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トロピカル~ジュ!プリキュア 第39話感想

2021年12月07日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
 今話の名セリフ:「私の好きは、ここにある!」(キュアコーラル)

 「トロピカル~ジュ!プリキュア」第39話「みつけて! さんごのきらめく舞台(ステージ)!」の感想です。


~ オープニング前 ~
 ある日、あすかは百合子とテニスをしていました。
    
    
    

 それからしばらくして、「トロピカ卒業フェスティバル」の話が出ました。
 前に話が挙がった、部活でも引退式ができないかという件について、クラスで話したら、自分の部活でもやりたいという生徒が多かったようで、それなら合同で開こうという事になりました。

 その夜・・・、
「もう卒業の話なのね・・・。」
「あすか先輩、勉強も頑張ってて忙しいはずなのに、前よりなんかキラキラしてるの・・・。」
   
「好きなテニスに進路を決めたからじゃない? 好きな事に全力な人は、おのずと魅力的に見えるものよ。」
   
 その直後、テレビに山辺ゆなが映っていました。前に映画の撮影で出会った俳優です。
 近日、雑誌のモデルオーディションで審査員を務めるそうです。


~ Aパート ~
 その後日、まなつとローラは、オーディションの事を話題に挙げました。ローラはオーディションに出るそうです。
 その放課後・・・、
「あのね、まなつ。実は、オーディション、私も応募したって言ったら驚く?」
「え? 本当に?」
「うん・・・。」
   
    
   
「トロピカってる! この前のファッションショーも良かったし、さんごなら、絶対に合うと思う!」
「ありがとう、まなつ・・・。」
    
「今、あすか先輩、すっごくキラキラしてて素敵に見えない?」
「分かる! でも、何でだろう?」
    
「お母さんは、自分で道を選んで、踏み出したからじゃないかって・・・。」
   
「テニスが好きなあすか先輩。本と物語が好きなみのりん先輩。女王様を目指して頑張ってるローラ。何でも今好きになったものに全力で一生懸命になれるまなつ。」
   
「みんな、すっごくキラキラしてる・・・。好きなもの、やりたい事を見つけて、それに夢中で・・・。」
   
「でも、自分は? 私は何がしたいんだろう? 本当に好きなものは何なんだろう?」
   
「そう考えたら、少し怖くなっちゃって・・・。」
「何で? さんごだって、すごいじゃん! 可愛いものが好きで、メイクも得意だし!」
「得意って言っても、本気で勉強した訳じゃないから・・・。」
    
「さんご・・・。」
「でも、私も、みんなみたいにキラキラしたい・・・。もっと心からトロピカりたい・・・。」
   
「だから、一度試してみようと思ったんだ・・・。私の好きが本物か・・・。誰かに誘われるとかじゃなくて、私が頑張って、私の好きを信じたいの・・・。」
    
    
「約束! 私、全力で応援するよ! さんごが目一杯トロピカれるように!」
「うん!」
    
   
「でも、きっと、さんごはオーディション合格するよ! だって、可愛いから!」
「え・・・。」
   
「なんせ、髪の毛サラサラだし! 目はパッチリしてるし! お肌ツルツルだし!」
    
   
「ファッションにも詳しいし! 子供にも優しいし! 私に宿題見せてくれるし! お弁当分けてくれるし!」
   
 ちょっと待て。最後の2つは何だ。宿題見せてくれるのと、お弁当分けてくれるのって。さんごの優しさにつけこんで、楽な方向に逃げてないかい? 次回作以降の主人公の皆さんは、宿題は人任せにせず、自分でちゃんとやってね!(笑)

「それに、それに・・・。」
「も、もういいよ・・・。まなつ、恥ずかしいよ・・・。」
   
「えー? 私、さんごの良いところ、あと100個くらい挙げられるけどな!」
「もう・・・。」
   

 その後日、オーディションの一次審査の結果が来ました。さんごは合格しました。
 一方、ローラは・・・、
「なんか戻ってきてるんだけど・・・。」
   
「残念だったな。郵便は宛先の住所を書かないと届かないんだ。」
「ドンマイ。」
「ムキー!」
   
 「楽勝ね」と言ってたのがフラグでしたかね。物語は終盤に入っていますが、ローラのポンコツっぷりは変わらずで安心しました。(笑)
 でも、よく考えてみると、今月は12月。年賀状を書いて送る子供達は多いでしょう。そんな子供達に、宛先を書かなければ届かないという良い見本になったじゃないか! いやー、さすが、女王候補は、子供達に優しくて一味も二味も違うな! と、一応フォローはしておきますか。(笑)

「こうなったら、絶対さんごを合格させるわよ! みんな、気合入れなさい!」
   
    
    
   

 二次審査も合格して、いよいよ最終審査。さんごは、まなつ達の応援を受け、会場に向かいました。
 そして、控室でメイクを施して、審査を待ちます。
    
    
   
    
    
    
    
「はい。」
    
「どうしたの?」
「できないの・・・。」
   
「あなたみたいに上手にできない・・・。初めてここまで来られたのに・・・。」
   
「これより三次審査を開始します。番号順に、部屋にご案内します。」
   
「こんなんじゃ落ちちゃう・・・。」
   
    
「私に任せてくれる?」
   
    
   
「うん!」

「すごい・・・。」
    
「私達ライバルなのに・・・。」
「いいの。ほら、泣いたら崩れちゃう。」
    
「信じられない・・・。」
「ライバルに塩を送るなんて・・・。」
   
「あ、あの・・・。厚かましいって分かってます・・・。でも、一番素敵な自分でチャレンジしたいの・・・。」
   
「だから、私も、お願い!」
「私も・・・。」
「私もお願い・・・。」
    
「うん!」
   
    
   
    
「ありがとう!」
「どういたしまして!」
    
「みんな、可愛いよ! 頑張ってね!」
『うん!』
   
「楽しかった・・・。」
   

 その直後、さんごは三次審査を迎えました。三次審査は面接です。
 ここで、さんごは、ゆなと再会。互いに笑顔を交わして、面接に臨みます。
「では、涼村さんごさん。あなたは、どんなモデルになって、どんな活動をしたいですか?」
   
「はい。私のやりたい事は・・・。」
   
    
   
   
「涼村さん?」
「あ・・・。は、はい・・・。えっと・・・、私は可愛いものが好きなので、それをその・・・、みんなに届けられれば・・・。」
   
    

「もう始まってる頃よね・・・。」
「そういえば、ちょっと意外だった。」
「え? 何が?」
「ローラがこの前言ってた事。」
   
「え? やっぱり迷ってるって、どうしてだ?」
「気が早いかもしれないけど、もしモデルの仕事で、あおぞら市をお留守にしてる時に、ヤラネーダが出たらどうしようって・・・。」
    
「確かに、さんごのバリアは強力だしな・・・。」
「だよね! いざとなったら守ってくれるから、安心して戦えてる事あるしな・・・。」
   
「今更何言ってるの。大丈夫よ! さんごが抜けたって、私達で何とかするわ!」
   
「何とかなる?」
「なるんじゃなくて、するのよ! そうでしょ?」
「もちろん!」
「みんな・・・。」
   

「私はグランオーシャンの女王になるんだもの。その程度の事、できなくてどうするの?」
   
「今、ローラが少しだけ本当の女王様に見えた。」
「少しですって? 失礼ね!」
   
 その直後、さんごが来ました。三次審査は通り、少しして最終審査に臨む事になります。
 ですが、思うところも。
   
    
    
   
 その後、ゆなが、まなつ達の元に来ました。さんごとお話がしたいようです。


~ Bパート ~
「何か迷ってますか?」
「え?」
   
「さっき元気がなかったから。」
「ゆなさん・・・。」
   
「あの映画の時、あなた達が元気いっぱいに私を引っ張ってくれた・・・。だから私は踏み出せたんだと思います・・・。」
   
「今回も、さんごさんが本気ならきっと合格します。だから迷わずに一歩踏み出して! 私、応援してますから!」
    
「あ、だからって、えこひいきはしませんよ! じゃあ、また後で!」
   
「ゆなさん! 1つだけ・・・。女優さんのお仕事、好きですか?」
    
   
「はい。」
   

 それから少しして、最終審査を迎えようとしましたが、超ゼッタイヤラネーダが出現しました。まなつ達は、さんごをオーディションに行かせて、自分達は現場に向かいます。
 超ゼッタイヤラネーダの元に着いたまなつ達はプリキュアに変身します。

 バトルスタート。今回の超ゼッタイヤラネーダはナマコが素体なだけに、打撃攻撃は手応えがありません。反対に、敵の攻撃でダメージを受けてしまいます。
 同じ頃、最終審査を受けようとするさんごは、超ゼッタイヤラネーダと戦うまなつ達の事が気になっていました。そして・・・、
「すみません! お願いがあります!」
   

 サマー達は、超ゼッタイヤラネーダに苦戦します。そんな中・・・、
「ダメ!」
    
    
「さんご・・・。」
   

 そして、さんごもプリキュアに変身します。オーディションは、順番を後に回してもらったので、問題ありません。
 コーラルが超ゼッタイヤラネーダの攻撃を防ぐ間に、他の4人が超ゼッタイヤラネーダを攻撃する作戦に出ます。
   
「みんなは言ってくれた・・・。」
   
「いざとなったら守ってくれるから、安心して戦えてる事あるしな・・・。」
   
「戦闘での私の役目は守る事。みんなが元気で戦えるように、こうして支えるのが私の仕事・・・。」
   
    
    
「やっと分かった・・・。私の本当に好きなもの・・・。私の可愛いがみんなに伝わって、もっと可愛くなる・・・。私の力がみんなを助けて、もっと可愛く、もっと強くなる・・・。」
   
    
   
    
    
    
    
「私の好きは、ここにある!」
    

 その後、もこもこコーラルディフュージョンを放ち、超ゼッタイヤラネーダにダメージ。
 すかさず、ラメールが、奪われたやる気を取り返しました。直後、マリンビートダイナミックで、超ゼッタイヤラネーダをやっつけました。

 少しして、さんごは、最終審査を受けました。
「心は決まりましたか?」
「はい。私は、この最終オーディションを辞退させていただきます。ごめんなさい。」
    
   

「もったいない・・・。辞退してなけりゃ、合格してたのに・・・。」
   
「でも気付いちゃったんだ・・・。自分が人前に出るより、誰かを可愛くしたり、可愛いものをみんなに伝える方が、嬉しいし、楽しいって・・・。だから、そういう道に進みたい・・・。」
   
「じゃあ、モデルはやらないの?」
「心が決まりましたから!」
   
「ふーん。さんごは強いな。」
「でしょ! 私もさんごが強いって前から知ってた!」
「と、とにかく、今はみんなと、トロピカる部で色んな事にチャレンジして、あと、プリキュアで頑張るのが、私の一番やりたい事!」
    
   
「じゃあ、まずは、トロピカ卒業フェスティバルでやる事、決めよう! いっくよー!」
『みんなで、』
「トロピカっちゃおー!」
    

 今回は、これで終了です。


次回:「紡げ! みのりの新たな物語!
 トロピカる部は、トロピカ卒業フェスティバルで演劇をやる事になりました。
 その台本として、「マーメイド物語」の書き直しを始めるみのり。ですが、なかなか作業が進みません。
 そんな中、まなつ達に誘われ、パパイア農園を訪れました。すると・・・。


    
 こちらは、今話の「またみてね」。


【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
 山辺ゆなが審査員を務めるモデルオーディションに応募したさんごは、まなつ達の応援を励みに最終審査まで進みましたが、人前に出るよりも、誰かを可愛くしたり、可愛いと思ったものを周りに伝えたいと気付き、オーディションを辞退。ですが、自分の「本当の好き」を見つけたさんごは、部室でとびっきりの笑顔を見せました。

 という事で、今回は、最後と思われるさんごメイン回。さんごの魅力や成長がきっちり描かれた良回だったと思います。
 成長期待度は高いと感じている身としては、非常に満足のいく話だったと思いますね。

 Aパートでは、さんごの優しさが際立っていたと思います。緊張で上手くメイクができない子達をきっちりメイクして、この後の審査に自信を持って受ける勇気を付けさせていたのは、結構すごいな、と思いました。
 オーディションは、全員が受かる可能性があるものではなく、厳選した後、少数の合格者と大多数の不合格者に分かれます。そのため、自分が受かる事に精一杯で、周りを気にする余裕はありません。そもそも、周りは敵であり、周りが困っていれば、自分にとってチャンスであり、周りを手助けなんかしていたら、自分が蹴落とされるかもしれないでしょう。
 ですが、さんごには、そんな考えはまったくなく、ただ純粋に困ってる子達を手助けしました。本当に優しいですよね、さんごって。
 以前、ファッションショーでは、緊張や不安でいっぱいだった時に周りが助けてくれた経験があるだけに、このオーディションでも困っている人達を迷わず助ける事ができたのかな、と思いますね。あのファッションショーは良い経験になっていたようで何よりです。

 他にも、さんごがメイクを手伝った子達の中に不合格者がいて、それを気にしていたのも、良い描写だったと思います。
 この子は、自分よりも他人が大事なんでしょう。もし、自分が不合格になっても、メイクを施した子達全員が受かっていれば、満足したんじゃないかと思いますね。

 とは言っても、いずれ、受験や就職などで、競争社会に巻き込まれていくでしょう。となると、優しさは命取りになりやすく、さんごのような優し過ぎる子は早々と脱落すると思われます。
 ですが、「プリキュア」のメイン視聴層は、小学校入学前の段階にあり、競争社会とは基本的に無縁。損得勘定は抜きに他人と優しく接する事は何よりも大事であり、さんごの優しさは、子供達にとって良いお手本でしょう。
 さんごは、誰かを蹴落として上に立つ事に大きな抵抗を感じそうですが、女の子向けアニメだという事を考えると、立派な財産だと思いますね。

 Bパートでは、さんごは、自分の本当の気持ちに気付き、オーディションを辞退しました。
 メイクがイケてただけに、辞退は少しもったいない気もしますが、それでも、辞退を申し出た時のさんごはキラキラしてたと思いますね。まったく悔いもなく、自分の素直な気持ちをしっかり出したのですから。

 そして、何よりも、最初から最後まで堂々と自分らしさを貫いていたのが、今話のさんごを見て一番印象に残ったところで、大きな成長を感じました。
 上手くメイクができない子達にメイクを施したり、オーディションを辞退するなんてのは、あまり見かけない行為で、特別感は強いもの。オンリー1や特別を恐れ、自分の意見や気持ちを出さずに周りに合わせ続けていた、物語序盤のさんごだったら、そういった事はできなかったでしょう。
 だけど、今話は、何の迷いもなく、しっかりと自分を表現できていたのは、結構すごいな、と感じました。トロピカる部での様々な経験が、さんごに大きな自信を付けさせたと思いますね。

 さんごは、まなつやローラと比べると自己主張度は低く、控えめでおとなしい子。
 でも、しっかりとした意見や気持ちは内に秘めていて、いざという時は、それをしっかりと表に出す事ができ、時には、周りに勇気や自信を与える事もあり、本当は強くて素敵な子。物語終盤でそう感じさせてくれたのは、本当に嬉しく思いますね。

 さて、次回は、みのりメイン回。みのりメイン回も次で終わりでしょう。
 みのりも、成長期待度が高めの子ですので、どんな形で終わるのか、すごく楽しみですね。
 みのりといえば、小説家の道を選ぶのかどうかが気になるところですが、次回予告を見てみると、「マーメイド物語」を書き直すようで、どんな出来になるのかが焦点になりそう。「マーメイド物語」といえば、文学部の先輩から駄目出しされて、小説を書く気力がなくなった事にも繋がっただけに、どう決着をつけるのか、気になりますね。
 トロピカる部での経験は、「マーメイド物語」にどんな結末を与えるのか? そして、みのりは、小説家に進む事を考えるのか? 次回は、みのりの成長の集大成をしっかり見ていきたいと思います。


 今話の感想は、これで以上です。
 最後に、だいぶ遅くなりましたが、今話放映前に、劇場版の感想を投稿しました。ご覧になりたい方は、こちらへどうぞ。



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