発端は入院前PCR検査で陰性の患者 水際対策の難しさ浮き彫りに〈デルタ株クラスター 鹿児島市・米盛病院報告書より〉
2021/09/02 09:00
『鹿児島市の米盛病院で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)は、感染経路は、入院当日に行うPCR検査で「陰性」と判定された患者から持ち込まれたと推定した。職員1人と同室の入院患者1人にうつり、この患者がリハビリのため回復期病棟へ移った際、ケアに当たった職員2人と同室の入院患者2人へ拡大。さらに、病棟内の入院患者12人と職員1人、その知人1人に広がった。
感染者は最終的に21人に上った。PCR検査を行っても防ぎきれない水際対策の困難さが浮き彫りとなった。
県の変異株スクリーニング検査により、感染者21人全てがインド由来のデルタ株だったことも分かった。ワクチン接種後にも感染するデルタ株の脅威も明らかになった形だ。
ワクチン2回接種完了後に感染が確認されたのは職員2人、入院患者1人で、いずれも軽症か無症状。1回のみ接種が2人だった。』
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PCR検査で陰性だったらといって安心するのは大変危険です。PCR検査では2割から3割も偽陰性の可能性があるという話もありますし、擬陽性で感染の濡れ衣を受ける人もいます。
東京都がPCR検査をやりたくない、濃厚接触者を追いかけたくないという気持ちもわかりますが、単なる陽性確認者を新たな感染者数として発表するのは止めて欲しいと思います。検査数を減らして感染者数が減ってきたと言っても、また勘違いをする人が増えるだけです。