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森の里ホームズのブログ

mRNAワクチンなのに、なぜDNAが紛れ込んでいるのか?

新型コロナウイルスの遺伝物質の一部(DNAの一部)を直接体内に入れるアストラゼネカのワクチンは最も危険だろうと思っていましたが、ファイザー社とモデルナ社製新型コロナワクチンは、共にDNAが混入されていることが分かっています。

ファイザー社とモデルナ社製新型コロナワクチンはmRNAワクチンなのになぜDNAが紛れ込んでいるのでしょうか?
分かりやすく解説されている記事が、岡田正彦 新潟大学医学部元教授の記事にありました。

【ワクチンの主成分であるmRNAは、4284個の遺伝コードから成っていますが(文献2)、あまりにサイズが大きく、試験管内で合成することができません。その点、DNAのほうは大きくても人工合成が可能であり、これをまず大腸菌などに移植し、細胞の力を借りて増やします。

大腸菌には、本来の遺伝子(ゲノム)のほかに、プラスミドと呼ばれるリング状のDNAがあります。そこに、スパイク蛋白のDNAを組み込んでおけば、細胞分裂とともにプラスミドの複製がどんどんできていくのです。

最後に、「転写酵素」と呼ばれる特殊な酵素を利用すれば、DNAのコピー、つまりmRNAを造ることができる、というわけです。

問題は、この処理を行っていくと、出来そこないのmRNAや、さまざまな酵素、薬品、さらに雑菌などが混ざりあったまま残ることです。当然、コピー元となったスパイク蛋白のDNAや、組み込みに必要なプラスミドのDNA(ベクターと呼ばれる)も残ってしまいます。

新型コロナワクチンの商用化に成功したことで知られるペンシルバニア大学の研究者は、「高速液体クロマトグラフィ」と呼ばれる操作を徹底して行うことで、これら不純物を除去できると報告しています(文献3)。私自身も、この方法をさまざまな研究目的で使ってきましたが、大変な手間と時間がかかり、しかも1回でごくわずかな量しか精製することができませんでした。

ファイザー社やモデルナ社は、信じがたいほど大量のワクチンを、驚くほど短い時間で製造・販売してきました。この複雑な操作を、どんな装置を用い、どのような手順で行ってきたのかわかりませんが、「製品化されたワクチンに大量の不純物が残っていた」という話は、十分に予想されることだったのです。

ではDNAが混じっていると、何が問題なのでしょうか?

それは、DNAの断片がヒトの細胞内に入り込むと、ごくまれに(細胞1,000個に1個くらいの割合で)ヒトのDNAに組み込まれてしまうからです。そのDNA断片の一部が、たまたまがん促進遺伝子に似ていたとすれば、将来の発がんを心配しなければならないことになります。

DNA断片に限らず、ワクチンの主成分であるmRNAも、ヒトのDNAに組み込まれる可能性が指摘されていましたので(当ホームページQ11(4)参照)、新型コロナワクチンに、また新たなリスクがひとつ加わったことになります。】

【参考文献】
1) McKerman K, et al., Sequencing of bivalent Moderna and Pfizer mRNA vaccines reveals nanogram to microgram quantities of expression vectors dsDNA per dose. personal correspondence, 2023.
2) Kandimalla R, et al., Counting on COVID-19 vaccine: insights into the current strategies, progress and future challenges. Biomedicines, Nov 22, 2021.
3) Weissman, et al., HPLC purification of in vitro transcribed long RNA. Methods Mol Biol 969: 43-54, 2013.

岡田正彦 新潟大学医学部元教授の動画を静止画で並べてみました。

確かに精製状態が悪いとスパイクタンパクのDNAが紛れ込みそうですよね。

メルク社のウイルス型ワクチンの製造ワクチン・治療薬の開発のためのmRNA合成
見てみると、実験室レベルでも精製はかなり大変そうです。製品レベルの品質管理とかきちんとできているのでしょうか?分析させていないというのが怖いですよね。

組み込みに必要なプラスミドのDNA(ベクターと呼ばれる)には、スパイクタンパク質を産生するmRNAをコードするDNAが含まれています。
このプラスミドを取り込んだ細胞は、スパイクタンパク質を無限に生産できる可能性があります。

精製不十分の二価ワクチンが接種されていたとしたら、発現ベクターが大腸菌を形質転換させる可能性もあります。発現ベクターは、特定の遺伝子を標的細胞に導入するために使用され、遺伝子によってコードされるタンパク質を生成するためのタンパク質合成のための細胞のメカニズムを指揮することができます。発現ベクターは、タンパク質を生産するためのバイオテクノロジーにおける基本的なツールですので慎重になる必要があります。本当は全ロットの不純物を検査してから許可を出すべきです。


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