体に悪いコーヒーなんてもう飲みたくない
2014年、厚生労働省から衝撃的な調査結果が発表されました。
それによると、なんと市販のインスタントコーヒー126品目のうち、124品目からカビを原因とする発がん性物質が見つかったというのです。(実際の調査結果はこちらの5ページ)
もちろん、そんなコーヒーを飲んだからと言ってすぐにがんになるわけではありません。でも、受験生の頃から眠気覚ましにインスタントコーヒーを飲み始め、その後コーヒー好きとして自分で焙煎までするようになった僕にとっては衝撃的なニュースでした。
さらに加えて、僕は仕事でがん治療に関わっていた事があります。がん患者さんの中でも最もつらそうな表情で治療を受けに来られるのは、若い患者さんでした。珍しいがんだったり、難しいがんだったり、いずれにしても治療が大変で、まだまだこれからという人生に突然命に関わる病を宣告された方の気持ちは想像を絶するものがあります。
そんな人たちを少しでも救いたいと思って働いていた僕にとって、大好きなコーヒーから発がん性物質が見つかった(それもインスタントのほとんど全ての商品で!)、というのは放っておけない状況でした。
5.8%しか流通しない最高品質のコーヒー
だから、味とこだわりを気に入ってよく通っていたコーヒー店のマスターにお願いしてコーヒーを分析する許可をもらい、カビ毒が入っていない事を確認してそのコーヒーを販売し始めたのはある意味で僕のわがままです。
気候的に暑い地域で生産され、船便で日本に運ばれるコーヒーは、管理状態が悪いとすぐにカビが生えてしまいます。しかも発がん性があるのはカビそのものではなくカビが生産するアフラトキシンやオクラトキシンと呼ばれる物質です。このため、コーヒーを焙煎(加熱)してもその毒性はゼロにはなりません。
つまり、生産から流通まで厳格に品質管理が行われた高品質なコーヒーでなければ汚染されている可能性があるのです。このため、僕は成分分析をさせてもらったお店で使っているのと同じ、最高品質のコーヒーしか使いません。このコーヒー豆は日本に輸入されるコーヒー豆のうち、たった5.8%しか存在しないものです(2016年貿易統計調べ)。
結果、どうしてもコーヒー1杯あたりの価格は高くなってしまいます。だから、全ての人に選んで欲しいとは思っていません。健康と、本当においしいコーヒーへの思いを共有して下さる方だけに買っていただければ良いと考えています。
おいしさのために受注後生産
また、この最上級のコーヒーはカビ毒が含まれていないだけでなく、雑味の少ない味も特徴です。その味を最大限に引き出すため、僕たちは焙煎直後にコーヒーを加工し、ドリップパックか豆の形でお届けしています。
世の中では「挽きたて」のコーヒーがおいしいと言われていますが、これは間違っています。本当においしいコーヒーは「焙煎したて」のコーヒーです。
というのも、コーヒーは焙煎直後から香りの成分が酸化を始め、時間が経てば経つほどおいしくなくなってしまうからです。豆の状態よりも粉の方が酸化が進みやすいのは確かです。でも、どこか外国で安く焙煎され、船便でゆっくり運ばれ、流通センターで在庫され、店舗のバックヤードで品出しを待った後、ようやく店頭に並ぶコーヒー豆と、焙煎直後に加工され、すぐに直送されるドリップパックでは後者の方が遙かに鮮度が高くおいしいのは確実です。
「コーヒーの酸味が嫌い」とか「コーヒーを飲むと胃にもたれる」といった感想はコーヒー豆の酸化が原因で発生します。実際、「他のコーヒーは飲めないけど、あなたのコーヒーなら飲める」と言っていただける方も少なくありません。
いつでもどこでも、あなたのいる場所が専門店
僕たちのドリップパックコーヒーは、いつでもどこでも、コップとお湯さえあれば、あなたのいる場所を専門店にしてしまいます。朝の食卓、会社のデスク、旅先の宿。あなたはもう人混みでいっぱいの専門店に並ぶことなく、すぐに専門店の味を楽しめます。
もちろん、もっとこだわりたい方向けにはコーヒー豆のご用意もあります。コーヒー豆を挽いた後は粉のままでもドリップパックでも酸化のスピードは変わりませんので、コーヒー粉はご用意しておりません。
是非一度僕たちのコーヒーをお試し下さい。