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わんだふるぷりきゅあ! 第43話感想

2024年12月03日 | わんだふるぷりきゅあ!
 今話の名セリフ:「切られても切られても、何度でも結び直す! ほつれや破れを直せば、より強いものになる!」

 「わんだふるぷりきゅあ!」第43話「つむがれる思い」の感想です。


~ オープニング前 ~
 ある日・・・、
「おはよう、みんな。」
   
「わあ! 素敵なマフラー!」
「しかも、お揃いだ!」
「ユキちゃんの模様も可愛い!」
「フフーン!」
    
「まゆが私のために編んでくれた、この世に2つしかないマフラーよ! どう?」
「いいね!」
   
「ユキちゃん、すっごく嬉しそう!」
「ユキは寒がりだから、少しでも温かくなればと思って・・・。」
   
「いいな・・・。私もカニ柄のがほしい!」
「私も! 熊と牛と羊!」
「もうすぐクリスマスだし、プレゼントに喜ばれそう。」
   
「それ、いい! 猫屋敷! オレにもマフラー編んでくれよ!」
「図々しいわよ、猿渡!」
   
「蟹江だってほしいだろ?」
「それは・・・、そうだけど・・・・。」
   
    
「ダメよ! マフラーを編むのに、どれほどの手間と時間がかかると思うの? ほしいなら、自分で編みなさい!」
    
   
 ユキ姐さん、飼い主をグルグル巻きにしないで下さい。窒息死してしまいます。まあ、ユキの香りを存分に嗅いであの世に行けるのなら本望なのかもしれませんが。(笑)

「そんな事言われても・・・。」
「できる気がしない・・・。」
「だね・・・。」
   
「じゃあ・・・、私が編み物教えるよ!」
   


~ Aパート ~
「はぁ・・・。つい勢いで言っちゃったけど、プレゼントにするって言ってたし、責任重大だよね・・・。私に先生なんてできるのかな・・・。」
   
「できるに決まってる。」
「え?」
   
「まゆは、今まで、人を幸せにするものを沢山作ってきた。そんなまゆだからこそ、教えられる事がある。」
『うんうん!』
    
   
「まゆが作ってくれたハーネス、こむぎのお気に入りだよ!」
「それに、プリホリの商品、可愛くて大人気だし、まゆちゃんが教えてくれたら、みんな喜ぶと思うよ!」
   
「そうかな・・・。」
   
   
「私の編み物で、人と人を結び付けられるのなら、それって、すごく素敵な事だよね・・・。」
   
「よし! 頑張ろう!」
   

 しかし、そうなると、毛糸が沢山必要ですが、ニコは、ニコガーデンに沢山あると言いました。
 その後まゆ達が訪れたのは、メエメエの家。メエメエも手芸が好きで、家に毛糸が沢山あります。
「今は何を?」
「レース編みでドイリーを!」
   
「メエメエは?」

「私は、バスケット編みで手袋を!」
   
「メエメエ、上級者!」
「まゆ様こそ!」
   
「何の話?」
「分かんないけど、盛り上がってるね。」
「仕方ないわね・・・。」
   
 さすが、今作のギャグキャラツートップ。波長が合った時の盛り上がりっぷりが、すさまじいですねえ。今年もM-1とコラボするなら、この2人を出してほしいと思えてきました。(笑)

 その後、まゆはメエメエに事情を伝えました。メエメエは、好きなだけ毛糸を持っていっていいと、まゆのお願いを受け入れます。
「本当!? ありがとう、メエメエ!」
   
   
「モフモフするのダメェー!」
   
 今作一の食べがいのあるおもしれー女に抱き付かれてモフモフされるとか、私からすれば超絶うらやましいシチュエーションなのに、嫌がるとか、このクソ羊は・・・。ユキ姐さん、この羊を思いっきり引っかいて下さい。(笑)

 そして、後日、まゆは編み物教室を開きました。
   
    
   
    
    
   
   
「これ、どうすんの?」
   
「これでよし!」
「すげぇー!」
   
   
「切ってしまえ・・・。」
   
「切っちゃダメ・・・。」
   
 おいおい、目からハイライトが消えちゃってんぞ。誰だよ、こんな蟹江を描こうなんて思ったのは。「蟹江ちゃん好きな大友達をもっと好きにさせるのは、どうしたらいいんだろう・・・。せや、ハイライトを消せばいいんや! 闇堕ちした風に見せれば、アイツら、きっとゾクゾクしてメロメロになるやろ!」みたいなノリで描いたんじゃないかと想像しています。(笑)

「私、いつも編み物をする時は、プレゼントをする相手の顔を思い浮かべるの・・・。喜んでくれますようにって・・・。思いを込めて、一目ずつ丁寧に編んでいくんだ・・・。」
   
「思いを込めて・・・。私も!」
   
「身体も心もポカポカになーれ!」
   
「笑顔いっぱいになーれ!」
「仲良しになーれ!」
    
「まゆちゃん・・・。私にも教えて・・・。」
「わあ! 綺麗な赤!」
   
   
〈クリスマスに悟君にプレゼントしたいんだ!〉
「兎山君、絶対喜ぶ!」
    
 なんで、口にせずとも伝わっちゃうかな。長く一緒にプリキュアやって、信頼が厚くなったからでしょうか。他人の恋愛好きな本能がビンビンに反応しちゃった事もありそうですが。まあ、とりあえず、今日もスーパーまゆすけタイムを味わえて幸せです。(笑)

「それでね、端っこにウサギの模様を入れられないかな?」
「ウサギか・・・。正直、かなり難しくなるけど・・・。」
   
   
〈でも、挑戦してみたいんだ!〉
「一緒にやってみよー!」
    
 2人とも落ち着けよ、まったく。とはいえ、どちらも、初回を見終えた時には全然想像してかった絵面ですので、大笑いしちゃいました。いやー、今回も、おもしれー女どもをオカズにして食べるご飯がおいし過ぎるぜ!(笑)

 その頃・・・、
「ああ・・・、ガオウ様・・・。」
   
   
    
「ガオウ様・・・。」
   
 姐さん、哀れやな・・・。っていうか、街に出てはアツアツカップルを目撃するのは一度や二度ではないのですから、ここに行ったらカップルを目撃して不機嫌になるという本能みたいなものができてそうな気がするんですけどね。
 仮に、そういうのがあっても、スタッフ様の指示で行かされているんでしょうか。プリキュアスタッフ様達の中に、ザクロを雲らせたいドSが、それなりにいそうな気がしてきました。(笑)

「見て! 感謝の気持ちを込めたの!」
   
「オレも! 母ちゃん、喜んでくれっかな?」
   
   
「手編みの贈り物か・・・。ガオウ様も、ああいうの嬉しいのかな?」
   
「もちろんだよ、ザクロ!」
「ワオーン!」
   
「いいな・・・。アタシにも編み方教えてほしい・・・。」
   
   
「に、人間から教わるなんて、ダメに決まってる!」
   
「でも、ガオウ様が喜ぶなら・・・。」
   
「いやいや、ダメだって!」
   

 それから少しして、編み物教室を終え、まゆとユキは下校します。
 学校を出ようとした時、2人は、ザクロの後ろ姿を見ました。



~ Bパート ~
   
    
「こんなもん、ガオウ様に渡せる訳ない・・・。」
   
「ガオウ?」
   
「編み物に興味があるの?」
「プリキュア!」
   
「編み物したいなら、私が教えてあげる!」
   
『え?』
「ちょっと、まゆ?」
   
   
「これを使って。ここの目に棒針を入れて、毛糸を編み込んでいくの。」
    
「なんで?」
「ガオウの事が好きなんでしょ?」
「だ、だったら何?」
   
「私は、思いを結ぶお手伝いがしたいの。」
「はぁ? アタシは敵だし!」
「誰であっても、誰かを思う気持ちは、とても素敵なものだもん!」
   
「まゆ、あなたって子は・・・・。」
「ねえねえ、ガオウのどんなところが良いの?」
   
「ど、どんなって・・・。」
「いっぱいあり過ぎる?」
   
「す、透き通った目でしょ・・・。スラッとした鼻筋でしょ・・・。」
   
「身体も大きいし、毛並みだって良いし・・・。」
「うんうん! それから?」
   
「っていうか・・・、もはや全部!」
   
「ガオウ様に見つめられると、心臓バックバクで! 息もできなくなっちゃう・・・。」
    
「キャー! イケ狼!」
   
「ガオウの事、大好きなんだね!」
   
「あなたが誰に恋しようと勝手だけど、だからって何をしてもいい訳じゃない。ガオウは、自分のために、罪のない動物達を傷付けている。」
   
   
「違う! そんなんじゃない! ガオウ様は懐が深くて、仲間を何より大切にするお方だ!」
   

 その頃、悟は、先日受け取った日誌の解読を試みていました。
「11月10日、今日も私達は、遠吠山の頂上で過ごした。近頃は、仲間の狼も来るようになった。頭領と共に過ごす私を、仲間と認めてくれたのかもしれない。」
   
「しかし、平穏は、長くは続かなかった。運悪く村人と鉢合わせてしまった。」
   
「村人は、危険だ、離れろと、狼を追い払おうとした。」
    
「村に戻ると、もう遠吠山には近付くな、と言われてしまった。すべての狼が危険な訳ではないと繰り返したが、村人は聞く耳を持たなかった。」
   
「狼と人間、共に生きていく道はないのだろうか。彼は、私にとって、唯一無二の友なのだ。そう、私にとってガオウは・・・。」
   
「やっぱり、この狼は、ガオウの事だったんだね。」
「気付いてたんですか?」
「なんとなく。でも、まさか、ガオウに人間の友達がいたなんて・・・。」
   

「ガオウ様は、自分の身を犠牲にしてでも、仲間を守る・・・。そんな愛情深い狼なんだ・・・。」
   
「アタシは、ガオウ様のためだったら、何だってできる・・・。ガオウ様が望むのは、こんな事じゃない!」
    
   
「人間どもの世界を壊す事だ!」
   

 その後、ザクロは、サワガニをガオガオーンに仕立てました。いろは、こむぎ、悟は、まゆ達と合流し、4人はプリキュアに変身します。
 直後、水中に潜ったガオガオーン。ザワガニは陸でも水中でも活動ができるため、水中では息ができないプリキュアには不利。
 ガオガオーンは不意打ちのように水中から出て、泡を吐いて攻撃してきました。リリアン以外の3人は、泡で行動を封じられてしまいます。

 リリアンは、リリアンネットを展開するものの、ハサミで切られてしまいます。
〈こわくない、こわくない・・・。〉
   
「私は怖がりで、以前は、人とかかわるのが怖かった・・・。嫌われたらどうしようって不安だった・・・。」
    
「でも、糸を結ぶように、大切に大切に紡いでいったら・・・。」
    
    
   
   
「いつの間にか、沢山の友達ができていた・・・。」
   
「何、1人でブツブツ言ってんの?」
「そうして、みんなと繋がった糸が、今の私の力になってるの・・・。」
    
「だから、私は、こわくない!」
   

 直後、リリアンネットを展開するリリアン。またしても、ハサミで切られますが、切られた箇所を編み直し、ネットを復活させました。
 その後も何度もネットを切られますが、そのたびに、ネットを補修。そして、いつしか、ネットは切られなくなりました。
「切られても切られても、何度でも結び直す! ほつれや破れを直せば、より強いものになる!」
   

 リリアンネットの強度に恐れをなしたガオガオーンは後退します。
 すぐに、リリアンはキラリンパンダの力を借り、ガオガオーンを眠らせました。
 その後、他の3人を泡から助け出し、エターナルキズナシャワー。ガオガオーンを浄化し、元に戻ったサワガニは、ニコの力によって回復しました。

「ザクロ! 一緒に編み物しない?」
「何度も言わせるな! アタシは敵だ!」
   
   
「ガオウが優しい心を持ってるって言うなら、なぜ、街を壊したり、動物を苦しめるの?」
   
「人間の世界を壊して、それで、ガオウが幸せになれるの?」
「黙れ! アンタらに、ガオウ様の何が分かる!」
   
   

「みんなに聞いてほしい事がある・・・。」
   
『え・・・。』
「ガオウって、あのガオウ?」
「ガオウが昴って人と友達だったって事?」
「うん、そうみたいだ・・・。」
    
「人間の友達がいたのに、人間の世界を壊そうとしてるの?」
「何で?」
   
「ザクロが言ってたの・・・。ガオウは、仲間思いで、愛情深い狼だって・・・。」
    
「私、もっとザクロやガオウ達とかかわっていきたい・・・。」
   
「怖い目に遭うかもしれない・・・。拒絶されるかもしれない・・・。でも、みんなの思いを紡いで、繋いでいきたい・・・。」
    
「分かり合うために・・・。」
   
「分かったわ・・・。そうなるように、一緒に頑張りましょう。」
「そうだね・・・。」
「うん!」
    
〈ガオウ・・・。あなたの胸にあるのは、憎しみだけじゃなかった・・・。なのに、なぜ?〉
   

 今回は、これで終了です。


次回:「たくさんの幸せ
 ある日の朝、お鶴と飼い犬のフクに出会ったいろはは、フクの18歳のお祝いをしようと思い立ちました。
 準備の途中、いろはは、フクとは別の飼い犬と写ったお鶴の写真を見つけ・・・。


【まとめ】
 という事で、今回は、まゆが編み物教室を開いたり、編み物を贈りたいと思っているザクロに近付く話でした。
 これまでのまゆの成長の集大成を描くだけでなく、人と狼との距離を縮めたりと、最後のまゆメイン回にふさわしい良回だったと感じています。

 オープニング開始直前には、マフラーが欲しいと思っているクラスメイト達に、編み物教室を開くと言いましたが、これだけでも、「この子、すごく成長したよな・・・」と思いましたね。
 Bパートで自身が言っていた通り、少し前までのまゆは、他人と接する事に怖さを感じていて、ユキが傍にいれば、それで十分だと思っていました。それが、アニマルタウンに来てからは、いろはが積極的に接してくれて、また、自分からも少し勇気を出していろはに接していくようになり、自分の世界はどんどん広がっていって、そして今回、編み物教室をやろうと言ったのですからね。引っ込み思案な子がここまで変われるなんて、感動しますよ・・・。
 それだけに、編み物教室で堂々と周りに教えている姿は、すごく見応えがありましたし、編み物教室を通じて自分の「大好き」が周りの役に立てた事は大きな自信になったでしょう。その自信を将来にも繋げてほしいと思っていますが、それは、最終話の後日談で描かれたらいいな、と少し楽しみにしています。

 Bパートでは、ザクロがガオウを気になっている事や、ザクロがガオウに編み物を贈ろうとしている事に気付き、編み物を教えようと言ったり、ザクロの恋心にグイグイ迫ったりしたところも、まゆの成長を感じました。
 思えば、ザクロが初めて登場した時に、まゆは、狼の人間に対する憎しみを怖く感じてたんですよね。それをザクロに見抜かれて、顎クイされたという。
 そんな因縁の相手にグイグイいけるなんて、すげーわ・・・。悟いろの恋愛成就に役立てたからか、怖いものなしって感じでしたね。さすが、今作一の食べがいのあるおもしれー女! 魅せてくれるぜ!(笑)
 それを受けて、ザクロも、相手が敵である事を忘れて、ガオウの好きなところを喜々と語るのが可愛かったですね。そんなザクロを引き出すとか、まゆすけ、恐るべし・・・。(笑)

 これ、ユキがあの場にいなければ、今話でザクロと和解できそうな勢いでしたね。やはり、ガオウだけでなく、トラメとザクロとの和解も年明けに持ち越しそうですね。
 最後は、敵同士だから仲良くなれないと、厳しく言われたものの、これで諦めるまゆではないでしょう。ザクロ達と分かり合うために何をするのか、注目したいところ。
 まゆメイン回は、今回が最後だと思いますが、今後もまゆの成長の余地はあるでしょう。引き続き、まゆの成長に期待し、そして、ザクロと一緒に編み物をしたり、恋愛話で盛り上がる日が来ると信じたいです。

 また、前々話で悟が受け取った日誌の続きが解読され、昴と親密な関係にあった狼はガオウである事が分かりました。これについては、やっぱりと思った方は多いでしょう。
 さらに、狼は村人達から快く思われていない事も判明。村人達が狼と鉢合った事を境に、昴は遠吠山には近付かないよう言われ、昴とガオウが会う事はなくなったのかもしれませんね。

 この時から人間は狼を嫌っていたようですが、しかし、絶滅したいとまでは思っていなかったでしょう。もしそうだったら、村人達が積極的に山に出向いて、容赦なく狼達を殺しにかかっていたと思いますし。
 その時は、狼は、気性が荒々しく、獰猛で、下手に刺激しようものなら、大きな牙でかみ殺され、農作物が荒らされる事もありうる。見た目だけでそう思い込んだんじゃないかと思いますね。
 ただ、変に刺激をしなければ、狼達はおとなしく、人間達の生活に悪影響を与えない。そのため、互いの住みかには近付かず、決して接触はしない、という暗黙のルールみたいなものが、両者の間に敷かれ、お互い平和な日々を過ごしていたんじゃないかと思います。

 しかし、ある日、何かの出来事によって、その平和が崩れ、人間は狼を狩っていき、絶滅に追いやったのでしょう。
 狼達が、人間達から憎まれるような事をしたとは考えられないですし、人間達も、これといった理由がなく、積極的に狼を殺そうと考えるのも変な気がします。
 となると、第三者が、人間達を扇動して、狼達を狩るように仕向けた事が考えられるでしょうか。そいつは、ガオウも狂わせ、自分達を絶滅に追いやった人間達を滅ぼすよう仕向けたんじゃないかと思いますね。

 ガオウの裏に本当に黒幕がいると思っているのですが、果たして? 真相解明と、ガオウが救われる時を、じっくり待ちたいと思います。



 今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。

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