電話を使わなくなったら、早めに休止か解約をしよう。年を取ったら、銀行口座から自動引き落としされるものには注意が必要だ。
電話加入権とは
電電公社、今はNTT東日本やNTT西日本の固定電話を引くために必須の権利だった。施設設置負担金を払うと電話加入権が得られた。昔は増設を続けていた電話回線設備の敷設費用を負担する意味があった。
お金を払って得られる権利なので、昔は資産的価値があり、企業では無形固定資産に計上し、売買もされていた。しかし、電話の普及が進んで施設設置負担金の意味も少なくなり、72,000円から半額の36,000円に値下げされた。さらに、施設設置負担金が不要な料金プランができたり、ひかり電話ではそもそも不要なので、今やほぼ無価値だ。
電電公社、今はNTT東日本やNTT西日本の固定電話を引くために必須の権利だった。施設設置負担金を払うと電話加入権が得られた。昔は増設を続けていた電話回線設備の敷設費用を負担する意味があった。
お金を払って得られる権利なので、昔は資産的価値があり、企業では無形固定資産に計上し、売買もされていた。しかし、電話の普及が進んで施設設置負担金の意味も少なくなり、72,000円から半額の36,000円に値下げされた。さらに、施設設置負担金が不要な料金プランができたり、ひかり電話ではそもそも不要なので、今やほぼ無価値だ。
2006年には電話加入権の価値が減ったことで損害賠償の訴訟もあったが、請求は棄却された。
昔は独立したら固定電話
最近の若い人は携帯電話を持っているので、固定電話は引かない人がほとんどだろう。しかし、昔は独立して生活するための必須アイテムの一つだった。三十年以上前だが、結婚前に独身寮を出て新居とする予定のアパートにひと足先に引っ越した。そして、すぐに電話局に出向いて固定電話(加入電話)の申し込みをした。
初期費用(施設設置負担金)はクレジットカード払えると聞いていたので、一括払いのつもりでカードでと言ったら何か書類にサインする形になった。結局、ローンの形で分割払いになり、しっかり金利を取られた。書類で気が付いたが、現金を用意して改めて電話局に行くのも面倒なので、そのまま契約した。カード払いの手数料をNTTが負担すると加入者に不公平になるから、ああいう形だったのかなと思った。
使わなくなったら休止か廃止
私の母は、年を取ってから繁華街裏の再開発地区のバリアフリー仕様のマンションに転居し、快適に一人暮らしをしていた。ただ、周りから言われても意識的に散歩等もしなかったので、70歳を過ぎた辺りから足腰が大分弱ってきた。それで転倒、骨折、入院、車椅子というよくあるパターンになった。
こういうことがあったので、運動嫌いの私だが早期退職後にジョギングを始めた。
しばらく入院した後、介護老人保健施設(老健)に入ってリハビリとなった。しかし、頑張らないまま老健で長い時間を過ごし、その後は特別養護老人ホーム(特養)に移った。結局、年単位の時間が過ぎ、その間ずっと固定電話の基本料金等を払い続けた。NHK、電気、ガス、水道等も同じで、年金が振り込まれていた銀行口座から自動引き落としされ続けた。
電話を使わなくなった時の手続きは以下の通りで、10年間休止できるが、他の誰かが復活させて使う見込みもないので解約することにした。
出所:NTT東日本 電話の休止・解約
https://web116.jp/shop/a_line/cancel.html#_ga=2.73608210.1863275194.1601085969-176249766.1601085969
電話加入権はほぼ無価値になっているので、転売等は考えもしなかった。
私が利用中の固定電話(ほぼ留守電専用)の電話加入権も実質的に損害を受けた形にはなっているが、NTT株の売買とか配当で十二分に返してもらっているので、よしとしよう。