電動キックボードMEISYA列伝の執筆のmojyaoです。
今年に入ってはじめての電動キックボードMEISYA列伝なのですが、最近は新車種の発表がめっきり少なくなったということに加えてここ最近、私自身が他のことに忙しくなっていてなかなかこのブログの執筆まで手が回らないという状況なんですよ。
で、早速本題なのですが、今回はes2proを取り上げていきたいと思います。最後までお付き合いいただければと思います。
久々の新型車種の発表でもある今回の車種なのですが、この台本を書いている時点ではまだ発売されている車種ではなく、makuakeのクラウドファンディングで資金を募っているという車種なんですね。
先に資金を集めてから発売という車種は過去にもいくつかあって、電動の乗り物では決して珍しくはないのですが、旧来の乗り物には無かったパターンです。
電動モビリティの世界というのはいろんな角度から見ても面白いなぁと思います。
今回の車種はメーカーの希望小売価格は¥98,800で、クラウドファンディングだと最安値で¥66,800です。メーカー価格では先発のes1proよりもだいぶ高くなってしまいましたが、それでも10万円を切るという価格はそれだけでも魅力があると思います。
特定小型原付の制度が始まった直後は割と10万円を切るモデルはあったんですけど、マイナーチェンジと同時に値上げとかといったケースもあって少し減っていったんですね。
このカテゴリーはまだまだ一般的なものでは無いので今回のモデルのようなリーズナブルなモデルというのはかなり存在意義があるものだと私は思っています。
それと、es1proに比べると全長が140mm伸びているとのことなのですが、es2proでは新たにリアサスペンションが標準装備となっているのでリアサスが付いた分だけ全長が伸びているようです。
乗り心地という点ではやっぱりサスペンションは前後にあったほうが良いわけで、今回のモデルはes1proと比較した場合の一番の改善点だとは思います。
改善という点では定格出力もes1proから100wアップの350wに強化されています。が、この点については改善というよりも補完のためなのかな?とも思います。
どういうことかと言うとes1proは元々、前後空気入りのタイヤだったのですが、es2proでは前後ソリッドタイヤに変更されているんですね。
前にもこのブログで何度も触れましたが、ソリッドタイヤの走行抵抗は空気入りに比べると高いんですよ。
ノーパンクタイヤの自転車と普通の空気入りのタイヤの自転車を乗り比べるとどちらのほうが疲れずに走れるか?と考えて頂けると分かりが良いかとは思います。
350wでソリッドタイヤのes2proと250wで前後空気入りタイヤの初期のes1proとでは性能的にはさほど大差は無いんじゃないかな?とは思います。
ただ、走る場所が変わればお互いの性能差というのはハッキリと出てはくるはずです。
路面の凹凸がハッキリしてくればくるほどes1proのほうが走りが良くて、路面が平坦になればなるほどes2proのほうが走りが良くなるとは思います。
アスファルトというのは一見、平らそうには見えても結構、石の粒の凹凸があるものでソリッドタイヤの足蹴りのキックボードでいろんなところを走ってみるとその様子が実によく分かります。
アスファルトの表面が荒いところでは蹴る回数が非常に多くなり割と疲れるのですが、表面がなめらかな所では一回蹴っただけで結構な距離を進んでくれるんですね。
で、不思議なことに空気入りタイヤの足蹴りキックボードとソリッドタイヤのキックボードを乗り比べてみると、どういうわけか路面がなめらかなところではソリッドタイヤの方が進む距離は伸びるんですね。
無論、その逆になればなるほど空気入りタイヤのほうが有利になり、ソリッドタイヤは使い物にならなくなって来ますが、そもそも電動キックボードで極端な悪路を走るってことも無いとは思いますので今回のモデルで前後でソリッドタイヤを採用というのはメンテナンスフリーという観点でみれば改善と言っても良いと思います。
他には今回のモデルではセンタースタンドを採用しているのですが、これは改善かどうかは微妙なところだと思います。
まあ、電動キックボードの場合、そもそもの重量が軽いのであんまり問題にならないかもしれませんが、仮にこれがオートバイでセンタースタンドしか無かったらかなり辟易します。
確かにセンタースタンドにすれば構造的にも頑丈なので安定して良いのですが、センタースタンドはサイドスタンドに比べれば手軽さに欠けます。
オプションでサイドスタンドは今のところ用意はされていないようなのでマイナーチェンジの時とかに追加してくれれば良いなあと個人的には思います。
それではごきげんよう~