【 試作品ができるまで 】
Tumbling toy このおもちゃを製作する前に、サクッとネットで検索してみたのですが、情報量が少ない。
かんたんな製作図面があればいいのですが、そういう訳にもいかず・・・
そもそもこのおもちゃの名称は「Tumbling toy」で合っているのかどうかも不明。
こういうときは、手探りで進めていきます。
ということで、試作品ができるまでの製作風景紹介です。
製作図面がないので、手っ取り早くダンボールでスタート!
接着はグルーガンで時短、いつものことながら背水の陣なのです。
アレコレ試して、なんとなく、感じを掴んできたら、端材でつくってみる
↑ 写真の木球は、屋久島産の地杉。
杉の中でも質量のある油木を選んでいます。
まずは、くるくる回転する部分を木でつくってみた。
写真手前から、ビー玉✖️1個、木球✖️1個、木球✖️2個
質量のある杉といっても、木材の中で針葉樹は軽い。
玉が軽いと、タンブリング・・・転ぶ力というか、勢いと振子の作用が働かず、バランスのよい回転にならない。
この辺りの加減は奥が深い。
数学とか力学とか得意な人は計算で理論値とか出せるのだろうが、
よくわからないので、目の前にある材料でひたすら実験を繰り返すのみ。
この中では、ビー玉が一番理想的な動きを見せてくれた。
とはいっても、せっかくだから木球、特に屋久島の杉でつくりたい!
杉にスポットを当てたいという想いを捨てきれず・・・
考えついたのがコレ ↓
木球に穴を開けて、真鍮の丸棒を埋め込むことに。
質量が増したことにより動きはなかなか良くなった。
本体は、段ボールから、スギと組み合わせたハイブリットタイプへ
楽しくなってきたぞ!
そして本格的になってきた!!
端材をかき集めての突貫製作。
・・・したのはよかったのですが、切り込みの角度があまくて、回転途中で落下することが頻発。
試行錯誤をくり返し、ゴールが見えない中、ちょっと落ち込んだりもしながら・・・
数多の失敗を糧に、ようやく本体の試作第一号が完成 ↓
その3 へ つづく
福島木工家具店
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