今話の名セリフ:「恋する気持ちは十人十色。みんな違って、いいって事よ!」
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第14話「初恋ってどんな味? 恋するキモチと拓海のこたえ」の感想です。
~ オープニング前 ~
「みんなで食べようと思って買ってきたんだ! 新発売、スイートクリスタル!」
「綺麗・・・。宝石みたい・・・。」
「初恋の味がするって話題なんだよ!」
「へー、初恋の味って何味かな?」
「これは確かめるしかない!」
「拓海?」
「えーと。それで話って?」
「何かお話し中みたいね。」
「だね!」
「駄目よ!」
「マリちゃん?」
「ジャマしちゃ駄目!」
「どういう事?」
「だって、あれはきっと・・・。」
「あ、あの・・・。わ、私・・・、拓海先輩の事が・・・。」
「好きなんです!」
「え!?」
「しゅき?」
~ Aパート ~
「え!? ええーっ!?」
「あ・・・。あ・・・。」
「今のって、もしかして・・・。」
「告白!?」
「すごい! 初めて見ちゃった!」
「甘酸っぱさ特盛の恋よ・・・。」
「あ、あの・・・。えっと、オレは・・・。」
「そ、それじゃ!」
「あ・・・。」
『覗き見しちゃって、ごめんなさい・・・。』
「ううん。いいの・・・。私も、誰かに・・・。」
「誰かに、話聞いてほしかったし!」
「大丈夫?」
「はい。」
「これ食べて、元気出して! スイートクリスタルで、」
「笑顔になるよ!」
「ありがとう・・・。」
「いいのよ・・・。頑張ったわね・・・。ナイスファイトよ!」
「え? でも・・・。」
「私はローズマリー。気軽にマリちゃんって呼んで!」
「私、本間ともえです・・・。」
「ともえちゃん、よろしくね! 良かったら恋の相談も聞いちゃうわよ!」
「ありがとうございます・・・。拓海先輩の事を意識したの、実は最近の事なんです・・・。」
「ねえねえ。目玉焼きって何かけて食べる? 私は塩コショウ!」
「私、お醤油!」
「ともえちゃんは?」
「えっと、私は、ケチャップと・・・。」
「えーっ!? 拓海って、ケチャップとマヨネーズかけてんの!?」
「聞いた事ない!」
「ねえ!」
「何だよ、それ! オレ、醤油以外は許せねぇ!」
「いいだろ、別に! 食べ方なんて、人それぞれなんだから! 好きに食べりゃいいんだよ!」
「拓海はコショウだって、何にでもかけるしな・・・。」
「好きなんだよ! これが!」
「自分の気持ちに正直で、ハッキリ言えるところが好きだなって・・・。」
「素敵な出会い・・・。」
「コショウに、お醤油。ソースにケチャップ、マヨネーズ! どれをかけても美味しいよね! はらペコった~!」
「はわわー! 目玉焼きが持つ可能性は無限大!」
「そういう話じゃないんだけど・・・。」
「初めてだから、どうしたらいいか分からなくて、勢いで告白しちゃったの・・・。」
「でも、話を聞くのが怖くて、逃げてきちゃった・・・。もう一度話す勇気なんて出ないかも・・・。」
「自分がどう思われているのかを聞くのって、勇気がいるよね・・・。」
「そうね・・・。でも、こういうのは放っておくと、喉に刺さった魚の小骨のように、気になるものなのよ・・・。」
「お祖母ちゃん言ってた! 喉に刺さった魚の小骨と悩みは、放っておくなって!」
「告白する勇気は出せたんだもの! 返事を聞く事だってできるはず! 何か困った事があったら、相談してね!」
「もう少し考えてみます・・・。みんな、ありがとう!」
その後、ともえは、ゆい達と別れ、残されたゆい達は、スイートクリスタルをいただきました。
「すっぱデリシャス!」
「あまいコメ!」
「シュワシュワ・・・。」
「目が覚めるような爽やかさパム!」
「とろけるハーモニー!」
「後味スッキリメン!」
「みんな違う味がするんだ!」
「恋する気持ちは十人十色。みんな違って、いいって事よ!」
「これは、あの日、あの時の思い出の味・・・。」
その頃、ブンドル団では・・・、
「何それ?」
「初恋の味がするという、話題のお菓子です。ゴーダッツ様に献上する前に、毒見をする必要があります。」
「そんな事言って、自分が食べたいだけなんじゃないの?」
「まさか、そんな訳ないでしょう。」
「っていうか、自分の分はとってあるっつーの!」
そんな訳十分あるじゃないか! まったく、「あ、バレちゃった? てへ♪」とでも言っておけばいいのに。可愛げのないヤツだなあ。(笑)
「甘酸っぱい・・・。」
「へー、セクレトルーの初恋って、甘酢ぱかったんだ。」
「では・・・。せーの! ブンドル、ブンドルー!」
ちょっ。ナルシトルーの話を無視すんな。私には知る権利があるぞ!(笑)
その夜、拓海が、なごみ亭に夕食を食べに来ました。
ここには、ローズマリーの姿も。拓海はローズマリーを目にするなり、険しい表情で話しかけました。
「アンタに聞きたい事があるんだけど・・・。」
「ゆいの事でしょ?」
「私こそ、いつか話さないとって、思ってたの・・・。つまり・・・。」
「いつから好きなの? ゆいの事。」
「何の話だよ!」
「ごめんなさい・・・。実は今日、拓海君が告白されてるところ、偶然見ちゃって・・・。」
「はあ!? 勝手に見んな!」
「恋の行方が気になってしょうがないのよ! それで、返事はどうするの?」
「どうするのって、そりゃまあ・・・。」
「実は、ゆいも一緒に見てたんだけどね!」
「はあ!?」
「それで、ゆいは?」
「すごーいって言ってたわ!」
「それだけ?」
それだけだったよ。え、何? もしかして、焼きもち焼いてたとか、嫉妬してたとか思ってるの? 君がよく言っている、食い意地張ってる子に育ってるから、心がドキドキするなんて事はなく、それだけだったと思うんだよね。だから、ここは安心しときなさいよ? 拓海君。(ニヤニヤ(笑))
「って、そんな事より、オレが聞きたいのは・・・。」
「何かあったら相談に乗るわよ!」
「アンタって、お節介っていうか・・・。」
「頑張る人の特盛応援団ってとこかしら!」
「自分で言うなよ・・・。」
「あれ? 2人でご飯食べてたの?」
「ゆ、ゆい!」
「いつの間に仲良くなったの? 嬉しいな!」
「なってねーよ・・・。」
「恋は人を悩ませるのよ! そして、成長させるの!」
「恋?」
「あー! もういいから!」
ただ夕食を食べるつもりだったのに、ローズマリーのマイペースさに振り回されるとか災難だなあ、拓海君。なのに、そんな拓海を見て、美味に感じているという。いやー、性格悪いな、私って!(笑)
「はあ・・・。結局何も聞けなかったし・・・。」
「悪いヤツじゃないっぽいけど・・・。」
「なんかできる事をしなきゃ・・・。」
「苦っ!」
「なんかできる事をしなきゃ・・・」で終われば、なかなかカッコ良かったのに、苦みを感じて締められるとか、やっぱ災難だよなあ。スタッフ様からもいじられるとか、君がギャグキャラに見えてきたよ。(笑)
~ Bパート ~
その後日、ゆい達は、あまねの家に行きましたが、この日も、あまねに会う事ができませんでした。
「早くお話したいな・・・。今度こそ、あまねさんとお友達になりたいんだ!」
「じゃあ、その時のために、できる事から始めましょ!」
「あまねさんが元気になった時に渡すプレゼントだなんて、マリちゃん、ナイスアイディアだよ!」
「仲良くなるきっかけになるといいわね!」
「オレにできる事って、これしかねーのかな・・・。」
その後、ゆい達は、パスタの店で、ともえと会い、一緒に食事をしました。
「黄身に絡ませて食べると、最高なのよね!」
「私はそのまま。卵は最後に。」
「らんらんはその日の気分で、今日はタバスコかーけよ!」
「あたしは粉チーズ!」
「私は、目玉焼きには、ケチャップとマヨネーズ!」
「わあ! 美味しそう!」
「食べ方は人それぞれだもん!」
「自分の好きを大事にする事にしたのね!」
「美味しい!」
「デリシャスマイル~!」
「もう一度勇気出せそうかしら?」
「うん! 私、やっぱりお返事聞きたい! だって、拓海先輩の事、もっと好きになっちゃったから・・・。」
しかし、その直後、ナルシストルーがレシピッピを捕獲。
ゆい達は、すぐに店の外に出て、ナルシストルーに、レシピッピを返すよう訴えます。ですが、ナルシストルーは聞き入れず、モットウバウゾーを生み出しました。
ローズマリーはデリシャスフィールドを展開。拓海もフィールド内に突入しました。
ゆい達3人は、プリキュアに変身します。
バトルスタート。モットウバウゾーの突進をかわして、プレシャスは1000キロカロリーパンチを当てようとしますが、モットウバウゾーは熱蒸気を吹き出して、妨害させました。
敵の攻撃は厄介ですが、スパイシーがピリッtoヘビーサンドプレスで、ヤムヤムがバリバリカッターブレイズで追い詰めていきます。
ですが、これでもビクともせず、モットウバウゾーは、攻撃能力を持たないローズマリーに向かって攻撃してきました。プレシャスが間に入って守ろうにも、熱蒸気で吹き飛ばされます。
このままでは、大ダメージを受けかねない2人。その時・・・、
「今のは?」
「誰の攻撃パム?」
「ヤムヤムじゃないよ?」
「メンメンでもないメン・・・。」
「気を抜くな。」
「あなた、誰?」
「オ、オレは・・・。」
「シナモン?」
「私は・・・、ブラックペッパーだ!」
『ブラックペッパー?』
「それは、デリシャストーン!?」
「あ・・・。これは・・・。」
その直後、モットウバウゾーが立ち直りました。
とはいえ、手負いのため、攻撃チャンス。プレシャスが1000キロカロリーパンチでモットウバウゾーにダメージを与えます。
その後は、ミックスハートアタック。モットウバウゾーをやっつけ、レシピッピを救いました。
その後日・・・、
「オ、オレ・・・。」
「握手してる! 上手くいったのかな?」
「ふられちゃった・・・。」
『ええーっ!?』
「でも、お友達になって下さいって言えたから、私、私・・・、私・・・、悲しくなーい!」
「ともえちゃん、頑張ったわね!」
「よーし、スイートクリスタル食べて、元気出してこー!」
『おー!』
「これぞ初恋の味!」
「甘酸っぱさ特盛よ!」
[初恋の味。ゆいちゃんのは一体どんな味なのかしら?]
今回は、これで終了です。
次回:「ドキドキ! ここね、初めてのピクニック!」
クラスでランチピクニックが開催される事に。
しかし、沢山のクラスメイトに囲まれたここねの様子は、いつもと違います。それを知った運転手の轟は、ここねをある場所へ連れて行き・・・。
今話の「またみてね」
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
今回は、拓海が後輩の女子生徒から告白される話でした。告白の結果は、「プリキュア」らしい結末だったと思います。
誰かに告白するという事は、相手の事を考えると胸がすごくドキドキしちゃうほど相手が好きになっているという事ですが、メイン視聴層の女の子達は、そう言われてもピンとこないでしょう。そう感じるほどまだ心は成熟していないでしょうし。
誰かが好きだと感じても、まだ「LIKE」程度のものであって、「LOVE」まではいかないでしょう。だから、今回のともえの告白がすごい事だと感じる子は少ないと思われ、もし拓海も好きだと返して恋人関係になっていれば、ますます話についていけなかったんじゃないかと思いますね。
なので、恋人関係にはならず、友達として付き合うというのは、良い着地点だと思いました。「恋人」「告白」という単語は聞いた事はなくても、「お友達」は慣れ親しんだワードですしね。
それに、友達関係の素晴らしさを説くのは、プリキュアシリーズの魅力の1つ。それだけに、今回の告白の結末は、「プリキュア」らしくて良かったと感じています。
また、「十人十色」「多様性」も、今回のポイントだったように思います。
告白現場を見た時の反応、目玉焼きにかける調味料、パスタの食べ方など、皆違っていたのは、かなり楽しめました。食べ物にかける調味料とか食べ方とかにルールはないのですから、自分の「好き」を大事にするのが、最も美味しい食べ方のように思いますね。
特に、オープニング前の告白現場を見た時のゆい、ここね、らんの反応は、すごく面白かったです。
ゆいは、「うん、知ってた」ってやつですね(笑)。前話で拓海の両親のラブラブっぷりを見ても「?」な感じでしたので、今回の告白を見ても反応が薄かったのは、まあ当然でしょう。
この子は、食い気に全振りして、美味しそうに沢山食べる姿をいっぱい見せてくれれば最高ですね。今後も「笑顔でいっぱい食べるキミが好きなんだよ! コンチクショー!」と言わせて下さい。(笑)
ここねは顔を赤らめて動揺していましたが、これも分かりますね。
プリティホリックによく行くとなると、男女のカップルや、恋の話をする女子達を結構目にするでしょう。そういった人達から、告白が、胸がドキドキするような一大イベントだと、なんとなく感じたんじゃないかと思いますね。
で、告白現場を見て、「告白って本当に胸がドキドキするんだ・・・」と感じて、ああいう反応になったのでしょう。さすが、オシャレが好きで、大人びた雰囲気を感じさせるだけの事はあるな、と感じました。
らんも動揺していましたが、これは意外でした。ゆいと同じく、色気より食い気な子だと思ってましたし。
考えてみれば、キュアスタをよく使ってるくらいですので、流行には敏感なのでしょう。食べ物に興味津々とはいえ、恋やオシャレにもそこそこ詳しいのかもしれませんね。
それに、弟と妹がいるほどの大家族ですので、両親の恋愛話を結構聞いているのかも。実は、ゆいやここねよりも、子供の作り方についてよく知ってそうで、少し気になりますね。(笑)
オープニング最後の方に出ていた白タキシード姿のアレの本格登場も、今話のメインイベントだったでしょう。
彼の名前は「ブラックペッパー」。「白基調の服を着てるのに、『ブラックペッパー』って何だよ。『ホワイトペッパー』が正しくね?」と初見ではツッコんでました(笑)。そう感じた方は多いのではないでしょうか?
ですが、調味料として使われているブラックペッパーとホワイトペッパーは、使われている実の採取時期が違うらしいんですね。ブラックペッパーは実が熟す前に採取され、ホワイトペッパーは完熟した実を使うそうです。
振り返ってみれば、プレシャスに名前を聞かれた時に、まだ名前が決まっていないために慌てていて、即興で名前を決めてましたし、ローズマリーからデリシャストーンの事を聞かれても戸惑っていました。実力ある戦士っぽく見えても、まだ半人前で、完熟していない感がある事から、「ブラックペッパー」の方が適しているのかな、と思いました。
ブラックペッパーとホワイトペッパーは、実の皮の使い方も違うそうですが、それを話すと、あらぬ想像をする大きなお友達が続出しそうですので、控えておきます。暇があったら、ググってみて下さい。っていうか、そんな事を言っているあたり、なかなかヤバいですね、私は。(笑)
ブラックペッパーが何者なのかは描かれていませんでしたが、公式ホームページのキャラクター紹介で、拓海とブラックペッパーが同じページでまとめられているあたり、拓海とブラックペッパーが同一人物である事は間違いないでしょう。
今後もしばらくの間、ブラックペッパーは、自分が拓海である事を明かさずに、適度にプリキュアをフォローしていくのでしょう。正体が明かされるのば、追加プリキュア登場後でしょうか。その時には、またストーリーが大きく動き出しそうで楽しみですね。
さて、次回は、ここねメイン回。タイトルには「初めてのピクニック」とありますが、両親が多忙で、なかなか一緒にいる機会がないと思うと、次回が初めてでもおかしくない気がしますね。
それだけに、次回は目一杯ピクニックを楽しんでもらいたいですね。トラブルもありそうですが、ここねにとって良い思い出が沢山できると信じて、次回の視聴に臨みたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第14話「初恋ってどんな味? 恋するキモチと拓海のこたえ」の感想です。
~ オープニング前 ~
「みんなで食べようと思って買ってきたんだ! 新発売、スイートクリスタル!」
「綺麗・・・。宝石みたい・・・。」
「初恋の味がするって話題なんだよ!」
「へー、初恋の味って何味かな?」
「これは確かめるしかない!」
「拓海?」
「えーと。それで話って?」
「何かお話し中みたいね。」
「だね!」
「駄目よ!」
「マリちゃん?」
「ジャマしちゃ駄目!」
「どういう事?」
「だって、あれはきっと・・・。」
「あ、あの・・・。わ、私・・・、拓海先輩の事が・・・。」
「好きなんです!」
「え!?」
「しゅき?」
~ Aパート ~
「え!? ええーっ!?」
「あ・・・。あ・・・。」
「今のって、もしかして・・・。」
「告白!?」
「すごい! 初めて見ちゃった!」
「甘酸っぱさ特盛の恋よ・・・。」
「あ、あの・・・。えっと、オレは・・・。」
「そ、それじゃ!」
「あ・・・。」
『覗き見しちゃって、ごめんなさい・・・。』
「ううん。いいの・・・。私も、誰かに・・・。」
「誰かに、話聞いてほしかったし!」
「大丈夫?」
「はい。」
「これ食べて、元気出して! スイートクリスタルで、」
「笑顔になるよ!」
「ありがとう・・・。」
「いいのよ・・・。頑張ったわね・・・。ナイスファイトよ!」
「え? でも・・・。」
「私はローズマリー。気軽にマリちゃんって呼んで!」
「私、本間ともえです・・・。」
「ともえちゃん、よろしくね! 良かったら恋の相談も聞いちゃうわよ!」
「ありがとうございます・・・。拓海先輩の事を意識したの、実は最近の事なんです・・・。」
「ねえねえ。目玉焼きって何かけて食べる? 私は塩コショウ!」
「私、お醤油!」
「ともえちゃんは?」
「えっと、私は、ケチャップと・・・。」
「えーっ!? 拓海って、ケチャップとマヨネーズかけてんの!?」
「聞いた事ない!」
「ねえ!」
「何だよ、それ! オレ、醤油以外は許せねぇ!」
「いいだろ、別に! 食べ方なんて、人それぞれなんだから! 好きに食べりゃいいんだよ!」
「拓海はコショウだって、何にでもかけるしな・・・。」
「好きなんだよ! これが!」
「自分の気持ちに正直で、ハッキリ言えるところが好きだなって・・・。」
「素敵な出会い・・・。」
「コショウに、お醤油。ソースにケチャップ、マヨネーズ! どれをかけても美味しいよね! はらペコった~!」
「はわわー! 目玉焼きが持つ可能性は無限大!」
「そういう話じゃないんだけど・・・。」
「初めてだから、どうしたらいいか分からなくて、勢いで告白しちゃったの・・・。」
「でも、話を聞くのが怖くて、逃げてきちゃった・・・。もう一度話す勇気なんて出ないかも・・・。」
「自分がどう思われているのかを聞くのって、勇気がいるよね・・・。」
「そうね・・・。でも、こういうのは放っておくと、喉に刺さった魚の小骨のように、気になるものなのよ・・・。」
「お祖母ちゃん言ってた! 喉に刺さった魚の小骨と悩みは、放っておくなって!」
「告白する勇気は出せたんだもの! 返事を聞く事だってできるはず! 何か困った事があったら、相談してね!」
「もう少し考えてみます・・・。みんな、ありがとう!」
その後、ともえは、ゆい達と別れ、残されたゆい達は、スイートクリスタルをいただきました。
「すっぱデリシャス!」
「あまいコメ!」
「シュワシュワ・・・。」
「目が覚めるような爽やかさパム!」
「とろけるハーモニー!」
「後味スッキリメン!」
「みんな違う味がするんだ!」
「恋する気持ちは十人十色。みんな違って、いいって事よ!」
「これは、あの日、あの時の思い出の味・・・。」
その頃、ブンドル団では・・・、
「何それ?」
「初恋の味がするという、話題のお菓子です。ゴーダッツ様に献上する前に、毒見をする必要があります。」
「そんな事言って、自分が食べたいだけなんじゃないの?」
「まさか、そんな訳ないでしょう。」
「っていうか、自分の分はとってあるっつーの!」
そんな訳十分あるじゃないか! まったく、「あ、バレちゃった? てへ♪」とでも言っておけばいいのに。可愛げのないヤツだなあ。(笑)
「甘酸っぱい・・・。」
「へー、セクレトルーの初恋って、甘酢ぱかったんだ。」
「では・・・。せーの! ブンドル、ブンドルー!」
ちょっ。ナルシトルーの話を無視すんな。私には知る権利があるぞ!(笑)
その夜、拓海が、なごみ亭に夕食を食べに来ました。
ここには、ローズマリーの姿も。拓海はローズマリーを目にするなり、険しい表情で話しかけました。
「アンタに聞きたい事があるんだけど・・・。」
「ゆいの事でしょ?」
「私こそ、いつか話さないとって、思ってたの・・・。つまり・・・。」
「いつから好きなの? ゆいの事。」
「何の話だよ!」
「ごめんなさい・・・。実は今日、拓海君が告白されてるところ、偶然見ちゃって・・・。」
「はあ!? 勝手に見んな!」
「恋の行方が気になってしょうがないのよ! それで、返事はどうするの?」
「どうするのって、そりゃまあ・・・。」
「実は、ゆいも一緒に見てたんだけどね!」
「はあ!?」
「それで、ゆいは?」
「すごーいって言ってたわ!」
「それだけ?」
それだけだったよ。え、何? もしかして、焼きもち焼いてたとか、嫉妬してたとか思ってるの? 君がよく言っている、食い意地張ってる子に育ってるから、心がドキドキするなんて事はなく、それだけだったと思うんだよね。だから、ここは安心しときなさいよ? 拓海君。(ニヤニヤ(笑))
「って、そんな事より、オレが聞きたいのは・・・。」
「何かあったら相談に乗るわよ!」
「アンタって、お節介っていうか・・・。」
「頑張る人の特盛応援団ってとこかしら!」
「自分で言うなよ・・・。」
「あれ? 2人でご飯食べてたの?」
「ゆ、ゆい!」
「いつの間に仲良くなったの? 嬉しいな!」
「なってねーよ・・・。」
「恋は人を悩ませるのよ! そして、成長させるの!」
「恋?」
「あー! もういいから!」
ただ夕食を食べるつもりだったのに、ローズマリーのマイペースさに振り回されるとか災難だなあ、拓海君。なのに、そんな拓海を見て、美味に感じているという。いやー、性格悪いな、私って!(笑)
「はあ・・・。結局何も聞けなかったし・・・。」
「悪いヤツじゃないっぽいけど・・・。」
「なんかできる事をしなきゃ・・・。」
「苦っ!」
「なんかできる事をしなきゃ・・・」で終われば、なかなかカッコ良かったのに、苦みを感じて締められるとか、やっぱ災難だよなあ。スタッフ様からもいじられるとか、君がギャグキャラに見えてきたよ。(笑)
~ Bパート ~
その後日、ゆい達は、あまねの家に行きましたが、この日も、あまねに会う事ができませんでした。
「早くお話したいな・・・。今度こそ、あまねさんとお友達になりたいんだ!」
「じゃあ、その時のために、できる事から始めましょ!」
「あまねさんが元気になった時に渡すプレゼントだなんて、マリちゃん、ナイスアイディアだよ!」
「仲良くなるきっかけになるといいわね!」
「オレにできる事って、これしかねーのかな・・・。」
その後、ゆい達は、パスタの店で、ともえと会い、一緒に食事をしました。
「黄身に絡ませて食べると、最高なのよね!」
「私はそのまま。卵は最後に。」
「らんらんはその日の気分で、今日はタバスコかーけよ!」
「あたしは粉チーズ!」
「私は、目玉焼きには、ケチャップとマヨネーズ!」
「わあ! 美味しそう!」
「食べ方は人それぞれだもん!」
「自分の好きを大事にする事にしたのね!」
「美味しい!」
「デリシャスマイル~!」
「もう一度勇気出せそうかしら?」
「うん! 私、やっぱりお返事聞きたい! だって、拓海先輩の事、もっと好きになっちゃったから・・・。」
しかし、その直後、ナルシストルーがレシピッピを捕獲。
ゆい達は、すぐに店の外に出て、ナルシストルーに、レシピッピを返すよう訴えます。ですが、ナルシストルーは聞き入れず、モットウバウゾーを生み出しました。
ローズマリーはデリシャスフィールドを展開。拓海もフィールド内に突入しました。
ゆい達3人は、プリキュアに変身します。
バトルスタート。モットウバウゾーの突進をかわして、プレシャスは1000キロカロリーパンチを当てようとしますが、モットウバウゾーは熱蒸気を吹き出して、妨害させました。
敵の攻撃は厄介ですが、スパイシーがピリッtoヘビーサンドプレスで、ヤムヤムがバリバリカッターブレイズで追い詰めていきます。
ですが、これでもビクともせず、モットウバウゾーは、攻撃能力を持たないローズマリーに向かって攻撃してきました。プレシャスが間に入って守ろうにも、熱蒸気で吹き飛ばされます。
このままでは、大ダメージを受けかねない2人。その時・・・、
「今のは?」
「誰の攻撃パム?」
「ヤムヤムじゃないよ?」
「メンメンでもないメン・・・。」
「気を抜くな。」
「あなた、誰?」
「オ、オレは・・・。」
「シナモン?」
「私は・・・、ブラックペッパーだ!」
『ブラックペッパー?』
「それは、デリシャストーン!?」
「あ・・・。これは・・・。」
その直後、モットウバウゾーが立ち直りました。
とはいえ、手負いのため、攻撃チャンス。プレシャスが1000キロカロリーパンチでモットウバウゾーにダメージを与えます。
その後は、ミックスハートアタック。モットウバウゾーをやっつけ、レシピッピを救いました。
その後日・・・、
「オ、オレ・・・。」
「握手してる! 上手くいったのかな?」
「ふられちゃった・・・。」
『ええーっ!?』
「でも、お友達になって下さいって言えたから、私、私・・・、私・・・、悲しくなーい!」
「ともえちゃん、頑張ったわね!」
「よーし、スイートクリスタル食べて、元気出してこー!」
『おー!』
「これぞ初恋の味!」
「甘酸っぱさ特盛よ!」
[初恋の味。ゆいちゃんのは一体どんな味なのかしら?]
今回は、これで終了です。
次回:「ドキドキ! ここね、初めてのピクニック!」
クラスでランチピクニックが開催される事に。
しかし、沢山のクラスメイトに囲まれたここねの様子は、いつもと違います。それを知った運転手の轟は、ここねをある場所へ連れて行き・・・。
今話の「またみてね」
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
今回は、拓海が後輩の女子生徒から告白される話でした。告白の結果は、「プリキュア」らしい結末だったと思います。
誰かに告白するという事は、相手の事を考えると胸がすごくドキドキしちゃうほど相手が好きになっているという事ですが、メイン視聴層の女の子達は、そう言われてもピンとこないでしょう。そう感じるほどまだ心は成熟していないでしょうし。
誰かが好きだと感じても、まだ「LIKE」程度のものであって、「LOVE」まではいかないでしょう。だから、今回のともえの告白がすごい事だと感じる子は少ないと思われ、もし拓海も好きだと返して恋人関係になっていれば、ますます話についていけなかったんじゃないかと思いますね。
なので、恋人関係にはならず、友達として付き合うというのは、良い着地点だと思いました。「恋人」「告白」という単語は聞いた事はなくても、「お友達」は慣れ親しんだワードですしね。
それに、友達関係の素晴らしさを説くのは、プリキュアシリーズの魅力の1つ。それだけに、今回の告白の結末は、「プリキュア」らしくて良かったと感じています。
また、「十人十色」「多様性」も、今回のポイントだったように思います。
告白現場を見た時の反応、目玉焼きにかける調味料、パスタの食べ方など、皆違っていたのは、かなり楽しめました。食べ物にかける調味料とか食べ方とかにルールはないのですから、自分の「好き」を大事にするのが、最も美味しい食べ方のように思いますね。
特に、オープニング前の告白現場を見た時のゆい、ここね、らんの反応は、すごく面白かったです。
ゆいは、「うん、知ってた」ってやつですね(笑)。前話で拓海の両親のラブラブっぷりを見ても「?」な感じでしたので、今回の告白を見ても反応が薄かったのは、まあ当然でしょう。
この子は、食い気に全振りして、美味しそうに沢山食べる姿をいっぱい見せてくれれば最高ですね。今後も「笑顔でいっぱい食べるキミが好きなんだよ! コンチクショー!」と言わせて下さい。(笑)
ここねは顔を赤らめて動揺していましたが、これも分かりますね。
プリティホリックによく行くとなると、男女のカップルや、恋の話をする女子達を結構目にするでしょう。そういった人達から、告白が、胸がドキドキするような一大イベントだと、なんとなく感じたんじゃないかと思いますね。
で、告白現場を見て、「告白って本当に胸がドキドキするんだ・・・」と感じて、ああいう反応になったのでしょう。さすが、オシャレが好きで、大人びた雰囲気を感じさせるだけの事はあるな、と感じました。
らんも動揺していましたが、これは意外でした。ゆいと同じく、色気より食い気な子だと思ってましたし。
考えてみれば、キュアスタをよく使ってるくらいですので、流行には敏感なのでしょう。食べ物に興味津々とはいえ、恋やオシャレにもそこそこ詳しいのかもしれませんね。
それに、弟と妹がいるほどの大家族ですので、両親の恋愛話を結構聞いているのかも。実は、ゆいやここねよりも、子供の作り方についてよく知ってそうで、少し気になりますね。(笑)
オープニング最後の方に出ていた白タキシード姿のアレの本格登場も、今話のメインイベントだったでしょう。
彼の名前は「ブラックペッパー」。「白基調の服を着てるのに、『ブラックペッパー』って何だよ。『ホワイトペッパー』が正しくね?」と初見ではツッコんでました(笑)。そう感じた方は多いのではないでしょうか?
ですが、調味料として使われているブラックペッパーとホワイトペッパーは、使われている実の採取時期が違うらしいんですね。ブラックペッパーは実が熟す前に採取され、ホワイトペッパーは完熟した実を使うそうです。
振り返ってみれば、プレシャスに名前を聞かれた時に、まだ名前が決まっていないために慌てていて、即興で名前を決めてましたし、ローズマリーからデリシャストーンの事を聞かれても戸惑っていました。実力ある戦士っぽく見えても、まだ半人前で、完熟していない感がある事から、「ブラックペッパー」の方が適しているのかな、と思いました。
ブラックペッパーとホワイトペッパーは、実の皮の使い方も違うそうですが、それを話すと、あらぬ想像をする大きなお友達が続出しそうですので、控えておきます。暇があったら、ググってみて下さい。っていうか、そんな事を言っているあたり、なかなかヤバいですね、私は。(笑)
ブラックペッパーが何者なのかは描かれていませんでしたが、公式ホームページのキャラクター紹介で、拓海とブラックペッパーが同じページでまとめられているあたり、拓海とブラックペッパーが同一人物である事は間違いないでしょう。
今後もしばらくの間、ブラックペッパーは、自分が拓海である事を明かさずに、適度にプリキュアをフォローしていくのでしょう。正体が明かされるのば、追加プリキュア登場後でしょうか。その時には、またストーリーが大きく動き出しそうで楽しみですね。
さて、次回は、ここねメイン回。タイトルには「初めてのピクニック」とありますが、両親が多忙で、なかなか一緒にいる機会がないと思うと、次回が初めてでもおかしくない気がしますね。
それだけに、次回は目一杯ピクニックを楽しんでもらいたいですね。トラブルもありそうですが、ここねにとって良い思い出が沢山できると信じて、次回の視聴に臨みたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。