G1馬8頭。ファン投票1位アーモンドアイは不在だが、補ってあまりある豪華メンバーが顔をそろえた“夏のグランプリ”「第61回宝塚記念」(28日)。上半期を締めくくるにふさわしい18頭の中、注目したのはG1初制覇を狙うあの個性派。やんちゃだが、ハマった時の破壊力は随一の2200メートル巧者ダンビュライトだ。
G1馬8頭。怪物サートゥルナーリアや大阪杯の覇者ラッキーライラック、それに昨年暮れの香港ヴァースを制したグローリーヴェイズなど、今年の宝塚記念は例年以上の豪華メンバーが集結した。上半期を締めくくるにふさわしい好レースになるのは間違いなしだ。
記憶より記録に残る名馬へ。G2・2勝を挙げる実績馬ダンビュライトがG1初勝利を目指す。18年天皇賞・秋。本馬場入場時に戸崎を振り落として暴走。さらに19年ジャパンカップは主戦を務める松若ですら馬場入りにひと苦労した。暴れっぷりはまるで“問題児”。「競馬場の雰囲気が嫌なのかね」と担当する浜田助手は話す。しかし、その愛くるしいやんちゃな一面が多くのファンを魅了する。
「トレセンでは素直でおとなしいんだけど…。やっぱり競馬場に行くとスイッチが入る。馬だけにトラ“ウマ”なのか。賢い馬です」
前走の天皇賞・春は直線で失速して9着に敗れたものの、「明らかに距離が長かった」と敗因はハッキリしている。舞台は重賞2勝を挙げる得意の芝2200メートルへ。「距離に関してはベスト。条件はいいよ」と笑みを浮かべた。
先行する有力馬は牝馬2頭とキセキぐらいか。「スムーズに運べることが最も大事」。この言葉を何度も口にしていた浜田助手。先行馬が少ないのは確実にプラスへと働くはずだ。
「父ルーラーシップ産駒のハマった時の爆発力は凄いモノがある。バチッとかみ合えば楽しみ」
“やんちゃ”ダンビュライトが覚醒を遂げる。折り合い&展開、全てが見事にマッチすれば強敵を撃破するシーンがあるかもしれない。
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