電動キックボードMEISYA列伝の執筆者のmojyaoです。
秋も深まってきて冬も間近・・と言いたい所なんですが、日によってはまだ暑い位の日もあり、体調を崩す人もいるのでは?と思うのですが、いかがお過ごしでしょうか?
そういえばよくよく考えてみると電動キックボードは特定小型の制度の開始前には特に「あんな小さなタイヤでは少しの段差でも転倒して大けがをするから危ない」という声をよく見聞きしたりもしたのですが、今までに転倒による事故を起こしたという話を殆どと言っていいほど聞いたことが無いので、性能等確認の制度というのは結局の所、意義のある制度と言っても良いのかな?と思います。
さて、今回はデイトナから発表の特定原付のDK01を取り上げて行きたいと思います。最後までお付き合いいただければと思います。
で、今回の車種なんですが、発表そのものは今から約1年ほど前だったのですが、先ほども少し触れた性能等確認制度の合格リストの中になかなか載らず、このブログでも取り上げるべきか否かを考えていました。
9月の末にようやく合格という運びになり、取り上げてみようと思ったわけです。
一年という期間に何があったかは知りませんが、車体そのものは誰の目から見ても良いと映るほどに洗練された物なので、何か不具合があったとは考えにくいと言っても良いかと思います。
性能等確認制度というのは最初の頃、申請をしても全然、受理されないとかで業界は相当、困っていたようなのですが、いかんせん検査をする機関が1つしかないので、一度に大量の申請があると捌ききれなかったというのが実情なのかもしれません。
今回のモデルは同社の電動アシスト自転車のDE01のフレームをリデザインした物らしいのですが、リデザインというよりは全くの別物と言っても良い位で、そこはメーカーの本気度が現れている部分だと思います。
大抵、派生モデルを作る場合はフレームはそのまま使って外装なんかで変化を出してくるのですが、さすがは一流企業です。
で、一流企業デイトナといってもピンと来る人はそう多くはないんじゃないかな?と思います。ピンと来る人は多分、投資家かオートバイ乗りのどちらかだとは思います。
この会社って東京証券取引所に上場している企業なんですね。
それで、何の会社かと言うとオートバイのパーツの会社なんですよ。私事にはなるのですが、私もこの会社のパーツにはさんざんお世話になったクチで、エンジンのボアアップキットやらハイスピードプーリーやらレーシングCDIやら挙げれば沢山、出てくるんですね。
オートバイをチューンして遊んでいた人なら知らない人はまず居ないってくらい有名な会社なんですね。
でも、正直な話、これが電動アシスト自転車などの分野となってくると知名度はお世辞にも高くは無いというのが実状かとは思います。
私も正直なところ今回のモデルの発表があるまではこの会社が電動アシスト自転車を手がけていたということを知りませんでした。
少し話が脱線しましたが、今回のモデルに戻って、このモデルはタイヤサイズが比較的大きめの12インチで自転車っぽい外観なんだけど立ち乗りで乗るというのが最もの特徴なんじゃないのかな?と思います。
見方によってはこれもキックボードの範疇に入れても良いんじゃないのかな?と思えるくらいです。
冒頭でも触れましたが、まだまだ電動キックボードはタイヤの小さを懸念する人が多いのでタイヤサイズが大きいほうが見た目的にも安心感がありますし、実際にもタイヤの外径が大きいほうが、段差には有利です。
過去にもこのブログで何度か書きましたが、タイヤが乗り越えられる段差というのは概ねタイヤ外径の4分の1程度です。
今回のモデルの12インチタイヤだったら、メートル法に換算すると304.8mmです。その4分の1となると76.2mmです。普通の道路にそんな段差はまずは無いとは思います。
他には5色のカラーリングが用意されているということと脱着可能なバッテリーのケースがレザーのバックをイメージしているという点も人によっては魅力かとは思います。
人によってはと言いましたけど、昨今ジェンダー平等が叫ばれている中で誤解を恐れずに言うとこのモデルは女性層をメインターゲットにしていると思うんですよ。
まあ、いつの時代も流行というのはだいたい女性から始まるので、このモデルの意匠もそうした意図があるのなら大変、理にかなっているとは思います。
ただひとつ、こうだったらなぁ・・という点はブランド名です。先ほども述べましたが、「デイトナ」というブランドはオートバイ乗りの中でもチューンナップをしたりするコアな層の間でこそ有名なブランドです。また、ブランド名の読み下しの響きもそれこそアメリカのモータースポーツを連想させる名前で無骨で硬派な印象があります。
既存のブランド名には並々ならぬ理念や誇りがあろうかとは思いますが、メインターゲットが女性だとしたのなら、化粧品メーカーの商品名のような響きの別ブランドで展開したほうが良いんじゃないかな?というのが私の個人的な感想です。
それではごきげんよう~