屋久島木工木育デザイン ymmdesign

木とふれあい、木に学び、木と生きる
屋久島で木育インストラクターはじめました

「屋久島木材フェスタ」のお知らせ

2021-09-13 18:58:00 | イベント

昨年に引き続き、今年も開催(予定)

 

10月18(月)13時より22日まで・・・展示のみ

10月23日(土)14時まで・・・販売を行います

 

 

↑ チラシの出展写真(一部)は昨年のものです。

 

今年はどんな木工品が出展されるのか楽しみですね。

まずはお知らせまで

 

*感染拡大状況により内容変更や中止する場合もありますのでご了承ください

 

 


 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計制作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具制作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すきな映画 「河童のクゥと夏休み」

2021-08-13 13:13:25 | 日記

河童のクゥと夏休み」

私の中で、ずっと心に残っている映画、これは名作と思える映画です。

 

数年前、子どもといっしょに見るアニメ映画を amazon prime video で探していたところ出会いました。

 

河童のクゥと夏休み 【通常版】 [DVD]

 

一般的な子ども向けアニメとは違い、現実的に生々しい描写や社会問題を風刺しているので色んな意味で印象に残ります。

また、2時間18分と尺の長い映画から、監督が作品に込めた想いが伺える。

 

元となった原作は、今から40年ほど前の児童文学作品

今時の漫画原作のアニメとは一線を画する(由緒ある?)作品に映画として仕上げているのが好きです。

 

作中に出てくる妖怪(河童、座敷童など)は、そもそもは自然世界の化身といえます。

現代、八百万の神といっても絵本や昔物語というくらい、今の社会から離れた別世界のお話。

それを作中では現代にシンクロさせています。

 

そもそも人は、自然万物に生かされている、自然万物を敬うことが大事であるというメッセージがこの作品の根底にあると思います。

「木育」についても、木をモノとしてではなく、「自然万物として使わせて頂く」という気持ちを育んでいく視点も大切ですね。

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あとは組み立て

2021-05-14 15:57:22 | 木のおもちゃ製作

 

オイル塗装を終え、あとは組み立て。

通常の木工品では塗装を数回しますが、今回の木のおもちゃは、木の質感を残すため1回に。

 

木の魅力を、より伝えるため、材料選びには時間をかけています。

木目の美しさ、色の濃淡、それら材料の組み合わせなどなど・・・。

 

手づくりの良いところは、大量生産では難しい、このような配慮ができるところです。

 

木のおもちゃで一番大事なのは、子どもたちが手にとって遊んでいる時に、

その木の魅力を体感することだと思います。

 

赤ちゃんや幼児に「木の魅力」を言葉で説明しても伝わらないと思いますが、

このような木のおもちゃで遊んだ経験は、とても大事なこととして心身に刻まれると信じています。

 

なにか感じてくれることを想像しながらのおもちゃ製作はワクワクして楽しいです。

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忘れないうちに

2021-05-10 22:52:30 | 木のおもちゃ製作

 

1ヶ月半前に製作した木のおもちゃTumbling Toy を再びつくることにしました。

特に注文が入ったわけではありませんが、試作を重ね、手間暇かけてカタチにしたものを、

一つだけ製作して終わりにするのはもったいないということで・・・。

 

再び作るにしても、あまりにも期間をおいてしまうと、どうやって作ったのか忘れてしまうこともあり、

まだ、体が覚えているうちに取り掛かることにした次第です。

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木のおもちゃ製作 Tumbling toy その5

2021-03-27 02:21:05 | 木のおもちゃ製作

ついに完成!

 

屋久島産の杉でつくった本体 ↓

 

 

杉玉 1個

 

杉玉 + ビー玉

 

 

 

 

収納はこんな感じで

 

 

 

かんたんな紹介動画もつくってみました ↓

 

Tumbling toy movie 1

 

 

ブログ Tumbling toy 製作

その1 その2 その3 その4

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木のおもちゃ製作 Tumbling toy その4

2021-03-26 00:25:00 | 木のおもちゃ製作

【 試作から本製作へ 】

 

試行錯誤を重ね、いよいよ本製作開始!

 

 

本体部分のシュミレーション

図面は描かなかったので、ベニア板で調整しているところ。

 

 

本体部分 塗装

精度を上げるため、木組の本格仕様。

 

 

 

こちらは、転がるパーツの塗装

 

 

 

組み立て風景

組む際は、直角の確認を忘れずに。

 

 

次回最終回

その5 へ つづく

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木のおもちゃ製作 Tumbling toy その3

2021-03-23 22:02:47 | 木のおもちゃ製作

様々なタイプをつくり、改良を重ねていく

 

 

ビー玉は、きれいで子どもたちが喜ぶと思い、いろいろ試作してみる

 

 

どんどん夢中になり、集中力も高まり、時間があっというまに流れていく

 

 

Tumbling toy prototype 2

ビー玉と杉玉の組み合わせ。

それぞれの球の重さが違うので、動きがおもしろい。

 

 

その4 へ つづく

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木のおもちゃ製作 Tumbling toy その2

2021-03-22 00:50:55 | 木のおもちゃ製作

【 試作品ができるまで 】

 

Tumbling toy このおもちゃを製作する前に、サクッとネットで検索してみたのですが、情報量が少ない。

かんたんな製作図面があればいいのですが、そういう訳にもいかず・・・

そもそもこのおもちゃの名称は「Tumbling toy」で合っているのかどうかも不明。

こういうときは、手探りで進めていきます。

 

ということで、試作品ができるまでの製作風景紹介です。

 

製作図面がないので、手っ取り早くダンボールでスタート!

接着はグルーガンで時短、いつものことながら背水の陣なのです。

 

 

アレコレ試して、なんとなく、感じを掴んできたら、端材でつくってみる

↑ 写真の木球は、屋久島産の地杉。

杉の中でも質量のある油木を選んでいます。

 

 

まずは、くるくる回転する部分を木でつくってみた。

写真手前から、ビー玉✖️1個、木球✖️1個、木球✖️2個

質量のある杉といっても、木材の中で針葉樹は軽い。

玉が軽いと、タンブリング・・・転ぶ力というか、勢いと振子の作用が働かず、バランスのよい回転にならない

 

この辺りの加減は奥が深い。

数学とか力学とか得意な人は計算で理論値とか出せるのだろうが、

よくわからないので、目の前にある材料でひたすら実験を繰り返すのみ。

 

この中では、ビー玉が一番理想的な動きを見せてくれた。

とはいっても、せっかくだから木球、特に屋久島の杉でつくりたい!

杉にスポットを当てたいという想いを捨てきれず・・・

 

考えついたのがコレ ↓

木球に穴を開けて、真鍮の丸棒を埋め込むことに。

質量が増したことにより動きはなかなか良くなった。

 

 

本体は、段ボールから、スギと組み合わせたハイブリットタイプへ

楽しくなってきたぞ!

 

 

そして本格的になってきた!!

端材をかき集めての突貫製作。

・・・したのはよかったのですが、切り込みの角度があまくて、回転途中で落下することが頻発。

 

 

試行錯誤をくり返し、ゴールが見えない中、ちょっと落ち込んだりもしながら・・・

 

数多の失敗を糧に、ようやく本体の試作第一号が完成 ↓

 

その3 へ つづく

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木のおもちゃ製作 Tumbling toy その1

2021-03-21 00:55:00 | 木のおもちゃ製作

【 鹿児島の木材をつかっておもちゃづくり 】

 

とのご依頼を受けて、ただいま試行錯誤の真っ只中!

タイトルの Tumbling toy ・・・日本語では タンブリング トイ となるのかな。

tumbling とは「転がる」という意味があります。

 

見た目がおもしろく、子どもたちが興味を持って遊んでくれるようなおもちゃを考えたとき、

何かの動画で見たことのある、この Tumbling toy を作りたくなりました。

 

ということで、どんなおもちゃなのか?

試作段階なのですが、動画を youtube にアップロードしました ↓

 

Tumbling toy prototype

 

まだ動作がぎこちなく、不安定な感じなので、これからバージョンアップしていきます。

 

その2 へ つづく

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉の時計づくり その6

2021-03-14 12:15:07 | 木工品

時計のフレームを留め継し、接着剤が乾いた後に目違い払い ↓

 

留め継といっても本格的なものでなく、簡易的なものにしたので多少の誤差がでました。

見た目はわからないのですが、指で触ると接続部分の段差が出ています。

まずは、ノミでそぎ落とし。

 

 

つづいてランダムオービタルサンダーでペーパーがけをして ↓

 

 

 

そしてベルトサンダーでフレームの外周と面取り ↓

 

作業中、ベルトサンダーのスイッチの入りが悪くなり、起動しないことがちょくちょく起こり始める。

モーター音も擦れるような感じに・・・

 

原因はおそらくこれでしょう ↓

そう、カーボンブラシ。

こういうとき、予備の買い置きがあってありがたい。

 

 

数々の行程を経て、あらためてムーブメントの取り付け ↓

専用の工具が必要。

 

 

時計の針の取り付けは各自でしていただくことに

この針の取り付けが、ワンタッチで誰でも簡単にというわけにはいかず、

子どもが1人で取り付けるのには向いていないので、保護者と一緒にするようにお願いして、

取り付け方法と注意事項を紙にまとめて添付しておきました。

 

 

最終チェックをして箱詰め ↓

 

後日、育成会役員にラッピングを手伝ってもらい、無事、子ども会会員の各家庭へ配布することができました。

あとは、子どもたちの手により、デコレーションしたり、ペイントしたり、オリジナリティあふれる時計となることでしょう。

 

 

 

多機能なデジタル時計もよいですが、

このような温もりある時計を見ると、こころがホッとし、時の流れが穏やかになります。

 

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉の時計づくり その5

2021-03-01 06:55:30 | 木工品

いよいよ組み立てです。

 

まずは、接着剤を付けずに、台板にムーブメントと留め切りしたフレーム角材を取り付けて仮組み ↓

 

家具作りでもそうですが、接着する前にはできる範囲の仮組みをするようにしています。

加工では、図面を何度も見ながら、細心の注意を払い、間違いがないように製作を進めています。

 

ですが、定規などのメモリの読み間違えで墨付けをし、そのまま加工してしまい、

本番の組み立ての時になって初めて気づくという、若かりし頃のとても苦い経験をして以来、仮組み確認は欠かせません。

 

で、今回時計の仮組みをして気がついたことが・・・

フレームを台板にはめ込むのが、結構きつくて、かたい!

 

木育という観点で、この杉の時計は、ふるさとの杉材を使い、自分の手で組み立てて、

その杉の感触、色や木目模様、香りなど、手に取る時間が長ければ長いほど、

木とのふれあいも深まり、情操教育につなげていくという狙いがあったのです。

ですので、理想は組み立てキッド品として、子どもたちの手で組み立ててもらいたかったのですが・・・

 

これでは難しい!

まあ、仕方がないとして、こうなったら、もうこちらで組み立ててしまいましょう。

こういうところは木育インストラクターとしてはまだまだ板についていません。

木工職人としての血が騒いでしまうのです。

 

さあ、本番の組み立て開始!

フレームはボンドで接着 ↑

 

ボンドをつけているときに気がついたのですが、

写真のようにボンドをかなりの量をドボドボにつけています。

 

この四角板の木目の上と下側は木口といって、木の繊維の切断面。

木には繊維状に道管がありまして、この道管とは、根から吸い上げた水分や栄養などを送るためのチューブみたいなものです。

イメージでいうと、ストローを束にした感じ。

ここにボンドを塗るとすごく吸い込むのです。

薄く塗った場合、10秒くらいで乾いてしまいます(個体差はありますが)。

乾燥した木材ほど吸い込みは早く、湿った木材は遅くなります。

 

ボンドの乾いた接着面はひっつきません。

ですので、吸い込み量を考慮してボンドを厚く塗っているのです。

 

とここまで説明したのでおわかりだと思うのですが、

こういう経験値からくる勘所みたいなものを、説明だけで子どもたちに伝えるのは難しいですね。

実際に、木工体験教室で手取り足取り、やって見せて教えるのはできると思うのですが・・・

 

次にもう一つ、直角を出すこと・・・

 

組んだ後、直角になっているかどうか、写真のスコヤという直角定規で確認します。

もし歪んでいて、修正する場合は、ボンドが乾かないうちに手早く!

 

これも実際にやってみたら、簡単ではありません。

多少の歪みはわかる人にはすぐにわかります。

また、わからなくても、視覚的になんとなく違和感をかんじることがあるかもしれません。

 

うーん、こういうシビアなことを言い出したらキリがありませんね。

木育からどんどん離れていくようです。

正確な完成品をつくることが木育ではありません。

 

そもそもこの杉の時計の設計は、子どもが組み立てるにはマッチしていないことが判明。

もし今後、同じような機会があった場合は、木工職人でなく木育インストラクターとしての視線から設計を心がけるようにしましょう。

 

長くなりましたので、その6 へつづく

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉の時計づくり その4

2021-02-27 11:50:16 | 木工品

時計フレーム角材の留め切り(45度カット)を4つ並べてみる ↓

 

 

この4本の角材を四角に組み立てると「留め」のフレームのできあがり。

時計の台板をぐるりと囲む4つのフレーム角材は、一本の角材からカットしているので、木目がつづいて見えます。

フレームにした姿を想像しながら角材の並びと方向を決めていきます。

 

この一手間は、作ってしまえば形は同じで、そこまで細かく見る人も少ないかもしれませんが、

自然」と「」、ここでは「」とその「木目模様」に敬意を払うよう心がけています。

ただし、あまりにも拘って、木材を無駄に使ってしまうような場合は控えます。

 

 

こちらは時計を卓上で使う時の、支えの棒のカットをしているところ ↓

この丸棒は既製品。

丸棒は直径5mm弱と、とても細いので機械を使わずに写真のノコギリでカットしていきます。

小さな材の機械加工は危険度が高まりますので・・・。

 

丸棒を同じ寸法でカットするための治具(フレーム角材の余りを流用)を用意。

この治具の右端に丸棒を寄せてセット、角材の切れ目(写真右側)のところにノコを入れてカットします。

カットしたのち、フレームに開けた穴に入りやすいように、丸棒の先を玄能(トンカチ)でトントン叩いて丸くしました。

 

 

つづいてムーブメントを取り付けるための時計台板カット ↓

 

 

ムーブメント取り付け穴(直径10mm) ↓

切削カスは集塵できるのでクリーンな作業環境を保ち、精神的にも良いです。

 

 

時計文字盤の印のテンプレート(手描き) ↓

本来はCADでちゃんとした図面(テンプレート)をプリントアウトしたほうが間違いはないのですが、

木工作業中にPCのスイッチをオンし、CADソフトを立ち上げて・・・と時間がかかるので省略。

 

手製テンプレートを時計台材のサイズにハサミで切って材料に合わせ、

小さい穴を12箇所あけて、シャーペンで印をつけていきます。

 

 

穴あけ(直径3mm) ↓

穴を開けを始めた時、気がついたのですが、テンプレートの印に微妙な誤差があったようです。

シャーペンの印がずれていたものがいくつかありました。

CAD図面を作成するという一手間を省いたのが原因。

今度からは気をつけることにしましょう。

 

 

次回はいよいよ組み立て!

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉の時計づくり その3

2021-02-25 13:31:06 | 木工品

前回、時計フレーム角材に溝を掘り、断面をコの字に加工しました。

 

そのコの字角材を、時計のムーブメントを取り付ける正方形の板材(厚み約8mm)に

グルリとはめ込むのですが、その方法をどうしようか考える。

 

当初は、子どもたちへの木工体験ということで、簡単にできて、少々の失敗も問題ないようなつくりを考えていたのですが、

木工体験は中止となり、半完成品もしくは完成品を配布することになったわけです。

 

そうなると、こちら側でやりたい加工を選べることになり、

やはり木の魅力、木目の美しさが伝わるような工法は、「留め継ぎ」がよいのではないかと。

 

留め継ぎとは、例えば、4つの角材を使って四角にする場合、

四隅の収まりを45度でカットした材を直角に合わせると切り口の見えない90度の角となります。

また、その角の木目の流れは続いているので、自然美が楽しめるのです。

 

そうと決まれば、早速45度の留め切りをしていきましょう!

 

使う機械はこれ「スライド丸ノコ」 ↓

↑ 45度に傾けてあります

 

大工さんがよく使う卓上の機械ですね。

工房には前回紹介したテーブルソーという据え置きの機械もあり、それで加工もできるのですが、

今回加工する角材は小さく、それでいてデリケートな杉なので、この卓上サイズの機械の方が使いやすい。

 

 

とはいえ、杉となると、丸ノコの回転によるカットは、ささくれ・バリ・むしれが起きやすいです。

上の写真はきれいにカットできましたが、先端の薄い箇所は欠けたりすることが多いので杉の場合は要注意の工法です。

なので、正直わたしは、杉の家具で、この留め継ぎ工法は多用していません。

 

 

カットが終わり、角材4個1ペアに重ねたところ ↓

 

これだけの数があると、加工時間が長くなり、途中で集中力が切れてくることもあります。

そうなると大事故につながってしまい、取り返しがつかなくなることに。

まさに、「ちゅうい一秒 けが一生」なわけです。

 

実は今回、告白すると非常に危うかったのです。

 

スライド丸ノコとという機械は、使う回数は一番多い木工機械の一つであり、

日常的に使い、極端な言い方をすると自分の手足のように使い慣れている機械であるわけです。

ですが、こういう驕りがアダとなったのでしょう。

 

使い慣れているとはいえ、45度に傾けて使うことは少ないです。

写真を見返してみるとわかりますが、左手で材料をおさえ、右手でノコのヘッドを降ろしてカットします。

斜めになった丸ノコ刃を降ろしていくと、のぞき込むように頭を下げないと左手が見えにくくなっていくのですね。

 

確かに手元が見えない状態で、高速で回転する刃物を降ろしていくことに恐怖感はあります。

手元と刃物が近くなるのは好ましくなく、その安全対策もしていないことは承知の上でした。

 

当然、機械を回しているとき、左手には特に注意して緊張感も相当なものなのですが、

繰り返し繰り返し、長時間、同じ作業をしていると、緊張でこわばってきた左手を脱力させたいタイミングもやってくるわけです。

 

こういう時は、作業を止めて休憩したり、または、別の作業をして体の緊張をほぐすのですが、驕りがあったのでしょう。

連続作業にも慣れてきて、あともうすこしで終わるから、最後までやってしまいましょうと・・・。

 

意識してか、無意識かは覚えていませんが(←この時点で集中力は働いていません)、

左手で角材を押さえているときに、なんとなく左親指を持ち上げてしまいました。

ちょうど、角材をカットし終えたところだと思うのですが、右手でノコのヘッドを持ち上げているときに信じられない光景が目に飛び込んできたのです。

 

回転しているノコ刃が、左親指を削っていて、その削られている皮と爪の粉末のようなものが勢いよく飛び散っていたのです!

 

これは間違いなく大怪我をしたと確信し、頭が白くななりはじめると同時に恐る恐る親指を見てみると、

おや? 血が出ていないではないですか。

 

これはおかしい(←この発想は動転している)。

あれほどの恐ろしい光景が目に焼き付いているのに、ひどい怪我をしているはずなのに・・・

 

あらためてよく見てみると、確かに皮は削れているのですが、まだ薄ピンク色の皮膚が残っており、

丁度ぎりぎり毛細血管に到達するかしないかのところでした(でも結構ヒリヒリする)。

そして、爪は確かに削れていましたが、たまたま爪が長かったのが幸い。

爪の白い部分が三分の一ほど大きく削れて無くなっていました。

 

反省しなくてはなりません。

こういう時こそ思い起こさなくてはなりません

ヒヤリ・ハット

 

ヒヤリ・ハットとは、重大な災害や事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の事例の認知をいう。文字通り、「突発的な事象やミスにヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」である。

『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 

これは重大な警告であると心に留めておきました。

 

その4につづく

 

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計製作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉の時計づくり その2

2021-02-23 11:11:29 | 木工品

木材を選定していきます。

タイトルの通り、杉でつくります。

 

戦後、高度経済成長時の木材需要から、建材としての杉がたくさん植林されました。

それまであった薪炭材としての広葉樹林は、電気・ガス・石油の普及により衰退していき、

日本の山々は拡大造林政策により、その風景は一変しました。

 

・・・書き出すと長くなりそうなので、

つまり、せっかく植えた杉がたくさんあるので、それをありがたく使いましょうということなのです。

 

いつも仕入れている杉は、地元の製材所。

私のような個人事業主にも親身に対応してくれるので助かります。

 

仕入れた杉材は、年月をかけて天然乾燥。

天然乾燥の目安は、一般的に「1寸1年」といわれています。

これは、1寸つまり約30mmの厚みの材を乾かすのに1年かかるということです。

2寸なら2年。

 

人工乾燥ならあっという間ですが、天然乾燥は結構な時間がかかりますね!

私はここまで時間をかけずに、ちょっと工夫して早めに乾燥させています。

詳しくは長くなるので、また別の機会に。

 

 

乾燥させた杉板材を平面と直角を出しているところ ↓

↑ これは手押しカンナという機械

 

 

時計のフレームとなる角材の切り出し ↓

↑ バンドソーという機械(帯鋸ともいわれ、刃が帯状になって回転します)

 

 

時計のフレーム(写真手前角材)とカットする前の時計板(写真奥)

 

 

こちらは、テーブルソーという機械 ↓

いわゆる丸ノコとテーブルがセットになったものですね。

フレーム角材に溝を掘るためにノコ目を入れています。

 

 

これはルーターという機械 ↓

ビット(刃)が回転します。

ビットには様々な形状があり、その形に加工します。

写真のビットは円柱形ですので溝掘用。(*写真左側の杉板はフェンス)

 

テーブルソーのノコ刃で荒く溝を掘っておいてからの仕上げ加工。

最初からこのルーターを使えばテーブルソーの工程を減らせるのですが、

切削抵抗を減らすため、慎重に作業を進めるために一手間加えています。

 

木材の機械加工には当然ですが、加工時の「木材」の音、「機械」の音が鳴り響きます。

私の場合、それぞれの立場に気持ち・情緒などが入り込むことが多々ありますので、

少しでもお互いに負担が軽減するようにしているとも言えます。

 

その3へつづく

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計制作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具制作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉の時計づくり その1

2021-02-21 19:55:00 | 木工品

前回のブログ記事を書いたのが11月だったので、3ヶ月振りの更新。

 

昨年の12月は木工仕事がすごく忙しく、1月は、その働きすぎた反動で気力が萎え、

今月からやっと仕事のペースが日常に戻ってきた感じです。

無理を重ねると体だけでなく心にもダメージが残るようになってきたよう。

もう若くないので気をつけなければ・・・。

 

さて、前置きが長くなりましたが、今回よりしばらく「杉の時計づくり」製作の様子を書いていきます。

 

木育ブログで 製作紹介? なんですが、本来は子ども会の子どもたちと一緒にする予定だったんですが、

諸事情により出来なくなり、せっかくだから記録に残しておこうと思い、このブログで紹介することにしました。

 

製作する時計の数は56個(56人分)。

予備を含めると60個以上。

今まで家具ばかりつくっており、小物の製作経験はほとんどなく、60個の数を一度につくるのは初めての体験。

もちろん木工で時計をつくるのも初。

 

わからないことだらけなので、木工仲間で時計を作っている方に色々とアドバイスをいただく。

時計のムーブメント・針などのパーツは、オフコーポレーションで取り扱っているのでここから仕入れることに。

単価は、1個、5個、そして一気に100個単位で販売しており、やはり100個単位だと単価も安くなるので、

木工仲間と共同して仕入れました。

 

数が多いのでそれなりの大きな箱で届く ↓

 

 

ムーブメント100個 ↓

ムーブメントの裏には「SKP」とあり、

これは、セイコークロック株式会社のクロックムーブメントとなります。

生産地は日本でなくタイですが、作りの品質はしっかりしていて信頼性がありますね。

 

さて、次は木材の選定。

 

次回へ続く

 

 


 

 

福島木工家具店

オーダー・造作家具 木製品設計制作

〒891-4404 鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間752

mail :  fukumoku1@gmail.com

T/F :  0997-47-2695

家具制作ブログはこちら→「福島木工家具店」

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする