子どもの頃、母から「ピアノ習いたいか?」と聞かれた時、
ピアノはお金のかかる習い事だから「うちは絶対無理だ」と思っていた。
でも、音楽に興味はあったかなぁ?
休み時間は、よく教室にあるオルガンで遊んだ。
ピアノを習っている友達が弾く指の動きを覚えて、真似をした。
楽譜を見て弾くのではなく、押す鍵盤の位置を暗記した…(笑)
今でも、ピアノを見ると蓋を開けてみたくなる。
何故か、ドキドキする。
就職が決まった時、自分の給料で電子ピアノを買った。
イヤホンを付けると、外に音が漏れないので、周りに迷惑もかけず、時間を気にせず弾けるのも好都合だった。
思うように指が動かないので、自分の下手さ加減にがっかりしながらも、自分の好きな時に蓋を開けて弾ける環境になったことが嬉しかった。
ピアノの前に座ると、時間も忘れて、手首が痛くなるまで弾いてしまう事がしばしば…
手が小さく、指も短いので、オクターブ離れた鍵盤を押す時は届かないし、小指が痛くなる…
そうなってようやく、練習さえすれば何でも弾ける訳ではないのだ…ということに気付いた。
あれから、◯年、自分の生活環境も変化し、ピアノの蓋を開けなくなって何年経っただろう…
先日、ふと演奏してみたい衝動に駆られ、久々にピアノの蓋を開けてみた。
相変わらず、指は動かない…
それでも、一音ずつ音を拾い…メロディーをたどって…
CDに合わせてみたり、YouTubeに合わせてみたり…💦💦
音楽を仕事にしている人って、偉大だ…
心象風景…
現実とイメージの世界を行き来しながら、何かの答えを探している…
梅雨空のようにすっきりとしないこのもやもやは、いつ晴れるのだろうか…