

仮にswallowがzero9の販売を終了し修理や部品の供給をも終了したとしても海外からアフターパーツを購入することが可能なんですね。で、仮に海外製のパーツを使ったことで特定小型原付の保安基準から外れたとしても登録を一般原付とかに変えて対応させるとかといった知識もマニア層、特に原付マニアにはあるんですね。

 

それではごきげんよう~


電動キックボードMEISYA列伝 #6 KICKZONE WZ-KICK02-BK & PLAYING MANTIS NEO

2024-01-14 00:00:00 | 日記

電動キックボードMEISYA列伝の執筆者mojyaoです。今回、このブログとしては初の二車種同時紹介となります。で、冒頭から恐縮なのですが、その理由については後ほど説明いたします。で、今回取り上げる二車種を初めて見た時に「なんか、ずいぶんとホイールベースが短いような気がするなぁ」と思いました。

 

ホイールベースって何?という人のためにざっくりと説明いたしますと、前のタイヤの中心から後ろのタイヤの中心までの距離のことでして、この距離が長ければ長いほど直進でフラフラしにくくなり、短ければ短いほど小回り性能に優れます。ですが、このブログで何度も伝えているように乗り物というものはどこかを良くすればどこかが悪くなるという関係で成り立っているもので、裏を返すとホイールベースが長くなればなるほど曲がりにくくなり、短くなればなるほど真っ直ぐ走りにくくなります。

 

真っ直ぐ走らないキックボードは困るというのは勿論なのですが、曲がらないというのもそれはそれで相当困るものです。

 

今、電動キックボード関連の話題では直進の安定性にだけ優れているもののほうが良いというような内容が散見されますが、私は曲がることも止まることも重要だと思っています。そこに走るという要素を加えた3つがちょうどいい具合に調和した物こそ良いと考えています。

 

で、話は今回の二車種に戻ってホイールベースが短い気がするとは言いましたけど、実物をみて思ったわけでなく国土交通省の性能確認試験合格リストの写真を見て思ったわけです。

 

写真だけじゃあ詳細がわからないので、発売元や販売元を調べてホイールベースの寸法を確認してみようと思ったのですが、電動キックボード各社ってどこもホイールベース寸法を公表していないんですよ。で、KICK ZONEのほうはNewseedという会社から発売されていてマンティスNEOのほうは足立ブレーキという会社から発売されているのですが、直接確認してみるにしてもレイルグレードLの時と同様に結構と面倒くさいことを入力フォームで聞いてくるので今回も聞きませんでした。

そこで、今回の二車種と比較対象になる車種を写真と分かる範囲の寸法から推測してみることにしました。

 

今回の二車種はどちらも全長1130mmでタイヤは外径10インチです。タイヤ外径はメートル法に換算すると254mmです。

 

前後のタイヤの外周がそのまま全長になればこの時点でおおよそのホイールベース寸法の算出は可能なのですが、そういうケースは希でだいたいはそのほかの部分が絡んで全長となるケースがほとんどです。

 

カタログ寸法÷写真上の実測値で縮尺を求めてから各部の推定値を算出するという非常に大雑把なやり方で同じく10インチタイヤの他の車種の中からハイエンドモデルの代表としてKS6PROとエントリーモデルの代表としてAINOHOT S07と比べてみました。

 

ホイールベースが長いであろう順に言うとKS6PROが915mm位で次に今回取り上げた車種が855mm位で次にAINOHOT S07の795mm位となりました。

 

尚、この算出方法ではプラスマイナス1cm位の誤差が出るんじゃないかな?と思いますが、今回取り上げた車種のホイールベースは見た目よりも短くはないようで、KS6PROとS07の中間くらいのようです。また、855mm程という寸法は、リッチビットES1PROがだいたい840mm程度のようなのでホイールベースのみに関してはES1PRO程度と考えて貰ったほうがイメージしやすいと思います。

 

となると、ハンドルが高いからホイールベースが短く見えるようです。今回取り上げた車種のカタログ値の全高はkickzoneが1270mmでマンティスNEOが1260mmなのですが、ホイールベースの話で比較した車種の全高はカタログ値でKS6PROが1258mmでAINOHOT S07が1180mmです。

 

今回取り上げた車種の全高ってKS6PROよりも高いんです。ちなみにカタログ値での全長は長いほうから順にKS6PROが1192mm。今回取り上げた車種が1130mm。S07が1070mmです

 

以上のことを纏めると、比較した車種と比べて縦横比での縦が一番高いということになります。それから、デッキのまっ平らな部分が車体全長に比べて短いというのもホイールベースを短く見せる要因なんじゃないかな?とも思っています。

 

デッキの部分の長さも各社とも公表していないので、ホイールベースの寸法推定と同じやり方で算出してみると長い順からKS6PROで505mm程度、今回取り上げた車種で425mm程度、S07で415mm程度となりました。

 

今回取り上げた車種は全長はS07よりも60mm長いのですが、デッキのまっ平らな部分の長さはほぼ一緒なんですね。デッキの長さも極端に短いというわけでもないようです。

今回の推測が間違っていなかったとしたなら、今回取り上げた車種は実用上、バランスの悪いものでは無いと言っても良いと思います。

さて、冒頭でお話した初の二車種紹介の理由なのですが、KICKZONEもマンティスNEOもどちらも中国のkaixinのX11というモデルがベースらしいんですよ。ちなみに言うと今回比較対象として取り上げたAINOHOT S07も同じくkaixinのX8というモデルがベースのようで今回は取り上げなかったのですが、足立ブレーキ工業から発売されているマンティスjrという車種もそのkaixinのX8という車種がベースのようです。

 

それではごきげんよう~


電動キックボードMEISYA列伝 #5 RICHBIT ES1PRO

2023-12-17 00:00:00 | 日記

ども、mojyaoです。さて、今回は特定小型の電動キックボード黎明期の一番人気車種と言っても過言ではないrichbit ES1PROをテーマにしていきたいと思います。で、ES1PROなのですが、11月30日にMIRAI T liteと共に国土交通省の性能等確認試験を取りました!

 

で、どちらもAcalleという会社から発売されているのですが、私はどちらのモデルも一向に試験合格の発表が無いので性能等確認試験を受ける気が無いんじゃないのかな?と思っていたのですが、見事に合格です。素晴らしいです。この事はES1PROのさらなる人気のみならず電動キックボードそのものの普及にも影響するものだと思います。

 

それで、ひとつ思った事があるのですが、性能確認試験合格前のES1PRO初期モデルに関しての事です。これは将来、レアモデルになる可能性が無いとは言い切れないかな?なんて思います。まあ、そうなるにはマニア層が生まれるかどうかなのかな?なんて思ったりしています。呆れることなく最後までお付き合い頂ければと思います。

 

いつもだったらこのブログ、車体についてどうのこうのって内容が多いのですが、この車種とYADEAのKS5PRO,KS6PROは車体について話すことがほぼ無いのですよ。

 

何故かというとこれぞまさしくザ・電動キックボードという出で立ちだからなんですね。実に標準的なんです。

 

特定小型のハイエンドモデルの標準はKS6PROでエントリーモデルの標準はES1PROって言ってもあんまり異を唱える人も居ないんじゃ無いかなって思うんですよね。

 

今のところES1PROよりも安い車体は少ないし、軽い車体も少ないし、それでいて歩道モードも付いていればそりゃあ人気が出るのも当然で、しかも黒1色だけという機種が多い中、4色のカラーバリエーションを用意しているっていうのも理由だと思うんですよ。

 

で、人気ということは今後たくさんES1PROを見かけるということに繋がりますから、そうなってくると次第に「人と同じでは嫌だ!」という人達が出てくると思うんですね。

 

そうなってくると今度は改造をする人達が出てくると思うんですよ。

 

改造なんて言うと暴走族や走り屋なんかを連想してバッシングする人がいますが、その理由も分からないわけではありません。ですが、私は改造=機械をいじる=技術を習得するという意味合いでは賛成派なんですね。

 

何故かというと日本は物作りで発展してきた国だからです。特に昭和の時代は多くの人達が機械や電気に関心を持っていて自分で車やバイクをいじったり、ラジオやアンプなんかを作ったりしたんですね。

 

で、そうやって遊んできた人達がエンジニアとか職人とかになったりして大活躍したわけなんですよ。

 

ところが、時代が平成になるとそれらは「オタクだ!」とか「ブルーカラーだ!」とか「3Kだ!」とかと言って嫌われるように変わっていったんですね。

 

古い!時代錯誤だ!と言われればそれまでなんですが、今の先端技術だってその基盤にローテクがしっかりしていなければ成り立たないんですよ。ハイテク機器を作る工作機械なんてのは木型を作って鋳物を吹いて仕上げ加工後に人の手で組み立てというローテクな技術で作られるんですね。

 

また、ハイテク=デジタルの分野だって昭和の時代では部品屋で一から部品を集めてマイコン・・これは今で言うパソコンを作って遊んで技術者やプログラマーになった方もたくさんおられます。

 

そして、それらの道とは全く別の道に就いたという方でもそうして得た経験というのは必ずどこかで約に立っているとは思います。

 

で、今の時代でそういった感じで技術を習得できる遊びって組み立てパソコンくらいかな?って思うのですが、それも平成の頃に比べればずいぶんと下火になっているようにも思えます。

 

そんなわけで電動キックボードを弄って遊ぶというカルチャーができれば良いなって思うのです。

 

しかも電動キックボードを弄るっていう事は車やバイクと基本は同じでそれでいてハードルがとても低いんですよ。

 

構造が簡単という他に作業場所を選ばないんですね。

 

車やバイクはガレージがないと厳しいんです。ガレージ無しでも十分なスペースさえあればできるのですが、できる条件は時間と天候に左右されてしまうんですね。

 

これが電動キックボードの場合となると室内に持って行けるのでアパート住まいでも24時間天候に関係なく作業が可能なんですね。

 

さらに油といった類いはほとんど使いませんので部屋の中や着ているものを汚すという心配もほとんど無いんですよ。

 

そして試運転だって排ガスが出ませんから車体の下に台を置いておけば室内でもできるんですね。

 

感覚的には電動RCカーやミニ四駆みたいなものだと思うんです。

 

今まで車やバイクいじりに興味はあっても生活環境の問題で諦めていた人も電動キックボードだったらその代りになれるんですね。

それで、今のところこれに一番マッチするのがES1PROなんですね。なんと言っても軽いですからアパートの2階とかに住んでいたって簡単に持って行けるわけです。

 

改造に関してはまだES1PRO用のアフターパーツはほとんど無い状況なのですが、ES1PROってxiaomiのM365という車体がベースらしいんです。そちらのほうの部品は海外から入手が可能のようです。実際にそれを使ってみたという動画を上げている方もおられます。

 

ES1PROはユーザーの数が多いのでそれに乗じて情報やアフターパーツが増えれば絶対に楽しいモデルになると思います。それではごきげんよう~


電動キックボードMEISYA列伝 #4 kickboard EV lite

2023-12-03 00:00:00 | 日記

どうも~。執筆者のmojyaoです。

 

・・・いやぁ~。電動キックボードって単純な構造なのですが思いの他、難しいですね~

特に文章を書くとなると余計に難しくなります。

 

乗り物ってどこかが良くなればどこかが悪くなるというトレードオフの関係の上に成り立っているんですが、言葉や文章だと良いと悪いとを同時に伝えることが出来ないんですよ。

 

で、悪い点を先に伝えてしまうと、その反面の良い部分が伝わりにくくなるんですね。

 

乗り物を題材に執筆するライターさんってスゲエなぁってこのブログを作って気付かされましたね。

 

さて、今回は価格が10万円を切ってリーズナブルながらも見た目は上質感が漂うBLAZEのキックボードEV liteを取り上げてみたいと思います。最後までお付き合いいただければと思います。

 

以前、このブログでデッキの高さが重心に関係するとお伝えしたことがありますが、このモデルはデッキの高さを低く設定していて、まさにその辺りのことをしっかりと踏まえた設計をしているなぁと私は思っています。

 

ここまでデッキの高さを低く抑えられたのはバッテリーをデッキの中に搭載せずに別の場所に搭載したからと言えるのですが、電動キックボードってバッテリーをデッキの中に搭載しているケースが多いんですよ。あっ!誤解の無いように先に書いておきますが、決してデッキの中にバッテリーを納めるということが悪いというわけでは無いんです。デッキの中にバッテリーを納めるということ自体にはメリットがあって、乗る人の体重プラスバッテリーの重さで前後の重量配分を均等に近づけることができるんですよ。

 

乗り物って前後の重量配分が同じことが理想?みたいな考え方が基本的にはあるのですが、それはモータースポーツの世界でこそ重要になる話で、それ以外になると必ずしもそれが理想というわけではなくなるんですよ。例えば乗用車でフォーミュラカーと同じことをやったら乗る人間のスペースが犠牲になってしまうんですね。

 

電動キックボードで前後の重量配分を均等に近づけつつ十分な航続距離を確保しようと考えた場合、容量の大きなバッテリーを積むためにデッキを長くするか、デッキの幅を広げるかデッキの厚みを増やすかになるんですが、デッキを長くしてしまうとその分、車体全体が伸びてしまってコンパクト性を欠いてしまいますし、厚みを増やすと結果として乗る人の体重を含めた重心が上に上がってしまうんですね。

 

それで、デッキを長くするのも厚くするのも嫌だからといって幅のほうを広げてしまうと二輪車って曲がる時に車体が傾きますのでデッキが低い位置にあると今度は地面を擦るようになるんですね。それを避けようと思ったら結局はデッキを全体的に上へと上げなければならなくなるんですよ。

 

そうなってくると重量配分は犠牲にしつつもバッテリーの搭載位置は別の場所に・・ということになるのですが、キックボードEV liteはこれがまた実に良い位置でしかも脱着可能な形で搭載しているんですね。

デッキの前方からハンドルポストへと繋がる部分の低い位置に搭載しているんですよ。

そして、このモデルは後輪駆動を採用していますので、重い部品のバッテリーが前で重い部品のモーターが後ろにあるという格好になるんです。結果として重心を低く抑えることもできるし、前後の重量配分も大きく崩すこともないということになるんですね。

 

ちなみにデッキの中にバッテリーを搭載しない車種のほとんどはハンドルポストの中間あたりから上の方にバッテリーを搭載していることが多いのですが、これは重心への影響はさることながらそれ以上にバッテリーの重さがハンドリングに少々悪影響を与えてしまうんですね。

 

そしてさらにこれが前輪駆動だった場合は前後の重量配分をも変えてくるんですね。

まあ、前輪駆動車の場合、前が重いほうが都合が良い場面もあるので一概には言えないのですが、それはまたの機会に書きます。

 

それで、キックボードEV liteの場合では舵取り装置に関係の無い部分にバッテリーが付いていますのでバッテリーの重さがハンドリングに影響を与えることが無いんですよ。

 

ちなみにここで言うハンドリングって言うのはハンドルが重いか軽いかということです。

 

ハンドルが重ければ真っ直ぐ走ってくれそうな気もしますが、ハンドルって曲がるためのものでもあるし、曲がった後には真っ直ぐに戻すためのものでもあるんですよ。

 

一連の動作がスムーズに動くもののほうがやりやすくて良いというものなんですね。

 

自転車のカゴに荷物を入れない時と入れた時の違いと考えて頂ければよろしいんじゃないかな?と思います。

 

あと、このモデルは前後のブレーキも個人的には良いなって思っています。フロントがドラムでリアがディスクなんですよ。人によっては「おいおい!これは逆にするべきだろっ」って思う人もいるかもしれません。

 

それは確かに正しいんです。ですが、誰でも使えますよ!というコンセプトの二輪車の場合、フロントのブレーキは緩やかに効くものを採用するのも私はアリだと思います。

 

何故かと言うと二輪車ってフロントのタイヤが滑ると転倒する乗り物だからです。砂や落ち葉などが多い所でブレーキが急に効き過ぎるとタイヤがロックしてしまって滑って転倒するんですね。ママチャリなんかのブレーキは後輪よりも前輪のほうが効きは緩やかと考えて頂けると判りが良いはずです。あとは急ブレーキによる前転での転倒をしにくいということも挙げられますね。

 

あっ!今回もこれを書き忘れていましたがこのモデルは歩道モードが付いています。

 

それではごきげんよう~