スティル病:Dr Mark Trozzi(マーク・トロッツィ博士)がCOVID-19 mRNAワクチンによる障害報告に関する査読済み論文の約1,000件を掲載したサイトの紹介の続きです。
1000 peer reviewed articles on “Vaccine” injuries
その中で83項目目の「スティル病(Still’s Disease)」の紹介です。
発熱、発疹、関節痛を特徴とするまれなタイプの炎症性関節炎。成人スティル病は一度しか発症しない人もいる。また、症状が持続したり再発したりする人もいる。この炎症は罹患した関節、特に手首を破壊することがある。
発熱はほとんどの患者さんにみられます。夕方から早朝に38~39℃の発熱がスパイク状にみられ、日中は解熱する弛張熱という形をとることが多いです。このほか、発熱に伴って全身のだるさ、疲れやすさ、食欲低下、体重減少などがみられることがあります。
病態としてはマクロファージという細胞が活性化しており、インターロイキン(IL)‐6、IL-1、IL-18、腫瘍壊死因子(TNF)といった種々のサイトカインが過剰に産生されているものと考えられています。
かゆみなどの症状に乏しい薄いピンク色(サーモンピンク)の皮疹が、発熱とともに出現し、解熱とともに消退するのが特徴的です。
複数の関節に痛み、腫れを認めます。関節症状は一時的なことも、持続することもあります。関節リウマチとは違い、手指などの小さな関節よりも、手首、肘、肩、膝、足などの大きな関節にみられます。関節炎が持続すると関節の骨破壊が出現することもありますが、関節リウマチのような変形や強直を伴うことは少ないとされています。
咽頭痛も病初期に多くみられます。首の両側や脇の下、脚の付け根などのリンパ節が腫れることがあります。肝臓と脾臓が腫れて大きくなり腹部の圧迫感を感じることがあります。またその他の症状として、胸膜炎、心膜炎、間質性肺炎などを認めることもありますが、頻度は低いようです。
An outbreak of Still’s disease after COVID-19 vaccination in a 34-year-old patient:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34797392/
34歳の患者におけるCOVID-19ワクチン接種後のStill病の発生:
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New-onset Adult-onset Still's Disease Following COVID-19 Vaccination: Three Case Reports and a Literature Review
Mayumi Matsuda
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/62/2/62_0590-22/_article/-char/ja
COVID-19ワクチン接種後に新たに発症した成人発症スティル病(AOSD)の3症例と文献レビューを報告する。
Adult-Onset Still’s Disease-like Syndrome following COVID-19 Vaccination: A Case Report and Review of the Literature
Poramed Winichakoon
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9317167/
ChAdOx1ワクチン接種後に発熱、筋肉痛、関節痛、胸膜心膜炎、白血球増加、トランスアミナーゼを呈し、山口基準を満たした31歳女性患者を報告する。
Comprehensive description of adult-onset Still's disease after COVID-19 vaccination
Author links open overlay panelPascale Palassin
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0896841122001883
AOSDはCOVID-19ワクチンで報告される頻度が他の薬剤で報告される頻度よりも5倍高い