
今話の名セリフ:「勇気を持って前に踏み出せば、何だってできる! その足は何のためについてるの?」(ローラ)
「トロピカル~ジュ!プリキュア」第4話「はじけるキュアパパイア! これが私の物語!」の感想です。
~ オープニング前 ~
「そのナイフで王子の命を奪えば、再び人魚に戻れます。けれど、愛する人を守るため、人魚姫は、魔女との約束を破りました。そして、海の底へと沈んで、泡となって消えたのです。」

「何度読んでも綺麗で切ないお話・・・。」

今回のオープニングは特別バージョン。今月20日から上映開始となった劇場版の映像が流れました。
なお、キャプチャー画像と感想は、記事の最後に後述します。
~ Aパート ~
まなつは、さんごの家にいました。今日も、どの部活をやるか決められませんでした。
「いっそ好きな事が全部できちゃう部があれば、めっちゃトロピカっちゃうんだけどなー!」

「なければ作れば? グランオーシャンじゃ、なければ自分で作るが基本よ。」

「自分で・・・。そうか! その手があった! けど、何部にしようかな?」

「そうだわ! いっそプリキュア部ってどうよ?」

「プリキュアは部活じゃないよ!」
「いいじゃない! プリキュアと部活を同時にできるわよ!」

「いや、だから、プリキュアは・・・。そもそもプリキュアって何?」
「確か、伝説の戦士って・・・。」
「そうよ。グランオーシャンに伝わる伝説。人魚の世界と人間の世界を救った戦士。それこそがプリキュア!」

「聞いた事ないよ・・・。知ってる?」
「さあ?」
「うーん・・・。」

「よーし! それじゃ明日、調べてみよう!」
「それよ! プリキュアの事を調べていれば、自然と新しいプリキュアも見つかるはずだわ!」

『アハハハハ!』
「え? あの・・・。部活の話は?」

お調子者の2人がトロピカっちゃうと、ツッコむの大変そうだな。さんご、ご愁傷様。(笑)
つーか、ローラ。君、顔だけ出したまま浮かないで! 若干ホラーに見えなくもないから!(笑)
翌日、まなつとさんごは、学校の図書室で、プリキュアについて書かれた本を探しますが、見つかりません。
だったら、人魚とか海の妖精とかはどうか? 人魚姫なら、ありそうです。
そう話していると、まなつは、1人の女子生徒とぶつかってしまいました。
「ご、ごめんなさい!」
「大丈夫ですか?」

「私なら大丈夫。気にしてないから。」

「あ! その本!」

「私、1年5組、夏海まなつです! あなたは?」
「私は、2年2組、一之瀬みのり・・・。」

「って事は先輩! みのりん先輩って呼んでいいですか!」
「ちょ、ちょっと、まなつ!」

「別に構わないけど・・・。」

初めて出会ってからわずか30秒程度で「みのりん先輩」とか、はえーよ。普通、「一之瀬先輩」とか「みのりさん」などとステップ踏みそうなのに。改めて、まなつのマイペースのすごさを思い知りました。ホント、この子が敵でなくて良かったわ。(笑)
「その本、人魚姫ですよね!」
「これ?」
「はい! 人魚や妖精の本が見つからなくて!」

「そこはノンフィクションの棚。」
「ノンヘクション?」

「ヘクションじゃなくて、フィクション!」
「え?」

さんごにツッコまれても分かってなさそうなのが可愛いなあ。やっぱり、元気でマイペースな子って良いですね。ツッコむのは大変そうですけど。(笑)
みのりは、人魚姫の本をまなつに渡しました。
「人魚や妖精の話、好きなの?」
「はい! みのりん先輩も、人魚姫好きなんですね!」

「そうね。人魚姫は、人間に恋をした人魚が、魔女の力で美しい声と引き換えに、足をもらうって話なの。」

「ラストは少し残酷な気もするけど、私は大好き・・・。」

「なるほど! そういえば、みのりん先輩は、人魚や妖精って信じますか?」
「え・・・。」

「お話としては好きだけど、あくまでおとぎ話だから・・・。実際にいるかっていうと、どうかな・・・。」

「それじゃ・・・。」

その頃、あとまわしの魔女の館では、チョンギーレが怪我をした模様。
これでは、人間からやる気を集めるのは難しそう。という事で、今回は、「ヌメリー」というドクターが出撃する事に。

まなつは下校途中、みのりはプリキュアになれるんじゃないかと言いました。ですが、ローラは、ちょっと頼りないと感じています。
「そうかな? 実は、すごい空手家かもよ!」



ははっ、まさか。でも、こういう子であってほしいという気持ちもあります。ポ-カーフェイスの割には笑えるネタが沢山あると期待してますからね。(笑)
後日、まなつとさんごは先生に、みのりについて聞きました。前は文芸部に所属していて、部の雑誌にも文章を書いていたとか。
少しして、2人は図書室で、その本を読みました。
「すごい! 人魚と人間の女の子の冒険のお話! めっちゃトロピカってる!」

「ふーん・・・。まあまあやるわね。」
「まあまあなんかじゃないよ、ローラ! すごいよ、みのりん先輩!」
「ちょっと、ローラが・・・。」

「ローラって?」

「みのりん先輩!」
「な、何でもないです!」

「それって・・・。」

「そうです! みのりん先輩の小説、マーメイド物語、すっごくトロピカってる!」
「え? トロ、ピカ?」

「うん! 人魚と人間の女の子が世界を旅する大冒険! こんなすごい物語が書けるなんて、本当にすごいです!」
「え・・・。」

「海でおぼれたドジな人魚と、助けた人間の女の子! 仲良くなった2人は、凶悪なドラゴンから世界を救うため、7つの海を巡る冒険の旅に出る!」

「ドラゴンの目的は、世界中のフルーツを食べ尽くす事! フルーツが大好きな女の子は、勇敢に立ち向かう!」

「この伝説のパパイアは、絶対、あなたには渡さない!」

「やめて!」
「え・・・。みのりん、先輩・・・?」

「そ、それは、私が勝手に考えた空想した話だから、人魚なんて、現実にはいないし・・・。私の小説も、つまらない、ただのおとぎ話だし・・・。」


「みのりん先輩?」
「ご、ごめんなさい・・・。それ、昔書いたものだし、それに、今はもう文芸部も、その、やめちゃったから・・・。」


「でも! 本当に面白かった! 私、この続きを読みたいって思いました! それに、こんなに人魚の事を好きなら・・・。」
「ごめんなさい・・・。この話は、もういいの・・・。」

「みのりん先輩?」

それからしばらくして、まなつは、母が働いている水族館に。館長から、博物館の特別展の招待券を2枚渡されました。

同じ頃・・・、

「でも! 本当に面白かった! 私、この続きを読みたいって思いました!」

~ Bパート ~
その翌日、まなつとさんごは、博物館に行きました。

「世界の人魚伝説。船を座礁させたって・・・。」
「ちょっと怖っ・・・。」
「いやいや、そんな事しないし・・・。」

そうは言っても、人魚が皇帝になれちゃうゲームもあるしなあ。しかも、戦略次第では、1人でラスボス撃破も可能という。だから、人魚が船を座礁させても不思議ではないかな、と思っています。(笑)
「見て見て! 人魚のミイラ!」

「はあ!? これのどこが人魚なのよ!」

確かに。これについては、人魚コスをしたイヤミのミイラと解釈しておきますかね。ポーズが「シェー」に近いですし。「出っ歯なくね?」というツッコミは、聞かなかった事にしておきます。(笑)
「こんなの、人間の勝手なイメージだわ!」

でも、その勝手なイメージの結果、君というキャラが生まれちゃったんだよなあ。少しメタなツッコミをしてみました。(笑)
その直後、みのりも博物館にやって来ました。ローラは人魚の像に紛れて隠れました。
みのりは昨日の件について謝りますが・・・、
「あれ? すごく、リアル・・・。」

「そうですね! 言われてみれば!」
「本当に人魚が好きなんですね!」

「幼稚園の頃に読んだ人魚姫がきっかけ。魔女の力で人間になった人魚姫は、足と引き換えに声をなくしたの。」

「だから、王子に想いを伝える事ができなかった。それで王子は、人魚姫の気持ちを知らないまま、他の女性と結婚してしまうの・・・。」

「絶望した人魚姫に、魔女はこう言うの。再び人魚に戻りたければ、王子の命を奪いなさいって。」

「でも、愛する人の幸せのために、覚悟を決めた人魚姫は、海に飛び込み、泡となって消えてしまうの・・・。」

「はあ!? 人間のために消える!? 何それ!」

「え・・・。」
『ローラ・・・。』

「え!? ええーっ!?」


「人魚が、本当に・・・。」

「何なら尾ひれに触ってみる?」
「ほ、本当に・・・? 」

「やっぱりいい!」

その後、まなつはみのりに、プリキュアをやってみないかと言いました。
そして、ローラは、トロピカルパクトをみのりに渡しましたが、何の反応もなし。
「プリキュアなんて、私には・・・。」

「きっと大丈夫だと思います!」
「そうそう! 人魚が大好きで、あんな素敵な物語を書けるなら!」

「私には無理・・・。できない・・・。空想と現実は違う・・・。」

「私は、ファンタジー小説の主人公じゃないもの・・・。」

「自信がない時はこれ! メイクで気合いを入れるの! みのりん先輩もやってみませんか?」

「そしたら、身体の内側から、トロピカるぞーって勇気が湧いてくるから!」
「メイクなんて私には・・・。」

「まあまあ! やってみないと、分からないですよ!」

その直後、誰かの叫び声が。ヌメリーが現れました。
すぐに、ヌメリーはヤラネーダを生み出します。

まなつとさんごは、プリキュアに変身します。
今回のヤラネーダは攻撃が強く、防戦一方になります。
「助けたいんでしょ? だったら、あなたが行きなさい!」

「でも、私は・・・。」
「また何もできない? そんなのばっか。私には無理、できない、どうせ私なんか。」

「まなつは信じてる。あなたならプリキュアになれるって。」

「もっと自分を信じたらどうなの? 最初からできないなんて決めつけてないで、やってみなさいよ!」

「あなたがいないって決めつけてた人魚だって、ほら、ここにいるし! 自分で駄目だって言ってた小説だって、まなつは言ってたでしょ! 面白いって!」

「勇気を持って前に踏み出せば、何だってできる! その足は何のためについてるの?」

「私・・・、私・・・!」

「私、助ける! 彼女達を!」

「指輪?」


「プリキュア! トロピカルチェンジ!」


「レッツメイク!」

「キャッチ!」

「チーク!」

「リップ!」

「ヘアー!」

「アイズ!」

「ドレス!」


「きらめくフルーツ! キュアパパイア!」


そして、キュアパパイアはヤラネーダに蹴りを入れて、サマーとコーラルのピンチを救いました。
ですが、すぐに、ヤラネーダは立ち上がり、攻撃しようとしました。しかし、ここは・・・、


ああ、目からビームってそういうものなのね。目から直接出ているんじゃないのか。しかも、ダメージ技じゃなくて、目くらまし効果なんですね。やれやれ、「ハピネスチャージ」のキュアラブリー先輩と比べると、まだまだだな。(比べんなよ(笑))
その後、サマーとコーラルがヤラネーダにダメージを与え、ローラが、奪われたやる気を取り戻しました。
「すごい・・・。まるで空想のお話みたい・・・。でも、これが、私の、リアル!」



「私も、みんなを、助けたい!」


「ハートルージュロッド!」




「プリキュア! ぱんぱかパパイアショット!」


「ビクトリー!」


「どう? 一歩踏み出した気分は?」
「どうかな・・・。でも、何だか良い気分・・・。」

「それをトロピカってるっていうの!」
「これが・・・。そっか・・・。」


「で、もう一度聞くけど、尾ひれに触る?」


「どう?」
「すごくリアル!」

「はあ!? 何、その感想!」

今回は、これで終了です。
今回も、エンディングは特別バージョン。前作の後期エンディングとのメドレー曲「エビバディ☆ヒーリングッディ!&トロピカI・N・G エンディングリレー」が流れました。
こちらも、キャプチャー画像と感想は、記事の最後に述べます。なお、後半部分は、前話感想に載せたものと同じですので、画像キャプチャーはしていません。ご了承下さい。
次回:「先輩参上! 燃えろ! キュアフラミンゴ!」
正義感が強く姉御肌の中学3年生の滝沢あすか。
困っていたところを助けてくれたのをきっかけに、まなつとローラは、あすかをプリキュアにスカウトしますが・・・。
【まとめ】
まなつとさんごは、図書室でプリキュアや人魚に関する伝説を調べるうちに、2年生の「一之瀬 みのり」と知り合い、みのりは、ヤラネーダに苦戦するプリキュアを助けようと自分の足で前へ踏み出し、「キュアパパイア」に変身して、ヤラネーダをやっつけました。
という事で、今話は、3人目のプリキュアが登場。
変身シーンについては、可愛さではコーラルの方に軍配が上がるものの、名乗り前にはコロコロ動いてたり、リップのところが色っぽく見えたりと、この子特有の魅力があったと思います。見飽きさせない面白さを感じたのは、これまで2人と同じですね。
技バンクについては、前話感想で述べたスタスタ歩きは、さすがになかったですね。
しかし、果物のパパイアと同化して「ぷわーん!」や、「ビクトリー!」の時の崩し顔は、笑いのツボにハマりました。ポーカーフェイスとは何だったのか。(笑)
こういうのって、メイン視聴層の女の子達にかなりウケそうですよね。変身シーンはコーラルが一番人気そうな気がしますが、技バンクはパパイアが一番人気になりそうだと感じました。
そして、ポーカーフェイスの割には、笑えるネタが沢山ありそうだという見立ては間違っていなかったと確信しました。(笑)
ですが、さんごと同じく、変身後よりも変身前の性格の方に目が行きましたかね。この子も、自信が大きな課題だと感じました。
具体的な描写は避けていましたが、みのりは、過去に文芸部にいた時に、自分の自信作を下らない、つまらないなどと評価されてしまったのでしょう。それをきっかけに、自分にはできないとか、空想と現実は違うといった、弱気な性格になってしまったのだと思いますね。
さんごは、周りと違ったとしても、それをとやかく言うのはいませんでしたが、みのりは直接的に自身を否定されてしまっただけに、かなりきついでしょう。いつもポーカーフェイスなのも、この出来事が大きくかかわってそうですね。自分を否定されたら、笑えなくなってもおかしくないと思いますし。
だけど、1人が否定したからといって、世界中の者全員が否定しているという訳じゃないんですよね。過去に否定されたみのりの作品を、まなつが大絶賛したように。
100人があの作品を読んで、どれだけの人数が良作だと感じるかどうかは分かりませんが、1人でもいれば、自信に繋がるでしょう。もちろん、良作だと感じる人の人数が多ければ、それに越した事はありませんが、大なり小なり、自信を感じれば、人って変われると思うんですよね。
確かに現実は、誰かの努力を平気で踏みにじる者が少なからずいると思うと、目を向けるのは辛いと思いますが、しかし、誰かを褒め称える者が多いのも事実。そこに着目して、一歩一歩前に進んでいってほしいかな、と思いますね。今は笑顔が少なめのみのりですけど、話が進むにつれ、色んな事に自信をつけて、笑顔が増えていったらいいな、と今後に注目したいと思います。
あと、ローラの活躍を忘れてはいけませんね。みのりに、もっと自分に自信を持ったらどうなんだと、良い感じに喝を入れていました。
ローラは人間を下手に見ている上、人魚姫のおとぎ話を聞いた時も、人魚が人間のために消えるという事実に呆れていましたが、なんだかんだ言って人間を信じてますよね。まあ、単に、無理だ、できないといった辛気臭い雰囲気が嫌だっただけなのかもしれませんが。
ローラ自身ははっきりと意識してないと思いますが、まなつと付き合い続けて、人間に対する見方が少しずつ良い方向に変わってきてるのかな、と思いますね。ストーリーはまだ始まったばかり。今後の変化にも注目ですね。
さて、次回は、ようやく4人目のプリキュアが登場する話。あすかがキュアフラミンゴに変身します。
ここまでは全然登場していませんが、正義感が強く姉御肌というところでは、かなりの存在感を見せてくれそう。ローラを目にしてもそんなに驚かなさそうですし、プリキュアになるのも難しくなさそうな気がしますね。
頼りがいがあってカッコ良いところに、全力で注目したいと思います。
本編の感想は、これで以上です。
最後に、劇場版告知バージョンのオープニング、エンディングについて語っていきます。ちなみに、まだ劇場版を見ていない上での感想ですので、ご承知置き下さい。

まなつ達にダンスパーティーの招待状が送られました。
っていうか、招待状が漢字じゃなくて平仮名とか、誰だよ、これ書いたの(笑)。まあ、女の子達には分かりやすくて良いと思いますけどね。

海の上を走るサマー。気合いさえあれば、海を走るのも容易いってやつでしょうか。(笑)


海賊船のようなヤラネーダが行く手を阻んでいるんでしょうかね。魚型のミサイルというのも面白いところ。

プリキュア達はミサイルを迎撃。
パパイアがミサイルを投げ飛ばしているとか、意外とパワフル。やっぱり、この子、ポーカーフェイスの割には、笑えるネタが多そうだ。(笑)


こちらは、エンディングの映像。短編のエンディングに盛り込まれてるんでしょうかね?
劇場版は、次回放映日前に行こうと思っています。2回見に行く予定です。
感想も投稿するつもりでいますが、いつになる事やら・・・。感想を書けたら、直近の本編感想記事で告知しますので、気になる方は、しばしお待ち下さい。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「トロピカル~ジュ!プリキュア」第4話「はじけるキュアパパイア! これが私の物語!」の感想です。
~ オープニング前 ~
「そのナイフで王子の命を奪えば、再び人魚に戻れます。けれど、愛する人を守るため、人魚姫は、魔女との約束を破りました。そして、海の底へと沈んで、泡となって消えたのです。」

「何度読んでも綺麗で切ないお話・・・。」

今回のオープニングは特別バージョン。今月20日から上映開始となった劇場版の映像が流れました。
なお、キャプチャー画像と感想は、記事の最後に後述します。
~ Aパート ~
まなつは、さんごの家にいました。今日も、どの部活をやるか決められませんでした。
「いっそ好きな事が全部できちゃう部があれば、めっちゃトロピカっちゃうんだけどなー!」

「なければ作れば? グランオーシャンじゃ、なければ自分で作るが基本よ。」

「自分で・・・。そうか! その手があった! けど、何部にしようかな?」


「そうだわ! いっそプリキュア部ってどうよ?」


「プリキュアは部活じゃないよ!」
「いいじゃない! プリキュアと部活を同時にできるわよ!」

「いや、だから、プリキュアは・・・。そもそもプリキュアって何?」
「確か、伝説の戦士って・・・。」
「そうよ。グランオーシャンに伝わる伝説。人魚の世界と人間の世界を救った戦士。それこそがプリキュア!」


「聞いた事ないよ・・・。知ってる?」
「さあ?」
「うーん・・・。」


「よーし! それじゃ明日、調べてみよう!」
「それよ! プリキュアの事を調べていれば、自然と新しいプリキュアも見つかるはずだわ!」


『アハハハハ!』
「え? あの・・・。部活の話は?」

お調子者の2人がトロピカっちゃうと、ツッコむの大変そうだな。さんご、ご愁傷様。(笑)
つーか、ローラ。君、顔だけ出したまま浮かないで! 若干ホラーに見えなくもないから!(笑)
翌日、まなつとさんごは、学校の図書室で、プリキュアについて書かれた本を探しますが、見つかりません。
だったら、人魚とか海の妖精とかはどうか? 人魚姫なら、ありそうです。
そう話していると、まなつは、1人の女子生徒とぶつかってしまいました。
「ご、ごめんなさい!」
「大丈夫ですか?」


「私なら大丈夫。気にしてないから。」


「あ! その本!」


「私、1年5組、夏海まなつです! あなたは?」
「私は、2年2組、一之瀬みのり・・・。」


「って事は先輩! みのりん先輩って呼んでいいですか!」
「ちょ、ちょっと、まなつ!」

「別に構わないけど・・・。」

初めて出会ってからわずか30秒程度で「みのりん先輩」とか、はえーよ。普通、「一之瀬先輩」とか「みのりさん」などとステップ踏みそうなのに。改めて、まなつのマイペースのすごさを思い知りました。ホント、この子が敵でなくて良かったわ。(笑)
「その本、人魚姫ですよね!」
「これ?」
「はい! 人魚や妖精の本が見つからなくて!」

「そこはノンフィクションの棚。」
「ノンヘクション?」


「ヘクションじゃなくて、フィクション!」
「え?」

さんごにツッコまれても分かってなさそうなのが可愛いなあ。やっぱり、元気でマイペースな子って良いですね。ツッコむのは大変そうですけど。(笑)
みのりは、人魚姫の本をまなつに渡しました。
「人魚や妖精の話、好きなの?」
「はい! みのりん先輩も、人魚姫好きなんですね!」

「そうね。人魚姫は、人間に恋をした人魚が、魔女の力で美しい声と引き換えに、足をもらうって話なの。」


「ラストは少し残酷な気もするけど、私は大好き・・・。」


「なるほど! そういえば、みのりん先輩は、人魚や妖精って信じますか?」
「え・・・。」

「お話としては好きだけど、あくまでおとぎ話だから・・・。実際にいるかっていうと、どうかな・・・。」


「それじゃ・・・。」


その頃、あとまわしの魔女の館では、チョンギーレが怪我をした模様。
これでは、人間からやる気を集めるのは難しそう。という事で、今回は、「ヌメリー」というドクターが出撃する事に。

まなつは下校途中、みのりはプリキュアになれるんじゃないかと言いました。ですが、ローラは、ちょっと頼りないと感じています。
「そうかな? 実は、すごい空手家かもよ!」



ははっ、まさか。でも、こういう子であってほしいという気持ちもあります。ポ-カーフェイスの割には笑えるネタが沢山あると期待してますからね。(笑)
後日、まなつとさんごは先生に、みのりについて聞きました。前は文芸部に所属していて、部の雑誌にも文章を書いていたとか。
少しして、2人は図書室で、その本を読みました。
「すごい! 人魚と人間の女の子の冒険のお話! めっちゃトロピカってる!」

「ふーん・・・。まあまあやるわね。」
「まあまあなんかじゃないよ、ローラ! すごいよ、みのりん先輩!」
「ちょっと、ローラが・・・。」


「ローラって?」


「みのりん先輩!」
「な、何でもないです!」

「それって・・・。」

「そうです! みのりん先輩の小説、マーメイド物語、すっごくトロピカってる!」
「え? トロ、ピカ?」

「うん! 人魚と人間の女の子が世界を旅する大冒険! こんなすごい物語が書けるなんて、本当にすごいです!」
「え・・・。」


「海でおぼれたドジな人魚と、助けた人間の女の子! 仲良くなった2人は、凶悪なドラゴンから世界を救うため、7つの海を巡る冒険の旅に出る!」

「ドラゴンの目的は、世界中のフルーツを食べ尽くす事! フルーツが大好きな女の子は、勇敢に立ち向かう!」


「この伝説のパパイアは、絶対、あなたには渡さない!」

「やめて!」
「え・・・。みのりん、先輩・・・?」


「そ、それは、私が勝手に考えた空想した話だから、人魚なんて、現実にはいないし・・・。私の小説も、つまらない、ただのおとぎ話だし・・・。」


「みのりん先輩?」
「ご、ごめんなさい・・・。それ、昔書いたものだし、それに、今はもう文芸部も、その、やめちゃったから・・・。」



「でも! 本当に面白かった! 私、この続きを読みたいって思いました! それに、こんなに人魚の事を好きなら・・・。」
「ごめんなさい・・・。この話は、もういいの・・・。」

「みのりん先輩?」

それからしばらくして、まなつは、母が働いている水族館に。館長から、博物館の特別展の招待券を2枚渡されました。

同じ頃・・・、

「でも! 本当に面白かった! 私、この続きを読みたいって思いました!」

~ Bパート ~
その翌日、まなつとさんごは、博物館に行きました。


「世界の人魚伝説。船を座礁させたって・・・。」
「ちょっと怖っ・・・。」
「いやいや、そんな事しないし・・・。」


そうは言っても、人魚が皇帝になれちゃうゲームもあるしなあ。しかも、戦略次第では、1人でラスボス撃破も可能という。だから、人魚が船を座礁させても不思議ではないかな、と思っています。(笑)
「見て見て! 人魚のミイラ!」


「はあ!? これのどこが人魚なのよ!」

確かに。これについては、人魚コスをしたイヤミのミイラと解釈しておきますかね。ポーズが「シェー」に近いですし。「出っ歯なくね?」というツッコミは、聞かなかった事にしておきます。(笑)
「こんなの、人間の勝手なイメージだわ!」

でも、その勝手なイメージの結果、君というキャラが生まれちゃったんだよなあ。少しメタなツッコミをしてみました。(笑)
その直後、みのりも博物館にやって来ました。ローラは人魚の像に紛れて隠れました。
みのりは昨日の件について謝りますが・・・、
「あれ? すごく、リアル・・・。」

「そうですね! 言われてみれば!」
「本当に人魚が好きなんですね!」


「幼稚園の頃に読んだ人魚姫がきっかけ。魔女の力で人間になった人魚姫は、足と引き換えに声をなくしたの。」

「だから、王子に想いを伝える事ができなかった。それで王子は、人魚姫の気持ちを知らないまま、他の女性と結婚してしまうの・・・。」


「絶望した人魚姫に、魔女はこう言うの。再び人魚に戻りたければ、王子の命を奪いなさいって。」


「でも、愛する人の幸せのために、覚悟を決めた人魚姫は、海に飛び込み、泡となって消えてしまうの・・・。」

「はあ!? 人間のために消える!? 何それ!」

「え・・・。」
『ローラ・・・。』

「え!? ええーっ!?」


「人魚が、本当に・・・。」

「何なら尾ひれに触ってみる?」
「ほ、本当に・・・? 」


「やっぱりいい!」

その後、まなつはみのりに、プリキュアをやってみないかと言いました。
そして、ローラは、トロピカルパクトをみのりに渡しましたが、何の反応もなし。
「プリキュアなんて、私には・・・。」

「きっと大丈夫だと思います!」
「そうそう! 人魚が大好きで、あんな素敵な物語を書けるなら!」

「私には無理・・・。できない・・・。空想と現実は違う・・・。」

「私は、ファンタジー小説の主人公じゃないもの・・・。」

「自信がない時はこれ! メイクで気合いを入れるの! みのりん先輩もやってみませんか?」


「そしたら、身体の内側から、トロピカるぞーって勇気が湧いてくるから!」
「メイクなんて私には・・・。」

「まあまあ! やってみないと、分からないですよ!」

その直後、誰かの叫び声が。ヌメリーが現れました。
すぐに、ヌメリーはヤラネーダを生み出します。

まなつとさんごは、プリキュアに変身します。
今回のヤラネーダは攻撃が強く、防戦一方になります。
「助けたいんでしょ? だったら、あなたが行きなさい!」


「でも、私は・・・。」
「また何もできない? そんなのばっか。私には無理、できない、どうせ私なんか。」


「まなつは信じてる。あなたならプリキュアになれるって。」

「もっと自分を信じたらどうなの? 最初からできないなんて決めつけてないで、やってみなさいよ!」

「あなたがいないって決めつけてた人魚だって、ほら、ここにいるし! 自分で駄目だって言ってた小説だって、まなつは言ってたでしょ! 面白いって!」

「勇気を持って前に踏み出せば、何だってできる! その足は何のためについてるの?」


「私・・・、私・・・!」

「私、助ける! 彼女達を!」

「指輪?」



「プリキュア! トロピカルチェンジ!」




「レッツメイク!」

「キャッチ!」

「チーク!」


「リップ!」


「ヘアー!」


「アイズ!」


「ドレス!」



「きらめくフルーツ! キュアパパイア!」



そして、キュアパパイアはヤラネーダに蹴りを入れて、サマーとコーラルのピンチを救いました。
ですが、すぐに、ヤラネーダは立ち上がり、攻撃しようとしました。しかし、ここは・・・、


ああ、目からビームってそういうものなのね。目から直接出ているんじゃないのか。しかも、ダメージ技じゃなくて、目くらまし効果なんですね。やれやれ、「ハピネスチャージ」のキュアラブリー先輩と比べると、まだまだだな。(比べんなよ(笑))
その後、サマーとコーラルがヤラネーダにダメージを与え、ローラが、奪われたやる気を取り戻しました。
「すごい・・・。まるで空想のお話みたい・・・。でも、これが、私の、リアル!」






「私も、みんなを、助けたい!」




「ハートルージュロッド!」







「プリキュア! ぱんぱかパパイアショット!」



「ビクトリー!」



「どう? 一歩踏み出した気分は?」
「どうかな・・・。でも、何だか良い気分・・・。」

「それをトロピカってるっていうの!」
「これが・・・。そっか・・・。」



「で、もう一度聞くけど、尾ひれに触る?」



「どう?」
「すごくリアル!」

「はあ!? 何、その感想!」

今回は、これで終了です。
今回も、エンディングは特別バージョン。前作の後期エンディングとのメドレー曲「エビバディ☆ヒーリングッディ!&トロピカI・N・G エンディングリレー」が流れました。
こちらも、キャプチャー画像と感想は、記事の最後に述べます。なお、後半部分は、前話感想に載せたものと同じですので、画像キャプチャーはしていません。ご了承下さい。
次回:「先輩参上! 燃えろ! キュアフラミンゴ!」
正義感が強く姉御肌の中学3年生の滝沢あすか。
困っていたところを助けてくれたのをきっかけに、まなつとローラは、あすかをプリキュアにスカウトしますが・・・。
【まとめ】
まなつとさんごは、図書室でプリキュアや人魚に関する伝説を調べるうちに、2年生の「一之瀬 みのり」と知り合い、みのりは、ヤラネーダに苦戦するプリキュアを助けようと自分の足で前へ踏み出し、「キュアパパイア」に変身して、ヤラネーダをやっつけました。
という事で、今話は、3人目のプリキュアが登場。
変身シーンについては、可愛さではコーラルの方に軍配が上がるものの、名乗り前にはコロコロ動いてたり、リップのところが色っぽく見えたりと、この子特有の魅力があったと思います。見飽きさせない面白さを感じたのは、これまで2人と同じですね。
技バンクについては、前話感想で述べたスタスタ歩きは、さすがになかったですね。
しかし、果物のパパイアと同化して「ぷわーん!」や、「ビクトリー!」の時の崩し顔は、笑いのツボにハマりました。ポーカーフェイスとは何だったのか。(笑)
こういうのって、メイン視聴層の女の子達にかなりウケそうですよね。変身シーンはコーラルが一番人気そうな気がしますが、技バンクはパパイアが一番人気になりそうだと感じました。
そして、ポーカーフェイスの割には、笑えるネタが沢山ありそうだという見立ては間違っていなかったと確信しました。(笑)
ですが、さんごと同じく、変身後よりも変身前の性格の方に目が行きましたかね。この子も、自信が大きな課題だと感じました。
具体的な描写は避けていましたが、みのりは、過去に文芸部にいた時に、自分の自信作を下らない、つまらないなどと評価されてしまったのでしょう。それをきっかけに、自分にはできないとか、空想と現実は違うといった、弱気な性格になってしまったのだと思いますね。
さんごは、周りと違ったとしても、それをとやかく言うのはいませんでしたが、みのりは直接的に自身を否定されてしまっただけに、かなりきついでしょう。いつもポーカーフェイスなのも、この出来事が大きくかかわってそうですね。自分を否定されたら、笑えなくなってもおかしくないと思いますし。
だけど、1人が否定したからといって、世界中の者全員が否定しているという訳じゃないんですよね。過去に否定されたみのりの作品を、まなつが大絶賛したように。
100人があの作品を読んで、どれだけの人数が良作だと感じるかどうかは分かりませんが、1人でもいれば、自信に繋がるでしょう。もちろん、良作だと感じる人の人数が多ければ、それに越した事はありませんが、大なり小なり、自信を感じれば、人って変われると思うんですよね。
確かに現実は、誰かの努力を平気で踏みにじる者が少なからずいると思うと、目を向けるのは辛いと思いますが、しかし、誰かを褒め称える者が多いのも事実。そこに着目して、一歩一歩前に進んでいってほしいかな、と思いますね。今は笑顔が少なめのみのりですけど、話が進むにつれ、色んな事に自信をつけて、笑顔が増えていったらいいな、と今後に注目したいと思います。
あと、ローラの活躍を忘れてはいけませんね。みのりに、もっと自分に自信を持ったらどうなんだと、良い感じに喝を入れていました。
ローラは人間を下手に見ている上、人魚姫のおとぎ話を聞いた時も、人魚が人間のために消えるという事実に呆れていましたが、なんだかんだ言って人間を信じてますよね。まあ、単に、無理だ、できないといった辛気臭い雰囲気が嫌だっただけなのかもしれませんが。
ローラ自身ははっきりと意識してないと思いますが、まなつと付き合い続けて、人間に対する見方が少しずつ良い方向に変わってきてるのかな、と思いますね。ストーリーはまだ始まったばかり。今後の変化にも注目ですね。
さて、次回は、ようやく4人目のプリキュアが登場する話。あすかがキュアフラミンゴに変身します。
ここまでは全然登場していませんが、正義感が強く姉御肌というところでは、かなりの存在感を見せてくれそう。ローラを目にしてもそんなに驚かなさそうですし、プリキュアになるのも難しくなさそうな気がしますね。
頼りがいがあってカッコ良いところに、全力で注目したいと思います。
本編の感想は、これで以上です。
最後に、劇場版告知バージョンのオープニング、エンディングについて語っていきます。ちなみに、まだ劇場版を見ていない上での感想ですので、ご承知置き下さい。


まなつ達にダンスパーティーの招待状が送られました。
っていうか、招待状が漢字じゃなくて平仮名とか、誰だよ、これ書いたの(笑)。まあ、女の子達には分かりやすくて良いと思いますけどね。

海の上を走るサマー。気合いさえあれば、海を走るのも容易いってやつでしょうか。(笑)



海賊船のようなヤラネーダが行く手を阻んでいるんでしょうかね。魚型のミサイルというのも面白いところ。

プリキュア達はミサイルを迎撃。
パパイアがミサイルを投げ飛ばしているとか、意外とパワフル。やっぱり、この子、ポーカーフェイスの割には、笑えるネタが多そうだ。(笑)




こちらは、エンディングの映像。短編のエンディングに盛り込まれてるんでしょうかね?
劇場版は、次回放映日前に行こうと思っています。2回見に行く予定です。
感想も投稿するつもりでいますが、いつになる事やら・・・。感想を書けたら、直近の本編感想記事で告知しますので、気になる方は、しばしお待ち下さい。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。