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氷月神示 他の暗号解読編 384

国之常立神より皆様へ

今日も暑いようですな

翠(=イブ=ミロク=メッテッヤ):
あのう、最後かと思ったら、まだ幾つか、(昨日から エピソードを) 思い出したのですが…
今回の連載では、テーマッセが去ってから後の事を、かえっていろいろ思い出せるようになって、驚いています……
あまり純粋に楽しくない?時期だったのか、記憶の底に押し込めていたのでしょうか…

私:あなた(=メッテッヤ) は人生の前半は、素直に能天気に?自分の意志を通したりして過ごしていたようですが、後半になると、それだけではいけない、何かを感じるようになった
人生の悲哀や挫折も体験しましたね…
でもそれも、必要なことです
あなた(=メッテッヤ) は天界にいるイブの、小さな分けみたまでしたから、死んだらイブに再融合され、人間生活の記憶をイブと共有し、伝えることになっていた…
だから短い人生でしたが、様々なパターンを経験しておく必要があったのです

翠:わかりました…それでは、次にまいります…

これは、祇園精舎(=寺院) にいた頃ではないかと思うのですがーー、はっきりはしません
(参考:釈迦の一行は、最初寄進された竹林精舎にいて、それから各地へ移動し、14年目に新築の祇園精舎を寄進されたそう)
…私は親友を作らないようになったと言いましたが、それでも既述のクーメルンとのつきあいは、細々と続いていました…
なぜか、彼とは班が一度も一緒になったことはなく、たまに出会う程度でした
それである時、私達は住まいの敷地でぱったり出会いました
丁度そばに低い石垣があったので、久々に私達は共に座りました
クーメルンはこの頃どうだい、と言ってから、私がちょっと何を話そうか考えてためらっていたので、自分の方から、班内のもめ事をおさめたこととか、自分に対抗意識を燃やす男がいて困る、というようなことを、笑いながら話してくれました…
私は聞きながら、彼と私とは全く正反対の道を歩んでいる、
クーメルンは外に出ていくタイプで、人の面倒をみ、賢く立ち回り、先輩達にも気に入られるタイプ、私はというと、内向きのタイプで友達をあまり作らず、将来の自分の使命に向かって黙々と、準備をするタイプだなと、思った
そう考えていると、クーメルンが私を見て、
「…君は以前より内省的になったね、」
と言った
「私が?」
「うん。以前の君は夢を見ているようで理想に向かっていた気がするんだ
けど、今の君はもっと別の所を見ているようで、地に足がついた、というのかな、厳しい顔をしている」
そう言われて、初めて気がついた
私はそんなに、しかめっ面をしていたのか
そう言うと、クーメルンは笑って、
「違う違う。そうじゃなくて、妥協を許さない顔だよ…自分にね…
でも、それじゃ辛くないかい?人間は、完璧じゃないからね…」
私は急にガクンとなった
張りつめていたものが、切れた気がした…足元をじっと見つめていると、彼は、
「…君は何でも我慢しすぎる…それは偉いと思うけど、時には吐き出した方がいいよ……
未来に良い使命を授かっているそうだね?」
…私はお釈迦様との約束通り、具体的にどういう使命なのか、又そのために、どんな長期の訓練を受けたのかについても、誰にも話したことはない
が、その黙っているということが、時には辛くはあった
誰かに何もかも話したい衝動にかられなくもない
…しかし、それは許されなかった
私は言葉を選んで、
「あなたの言う通りだ
…私はしゃべるのが得意じゃない…でも、気持ちをわかってくれて、ありがとう…
実の所、大命を授かり、自分のような弱輩がどう受け止めればいいのか、四苦八苦している所さ…
人徳も、何もない、自分が
他に、いくらでも適任の人はいるかもしれないのにさ、」
と本音の片割れを言った
クーメルンはさっと私を見て、
「自分はそうは思わないなあ…君ほど適任の人は、いないかもしれないよ」
と言った
「えっ」
「長い間に、人は修行や心の持ち方次第で浄化もされるし、反対に悪ずれすることもある…
だが君は、変わらない
根本の所で同じだよ…あの、昔初めて町で会った時と同じだね…
さっき君は前より地に足がついたようだ、と私は言ったが、君の目の中にあるきらめきは、純朴で、誰も手を触れられない、宝石と同じさ、」
と思いがけないことを言った
私は驚いて、
「ほん…とうに…、?」
と聞き返した
「ああ、ほんとうさ…君は本質的には強くて、曲げなくて、(彼は笑って、)フフ、バカみたいに正直さ、」
私はムッとして、
「僕だって、芝居位できるんだ、」
と言った
「ああ、そうかい、」
とクーメルンはおかしそうに、
「私は常識の枠から出られないが、君はたやすく乗り越えていける
どんな制約も、例えば身分差や偏見でも軽く越えて人と接していけるというのは、非常に長い時を経ても、君の内面が何にも左右されずに変わらない、ということだと思うんだ」
と持論を展開した
私は彼の言うことに感心しつつも、励ましてくれているのだと心で感謝した
自分の長所も思い出し、もう迷わないでいよう、できる限り自分を信じよう、と思った
「ありがとう…とても、参考になったよ」
と、私は立ち上がりながら言った
「実を言うと、君の対人力がうらやましい
よく、人の世話をするところもね」
「何を言う
…生来、お節介でね、小生意気なだけさ、」
と彼も笑って立ち上がった
「息災で」
と私は言った
「お互い、気をつけよう」
と、彼も笑顔で答えた
…それが、彼との今生の最後の言葉だった



(表紙は祇園精舎にあるストゥーパ=小さな仏塔)

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