溶血:Dr Mark Trozzi(マーク・トロッツィ博士)がCOVID-19 mRNAワクチンによる障害報告に関する査読済み論文の約1,000件を掲載したサイトの紹介の続きです。
1000 peer reviewed articles on “Vaccine” injuries
その中で75項目目の「溶血(Hemolysis)」の紹介です。
赤血球の破壊。
血管の中を流れる赤血球が破壊される(溶血)ことにより起こります。 これによって貧血に伴う息切れやふらつきの他、眼球が黄色くなったり(黄疸)、胆石、褐色尿などの症状が出現します。
後天性のもので代表的なものには、自己免疫性溶血性貧血や発作性夜間ヘモグロビン尿症が挙げられます。
自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolytic anemia; AIHA)は、本来外敵である細菌などと戦う免疫システムに異常が起こり、本来攻撃してはいけない自身の正常な赤血球に対する抗体(自己抗体)が出現し、これによって破壊されることにより起こります。自己抗体の種類により、温式自己免疫性溶血性貧血と寒冷凝集素症に分類されます。
また、発作性夜間ヘモグロビン尿症も後天性の溶血性貧血として挙げられます。これは造血幹細胞(血球をつくり出すもとになる細胞)に遺伝子異常が起こることによって赤血球が壊れやすくなる病気です。「発作性夜間血色素尿症」とも呼ばれます。
血液の中には、細菌やウイルスなどの病原体から身を守るために、「補体」と呼ばれるタンパク質が存在します。補体は病原体の細胞膜に穴を開けて排除します。人間の細胞膜には補体の働きをおさえるタンパク質「補体制御因子」があり、補体の攻撃から守られています。
補体制御因子は通常、細胞膜に作られた「GPIアンカー 」と呼ばれる足場につなぎ止められています。しかし発作性夜間ヘモグロビン尿症では、血液を作る細胞(造血幹細胞) において、補体制御因子のための足場(GPIアンカー)を作る酵素の遺伝子に後天的な異常が生じます。その結果、補体制御因子が働かず、活性化した補体によって赤血球が壊されやすくなり、溶血が起こります。
溶血すると赤血球から大量のヘモグロビンが血中に放出されるため尿が褐色になります。赤血球から放出されたヘモグロビンは血中の一酸化窒素を欠乏させ、全身の血管が収縮します。そのため嚥下障害・倦怠感の増悪・勃起不全・腹痛等の症状が現れます。溶血により血栓傾向となるため肺血栓塞栓症等の血栓症を発症する患者さんもいます。
COVID-19 vaccines induce severe hemolysis in paroxysmal nocturnal hemoglobinuria:
https://ashpublications.org/blood/article/137/26/3670/475905/COVID-19-vaccines-induce-severe-hemolysis-in
COVID-19ワクチンは、発作性夜間ヘモグロビン尿症において重度の溶血を誘発する: