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ヤマタノオロチを始末したのはスサノオノミコトでなく、ドラえもんと野比のび太(『ドラえもん』・「タイムマシンがなくなった!!」)
紀元後25年、後漢(東漢)建国。
光武帝・劉秀(前6~57)が紀元後25年から在位。
京劇『打金磚』で光武帝の時代が記録されており、馬武が光武帝を殴ったとか、馬武が金磚を使って己の頭を殴って自殺、光武帝が家臣の霊にたたられて死んだとか、いろいろな説が乱れ飛んでいる。
1~2世紀ごろ、(おそらく天竺から)漢に佛教傳来。西暦105年ごろ、
蔡倫(Cài Lún、?~107?)が製紙法を完成させた。
カール・セーガンが『コスモス』で解説したところによれば、2世紀から6世紀にかけて、中国で紙とインク(墨)、版木による印刷技術が發達。当時、遅れていたヨーロッパがこれに追いつくのに千年かかったという。
一方、中国人と韓国人はいずれも世界の活字印刷の發明国は自分だと信じている。「東アジア共通の歴史観の構築」など、実現不可能な空論であるし、一種の全体主義である。
のちに、紙に書かれるようになった経典のために、僧侶が命を掛けた旅に出る時代が7~8世紀にやって来る。
ヤマタノオロチの物語の真相
一方、この時期、日本でどうかというと、『ドラえもん』では、弥生時代の日本に八岐大蛇(ヤマタノオロチ←作中でヤマタのオロチ)が出現。村人は恐怖におびえていた。これはドラえもんの道具「モンスターボール」が出した幻で、20世紀にこのボールで遊んでいたのび太がタイムマシンのブレーキをかけ忘れた結果、無人のタイムマシンがモンスターボールを乗せて暴走し、弥生時代についたらしい。のび太は「頭が八つなら股は七つのはず」と主張。結局、オロチはモンスターボールを發見したドラえもんとのび太によって回収された。
中国版ではヤマタノオロチが「山田的落日」と譯されてしまった。
この話はてんとう虫コミックス単行本の第22巻に収録された「タイムマシンがなくなった!!」での記録で、ドラえもんの台詞によると、弥生時代は「今から千八百六十六年前」となっている。第22巻は 1981年に出たので、1980年~81年の作品とすると、この古代は西暦114~115年である。
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の尾から草薙の剣が出てきて、日本武尊がその剣を使ったらしい。
三船敏郎主演の東宝映画『日本誕生』では、古代の日本で日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が大和朝廷の刺客として抵抗勢力と戦ったが、これも熊襲など他の諸民族から見れば「大和民族からの侵略」である。天下統一は失敗したら「侵略」で、侵略は成功したら「天下統一」と称される。
日本では玄奘三蔵法師を女が演じるのが定着しているが、日本武尊と源義経を女が演じる作品がたくさんあってよさそうなものだ。三蔵はそろそろ、日本でも男が演じていいと思う。
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