motylの素

日々のできごと

《カラフル》

2019-12-24 17:51:00 | book
本を読む日々です。
読書ブログになってますね
読みやすいものばかり読んでいるのでわりとサクサク読み終わってます。

天使が出て来て魂を下界に送り込むという、ファンタジーとリアルが混じったストーリー。
この前読んだ《ツナグ》を思わせるあの世小説。
所々グッとくるセリフがあるが、全体の雰囲気としては私好みではないかなぁ
おもしろくないわけではないのだけど。

アニメ映画や実写映画化もされてるようです。でも主演が元KAT-TUNの田中聖なので今はレンタル撤去とかになっちゃってるのかな…
芸能人の麻薬問題は芸能界のみならず、ファンとか出演作にほんとに大打撃ですね
麻薬だけじゃなくて犯罪行為、反社会的な行為含めて全般だけど。
すごく良い作品でもその人出てると「あー…」って思っちゃうしね。
完全復活できてる人もいますが。
今年は色々次から次へと芸能界は話題に事欠かなかった

来年は楽しい話題がたくさんだといいですね
しかし、あちこちで地震が頻発中なので備えましょう 私もまだしっかり備えられてません〜 


《コンビニ人間》

2019-12-23 00:20:00 | book
芥川賞受賞作。村田さん、たしか前に千葉の本屋にサイン会に来てたなぁ。

すごくシュールなホラー漫画のような雰囲気がある。

読んでいて誰側にも付けなかった。
この主人公は「普通」というか、いわゆる人間として多くの人に備わっている感情などが欠落していると思われるので、ゾッとするような行動や考えが見受けられる

しかし「普通」を振りかざす人の「普通」に対する疑問や違和感は、わかるとこがある。
それを淡々と低温ながら強烈に描いているという感じがした。
すごくひっそりとヤバイながらもリアルと端々に共感もある作品なので、ちょっと他の作品も読んでみたい



《ナラタージュ》

2019-12-17 13:26:00 | book
松潤、有村架純で映画化されたこちらの小説。

高校の演劇部の顧問をしている先生とその生徒の恋愛…というのか。
映画は見てないけど、私のイメージは松潤じゃないな。
今の長谷川さんだとちょっと歳上過ぎるので、30前半の長谷川博己をキャスティングしたい。
全体的に登場人物がみんなモヤモヤするんだけど、この先生もモヤモヤするので、長谷川さんの「そんなつもりないのかもしれないけど出ちゃってますよ、色気が」っていう魅力でしょうがないかって思わせて頂きたい。

有村架純ちゃんも最初はちょっと違う気がしたけど、読んでるうちに架純ちゃんになってました。
どう転んでもシンプルな幸せを得るのは無理なんですね…と思いました。
ここまで過去の想いを引きずって生きてる人が世にどれだけいるかわかんないけど、やっぱ忘れられる人の方が確実に幸せになれますね。
こんなズルズル引きずって生きてる人ばっかいたら気が滅入る

《ツナグ》

2019-12-08 08:17:00 | book


辻村深月の本を始めて読んだ。
あの世の人とこの世の人をを繋ぐオカルトチックというかファンタジーというか…なストーリー。
あんまりそういう小説は好んでは読まないんだけど、登場人物の切実な思いは現実的で、共感できるとこもあるのでストーリーに引き込まれて、読みやすかった。

主人公の男の子のイメージは…神木隆之介くんかなぁ。 
この主人公は高校生だから年齢はちょっと合わないけど。

この作品は死者に会うってことなんだけど、私はまだほんとに身近な人を失った経験がないので、誰に会いたいかわかんないなぁ…

色んな依頼者が出てくるので、年齢とか性格によって感じるポイントは人それぞれ結構違うだろうなって思う。
若い子にオススメかも。



世界に人があふれていて

2019-12-02 00:14:00 | book
森 絵都さんの《風に舞いあがるビニールシート》を読んだ。

短編集。
表題の物語ではUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)で働く女性と、同じUNHCRで働き、フィールドワークで家をほとんどあけている外国人の夫の関係を思い出していくように描かれている。

夫は子供を欲しくないと言う。
その理由は日々、難民と関わり、助けが必要な人間が世界にあふれている中で自分の子どもに費やす時間など持てないというようなことを言う。
そうか…妻としてはつらいと思うがそういう信念を持った男ならば仕方ないな…自分の子さえ良けりゃいいというような考えの人も多い中で、立派だ。しかし、誰にでもできることじゃないからこそパートナーに理解されるのも難しい

読み終わった直後、《LIONライオン-25年目のただいま》という映画を見た。
インドの子がお兄ちゃんとはぐれて家から遥か遠いところで迷子になって施設に連れて行かれるんだけど、そこからオーストラリア人の裕福な夫婦の元に養子としてもらわれて行く。そしてオーストラリアで何不自由なく育つが、自分がいなくなり心配してるであろうインドの家族に思いを馳せ、25年後にGoogle Earth🌍で故郷を見つけ出すっていう実話を基にした物語。
この映画でオーストラリアのお母さんが養子をとった理由を「子供を産めないわけじゃなかったけど、世界は人があふれているから今(既に産まれて)いる子供たちを引き取って育てることにしたの」というようなことを言うのだ。

「世界に人があふれているので、自分の子どもを産まない。」という、そんなに一般的には聞かないスタンスを持った人物に一日に2人も出会うなんて(実際は会ってないし、1人は小説の人物だから実在もしてないけど)なんかちょっとした驚き。

自分の信念をしっかり持って、恐れず突き進む生き方をしてる人は素晴らしい
報道写真家とかも憧れです。命かけて伝えたいことってほんと凄過ぎる。
私は一瞬で心揺さぶられるけど、その熱がすぐ冷めてしまって、実が伴わなくてこれじゃいかんなと思いながら変わらずに生きてるからなぁ…