今話の名セリフ:「でも、私達は1人じゃない・・・。たまきの気持ちも背負って、絶対に勝つから!」
「ひろがるスカイ!プリキュア」第35話「助っ人ソラ! エースとヒーロー」の感想です。
~ オープニング前 ~
『ソラ・ハレワタールさん!』
「今日こそ、うちのサッカー部に入ってくれ!」
「いいえ! バスケ部よ!」
「バレー部にぜひ入って下さい!」
「テニス!」
「空手!」
「セパタクロー!」
「タ、ターイム!」
「ソラさんは今からお昼ご飯です!」
「ご飯を食べないと、ソラちゃんは全然元気が出ません!」
「お誘いは、ご飯の後に、して下さーい!」
私からすれば、あの場に男子生徒が1人いるってのが「ターイム!」なんだぜ。あの場に女子が10人もいたとなると、この男子生徒の場違い感が否めないですねえ。スタッフ様、ツバサ君ならともかく、モブキャラはきっちり駆逐して下さい。(笑)
「今日も大人気だね、ソラちゃん!」
「ソラちゃんは運動神経すご過ぎるもん!」
「でも、本当にどの部活にも入るつもりないの?」
「スポーツは好きですが、私が目指しているのは、ヒーローなので!」
「失礼します!」
「女子野球部のたまかなコンビだ!」
顔を赤らめちゃってるのが、すっごく気になりますねえ。カッコ良い女子を目の当たりにして興奮してるのでしょうか。それとも、百合が好きだったりして。今日も、俺らのあざとくて優しい光は、良い妄想のネタを提供してくれて何よりです。(笑)
「たまかな?」
「ああ、ソラさん、知らない?」
「ピッチャーの四宮たまきさんと、キャッチャーの扇かなめ先輩! ソラシド学園の女子野球部を連戦連勝に導く最強バッテリーだよ!」
「バッテリー・・・。」
「ソラ・ハレワタールさん!」
「は、はい!」
「女子野球部の特別コーチになって下さい!」
「お願いします!」
『お願いします!』
「と・・・、特別コーチ!?」
今回も、オープニングは「映画プリキュアオールスターズF」告知バージョンでした。画像と感想は、記事の最後で後述します。
~ Aパート ~
しばらくして、ソラとましろは、野球部のグラウンドに来ました。
ソラを特別コーチにしたい理由は何なのか? それは、ピッチャーのたまきが肘を故障し、次の大会まで休む事となり、その間にソラを相手に練習して強くなりたいためです。
「頑張る人の背中を支える・・・。それがヒーロー! 私でよければ、特別コーチ、やらせて下さい!」
『ありがとうございます!」
「ところで・・・、野球って、どんなスポーツですか?」
「お、教えてもらえば大丈夫ですから・・・。」
おい、ヒーローガール。Aパートに入ってもう1分以上も経っているというのに、屈託のない笑顔で今更な質問すんな。まったく、この天然ハレワタールは・・・。だが、それがいい。(笑)
「ここに向かって、思いっきり投げてみて!」
「はい!」
「ナ、ナイスピッチ・・・。」
「ねえ、何とか女子野球部に入ってもらえないかな?」
「確かにソラさんはすごいよ。でも私達、連続優勝目指して、ここまで頑張ってきたじゃん!」
「ソラさんの手を借りて、もっともっと強くなって、このメンバーで優勝しようよ!」
「だね! ごめん、たまき!」
「ちゃんと休んで、早く戻ってきてね!」
「たまきさんも、皆さんも、カッコ良いです!」
そして、翌日以降もソラは特別コーチとして野球部の練習に付き合いました。
「お疲れ様!」
「ましろさん、差入れありがとう!」
「いえいえ!」
「ソラさんもありがとう! おかげで良い練習ができてるよ!」
「たまきさんが、色々と教えてくれたからです!」
「休んでるんだし、それくらいはね!」
「実は、ソラさんに特別コーチをお願いしたいって言い出したの、たまきなんだ!」
「そうなんですか?」
「うん・・・。肘を痛めて、練習を休まないといけなくなって・・・。」
「たまきが練習もできないんじゃ、優勝は難しいかもって、みんな落ち込んでたんだ・・・。でも・・・。」
「休んで本当にごめん! でも、勝つのは諦めないで! みんながもっと強くなれるように、私も頑張るから!」
「自分だって辛いだろうに・・・。チームのために動いてくれたんだ・・・。」
「たまきさん・・・。」
「連続優勝するって決めたからには、絶対に諦めたくなかったの・・・。だって、勝つために努力するのがエースだから!」
「と言っても、今は、ソラさんに頼るしかないんだけど・・・。」
「たまきさんの気持ち、分かります・・・。」
「優勝目指して、一緒に頑張りましょうね!」
「うん!」
「絶対に治して、大会に出るぞ!」
「たまきさんを見ていて思ったんです。野球のエースは、チームを守るヒーローかもしれないって。」
「確かに、そうかも! だからなのかな? ソラちゃんとたまきさんって、少し似てるかもね!」
「そうでしょうか?」
「いつか、たまきさんと野球してみたいです!」
しかし、その夜、病院にて、たまきは肘の手術が必要だと告げられました。
~ Bパート ~
その翌日、野球部員達やソラも、たまきの肘について聞かされました。
手術してリハビリすれば、また投げられるようになりますが、そうなると、次の大会には出られなくなります。たまきは、大会の後に手術を受けるから大会で投げさせてほしいと、かなめにお願いします。
「駄目だ・・・。野球、続けたいんでしょ?」
「はい・・・。」
「それなら、お医者さんの言う通り、酷くなる前に手術するべきだよ。」
「でも、連続優勝がかかってるんですよ? それに、かなめ先輩は卒業しちゃうから・・・。これが最後の大会なのに・・・。」
「たまきさん・・・。」
「落ち込むのは、そこまで! 私達がこんなんじゃ、たまきも安心して手術受けられないだろ!」
「そうだよね・・・。私達、ソラさんに鍛えてもらって、どんどん強くなってるもん!」
「たまきの分まで絶対に勝ってみせるから!」
「みんな・・・。」
「うん! みんな、絶対勝ってよね!」
「たまきさん、大丈夫でしょうか?」
「明るく振舞っていたけど、辛いと思う・・・。」
「どうして・・・。」
「だって、たまきはエースだから。」
「エースは、チームの勝利を背負って、たった1人でマウンドに立つ・・・。チームの中心だし、みんなを引っ張っていかなきゃいけない・・・。」
「だから、辛いとか怖いとか、みんなの前で言えなかったんじゃないかな?」
「実は、次の大会で、たまきの代わりに投げるの、私なんだ・・・。」
「かなめ先輩が!?」
「ソラさんに沢山鍛えてもらったから、大丈夫だよ!」
「それに、たまきに、自分が休んだせいで負けたなんて思ってほしくない・・・。だから、絶対に勝ってみせる!」
それから何日か経ち、大会が始まりました。しかし、この日は、たまきの肘の出術とも重なっていて・・・。
ソラ達が大会会場に着くと、野球部員達は不安な表情をしていました。たまきが病院からいなくなってしまったとの事です。
その後、ソラ達4人で、たまきを探し、少しして、ソラが、野球部のグラウンドにて、たまきを見つけました。
「エース失格だよね・・・。私、大会には出られないし、病院からは逃げ出すし・・・。」
「そんな事ありません! 怖いですよね・・・。分かります・・・。」
「ソラさんには分からないよ!」
「野球が好きで、野球ばっかやってきたの! なのに、肘は手術しなきゃだし、私のせいでチームが負けちゃうかもしれないんだよ!」
「みんながグラウンドにいるのに、私は1人で病院にいて、こんな気持ち、分かる訳ない・・・。」
「たまきさん・・・。」
その直後、スキアヘッドが出現。キョーボーグを生み出しました。
「か、怪物・・・。」
「ソ、ソラさん・・・。逃げないと!」
「分かります・・・。一人ぼっちで戦う気持ち・・・。」
「ヒーローの出番です!」
ソラはプリキュアに変身し、キョーボーグと戦います。
キョーボーグを相手にスカイ1人では苦戦します。スカイは、たまきを抱えて、グラウンドから離れる事に。
「ソ、ソラさん、逃げよう・・・。このままじゃ・・・。」
「昔、こう思っていたんです・・・。一人ぼっちを恐れない。それがヒーロー。」
「でも、そうじゃないんだよって教えてくれた人がいて・・・。」
「そのおかげで、私は、もっとヒーローに近付けたと思っているんです・・・。」
「かなめ先輩から聞きました。エースは、チームの勝利を背負って、たった1人でマウンドに立つんだって・・・。」
「でも、1人で何もかも背負わないで下さい・・・。」
「ソラさん・・・。」
「私もたまきさんも、1人じゃない!」
〈たまき・・・。私だって怖いよ・・・。あなたの代わりにマウンドに立つなんて・・・。〉
〈でも、私達は1人じゃない・・・。たまきの気持ちも背負って、絶対に勝つから!〉
一方、キョーボーグとの戦闘は、プリキュアが全員集まり、5対1の状況に。力を合わせて戦います。
少しして、スカイが、プリズムの光弾をキョーボーグに向かって全力で投げて、キョーボーグをダウンさせました。すかさず、マジェスティックハレーションでキョーボーグを浄化。
その後、たまきは病院に戻りました。ソラも一緒です。
「ソラさん、ごめんね・・・。私、酷い事言っちゃったから・・・。それと、助けてくれて、ありがとう!」
「いえいえ、そんな・・・。」
「そ、その・・・。さっきの事なんですけど・・・。」
「大丈夫! あれは、私とソラさんだけの秘密ね!」
「その代わり、私が泣いていた事も秘密だよ!」
「はい!」
「みんな・・・。」
「心配かけて、ごめんなさい!」
「第1試合、勝ったよ!」
「今度は、私の番ですね!」
「応援してます! 頑張って! たまきさん!」
「ソラさん・・・。ありがとう! ソラさんは私のヒーローだよ!」
「私と女子野球部の、でしょ?」
「本当にありがとう! ソラさん!」
今回は、これで終了です。
今回のエンディングは・・・、
「もう映画は見てくれた? 今日は、映画の熱い曲をお届けするよ! 映画館でプリキュアを応援してね!」
という事で、今回のエンディングは、「映画プリキュアオールスターズF」の挿入歌「All for one forever」。映像は、映画の一部が流れました。
こちらのキャプチャー画像、感想も、記事の最後で語ります。
【まとめ】
今回は、ソラが女子野球部の特別コーチとなり、部を鍛えていく話でした。
練習のシーンは簡潔に描かれたものの、ヒーローと野球のエースは似ているというところには、なるほどな、と思い、少し深い話だったと感じています。
多くの野球チームにとって、エースピッチャーは、チームの大黒柱と言っていいでしょう。
ピッチャーの球威、制球が、チームの失点をどれだけ抑えられるか、大きく影響し、しかも、それがエースとなれば、長いイニングに渡って、多くの球数を投じる事となり、その影響度は更に大きくなるもの。チームの勝敗に大きくかかわっていると思うと、エースは、チームの中心で、周りを引っ張っていかなければならない重要な存在だと思います。
それだけに、エースは、ものすごくプレッシャーがかかるもの。それも、マウンドに立ったら1人っきりとなれば、尚更、辛いとか怖いといった気持ちは大きくなるでしょう。
しかし、その不安な気持ちを表に出せば、周りにも影響してしまいます。そのため、不安や恐れなどを抱えて、1球1球を全力で投げねばならず、エースはすごく大変なポジションのように思います。
一方、ヒーローは、颯爽とカッコ良く、他人のために何かを成し遂げ、多くの人から称賛を得るもの。
しかし、何かを成し遂げるのは、必ずしも簡単なものとは限りません。怖いものとか苦手なものに立ち向かわなければならない時もあり、その時には大きな不安を感じたりするでしょう。
そんな気持ちを見せてしまえば、立ち向かうものがより大きな壁となって立ちはだかり、周りに不安が伝わったりもします。不安な気持ちを抱えた上で、誰かのために全力で何かにぶつかり、何かを成し遂げねばならないと思うと、ヒーローと野球のエースは似ているように思いますね。
ですが、ヒーローもエースピッチャーも決して1人じゃないんですよね。
エースピッチャーは、他のポジションと比べて、人一倍プレッシャーを感じやすく、どこに投げたらいいか分からなくなる時もありますが、相手バッターを間近で見る事ができ、そして、弱点を分析できるキャッチャーを信じれば、良い方向に試合が進むでしょう。
また、投球数が増えれば、疲れを感じやすくなり、球威、制球力は落ちていくもの。そうなると、相手バッターの空振りはさせにくくなりますが、そんな時に、内野外野を信じて、打たせて取るピッチングに切り替えれば、無失点に抑えられたりもできるでしょう。
守りは、エースに依存するところが大きいですが、野球は9人でやるスポーツ。1人で駄目なら、他の8人が協力し、一致団結して試合を作っていくものなんですよね。
ヒーローも、不安や恐怖を抱えていても、それを見せずに何かに立ち向かわなければならない時がありますが、その姿勢に周りが感銘を受け、応援する事は、よくある話。
そして、応援されれば、不安な気持ちは緩和されていき、普段以上の力が出やすくなるでしょう。ヒーローは、誰かがいてこそ成り立つものだと思いますね。
何事も1人で背負わず、周りと協力しながら立ち向かう。プリキュアシリーズではベタな事ですが、たまに大きく取り上げてくれると、やはり良いものだと感じますね。
本編の感想は、これで以上です。
ここからは、後回しにした、「映画プリキュアオールスターズF」の告知オープニング&エンディングについて語っていきます。映画を見た上での語りですので、映画未鑑賞の方は、ご注意を。
こちらは、映画オリジナルのキャラ「プリム」。
変身すると「キュアシュプリーム」に。強大な力で敵と戦います。
全チーム合流までは、スカイチームと一緒に行動します。
何気に、「スプラッシュスター」の舞台「大空の樹」が描かれているのが、オールドファンにはたまらないところでしょうか。このシーン以外にも、過去作の舞台が多く描かれていて、「おお!」となりましたね。
プリキュア20周年のサービスだと思っていましたが、実は違うんですよね。ちゃんと理由があります。その理由を知りたい方は、映画館へ!
キュアシュプリームには、果たすべき何かがあって、歴代プリキュア達は、それを全力で支援する。映画を見るまでは、そう思っていました。
しかし、実は・・・。真実が明かされた時は、衝撃の展開だと思いましたね。
プリズムチームの一部シーン。体力弱めののどかが必死で走る走る! 「プリキュアに変身すれば楽なのに・・・」ってツッコんではいけません。(笑)
ウィングチームの一部シーン。頬が緩んじゃってるフローラが可愛いですね。何でこうなったのか気になる方は映画館で確認を! 私は「なぎツバ君。キミ、どんだけ『プリンセス』って言葉好きなのよ」ってツッコんでました。(笑)
バタフライチームの1シーン。始めはゆかりとララが険悪だったのが、仲良くなりました。
その直後、ゆかりは、ある事に気付き・・・。先程述べた「真実」に繋がっていきます。
真の敵の強大な力の前に、プリキュアは次々と倒れていき、もはや絶望しかないといったところですが、ここから逆転劇に繋がります。この少し先のシーンは、懐かしさの連続で鳥肌ものでしたね。
「ふたりはプリキュア」から始まった沢山の物語が、歴代プリキュア78人全員集合という感動的な場面を生み出しました! 「ふたりはプリキュア」が始まった時は、誰もが思わなかったでしょうね。
そして、最後の戦い。プリキュアがガシガシ動きまくって、目がついていかないですね。「本当に、これ、女の子向けかよ!?」ってツッコんでました。まあ、そんな事を、もう17年以上も言い続けてるんですけどね。(笑)
キュアエコーも、この映画に登場します! といっても、歴代プリキュアを応援するだけですが。
他にも、プリキュアを応援するキャラは多くいます! 前作「デリシャスパーティ」のキャラだけでなく、10年以上前の作品のあのキャラも! 映るのはほんの少しですが、結構興奮させてくれましたね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ひろがるスカイ!プリキュア」第35話「助っ人ソラ! エースとヒーロー」の感想です。
~ オープニング前 ~
『ソラ・ハレワタールさん!』
「今日こそ、うちのサッカー部に入ってくれ!」
「いいえ! バスケ部よ!」
「バレー部にぜひ入って下さい!」
「テニス!」
「空手!」
「セパタクロー!」
「タ、ターイム!」
「ソラさんは今からお昼ご飯です!」
「ご飯を食べないと、ソラちゃんは全然元気が出ません!」
「お誘いは、ご飯の後に、して下さーい!」
私からすれば、あの場に男子生徒が1人いるってのが「ターイム!」なんだぜ。あの場に女子が10人もいたとなると、この男子生徒の場違い感が否めないですねえ。スタッフ様、ツバサ君ならともかく、モブキャラはきっちり駆逐して下さい。(笑)
「今日も大人気だね、ソラちゃん!」
「ソラちゃんは運動神経すご過ぎるもん!」
「でも、本当にどの部活にも入るつもりないの?」
「スポーツは好きですが、私が目指しているのは、ヒーローなので!」
「失礼します!」
「女子野球部のたまかなコンビだ!」
顔を赤らめちゃってるのが、すっごく気になりますねえ。カッコ良い女子を目の当たりにして興奮してるのでしょうか。それとも、百合が好きだったりして。今日も、俺らのあざとくて優しい光は、良い妄想のネタを提供してくれて何よりです。(笑)
「たまかな?」
「ああ、ソラさん、知らない?」
「ピッチャーの四宮たまきさんと、キャッチャーの扇かなめ先輩! ソラシド学園の女子野球部を連戦連勝に導く最強バッテリーだよ!」
「バッテリー・・・。」
「ソラ・ハレワタールさん!」
「は、はい!」
「女子野球部の特別コーチになって下さい!」
「お願いします!」
『お願いします!』
「と・・・、特別コーチ!?」
今回も、オープニングは「映画プリキュアオールスターズF」告知バージョンでした。画像と感想は、記事の最後で後述します。
~ Aパート ~
しばらくして、ソラとましろは、野球部のグラウンドに来ました。
ソラを特別コーチにしたい理由は何なのか? それは、ピッチャーのたまきが肘を故障し、次の大会まで休む事となり、その間にソラを相手に練習して強くなりたいためです。
「頑張る人の背中を支える・・・。それがヒーロー! 私でよければ、特別コーチ、やらせて下さい!」
『ありがとうございます!」
「ところで・・・、野球って、どんなスポーツですか?」
「お、教えてもらえば大丈夫ですから・・・。」
おい、ヒーローガール。Aパートに入ってもう1分以上も経っているというのに、屈託のない笑顔で今更な質問すんな。まったく、この天然ハレワタールは・・・。だが、それがいい。(笑)
「ここに向かって、思いっきり投げてみて!」
「はい!」
「ナ、ナイスピッチ・・・。」
「ねえ、何とか女子野球部に入ってもらえないかな?」
「確かにソラさんはすごいよ。でも私達、連続優勝目指して、ここまで頑張ってきたじゃん!」
「ソラさんの手を借りて、もっともっと強くなって、このメンバーで優勝しようよ!」
「だね! ごめん、たまき!」
「ちゃんと休んで、早く戻ってきてね!」
「たまきさんも、皆さんも、カッコ良いです!」
そして、翌日以降もソラは特別コーチとして野球部の練習に付き合いました。
「お疲れ様!」
「ましろさん、差入れありがとう!」
「いえいえ!」
「ソラさんもありがとう! おかげで良い練習ができてるよ!」
「たまきさんが、色々と教えてくれたからです!」
「休んでるんだし、それくらいはね!」
「実は、ソラさんに特別コーチをお願いしたいって言い出したの、たまきなんだ!」
「そうなんですか?」
「うん・・・。肘を痛めて、練習を休まないといけなくなって・・・。」
「たまきが練習もできないんじゃ、優勝は難しいかもって、みんな落ち込んでたんだ・・・。でも・・・。」
「休んで本当にごめん! でも、勝つのは諦めないで! みんながもっと強くなれるように、私も頑張るから!」
「自分だって辛いだろうに・・・。チームのために動いてくれたんだ・・・。」
「たまきさん・・・。」
「連続優勝するって決めたからには、絶対に諦めたくなかったの・・・。だって、勝つために努力するのがエースだから!」
「と言っても、今は、ソラさんに頼るしかないんだけど・・・。」
「たまきさんの気持ち、分かります・・・。」
「優勝目指して、一緒に頑張りましょうね!」
「うん!」
「絶対に治して、大会に出るぞ!」
「たまきさんを見ていて思ったんです。野球のエースは、チームを守るヒーローかもしれないって。」
「確かに、そうかも! だからなのかな? ソラちゃんとたまきさんって、少し似てるかもね!」
「そうでしょうか?」
「いつか、たまきさんと野球してみたいです!」
しかし、その夜、病院にて、たまきは肘の手術が必要だと告げられました。
~ Bパート ~
その翌日、野球部員達やソラも、たまきの肘について聞かされました。
手術してリハビリすれば、また投げられるようになりますが、そうなると、次の大会には出られなくなります。たまきは、大会の後に手術を受けるから大会で投げさせてほしいと、かなめにお願いします。
「駄目だ・・・。野球、続けたいんでしょ?」
「はい・・・。」
「それなら、お医者さんの言う通り、酷くなる前に手術するべきだよ。」
「でも、連続優勝がかかってるんですよ? それに、かなめ先輩は卒業しちゃうから・・・。これが最後の大会なのに・・・。」
「たまきさん・・・。」
「落ち込むのは、そこまで! 私達がこんなんじゃ、たまきも安心して手術受けられないだろ!」
「そうだよね・・・。私達、ソラさんに鍛えてもらって、どんどん強くなってるもん!」
「たまきの分まで絶対に勝ってみせるから!」
「みんな・・・。」
「うん! みんな、絶対勝ってよね!」
「たまきさん、大丈夫でしょうか?」
「明るく振舞っていたけど、辛いと思う・・・。」
「どうして・・・。」
「だって、たまきはエースだから。」
「エースは、チームの勝利を背負って、たった1人でマウンドに立つ・・・。チームの中心だし、みんなを引っ張っていかなきゃいけない・・・。」
「だから、辛いとか怖いとか、みんなの前で言えなかったんじゃないかな?」
「実は、次の大会で、たまきの代わりに投げるの、私なんだ・・・。」
「かなめ先輩が!?」
「ソラさんに沢山鍛えてもらったから、大丈夫だよ!」
「それに、たまきに、自分が休んだせいで負けたなんて思ってほしくない・・・。だから、絶対に勝ってみせる!」
それから何日か経ち、大会が始まりました。しかし、この日は、たまきの肘の出術とも重なっていて・・・。
ソラ達が大会会場に着くと、野球部員達は不安な表情をしていました。たまきが病院からいなくなってしまったとの事です。
その後、ソラ達4人で、たまきを探し、少しして、ソラが、野球部のグラウンドにて、たまきを見つけました。
「エース失格だよね・・・。私、大会には出られないし、病院からは逃げ出すし・・・。」
「そんな事ありません! 怖いですよね・・・。分かります・・・。」
「ソラさんには分からないよ!」
「野球が好きで、野球ばっかやってきたの! なのに、肘は手術しなきゃだし、私のせいでチームが負けちゃうかもしれないんだよ!」
「みんながグラウンドにいるのに、私は1人で病院にいて、こんな気持ち、分かる訳ない・・・。」
「たまきさん・・・。」
その直後、スキアヘッドが出現。キョーボーグを生み出しました。
「か、怪物・・・。」
「ソ、ソラさん・・・。逃げないと!」
「分かります・・・。一人ぼっちで戦う気持ち・・・。」
「ヒーローの出番です!」
ソラはプリキュアに変身し、キョーボーグと戦います。
キョーボーグを相手にスカイ1人では苦戦します。スカイは、たまきを抱えて、グラウンドから離れる事に。
「ソ、ソラさん、逃げよう・・・。このままじゃ・・・。」
「昔、こう思っていたんです・・・。一人ぼっちを恐れない。それがヒーロー。」
「でも、そうじゃないんだよって教えてくれた人がいて・・・。」
「そのおかげで、私は、もっとヒーローに近付けたと思っているんです・・・。」
「かなめ先輩から聞きました。エースは、チームの勝利を背負って、たった1人でマウンドに立つんだって・・・。」
「でも、1人で何もかも背負わないで下さい・・・。」
「ソラさん・・・。」
「私もたまきさんも、1人じゃない!」
〈たまき・・・。私だって怖いよ・・・。あなたの代わりにマウンドに立つなんて・・・。〉
〈でも、私達は1人じゃない・・・。たまきの気持ちも背負って、絶対に勝つから!〉
一方、キョーボーグとの戦闘は、プリキュアが全員集まり、5対1の状況に。力を合わせて戦います。
少しして、スカイが、プリズムの光弾をキョーボーグに向かって全力で投げて、キョーボーグをダウンさせました。すかさず、マジェスティックハレーションでキョーボーグを浄化。
その後、たまきは病院に戻りました。ソラも一緒です。
「ソラさん、ごめんね・・・。私、酷い事言っちゃったから・・・。それと、助けてくれて、ありがとう!」
「いえいえ、そんな・・・。」
「そ、その・・・。さっきの事なんですけど・・・。」
「大丈夫! あれは、私とソラさんだけの秘密ね!」
「その代わり、私が泣いていた事も秘密だよ!」
「はい!」
「みんな・・・。」
「心配かけて、ごめんなさい!」
「第1試合、勝ったよ!」
「今度は、私の番ですね!」
「応援してます! 頑張って! たまきさん!」
「ソラさん・・・。ありがとう! ソラさんは私のヒーローだよ!」
「私と女子野球部の、でしょ?」
「本当にありがとう! ソラさん!」
今回は、これで終了です。
今回のエンディングは・・・、
「もう映画は見てくれた? 今日は、映画の熱い曲をお届けするよ! 映画館でプリキュアを応援してね!」
という事で、今回のエンディングは、「映画プリキュアオールスターズF」の挿入歌「All for one forever」。映像は、映画の一部が流れました。
こちらのキャプチャー画像、感想も、記事の最後で語ります。
【まとめ】
今回は、ソラが女子野球部の特別コーチとなり、部を鍛えていく話でした。
練習のシーンは簡潔に描かれたものの、ヒーローと野球のエースは似ているというところには、なるほどな、と思い、少し深い話だったと感じています。
多くの野球チームにとって、エースピッチャーは、チームの大黒柱と言っていいでしょう。
ピッチャーの球威、制球が、チームの失点をどれだけ抑えられるか、大きく影響し、しかも、それがエースとなれば、長いイニングに渡って、多くの球数を投じる事となり、その影響度は更に大きくなるもの。チームの勝敗に大きくかかわっていると思うと、エースは、チームの中心で、周りを引っ張っていかなければならない重要な存在だと思います。
それだけに、エースは、ものすごくプレッシャーがかかるもの。それも、マウンドに立ったら1人っきりとなれば、尚更、辛いとか怖いといった気持ちは大きくなるでしょう。
しかし、その不安な気持ちを表に出せば、周りにも影響してしまいます。そのため、不安や恐れなどを抱えて、1球1球を全力で投げねばならず、エースはすごく大変なポジションのように思います。
一方、ヒーローは、颯爽とカッコ良く、他人のために何かを成し遂げ、多くの人から称賛を得るもの。
しかし、何かを成し遂げるのは、必ずしも簡単なものとは限りません。怖いものとか苦手なものに立ち向かわなければならない時もあり、その時には大きな不安を感じたりするでしょう。
そんな気持ちを見せてしまえば、立ち向かうものがより大きな壁となって立ちはだかり、周りに不安が伝わったりもします。不安な気持ちを抱えた上で、誰かのために全力で何かにぶつかり、何かを成し遂げねばならないと思うと、ヒーローと野球のエースは似ているように思いますね。
ですが、ヒーローもエースピッチャーも決して1人じゃないんですよね。
エースピッチャーは、他のポジションと比べて、人一倍プレッシャーを感じやすく、どこに投げたらいいか分からなくなる時もありますが、相手バッターを間近で見る事ができ、そして、弱点を分析できるキャッチャーを信じれば、良い方向に試合が進むでしょう。
また、投球数が増えれば、疲れを感じやすくなり、球威、制球力は落ちていくもの。そうなると、相手バッターの空振りはさせにくくなりますが、そんな時に、内野外野を信じて、打たせて取るピッチングに切り替えれば、無失点に抑えられたりもできるでしょう。
守りは、エースに依存するところが大きいですが、野球は9人でやるスポーツ。1人で駄目なら、他の8人が協力し、一致団結して試合を作っていくものなんですよね。
ヒーローも、不安や恐怖を抱えていても、それを見せずに何かに立ち向かわなければならない時がありますが、その姿勢に周りが感銘を受け、応援する事は、よくある話。
そして、応援されれば、不安な気持ちは緩和されていき、普段以上の力が出やすくなるでしょう。ヒーローは、誰かがいてこそ成り立つものだと思いますね。
何事も1人で背負わず、周りと協力しながら立ち向かう。プリキュアシリーズではベタな事ですが、たまに大きく取り上げてくれると、やはり良いものだと感じますね。
本編の感想は、これで以上です。
ここからは、後回しにした、「映画プリキュアオールスターズF」の告知オープニング&エンディングについて語っていきます。映画を見た上での語りですので、映画未鑑賞の方は、ご注意を。
こちらは、映画オリジナルのキャラ「プリム」。
変身すると「キュアシュプリーム」に。強大な力で敵と戦います。
全チーム合流までは、スカイチームと一緒に行動します。
何気に、「スプラッシュスター」の舞台「大空の樹」が描かれているのが、オールドファンにはたまらないところでしょうか。このシーン以外にも、過去作の舞台が多く描かれていて、「おお!」となりましたね。
プリキュア20周年のサービスだと思っていましたが、実は違うんですよね。ちゃんと理由があります。その理由を知りたい方は、映画館へ!
キュアシュプリームには、果たすべき何かがあって、歴代プリキュア達は、それを全力で支援する。映画を見るまでは、そう思っていました。
しかし、実は・・・。真実が明かされた時は、衝撃の展開だと思いましたね。
プリズムチームの一部シーン。体力弱めののどかが必死で走る走る! 「プリキュアに変身すれば楽なのに・・・」ってツッコんではいけません。(笑)
ウィングチームの一部シーン。頬が緩んじゃってるフローラが可愛いですね。何でこうなったのか気になる方は映画館で確認を! 私は「なぎツバ君。キミ、どんだけ『プリンセス』って言葉好きなのよ」ってツッコんでました。(笑)
バタフライチームの1シーン。始めはゆかりとララが険悪だったのが、仲良くなりました。
その直後、ゆかりは、ある事に気付き・・・。先程述べた「真実」に繋がっていきます。
真の敵の強大な力の前に、プリキュアは次々と倒れていき、もはや絶望しかないといったところですが、ここから逆転劇に繋がります。この少し先のシーンは、懐かしさの連続で鳥肌ものでしたね。
「ふたりはプリキュア」から始まった沢山の物語が、歴代プリキュア78人全員集合という感動的な場面を生み出しました! 「ふたりはプリキュア」が始まった時は、誰もが思わなかったでしょうね。
そして、最後の戦い。プリキュアがガシガシ動きまくって、目がついていかないですね。「本当に、これ、女の子向けかよ!?」ってツッコんでました。まあ、そんな事を、もう17年以上も言い続けてるんですけどね。(笑)
キュアエコーも、この映画に登場します! といっても、歴代プリキュアを応援するだけですが。
他にも、プリキュアを応援するキャラは多くいます! 前作「デリシャスパーティ」のキャラだけでなく、10年以上前の作品のあのキャラも! 映るのはほんの少しですが、結構興奮させてくれましたね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。