今話の名セリフ:「背中を押して距離が離れたって、押してくれた手の温もりは残るよ? 2人なら、きっと大丈夫!」
「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期第12話「エール!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、スクールアイドル同好会は、同好会のファーストライブをいつ行うか考え、12月31日開催を決めました。
次は、キャッチコピーを決める事に。
「かすみんと、可愛い年末、過ごしませんか? とか、どうですか?」
マジかよ・・・。かすみんと年末を過ごせるだと・・・?
だったら、私の仕事納めの日に付き合ってもらおうかな。職場から学校まで歩いて30分以内で着くから悪くないだろう。金ならいくらでも出すよ? なんなら、100万円出したるで!(変な妄想を考える暇があるなら、真面目な感想を書け(笑))
「What is thing・・・。」
「やっぱり! 良いと思う?」
「意味分かんないって言ったの。」
「な・・・。」
意味分かんないって、なんて事言いやがる・・・。よし、分かった。ミアにあげようと思っていたハンバーガーの割引券とプロ野球の観戦チケットをビリビリに破る事にするか!(だから、変な妄想を考える暇があるなら(以下略 & 笑))
~ Aパート ~
同好会がファーストライブを行うと知って、何人かの生徒が応援に。焼き菓子同好会は、スクールアイドル同好会メンバー全員のクッキーを作ってきました。
ある朝・・・、
「ファーストライブの準備はどう? お姉ちゃん!」
「順調順調ー!」
「遥ちゃんは?」
「部のみんなと毎日特訓してるよ!」
「大事なラブライブの予選でもセンターなんて、ホント、すごいよね! 配信楽しみだよ!」
「うん・・・。だからこそ、人一倍頑張らなきゃ・・・。」
「私にセンターを託してくれた先輩達や、応援してくれるファンのみんなのためにも、良いパフォーマンスをしなきゃいけないんだ・・・。」
「遥ちゃん・・・。」
「はじめまして。私はロンドンの公立学校に通う16歳の学生です。先日、友達と一緒にスクールアイドルフェスティバルの動画を見て、歩夢ちゃんにときめいてしまいました。友達は、自分もスクールアイドルになりたいと言っています。私も、彼女の夢を応援したいのですが、ここにはスクールアイドルの文化がなくて、どうしていいか分かりません。」
「でも、諦めたくはありません。いつかスクールアイドルフェスティバルに参加して、歩夢ちゃんに会いたいです。これからも応援しています。」
「私を見て、こんな風に思ってくれた人がいるんだ・・・。」
「ロンドンか・・・。」
「このコンクール知ってるわよ! 結構昔からやってるやつだから!」
「音楽科のクラスメイトも沢山参加するみたいなんですよね?」
「でしょうね。良い成績を収めれば、作曲家の道も開けるかもしれないし。」
「そうなんですか?」
「歩夢・・・。」
「作曲コンクール、応募するの?」
「うーん・・・。興味がない訳じゃないけど・・・、今はいいかな・・・。」
「何で?」
「私は、ただやりたいって思って音楽を始めただけで、本気で作曲家の道を目指すかどうかなんて、あまり考えてないし・・・。」
「そっか・・・。」
「歩夢は、そういうの考えた事ある?」
「漠然とはあるけど・・・。」
「コンクールって、本気のみんなが集まる場所じゃん? そんな中に、ただやってみたいだけの私が、入っちゃっていいのかなって、思うんだよね・・・。」
「今は同好会で十分楽しくやれてるし!」
「そうかもね・・・。」
「日本以外の国でスクールアイドルはできるかって?」
「そもそも、アイドルって言葉の定義がない国も多いし・・・。」
「それを言うなら、部活の形も、日本とは全然違うよ。」
「そうなんだ・・・。」
「実際はかなり難しいと思う・・・。だから、ランジュちゃんや私は、ここに来た訳だし・・・。」
その後日・・・、
「ちょっと大きく作り過ぎたかな?」
「彼方さん! 何してるんですか?」
「おー、侑ちゃん!」
「これは?」
「遥ちゃんを応援するのに使えないかと思ってさ。」
「へー。」
「そうだ。侑ちゃん、最近、何か考え事してるよね?」
「え? どうして分かったんですか?」
「彼方ちゃん、意外に、みんなの事、よく見てるからねー。」
「実は・・・。」
「歩夢には、コンクールには応募しないって言ったけど、少しだけ挑戦してみたい気持ちもあるんです・・・。結局、怖い気持ちの方が勝っちゃってるんですけど・・・。」
「そっか・・・。」
「何で侑ちゃんは、それを歩夢ちゃんに伝えなかったのかな?」
「それは・・・、何でだろう・・・。」
「たぶん、私と歩夢は同行会に入ってから、お互いに相手の背中を押して、ここまで来たから・・・。」
「私が立ち止まっている時は、歩夢がまた押してくれるって、勝手にそう思っているのかも・・・。」
「ふーん・・・。じゃあ、もうちょっとだけ待ってたらいいんじゃないかな?」
「2人は大の仲良しさんなんだから、きっと歩夢ちゃんは侑ちゃんの期待に応えてくれるよ!」
「彼方ちゃんも、侑ちゃんの背中を押してあげたいけど、今は我慢しとくねー。」
「彼方さん・・・。そうしてみます!」
その後、彼方は侑と別れました。直後、歩夢が彼方の元に。
~ Bパート ~
「海外留学?」
「2週間の短期留学なんだけど、メールをくれた子達が住んでる街で、直接会って手助けできるかもって・・・。」
「何だか壮大な話だねえ・・・。なぜ、その相談を彼方ちゃんに? 侑ちゃんに言ってないの?」
「離れてしまうのが怖くて・・・。」
「侑ちゃんとは同好会に入ってからも、ずっと一緒に進んできて・・・。けど、やりたい事は同じじゃないから、あのままお互いが進めば進むほど、距離は離れていって、そのうち同じ場所にはいられなくなってしまう・・・。」
「今は大げさな話だけど、いつかはそんな現実が来るんじゃないかって・・・。」
「今じゃなくて、将来の話か・・・。みんな考える事は一緒だね。」
「え?」
「ううん。こっちの話!」
「夢を真剣に追い求めるなら、同じ場所にいられなくなる。ランジュちゃんが最初に言ってた事も、ある意味、正しかったのかもね。」
「2人の悩みが分かったのは良かったけど、これは結構難題かも・・・。」
「ん? 2人って?」
「いや、これも、こっちの話!」
「アドバイス、保留してもいい?」
「う、うん・・・。」
「要するに、2人とも同じ理由で足踏みしちゃってるって事だよね・・・。お互いがお互いの背中を押したら、離れ離れに・・・。」
「一緒にいられたらいいのにって気持ち、彼方ちゃんにも分かるよ・・・。」
「見つけた! 近江彼方さんですね?」
「こ、これはあげないよ!」
「折り入ってご相談があるんです!」
「え? また?」
3人は、東雲学院のスクールアイドル部のファンクラブの会員。スクールアイドルフェスティバルをきっかけに、3人は意気投合したそうです。
3人は、スクールアイドル達のライブを見て元気が出た恩返しに、ラブライブに出場するスクールアイドル部にエールを届けたいと思っています。
「どうしよう! 彼方ちゃんもそうしたいって思ってたんだ!」
その後日、彼方から話を聞いた同好会メンバーは、ラブライブ予選に臨むスクールアイドル達を応援しようと決めました。
ラブライブ予選当日を迎えました。観客が誰もいないためか、出場者は皆、緊張しています。
そんな中、遥のスマホに着信が。見てみると・・・、
遥以外のスクールアイドル達にも、同じメールが来ていました。メールにあるアドレスを開くと・・・、
「ラブライブ東京予選に出てるみんな、今日私達は会場には行けないけど、今から気持ちを届けたいと思います。」
『みんなー!』
「ほら! ランジュちゃんも!」
「え? アタシも?」
「えっと・・・。なんて応援すればいいのかしら?」
「難しく考える必要ありませんよ。」
「思った事を言えばいいんだよ。」
「そ、そっか・・・。じゃあ・・・、無問題ラ! ベストを尽くしなさい!」
「こっちはもう楽しむ準備はできてるからね!」
「せーの!」
『頑張れー! スクールアイドルー!』
「これはちょっと・・・。」
「きちゃいますね・・・。」
「すごく勇気出ました・・・。」
「はい・・・。私達は、1人じゃない!」
「私達も応援してますから!」
「行ってらっしゃい!」
「みんな楽しそう・・・。」
「気持ち届いたんだね!」
「そうだね。距離なんて関係ない。それに、スクールアイドルはそれぞれ学校が違うし、ファンもそれぞれやりたい事は全部違うけど、それでも同じものを好きになれば仲良くなれるし、力を与え合える。」
「突き詰めると、みんな根っこは一緒で、大切な人を応援できる友達なのかもね! 歩夢ちゃんと侑ちゃんみたいに!」
「背中を押して距離が離れたって、押してくれた手の温もりは残るよ? 2人なら、きっと大丈夫!」
「ありがとう、彼方さん・・・。」
「侑ちゃん・・・。私、年が明けたら、スクールアイドルはすごいって伝えるために留学してくる!」
「え・・・。ええーっ!?」
「驚いた? 侑ちゃんも、どんどん進んでくれなきゃ追いてっちゃうんだから!」
「もし失敗したら、励ましてね? 私もそうするから!」
「私も決めた! 作曲コンクールに参加して、自分を試してみる!」
その後日・・・、
「へー、侑ちゃんはコンクールにチャレンジで、歩夢ちゃんは留学かあ!」
「すぐ戻ってくるけどね!」
「いいんじゃない?」
「ファーストライブに込める思いが、また1つ増えましたね!」
「うん。私達の新しい一歩にしたい!」
「いいね! なんか燃えてきた!」
「私も、トキメキ正解だよ!」
「だから、その勢いで、全員のソロ曲作っちゃった!」
『ええーっ!?』
~ エンディング後 ~
「そして、私達のライブは、開演の日を迎える・・・。」
「ファンとアイドル、あなたと作る、新しい始まりのステージが!」
今回は、これで終了です。
【まとめ】
今話もライブシーンはなし。3話連続でライブシーンがなかったのは、1期を含めても初めての事で、また、1期は9話まで毎回ソロ曲が披露されていた事を思うと、かなり珍しい展開だと感じました。
ですが、話は面白く、最終話が一層面白くなりそうな要素もあり、結構良い話だったと思います。
今話は、多くのキャラを応援するんじゃないかと今話視聴前は考えていて、その予想は当たりましたが、応援の仕方は、予想を大きく超えた素晴らしいものだったと感じています。
ネット配信を通じて応援するとか、配信技術の進んだ今日らしくて良いですね。「ラブライブ!」シリーズは10年以上も続いているコンテンツですが、開始当初では思い付かなかったアイディアでしょう。心を熱くさせてくれる良い応援だったと思います。
ネット配信による応援だけではなく、その後、他校のスクールアイドル達も遥を応援してくれたところも熱かったですね。
彼女達が臨んでいたのは、スクールアイドルフェスティバルではなく、ラブライブ予選。勝ち負けのかかったイベントで、他人の事を気にする余裕なんてないでしょう。
ですが、楽しむ事が第一だと考えて、他校のスクールアイドルを応援するというのは、結構良いな、と思いました。同じものを好きになれば仲良くなれるし、力を与え合える。みんな根っこは一緒で、大切な人を応援できる友達。現実でもそう感じる事は多くあり、彼方が言っていた事に、なるほどな、と感心しました。
また、前話ラストで気になった事についても、今話で回収されました。侑は作曲コンクールに出場する事になり、歩夢はロンドンに短期留学する事になりました。
特に、歩夢が海外留学するという展開には驚きました。「スクスタ」では音楽科に海外留学期間がある事から、侑が海外留学するんじゃないかと考えていましたし。それも、歩夢が自発的にこの道を選んだというのですから、尚更です。
しかも、「侑ちゃんも、どんどん進んでくれなきゃ追いてっちゃうんだから!」と言っていたのも良いですね。1期12話の前半と良い比較になっていて。
あの時は、やりたい事を見つけた侑と離れ離れになるんじゃないかと怖さを感じていましたので、そんな怖れも感じずにああやって言えたのは、歩夢も変わったんだな、と感じました。最終話では、海外留学のシーンがあると良いな、と楽しみになってきました。
あと、「ラブリーハルカ」が出ていたのも面白かったですね。
「ラブリーハルカ」は元々「スクスタ」のネタです。普段はスローテンポでゆるい口調な彼方が、「ラブリー・ハルカ!」と叫びながら遥を熱狂的に応援するところは、すごく意外性があって面白いですね。
今回は、叫んでの応援ではなく、巨大習字によるものではありましたが、それでも、インパクトはありました。いやー、相変わらず、 素晴らしい姉妹愛 愛が重い変態的なシスコンですな!(棒線入れるところ間違ってんぞ(笑))
さて、次回は、とうとう最終回。昨年10月に、2期が始まると知ってワクワクしていたのが、次で最終回とか、時が経つのは早いものですね。
ファーストライブの会場は、有明ガーデンシアター。職場から歩いて15分程度で着く場所が最終回の舞台とか、なんか興奮しますね。(と言っても、シアター内部に入った事はないですが・・・(汗))
今話では、侑は全員のソロ曲を作ったと言っていましたが、本当に全員のソロ曲が披露されるのか? あと、12人が歌う曲も出るのか? ファーストライブが終わった後は、何が描かれるのか?
次回は、注目要素が多く、見終えた時は感動の余韻でいっぱいになっているんじゃないかと、すごく楽しみにしています。そして、視聴後は、万感の思いで最終回の感想を書きたいと思います!
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」2期第12話「エール!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、スクールアイドル同好会は、同好会のファーストライブをいつ行うか考え、12月31日開催を決めました。
次は、キャッチコピーを決める事に。
「かすみんと、可愛い年末、過ごしませんか? とか、どうですか?」
マジかよ・・・。かすみんと年末を過ごせるだと・・・?
だったら、私の仕事納めの日に付き合ってもらおうかな。職場から学校まで歩いて30分以内で着くから悪くないだろう。金ならいくらでも出すよ? なんなら、100万円出したるで!(変な妄想を考える暇があるなら、真面目な感想を書け(笑))
「What is thing・・・。」
「やっぱり! 良いと思う?」
「意味分かんないって言ったの。」
「な・・・。」
意味分かんないって、なんて事言いやがる・・・。よし、分かった。ミアにあげようと思っていたハンバーガーの割引券とプロ野球の観戦チケットをビリビリに破る事にするか!(だから、変な妄想を考える暇があるなら(以下略 & 笑))
~ Aパート ~
同好会がファーストライブを行うと知って、何人かの生徒が応援に。焼き菓子同好会は、スクールアイドル同好会メンバー全員のクッキーを作ってきました。
ある朝・・・、
「ファーストライブの準備はどう? お姉ちゃん!」
「順調順調ー!」
「遥ちゃんは?」
「部のみんなと毎日特訓してるよ!」
「大事なラブライブの予選でもセンターなんて、ホント、すごいよね! 配信楽しみだよ!」
「うん・・・。だからこそ、人一倍頑張らなきゃ・・・。」
「私にセンターを託してくれた先輩達や、応援してくれるファンのみんなのためにも、良いパフォーマンスをしなきゃいけないんだ・・・。」
「遥ちゃん・・・。」
「はじめまして。私はロンドンの公立学校に通う16歳の学生です。先日、友達と一緒にスクールアイドルフェスティバルの動画を見て、歩夢ちゃんにときめいてしまいました。友達は、自分もスクールアイドルになりたいと言っています。私も、彼女の夢を応援したいのですが、ここにはスクールアイドルの文化がなくて、どうしていいか分かりません。」
「でも、諦めたくはありません。いつかスクールアイドルフェスティバルに参加して、歩夢ちゃんに会いたいです。これからも応援しています。」
「私を見て、こんな風に思ってくれた人がいるんだ・・・。」
「ロンドンか・・・。」
「このコンクール知ってるわよ! 結構昔からやってるやつだから!」
「音楽科のクラスメイトも沢山参加するみたいなんですよね?」
「でしょうね。良い成績を収めれば、作曲家の道も開けるかもしれないし。」
「そうなんですか?」
「歩夢・・・。」
「作曲コンクール、応募するの?」
「うーん・・・。興味がない訳じゃないけど・・・、今はいいかな・・・。」
「何で?」
「私は、ただやりたいって思って音楽を始めただけで、本気で作曲家の道を目指すかどうかなんて、あまり考えてないし・・・。」
「そっか・・・。」
「歩夢は、そういうの考えた事ある?」
「漠然とはあるけど・・・。」
「コンクールって、本気のみんなが集まる場所じゃん? そんな中に、ただやってみたいだけの私が、入っちゃっていいのかなって、思うんだよね・・・。」
「今は同好会で十分楽しくやれてるし!」
「そうかもね・・・。」
「日本以外の国でスクールアイドルはできるかって?」
「そもそも、アイドルって言葉の定義がない国も多いし・・・。」
「それを言うなら、部活の形も、日本とは全然違うよ。」
「そうなんだ・・・。」
「実際はかなり難しいと思う・・・。だから、ランジュちゃんや私は、ここに来た訳だし・・・。」
その後日・・・、
「ちょっと大きく作り過ぎたかな?」
「彼方さん! 何してるんですか?」
「おー、侑ちゃん!」
「これは?」
「遥ちゃんを応援するのに使えないかと思ってさ。」
「へー。」
「そうだ。侑ちゃん、最近、何か考え事してるよね?」
「え? どうして分かったんですか?」
「彼方ちゃん、意外に、みんなの事、よく見てるからねー。」
「実は・・・。」
「歩夢には、コンクールには応募しないって言ったけど、少しだけ挑戦してみたい気持ちもあるんです・・・。結局、怖い気持ちの方が勝っちゃってるんですけど・・・。」
「そっか・・・。」
「何で侑ちゃんは、それを歩夢ちゃんに伝えなかったのかな?」
「それは・・・、何でだろう・・・。」
「たぶん、私と歩夢は同行会に入ってから、お互いに相手の背中を押して、ここまで来たから・・・。」
「私が立ち止まっている時は、歩夢がまた押してくれるって、勝手にそう思っているのかも・・・。」
「ふーん・・・。じゃあ、もうちょっとだけ待ってたらいいんじゃないかな?」
「2人は大の仲良しさんなんだから、きっと歩夢ちゃんは侑ちゃんの期待に応えてくれるよ!」
「彼方ちゃんも、侑ちゃんの背中を押してあげたいけど、今は我慢しとくねー。」
「彼方さん・・・。そうしてみます!」
その後、彼方は侑と別れました。直後、歩夢が彼方の元に。
~ Bパート ~
「海外留学?」
「2週間の短期留学なんだけど、メールをくれた子達が住んでる街で、直接会って手助けできるかもって・・・。」
「何だか壮大な話だねえ・・・。なぜ、その相談を彼方ちゃんに? 侑ちゃんに言ってないの?」
「離れてしまうのが怖くて・・・。」
「侑ちゃんとは同好会に入ってからも、ずっと一緒に進んできて・・・。けど、やりたい事は同じじゃないから、あのままお互いが進めば進むほど、距離は離れていって、そのうち同じ場所にはいられなくなってしまう・・・。」
「今は大げさな話だけど、いつかはそんな現実が来るんじゃないかって・・・。」
「今じゃなくて、将来の話か・・・。みんな考える事は一緒だね。」
「え?」
「ううん。こっちの話!」
「夢を真剣に追い求めるなら、同じ場所にいられなくなる。ランジュちゃんが最初に言ってた事も、ある意味、正しかったのかもね。」
「2人の悩みが分かったのは良かったけど、これは結構難題かも・・・。」
「ん? 2人って?」
「いや、これも、こっちの話!」
「アドバイス、保留してもいい?」
「う、うん・・・。」
「要するに、2人とも同じ理由で足踏みしちゃってるって事だよね・・・。お互いがお互いの背中を押したら、離れ離れに・・・。」
「一緒にいられたらいいのにって気持ち、彼方ちゃんにも分かるよ・・・。」
「見つけた! 近江彼方さんですね?」
「こ、これはあげないよ!」
「折り入ってご相談があるんです!」
「え? また?」
3人は、東雲学院のスクールアイドル部のファンクラブの会員。スクールアイドルフェスティバルをきっかけに、3人は意気投合したそうです。
3人は、スクールアイドル達のライブを見て元気が出た恩返しに、ラブライブに出場するスクールアイドル部にエールを届けたいと思っています。
「どうしよう! 彼方ちゃんもそうしたいって思ってたんだ!」
その後日、彼方から話を聞いた同好会メンバーは、ラブライブ予選に臨むスクールアイドル達を応援しようと決めました。
ラブライブ予選当日を迎えました。観客が誰もいないためか、出場者は皆、緊張しています。
そんな中、遥のスマホに着信が。見てみると・・・、
遥以外のスクールアイドル達にも、同じメールが来ていました。メールにあるアドレスを開くと・・・、
「ラブライブ東京予選に出てるみんな、今日私達は会場には行けないけど、今から気持ちを届けたいと思います。」
『みんなー!』
「ほら! ランジュちゃんも!」
「え? アタシも?」
「えっと・・・。なんて応援すればいいのかしら?」
「難しく考える必要ありませんよ。」
「思った事を言えばいいんだよ。」
「そ、そっか・・・。じゃあ・・・、無問題ラ! ベストを尽くしなさい!」
「こっちはもう楽しむ準備はできてるからね!」
「せーの!」
『頑張れー! スクールアイドルー!』
「これはちょっと・・・。」
「きちゃいますね・・・。」
「すごく勇気出ました・・・。」
「はい・・・。私達は、1人じゃない!」
「私達も応援してますから!」
「行ってらっしゃい!」
「みんな楽しそう・・・。」
「気持ち届いたんだね!」
「そうだね。距離なんて関係ない。それに、スクールアイドルはそれぞれ学校が違うし、ファンもそれぞれやりたい事は全部違うけど、それでも同じものを好きになれば仲良くなれるし、力を与え合える。」
「突き詰めると、みんな根っこは一緒で、大切な人を応援できる友達なのかもね! 歩夢ちゃんと侑ちゃんみたいに!」
「背中を押して距離が離れたって、押してくれた手の温もりは残るよ? 2人なら、きっと大丈夫!」
「ありがとう、彼方さん・・・。」
「侑ちゃん・・・。私、年が明けたら、スクールアイドルはすごいって伝えるために留学してくる!」
「え・・・。ええーっ!?」
「驚いた? 侑ちゃんも、どんどん進んでくれなきゃ追いてっちゃうんだから!」
「もし失敗したら、励ましてね? 私もそうするから!」
「私も決めた! 作曲コンクールに参加して、自分を試してみる!」
その後日・・・、
「へー、侑ちゃんはコンクールにチャレンジで、歩夢ちゃんは留学かあ!」
「すぐ戻ってくるけどね!」
「いいんじゃない?」
「ファーストライブに込める思いが、また1つ増えましたね!」
「うん。私達の新しい一歩にしたい!」
「いいね! なんか燃えてきた!」
「私も、トキメキ正解だよ!」
「だから、その勢いで、全員のソロ曲作っちゃった!」
『ええーっ!?』
~ エンディング後 ~
「そして、私達のライブは、開演の日を迎える・・・。」
「ファンとアイドル、あなたと作る、新しい始まりのステージが!」
今回は、これで終了です。
【まとめ】
今話もライブシーンはなし。3話連続でライブシーンがなかったのは、1期を含めても初めての事で、また、1期は9話まで毎回ソロ曲が披露されていた事を思うと、かなり珍しい展開だと感じました。
ですが、話は面白く、最終話が一層面白くなりそうな要素もあり、結構良い話だったと思います。
今話は、多くのキャラを応援するんじゃないかと今話視聴前は考えていて、その予想は当たりましたが、応援の仕方は、予想を大きく超えた素晴らしいものだったと感じています。
ネット配信を通じて応援するとか、配信技術の進んだ今日らしくて良いですね。「ラブライブ!」シリーズは10年以上も続いているコンテンツですが、開始当初では思い付かなかったアイディアでしょう。心を熱くさせてくれる良い応援だったと思います。
ネット配信による応援だけではなく、その後、他校のスクールアイドル達も遥を応援してくれたところも熱かったですね。
彼女達が臨んでいたのは、スクールアイドルフェスティバルではなく、ラブライブ予選。勝ち負けのかかったイベントで、他人の事を気にする余裕なんてないでしょう。
ですが、楽しむ事が第一だと考えて、他校のスクールアイドルを応援するというのは、結構良いな、と思いました。同じものを好きになれば仲良くなれるし、力を与え合える。みんな根っこは一緒で、大切な人を応援できる友達。現実でもそう感じる事は多くあり、彼方が言っていた事に、なるほどな、と感心しました。
また、前話ラストで気になった事についても、今話で回収されました。侑は作曲コンクールに出場する事になり、歩夢はロンドンに短期留学する事になりました。
特に、歩夢が海外留学するという展開には驚きました。「スクスタ」では音楽科に海外留学期間がある事から、侑が海外留学するんじゃないかと考えていましたし。それも、歩夢が自発的にこの道を選んだというのですから、尚更です。
しかも、「侑ちゃんも、どんどん進んでくれなきゃ追いてっちゃうんだから!」と言っていたのも良いですね。1期12話の前半と良い比較になっていて。
あの時は、やりたい事を見つけた侑と離れ離れになるんじゃないかと怖さを感じていましたので、そんな怖れも感じずにああやって言えたのは、歩夢も変わったんだな、と感じました。最終話では、海外留学のシーンがあると良いな、と楽しみになってきました。
あと、「ラブリーハルカ」が出ていたのも面白かったですね。
「ラブリーハルカ」は元々「スクスタ」のネタです。普段はスローテンポでゆるい口調な彼方が、「ラブリー・ハルカ!」と叫びながら遥を熱狂的に応援するところは、すごく意外性があって面白いですね。
今回は、叫んでの応援ではなく、巨大習字によるものではありましたが、それでも、インパクトはありました。いやー、相変わらず、
さて、次回は、とうとう最終回。昨年10月に、2期が始まると知ってワクワクしていたのが、次で最終回とか、時が経つのは早いものですね。
ファーストライブの会場は、有明ガーデンシアター。職場から歩いて15分程度で着く場所が最終回の舞台とか、なんか興奮しますね。(と言っても、シアター内部に入った事はないですが・・・(汗))
今話では、侑は全員のソロ曲を作ったと言っていましたが、本当に全員のソロ曲が披露されるのか? あと、12人が歌う曲も出るのか? ファーストライブが終わった後は、何が描かれるのか?
次回は、注目要素が多く、見終えた時は感動の余韻でいっぱいになっているんじゃないかと、すごく楽しみにしています。そして、視聴後は、万感の思いで最終回の感想を書きたいと思います!
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。