第四脳室(fourth ventricle)のページを更新
- 菱脳(後脳)中にあり、中脳水道によって第三脳室に接続する。中央の正中孔(マジャンディー孔)と左右一対の外側孔(ルシュカ孔)でくも膜下腔と交通する。この部のクモ膜は小脳の尾側面で深く折れ込まないで脊髄のあたりまでなだらかに延びているので、クモ膜下腔は延髄後面と小脳の間で若干広がっている。この部分を小脳延髄槽と呼び、ルシュカ孔・マジャンディ孔から出た脳脊髄液が流れ込む。
第四脳室(fourth ventricle)の「底」は菱形窩と呼ばれる。菱形と呼ばれるとおり、正中と左右軸沿いに対角線を持つ四角形と見ることができる。そのとき上の2辺は上小脳脚の内側縁、下の2辺は後索核の吻側縁である。第四脳室は、この「底」である菱形窩と、菱形窩の周りから小脳に延びる上髄帆・下髄帆の間でテントのような形になっている。上髄帆は左右の上小脳脚の間に張られた幕のような薄い板で、中脳水道が第四脳室に開く部分までを隙間なく覆っている。下髄帆は左右の下小脳脚の間にある薄い板だが、小脳に接する部分で外側に広がり、その先端は外側口(ルシュカ孔)と呼ばれる開口になっている 。
<出典:脳科学辞典>