コロナ治療のステロイド、投与早すぎると症状悪化の恐れ 報告相次ぐ
9/28(火) 9:00配信
『新型コロナウイルスの治療に使われる「デキサメタゾン」などのステロイド薬をめぐり、使うのが早すぎると、かえって病状が悪化するとの報告が国内外から相次いでいる。自宅療養をする人が事前にもらう場合もあり、医師らは指示に基づいて適切な時期に服用するよう呼びかけている。
ステロイドには過剰な免疫による臓器へのダメージを抑える作用がある。国内では「デキサメタゾン」などのステロイドの使用が認められている。肺炎が悪化し、酸素吸入が必要な「中等症II」や、人工呼吸器を着ける「重症」の患者が対象だ。
新型コロナの感染拡大で、通常なら入院するような肺炎患者が自宅療養せざるをえない例が続き、厚生労働省は5月、在宅で服用できることを診療の手引に明記。8月には、急変に備えて早めにステロイドを手渡す「事前処方」ができることも追記した。
ただ、ステロイドは患者の免疫を抑えるため、使うタイミングが重要だ。
酸素吸入までは必要のない「中等症I」の段階などで使うと、体内のウイルスの増殖が抑えきれず病状が重くなることが当初から懸念されていた。血糖値を上昇させ、糖尿病が悪化するなどの恐れもある。』
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ステロイドだけを発症後すぐに使ったり、ステロイドを抗ウイルス薬より先に投与されたりした患者は、一般的な患者がたどる経過よりも急速に肺炎が悪化して搬送されてくる場合があるそうです。薬と毒は表裏一体ということを忘れないようにしましょう。