
「キラキラ☆プリキュアアラモード」第29話「大ピンチ! 闇に染まったキュアマカロン!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、ゆかりとあきらの通う高校で、2人は英語の勉強をしていました。




「あきら様とゆかり様、以前より仲良くなられたような・・・。」
「麗しい・・・。麗しいです・・・!」




しかし・・・、
「ロンリー・・・。寂しい・・・。」

ですが、ゆかりは、何事もなかったかのように、あきらの寝癖を心配しました。
「ありがとう!」
「どういたしまして。」

近くにいたエリシオは、憂いの表情を浮かべるゆかりに目をつけます。
~ Aパート ~
それからだいぶ時間が経ちましたが、ゆかりとあきらは、キラキラパティスリーに来ていませんでした。しかし、あおいは、ゆかりは変わったと感心します。
「はいはいー! 私もそう思いますー!」

何日か前に、こんな事がありました。
「で、ですからね・・・、マカロンを作る時の卵白をメレンゲにしないで、2、3日冷凍保存する事によって、コシが切れやすく・・・、」

「え・・・? 近っ・・・。」

「な、何か、私、変な事言いましたか・・・?」
「一生懸命教えてくれてありがとう。」

「ちょっと距離が近付いたと言いますか・・・。」
「ハハッ・・・。良かったね・・・。」

マジで・・・? 逆に違和感あって、怖いんですが・・・。まさか、JKサービスの一環で、後で多額の料金をぼったくるとか、ないよな?(笑)
しかも、前話に引き続き、ひまりがやけに可愛いんですが。こういうの1匹飼いたいな、と思う今日この頃です。(「匹」扱いすんな(笑))
「でも、ゆかりって、本当にネコそっくりよね。」

「気まぐれで、」
「自由で、」
「でも、本当は・・・、」
『甘えん坊さん!』

「そうなんですー! お姉さんなのに可愛いですよねー!」

「あ・・・。い、今のは、私が言ったなんて、絶対ゆかりさんに言わないで下さいね!」

分かった。言わない事にするよ。ただ、このブログにはバッチリ書き残しちゃったけどな!(笑)
その頃、あきらは街の人から、色々と助けてくれた事に感謝されていました。保育園の子供達の遊び相手もしています。
しかし、傍にいたゆかりは・・・、


そして、ゆかりは、あきらから離れていきました。
その後、あきらは、ゆかりを見つけて声をかけますが・・・、
「どうして、あきらは、そんなに優しいの・・・?」
「え? そんな事、考えた事なかったけど・・・。」


「うーん・・・、そうだな・・・。みんなの笑顔を見ると幸せなんだ! 人が健やかに自由に暮らせるのって、当たり前ではないから・・・。」

「こうして綺麗な空が見える事も、こうして小さな花が咲いているとか見つけられる事も、全部、幸せ! 単純なのかな?」



「どうして、私は、こうなのかしら・・・。」
「え?」
「ごめんなさい・・・。」

「どうしてもぬぐえない退屈・・・。それに対する絶望・・・。フフフフ・・・。」

それから後日、ゆかりは、中庭で池を眺めていました。
少しして・・・、

その後、あきらは、石を水切りします。ゆかりにも勧めますが、ゆかりは、やりたくないと返します。
「私、そういう事で笑顔になれるタイプじゃないわ。あなたみたいに。」


「また笑ってる・・・。」
「ゆかりといると楽しいからだよ! いちかちゃん達みんな、ゆかりといると楽しいよ!」

「理解できないわ・・・。」
「そう? ゆかりの周りには、楽しい事は沢山あるのに。」

直後、ゆかりの祖母・しのが、頼みがあると、声をかけてきました。
しのは、世話になっている人への手土産として、お茶菓子を持っていきたいようで、キラキラパティスリーで何か作ってほしいと頼みます。
この頼みには、ゆかりではなく、あきらが答えました。
少しして、キラキラパティスリーで、抹茶を使ったスイーツを作る事に。
いちかは、すぐに、マカロンを作ろうと提案しますが、ゆかりが待ったをかけます。
「マカロンは、完璧にはできないわ・・・。」

「お祖母様の大切なスイーツだから、他の・・・、」
「ゆかり。完璧なスイーツって、何? 何をもってパーフェクトと呼ぶか、それは、人の心によって変わるのよ!」

「チャレンジ精神! 前よりずっと綺麗なマカロンを作れるようになってるし!」
「私も色んなコツ、メモメモしてますから!」

「うん! 卵白混ぜ過ぎない!」
「そう! 混ぜ過ぎない!」

「分かったわ。美味しいマカロン、作ってみせるわ。」





そして、抹茶マカロンが出来上がりました。
気付けば、雨も上がっていて、青空が広がっていました。ゆかりは、しのにスイーツを持っていきますが、途中、エリシオと遭遇します。
エリシオは、ゆかりを迎えに来たと言い、スイーツからキラキラルを奪いました。すぐに、ゆかりは変身します。
少しして、エリシオは、カードを使い、マカロンの前に大鏡を出してきました。

これは、マカロンの心の中への入り口。
「自分の本当の心を知りたくはありませんか? 怖いのですか? 自分の心が。」

「面白いわ。」

そして、マカロンは鏡の中に。
~ Bパート ~
その頃、しのはキラキラパティスリーに来ていました。ゆかりが待ち合わせの場所に来ないため、ここに来たとの事です。
鏡の中に入ったマカロンは目を開けると・・・、
「これは、小さい時の私・・・?」

「ずっと待ってたよ。」
「あなたは!?」

「私・・・、いつも1人なの・・・。」
「どうして? あなたの周りには、大勢の人がいるじゃない。」
「でも・・・、誰も友達じゃないわ・・・。」

「綺麗だとか、何でも出来るとか、みんな、本当の私を分かってくれない・・・。」

「誰も・・・、私の心に興味がない・・・。」

「そんな事・・・。」
「本当は、分かっているくせに・・・。」



「いつも幸せそうに笑ってる人・・・、バカみたい・・・。」

「嫌い・・・。嫌い・・・。」

「嫌い・・・。大っ嫌い!」

ちょうどその時、ホイップ達5人が駆け付けました。
すぐに、ショコラは、マカロンを救おうとしますが、エリシオが阻止します。そして、ノワールミロワールで、モンスターを呼び出しました。

「もう苦しいのは嫌・・・。行こう、闇の世界へ・・・。」

「そうね・・・。私はどうしても・・・、いい子にはなれない・・・。」

「明るくて、いつも笑顔で、そんな子になれない・・・。暗い闇が私の心の中にあるの・・・。」

「認めるわ・・・。」
「そうよ。もう悩む事なんかないの。」

「闇に私は・・・。」
「でもね・・・、私の中には、光もあるの・・・!」


「私は・・・、あの子達といると楽しいの・・・。色々と面白い事が増えたの・・・。」
「何を言っているの!?」

「前より世界が、鮮やかに見えるのよ・・・。」

「ダメ・・・。ダメよ!」
「楽しさは、誰かが与えてもらうものじゃない・・・。自分で作るものだった!」


「マカロン! いや、ゆかり! 戻ってこい!」


そして・・・、


「私の周りには、カラフルな世界が広がっている!」

「何で・・・? 心の闇は消えない・・・。明るいところにいたら、寂しい気持ちがもっと目立っちゃうんだから!」



「あなたは私・・・。あなた・・・、好きよ・・・。」



こうして、マカロンは、鏡の中から抜け出ました。これを、ショコラが受け止めます。
「マカロン・・・。大丈夫?」
「当たり前でしょ。」

「あんまり心配させないで・・・。」
「ちょっと遊んできただけよ。」

抱擁シーンで鳥肌が立ったところに、お姫様抱っことか、レベル高過ぎっす! 隙のないコンボに、平常に日常生活を送れるかどうか、心配になってきたぜ・・・。(笑)
さらに・・・、

「面白いわ。」

その直後、モンスターが攻撃してきました。
「マカロン!」
「ショコラ!」


「そう・・・。楽しさは、誰かから与えられてもらうものじゃない!」



「自分で作るものだったの!」


その後、マカロンは、モンスターの反撃を食らいますが、パルフェがフォロー。マカロンジュリエンヌでモンスターにダメージを与えます。
そして、ワンダフルアラモードでトドメ。
しばらくして、しのは、お茶会を開き、抹茶マカロンをいただいていました。

抹茶マカロンの味は好評でした。
「ホンマ、自慢の孫です。ゆかりは。若いから、まだ迷う事もあるやろうけど、それでも、自分で前に進める子なんです。」

「大したもんやね、ゆかりちゃんは。」
「近頃、楽しいお友達もできたらしゅうて。」

その頃、キラキラパティスリーでは、マカロンを作っていました。今までで一番上手に出来たと、あおいは評します。
「ありがとう。完璧かどうかは分からない。けど、私、このマカロン、好きだわ。」


そして、皆でマカロンをいただきました。味は絶品で、皆、笑顔が浮かびます。

今回は、これで終了です。
次回:「狙われた学園祭! ショコラ・イン・ワンダーランド!」
いちか達は、あきらとゆかりが通っているいちご野高校の文化祭にやって来ました。実行委員長で忙しいあきらの代わりに、あきらの妹・みくと一緒に文化祭を楽しみます。
しかし、その途中、みくの体調が少し悪くなりました。あきらは、みくの傍にいてあげられない自分を責めます。
そこに、エリシオが現れます。あきらは、みくを助けるか、他の人達を助けるかの選択を迫られるようで・・・。
今回のエンドカード
今話放映日であった8月26日は、あおいの誕生日。という事で、今回のエンドカードは、それを祝うものに。
エンドカードに載っている5つの「らいおんアイス」は、公式ホームページの応募企画で抽選されたもの。私は料理ができない人間ですので(汗)、こういうのを見ると、すごいな、と感心しますね。
ちなみに今は、「いぬチョコレート」の応募企画を行っています。もちろん、あきらの誕生日を祝うものです。
興味のある方は、公式ホームページを覗いてみましょう。
【まとめ】
ゆかりは、心の闇をエリシオに狙われたものの、それを受け入れて、前に進む事ができました。
今回のポイントは「暗部を受け入れての自分」でしょう。
人は誰でも「心の闇」というのが存在します。人生は決して順風爛漫ではありません。物事が順調に進んでいる裏で、嫉妬、憎しみ、諦めなどといった悪い感情を抱く事だってよくあります。
例えば、良好な仕事仲間から、ちょっとした事で迷惑を受けた時に、「特に気にしていない」と相手を気遣う言葉をかけたとしても、心の奥底で憎悪や殺意を感じる事があるかもしれません。心の弱い人であれば、そこから殺人へと動くようになり、殺人事件の多くは、こういったケースから起こっているものだと思われます。
ゆかりについては、誰にも構ってもらえず、本当の気持ちを理解されていないのが「心の闇」でした。
ゆかりは、勉強にスポーツ、習い事と、何でもできちゃう子。それは、持ち前の吸収力の速さから成しえる業であり、「一を聞いて十を知る」というイメージが多くの人に根付かれたのでしょう。幼少時に「手のかからない子」と言われたのも納得だと思います。
しかし、それは、他人と接する機会を少なくさせてしまったでしょう。ちょっと教えれば十分だという事から、誰かから付きっきりにされる事はなかったでしょうし、周りの人達も、ゆかりへの尊敬心から、会話を敬遠してばかりだったと思われます。
それに、ゆかりの方からも、積極的に話す事はしなかったのでしょう。
変に甘えようものなら、「手のかからない子」というイメージを壊しかねず、迷惑や失望を与えてしまうと考えたからかもしれません。それだったら、あまりには他人は甘えず、1人ぼっちでも強くいられる完璧さを求めたのでしょうね。
しかし、それが退屈に感じているという事は、他人との触れ合いを望んでいるのであり、誰にも構ってもらえない事には寂しさを感じているのでしょう。それがいつしか、他人を嫌う「心の闇」を形成してしまったのでしょうね。
ですが、そんな「心の闇」から目を背けてしまっては、前には進めないでしょう。
「心の闇」は、自分にとっても他人にとっても害であり、つい目を背けたくなるもの。しかし、だからといって、それを隠し続けるのは無理があります。やがて、自分らしさが失われてしまうでしょう。
そうならないためにも、「心の闇」を受け入れて、それもまた自分だと認める事が必要なのでしょうね。人は誰しも完璧ではないのですから、そういう姿勢も大事なのだと思いますね。
ゆかりは、自分の暗部を目にしたものの、そこから目を背けず、好きだと受け入れました。人は誰しも完璧ではないのは、ゆかりも例外ではありませんが、しかし、いつか言っていた「どんなに苦しくても、闇に逃げたりはしない」という言葉を貫いたあたりは、決して弱くなんかないでしょうね。
また、Aパートで、中学生組が「実は甘えん坊」だと評していたあたり、話が進むにつれ、ゆかりからいちか達に話したり、頼りにする機会が増えているようにも感じました。ゆかりの方からトキメキを感じようとしているように思われ、良い傾向だと思いますね。
今後のゆかりメイン回も、ゆかりの内面に触れる話が続くかもしれません。もし、そうなったら、ゆかりはどのように自分に向き合い、前へ進むのか、しっかり見ていきたいと思います。
~ オープニング前 ~
ある日、ゆかりとあきらの通う高校で、2人は英語の勉強をしていました。







「あきら様とゆかり様、以前より仲良くなられたような・・・。」
「麗しい・・・。麗しいです・・・!」







しかし・・・、
「ロンリー・・・。寂しい・・・。」

ですが、ゆかりは、何事もなかったかのように、あきらの寝癖を心配しました。
「ありがとう!」
「どういたしまして。」


近くにいたエリシオは、憂いの表情を浮かべるゆかりに目をつけます。
~ Aパート ~
それからだいぶ時間が経ちましたが、ゆかりとあきらは、キラキラパティスリーに来ていませんでした。しかし、あおいは、ゆかりは変わったと感心します。
「はいはいー! 私もそう思いますー!」

何日か前に、こんな事がありました。
「で、ですからね・・・、マカロンを作る時の卵白をメレンゲにしないで、2、3日冷凍保存する事によって、コシが切れやすく・・・、」

「え・・・? 近っ・・・。」


「な、何か、私、変な事言いましたか・・・?」
「一生懸命教えてくれてありがとう。」

「ちょっと距離が近付いたと言いますか・・・。」
「ハハッ・・・。良かったね・・・。」

マジで・・・? 逆に違和感あって、怖いんですが・・・。まさか、JKサービスの一環で、後で多額の料金をぼったくるとか、ないよな?(笑)
しかも、前話に引き続き、ひまりがやけに可愛いんですが。こういうの1匹飼いたいな、と思う今日この頃です。(「匹」扱いすんな(笑))
「でも、ゆかりって、本当にネコそっくりよね。」


「気まぐれで、」
「自由で、」
「でも、本当は・・・、」
『甘えん坊さん!』


「そうなんですー! お姉さんなのに可愛いですよねー!」

「あ・・・。い、今のは、私が言ったなんて、絶対ゆかりさんに言わないで下さいね!」


分かった。言わない事にするよ。ただ、このブログにはバッチリ書き残しちゃったけどな!(笑)
その頃、あきらは街の人から、色々と助けてくれた事に感謝されていました。保育園の子供達の遊び相手もしています。
しかし、傍にいたゆかりは・・・、




そして、ゆかりは、あきらから離れていきました。
その後、あきらは、ゆかりを見つけて声をかけますが・・・、
「どうして、あきらは、そんなに優しいの・・・?」
「え? そんな事、考えた事なかったけど・・・。」



「うーん・・・、そうだな・・・。みんなの笑顔を見ると幸せなんだ! 人が健やかに自由に暮らせるのって、当たり前ではないから・・・。」


「こうして綺麗な空が見える事も、こうして小さな花が咲いているとか見つけられる事も、全部、幸せ! 単純なのかな?」




「どうして、私は、こうなのかしら・・・。」
「え?」
「ごめんなさい・・・。」


「どうしてもぬぐえない退屈・・・。それに対する絶望・・・。フフフフ・・・。」


それから後日、ゆかりは、中庭で池を眺めていました。
少しして・・・、


その後、あきらは、石を水切りします。ゆかりにも勧めますが、ゆかりは、やりたくないと返します。
「私、そういう事で笑顔になれるタイプじゃないわ。あなたみたいに。」



「また笑ってる・・・。」
「ゆかりといると楽しいからだよ! いちかちゃん達みんな、ゆかりといると楽しいよ!」

「理解できないわ・・・。」
「そう? ゆかりの周りには、楽しい事は沢山あるのに。」


直後、ゆかりの祖母・しのが、頼みがあると、声をかけてきました。
しのは、世話になっている人への手土産として、お茶菓子を持っていきたいようで、キラキラパティスリーで何か作ってほしいと頼みます。
この頼みには、ゆかりではなく、あきらが答えました。
少しして、キラキラパティスリーで、抹茶を使ったスイーツを作る事に。
いちかは、すぐに、マカロンを作ろうと提案しますが、ゆかりが待ったをかけます。
「マカロンは、完璧にはできないわ・・・。」


「お祖母様の大切なスイーツだから、他の・・・、」
「ゆかり。完璧なスイーツって、何? 何をもってパーフェクトと呼ぶか、それは、人の心によって変わるのよ!」

「チャレンジ精神! 前よりずっと綺麗なマカロンを作れるようになってるし!」
「私も色んなコツ、メモメモしてますから!」

「うん! 卵白混ぜ過ぎない!」
「そう! 混ぜ過ぎない!」


「分かったわ。美味しいマカロン、作ってみせるわ。」









そして、抹茶マカロンが出来上がりました。
気付けば、雨も上がっていて、青空が広がっていました。ゆかりは、しのにスイーツを持っていきますが、途中、エリシオと遭遇します。
エリシオは、ゆかりを迎えに来たと言い、スイーツからキラキラルを奪いました。すぐに、ゆかりは変身します。
少しして、エリシオは、カードを使い、マカロンの前に大鏡を出してきました。

これは、マカロンの心の中への入り口。
「自分の本当の心を知りたくはありませんか? 怖いのですか? 自分の心が。」

「面白いわ。」

そして、マカロンは鏡の中に。
~ Bパート ~
その頃、しのはキラキラパティスリーに来ていました。ゆかりが待ち合わせの場所に来ないため、ここに来たとの事です。
鏡の中に入ったマカロンは目を開けると・・・、
「これは、小さい時の私・・・?」

「ずっと待ってたよ。」
「あなたは!?」

「私・・・、いつも1人なの・・・。」
「どうして? あなたの周りには、大勢の人がいるじゃない。」
「でも・・・、誰も友達じゃないわ・・・。」


「綺麗だとか、何でも出来るとか、みんな、本当の私を分かってくれない・・・。」


「誰も・・・、私の心に興味がない・・・。」


「そんな事・・・。」
「本当は、分かっているくせに・・・。」





「いつも幸せそうに笑ってる人・・・、バカみたい・・・。」


「嫌い・・・。嫌い・・・。」


「嫌い・・・。大っ嫌い!」


ちょうどその時、ホイップ達5人が駆け付けました。
すぐに、ショコラは、マカロンを救おうとしますが、エリシオが阻止します。そして、ノワールミロワールで、モンスターを呼び出しました。

「もう苦しいのは嫌・・・。行こう、闇の世界へ・・・。」

「そうね・・・。私はどうしても・・・、いい子にはなれない・・・。」


「明るくて、いつも笑顔で、そんな子になれない・・・。暗い闇が私の心の中にあるの・・・。」


「認めるわ・・・。」
「そうよ。もう悩む事なんかないの。」


「闇に私は・・・。」
「でもね・・・、私の中には、光もあるの・・・!」



「私は・・・、あの子達といると楽しいの・・・。色々と面白い事が増えたの・・・。」
「何を言っているの!?」


「前より世界が、鮮やかに見えるのよ・・・。」

「ダメ・・・。ダメよ!」
「楽しさは、誰かが与えてもらうものじゃない・・・。自分で作るものだった!」


「マカロン! いや、ゆかり! 戻ってこい!」



そして・・・、




「私の周りには、カラフルな世界が広がっている!」

「何で・・・? 心の闇は消えない・・・。明るいところにいたら、寂しい気持ちがもっと目立っちゃうんだから!」




「あなたは私・・・。あなた・・・、好きよ・・・。」





こうして、マカロンは、鏡の中から抜け出ました。これを、ショコラが受け止めます。
「マカロン・・・。大丈夫?」
「当たり前でしょ。」

「あんまり心配させないで・・・。」
「ちょっと遊んできただけよ。」

抱擁シーンで鳥肌が立ったところに、お姫様抱っことか、レベル高過ぎっす! 隙のないコンボに、平常に日常生活を送れるかどうか、心配になってきたぜ・・・。(笑)
さらに・・・、

「面白いわ。」

その直後、モンスターが攻撃してきました。
「マカロン!」
「ショコラ!」




「そう・・・。楽しさは、誰かから与えられてもらうものじゃない!」






「自分で作るものだったの!」



その後、マカロンは、モンスターの反撃を食らいますが、パルフェがフォロー。マカロンジュリエンヌでモンスターにダメージを与えます。
そして、ワンダフルアラモードでトドメ。
しばらくして、しのは、お茶会を開き、抹茶マカロンをいただいていました。

抹茶マカロンの味は好評でした。
「ホンマ、自慢の孫です。ゆかりは。若いから、まだ迷う事もあるやろうけど、それでも、自分で前に進める子なんです。」

「大したもんやね、ゆかりちゃんは。」
「近頃、楽しいお友達もできたらしゅうて。」

その頃、キラキラパティスリーでは、マカロンを作っていました。今までで一番上手に出来たと、あおいは評します。
「ありがとう。完璧かどうかは分からない。けど、私、このマカロン、好きだわ。」



そして、皆でマカロンをいただきました。味は絶品で、皆、笑顔が浮かびます。


今回は、これで終了です。
次回:「狙われた学園祭! ショコラ・イン・ワンダーランド!」
いちか達は、あきらとゆかりが通っているいちご野高校の文化祭にやって来ました。実行委員長で忙しいあきらの代わりに、あきらの妹・みくと一緒に文化祭を楽しみます。
しかし、その途中、みくの体調が少し悪くなりました。あきらは、みくの傍にいてあげられない自分を責めます。
そこに、エリシオが現れます。あきらは、みくを助けるか、他の人達を助けるかの選択を迫られるようで・・・。

今話放映日であった8月26日は、あおいの誕生日。という事で、今回のエンドカードは、それを祝うものに。
エンドカードに載っている5つの「らいおんアイス」は、公式ホームページの応募企画で抽選されたもの。私は料理ができない人間ですので(汗)、こういうのを見ると、すごいな、と感心しますね。
ちなみに今は、「いぬチョコレート」の応募企画を行っています。もちろん、あきらの誕生日を祝うものです。
興味のある方は、公式ホームページを覗いてみましょう。
【まとめ】
ゆかりは、心の闇をエリシオに狙われたものの、それを受け入れて、前に進む事ができました。
今回のポイントは「暗部を受け入れての自分」でしょう。
人は誰でも「心の闇」というのが存在します。人生は決して順風爛漫ではありません。物事が順調に進んでいる裏で、嫉妬、憎しみ、諦めなどといった悪い感情を抱く事だってよくあります。
例えば、良好な仕事仲間から、ちょっとした事で迷惑を受けた時に、「特に気にしていない」と相手を気遣う言葉をかけたとしても、心の奥底で憎悪や殺意を感じる事があるかもしれません。心の弱い人であれば、そこから殺人へと動くようになり、殺人事件の多くは、こういったケースから起こっているものだと思われます。
ゆかりについては、誰にも構ってもらえず、本当の気持ちを理解されていないのが「心の闇」でした。
ゆかりは、勉強にスポーツ、習い事と、何でもできちゃう子。それは、持ち前の吸収力の速さから成しえる業であり、「一を聞いて十を知る」というイメージが多くの人に根付かれたのでしょう。幼少時に「手のかからない子」と言われたのも納得だと思います。
しかし、それは、他人と接する機会を少なくさせてしまったでしょう。ちょっと教えれば十分だという事から、誰かから付きっきりにされる事はなかったでしょうし、周りの人達も、ゆかりへの尊敬心から、会話を敬遠してばかりだったと思われます。
それに、ゆかりの方からも、積極的に話す事はしなかったのでしょう。
変に甘えようものなら、「手のかからない子」というイメージを壊しかねず、迷惑や失望を与えてしまうと考えたからかもしれません。それだったら、あまりには他人は甘えず、1人ぼっちでも強くいられる完璧さを求めたのでしょうね。
しかし、それが退屈に感じているという事は、他人との触れ合いを望んでいるのであり、誰にも構ってもらえない事には寂しさを感じているのでしょう。それがいつしか、他人を嫌う「心の闇」を形成してしまったのでしょうね。
ですが、そんな「心の闇」から目を背けてしまっては、前には進めないでしょう。
「心の闇」は、自分にとっても他人にとっても害であり、つい目を背けたくなるもの。しかし、だからといって、それを隠し続けるのは無理があります。やがて、自分らしさが失われてしまうでしょう。
そうならないためにも、「心の闇」を受け入れて、それもまた自分だと認める事が必要なのでしょうね。人は誰しも完璧ではないのですから、そういう姿勢も大事なのだと思いますね。
ゆかりは、自分の暗部を目にしたものの、そこから目を背けず、好きだと受け入れました。人は誰しも完璧ではないのは、ゆかりも例外ではありませんが、しかし、いつか言っていた「どんなに苦しくても、闇に逃げたりはしない」という言葉を貫いたあたりは、決して弱くなんかないでしょうね。
また、Aパートで、中学生組が「実は甘えん坊」だと評していたあたり、話が進むにつれ、ゆかりからいちか達に話したり、頼りにする機会が増えているようにも感じました。ゆかりの方からトキメキを感じようとしているように思われ、良い傾向だと思いますね。
今後のゆかりメイン回も、ゆかりの内面に触れる話が続くかもしれません。もし、そうなったら、ゆかりはどのように自分に向き合い、前へ進むのか、しっかり見ていきたいと思います。