本庄から新町までを歩いた。
本庄宿や新町宿は関越道から近いので、今回は、電車ではなく車で出かけた。
本庄児玉ICで降り、帰りのことを考えて本庄駅近くのパーキングを探した。駅に一番近いところは、24時間最高で1000円。次は800円。その次は、500円。500円のパーキングに止めて歩き始めた。 中山道のちょっとさびれた雰囲気は、これまで歩いてきた埼玉県内の道と同じ。「まちの駅」と書かれたシャツを着た人等が、ガイドブックの取材か何かの人に、沿道の店や見所を案内していた。町おこし。がんばっている。 わき道に少し入ったところにある本庄市立歴史民俗資料館に寄った。田村本陣の門が移築されている。
明治の洋風建築で元の本庄警察署の建物2階が、中山道関係の展示室になっていた。 宿場町の様子を描いた絵地図や高札などがあった。当時のガイドブックもあり、復刻版があれば、それを見ながら歩きたいと思った。 資料館のそばに和菓子屋さんがあった。「みそまん」と「だんご」の看板に
ひかれて入店。残念ながら、みそまんは、本日置いてないとのこと。だんごも 5本入りパックだったので、「月見草」を一つ。白餡の入ったお菓子。 どこにでもあるといえばそれまでだけれど、おいしかった(^0^) 再び中山道に戻ると、先程の「まちの駅」の人たちが、「まちの駅にどうぞ寄ってください。」と声をかけてきた。「ここは歴史のある建物なんですよ。パンフレット持ってきますね。」と走ってくれたが、戻ってきて「すみません。今切れてるみたいなんです。まあ、どうぞどうぞ。」と案内してくれた。博物館にでもなっているのかと思ったが中に入ると、現役の洋菓子店「ロイヤル」。たくさんのお菓子が並んでいる。「社長。この建物のこと説明してよ。じゃ、ごゆっくり。」と去っていった。
「社長」は、初めはそういわれてもなあという感じだったが、コーヒーを出してくれて、「どこから?」などと話しているうちに、息子さんが我が家のすぐ近くの大学に通っていたことがわかり、いろいろとお話した。途中「~してるん?」と北関東訛りが。埼玉県行田に住む両親と同じ訛りだった。ここならではのお菓子を教えてもらい3種類をお土産にした。本庄の人たちは優しかった。 「ロイヤル」を後にして歩く。右手に、また和菓子屋さんを発見。もう寄らなくていいと一度は思ったものの、「たんさん饅頭」の張り紙が気になって、本日3件目のお菓子屋さん入店。80円の「たんさん饅頭」を一つ頂く。「たんさん」の意味を聞くと薬と話してくれる。(何に効く薬?ととんちんかんなことを考えながら話の続きを聞くと)普通の饅頭よりふっくら出来上がるという。農家の人は、たくさん作っては隣んち(隣の家)まいんち(前の家)・・・これも両親と同じ北関東訛り・・・に配ったという。聞いているうちに、「たんさん」って、炭酸・サイダーじゃなくて、重曹のことだと分かった。とにかくふっくらとしていて美味しかった。お店の方が気さくに話してくれて嬉しかった。
安養院に寄る。近くには珍しい纏屋があった。
金鑚神社で本庄宿は終わり、しばらくはこれというものもなくただひたすら歩くばかり。 神流川を渡る橋で一度離れた国道17号と合流。車がバンバンと走り、こやしの匂いがして、景色を楽しむという感じではなかった。渡り終えると、神流川合戦の碑があり、群馬県へ。 新町駅に行く道ですれ違った女子中学生が「こんにちは」と挨拶してくれた。すがすがしい気持ちになった。 ようやく埼玉県内の9宿を歩き終えた。長かったなあ。
群馬の旅が楽しみだ。 |
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