今回の名セリフ:「何もできねえって事は、これから何でもできる可能性があるってこった・・・。」(たこ焼き屋のオヤジ)
「HUGっと!プリキュア」第10話「ありえな~い! ウエイトレスさんは大忙し!」の感想です。
今回の本編開始前の前話までのあらすじ紹介は・・・、
「どうも! はなだよ!」
「さあやです!」
「ほまれ!」
『私達3人でプリキュアとして頑張ってます!』
3人による紹介は、6話と同じですが、紹介の仕方は違ってますね。
という事は、毎回、違う映像が見られるという事でしょうか? 今後も、楽しみですね。
~ オープニング前 ~
ある日、はな達は、フードフェスティバルに来ていました。
沢山の美味しそうな食べ物に、はなは、ついよだれが垂れてしまいますが、今日は遊びに来た訳ではありません。ウエイトレスとしてのお仕事で来ました。
前に、はなの母・すみれが、はな達の職業体験を雑誌に載せたいと言っていましたが、今日のお仕事は、そのためのものです。
という事で、ミライクリスタル・イエローをミライパッドにセットして、衣装チェンジ。
しかし、はなは・・・、
「何で、私だけタコ・・・。」
もしかしたら、はなに笑いの神様を降臨させたいという、スタッフ様達の陰謀なんじゃないですかね。おい、そんなバカな事を考えた責任者、出てこい! はな、泣いちゃったぞ!(笑)
今回も、オープニングは、劇場版告知映像が一部流れましたが、次回予告直後のものも含めて、めぼしい画像がなかったですので、感想は省きます。ちなみに、今回流れたところは、物語のクライマックスに入ってますね。
~ Aパート ~
少しして、ハリーとはぐたんが3人の様子を見に来ました。フードフェスティバルは大盛況です。
3人は、どうしているのか?
さあやとほまれは、いい感じです。しかし、はなは・・・、
直後、さあやとほまれは、はぐたんが来た事に気付きました。
「おーい、イケメン店長もおるで。」
「なーんだ、ネズミも来てたの。」
「誰がネズミや! ハリハム・ハリーさんや!」
「飲食店の周りでネズミを連呼しちゃダメだよ。」
「あ・・・、はい・・・。」
放映3か月目に入ったのに、まだ「ネズミ」と呼ばれてるなんてフイタ。さすがに「ネズミ」呼びは失礼だから、「マウス」とでも呼んでおきますかね。(間接的に「ネズミ」呼びしてるぞ、お前(笑))
それにしても、はなは、どうしてこの格好になったのか?
「そら何か、ミライパッドはんの考えがあるんかもしれへんな。」
「ミライパッドの考え?」
「そんなのある訳?」
「ああ見えても、ミライパッドはんは深いんや。深過ぎて、オレも・・・。」
「分からないのね。」
分からない事をいちいちカッコつけて言うなや、このハムハリ・ハムーさんは。(わざと間違えるのも、このへんにしとけよ?(笑))
「けど、はなと2人の、何か違いみたいなもんを感じてるのかもな・・・。」
「私と2人の違うところ?」
その直後、女の子2人組が来た店が込んでいる事に困っていました。それに気付いたさあやは、アメリカンドッグと焼きそばなら2分程度で用意できると言います。
2人が人気メニューを食べてみたいと言うと、さあやは、はぐくみチャウダーはどうかと、代替案を出しました。人気店ながら3分20秒ほどで用意できると言います。
それを聞いた2人は、その案を喜んで受け入れました。料理の調理時間をデータにまとめていたため、パパッと出てきたようです。
それにしても、会場には沢山のお客さんが来ており、お客さんに食べ物を出すまでに時間がかかっていて、さあやとほまれは困っています。
どうにかできないかと考えていると・・・、
少しして・・・、
今までと比べると、より短時間でお客さんに食べ物を出す事ができました。これは、ほまれならではの仕事です。
その直後、ひなせをはじめとした数人の男子達がやって来ました。毎年、吹奏楽部の有志達で演奏しているとの事です。
その後、はなは、なかなかお客さんの来ないたこ焼き屋にお客さんを来させようと、呼びこみます。
「さあ、らっしゃいらっしゃい! たこ焼きいかが! 美味しいよ!」
「熱いよ、丸いよ! 丸くて熱いたこ焼き! 一筋50年!」
「50年だと!」
「60年でしたか・・・?」
「49年だ。」
「あああ・・・、すみません・・・。」
あのー。親父さん、すいません。私ごときが口を出すような事ではないと思いますが、そこはサバ読んで50年にしていいと思います。(笑)
「呼び込みなんざいらねぇ。こちとら、味で勝負の49年だ。静かにしてろ。」
「は、はい・・・。」
その後、はなは、他の店の手伝いをしました。料理を運びましたが、途中、突如出てきた小さな男の子に驚いて、料理が手元から離れて宙に飛んでしまいました。
料理は、他の客の頭上に当たろうとしましたが・・・、
「ほまれは、すごいなあ・・・。」
一方、さあやも、ミライパッドを駆使して、お客さんにおすすめの観光地を案内していました。
「同じ歳なのに、なんでこう違うんだろう・・・。」
「新しいミライクリスタルも・・・、私だけ・・・、ない・・・。」
それから少しして・・・、
「私、何にもできない・・・。」
「はな・・・。」
「2人みたいに・・・、できない・・・。」
「何言ってるの! 人と自分を比べたって、しょうがないじゃん! はなは、はなでしょ!」
「はなははなだけど、何にもできないはなだもん!」
~ Bパート ~
一方、クライアス社では、プリキュアのせいでミライクリスタルを入手できていない事に苛立っていました。
リストルは、パップルが成果を上げていないからだというものの、パップルは、チャラリートが報告を怠ったからだと、責任感を感じていません。
パップルがそう言うと、上司の「ダイガン」が、自分が出張らなければならないと言いました。
となれば、パップルは、チャラリートと同じく左遷。だが、それは嫌だと、パップルが出撃します。
少しして、さあやとほまれは、はなが辛そうな事を、すみれに話していました。
「仕事だもの。楽な事ばかりじゃないわ。それも大切な経験よ。」
「で、2人はどう? 今日、仕事してみて。」
「与えられた事をやるだけじゃなくて、自分で工夫するのも大事なんだなって。」
「お客様に頼られるって、すごく嬉しいなって思いました!」
すみれは、良い記事になりそうだと、この後の頑張りを応援します。
その頃、はなは、ひなた達の演奏を聞いて、晴れやかになりました。しかし、さあやとほまれの仕事っぷりを見て、また暗い気分になります。
「みんな、輝く才能を持ってるのに、私には何もない・・・。」
「野乃さんにだってあるよ。輝く個性が。」
「え?」
「吹奏楽はね、色んな楽器でハーモニーを作るんだよ。1つの楽器だけじゃなくて、色んな楽器の音が、楽器1つ1つの個性が合わさって、想像を超えた素敵な音が奏でられるんだ。」
「野乃さんは、野乃さんにしか出せない音、思いっ切り奏でればいいんじゃないかな。」
とは言われたものの、はなは、ピンときません。ただ、何かやらない事には始まりません。
そこで、先程のように呼び込みをしますが、またしても、店主に怒鳴られてしまいます。ですが・・・、
「食ってみろ。食いもしないで、なぜ美味しいと思う?」
そして、はなは、たこ焼きをいただきます。すると・・・、
「美味しー! 」
「ごめんなさい・・・。笑われちゃいました・・・。本当に・・・、何もできなくて・・・。」
「お、おい! 待て!」
直後、はなのリアクションが気に入られてか、小さい女の子がたこ焼きを求めに来ました。
少しして、はなは、会場から離れたベンチで、1人落ち込んでいました。そこに、ハリーが声をかけます。
「私なんて、変顔しかできない・・・。ダメダメなんだ・・・。」
「はあ? 何言うてんの? あんなあ、はな。」
「はぐたん・・・。私ね、大きくなったら、何でもできる、何にでもなれるって思ってたの・・・。」
「はな。まだアンタは、大人の階段上る途中や。それは、どういう事かっちゅうと・・・。」
「なのに何も・・・。何もできないよ・・・。」
「お前・・・、ハリーさんが、ええ話しよ思てんのに、完全スルーやな・・・。」
その頃、パップルがフードフェスティバル会場に到着。
「何もできねえって事は、これから何でもできる可能性があるってこった・・・。」
「なぜそう言ってやらねぇんだ・・・。俺ってやつは・・・。」
パップルは、そんな店主からトゲパワワの気配を感じ、それを元にオシマイダーを召喚します。
すぐに、はなとハリーはオシマイダーを目にします。はなはプリキュアに変身しようとしますが・・・、
変身できませんでした。
「ハート、キラッと!」
「ハート、キラッと!」
「ハート、キラッと・・・!」
「なれない・・・。」
「私・・・、プリキュアに・・・、なれなくなっちゃったよ・・・。」
「なれない・・・。なれないよ・・・。」
その直後、さあやとほまれは、はな達の元に。はながプリキュアに変身できない今、2人だけでオシマイダーに立ち向かう事に。
アンジュとエトワールは、ハートフェザーとハートスターの合わせ技で、オシマイダーの攻撃を返しますが、それで、オシマイダーは怯みません。再攻撃で、2人は倒れてしまいます。
「ごめん・・・。やっぱり・・・、何もできないよ・・・。」
「はな・・・。大丈夫だよ・・・。」
「はな・・・。顔を上げて・・・。」
「アンジュ・・・。エトワール・・・。」
「何も・・・、できないじゃない・・・。」
「何をやるかだよ・・・。」
「何を・・・、やるか・・・。」
少しして・・・、
「フレ! フレ! アンジュ! フレ! フレ! エトワール!」
「フレ! フレ! アンジュ! フレ! フレ! エトワール!」
『はな・・・。』
パップルは、はながうっとうしいと感じ、オシマイダーに攻撃を指示します。
すぐに、オシマイダーは大きなエネルギー弾を投げつけます。アンジュとエトワールは止めようとしますが、勢いは衰えません。
はなとハリーは弾道から逃げようとしますが、はなは転んでしまいます。そして、絶体絶命のピンチに。
ちょうどその時・・・、
オシマイダーは浄化されたものの、はぐたんは、アスパワワを著しく消耗し、目を覚まさず。はな達がいくら呼びかけても反応しません。
今回は、これで終了です。
次回:「私がなりたいプリキュア! 響け! メロディーソード!」
はぐたんは、はなを守るためにアスパワワを使い果たし、元気がなくなってしまいました。
自分は何もできず、プリキュアもできないと、1人落ち込むはな。そんな時、母・すみれが声をかけてくれました。
また、さあやとほまれも気持ちを伝えます。はなは、なりたい自分に向かって立ち直れるのか?
【まとめ】
はな達は、ウエイトレスとしてフードフェスティバルのお仕事に取り組んだものの、はなは自らの無力さを感じ、プリキュアに変身できず、その窮地を救ったはぐたんがアスパワワを激しく消耗して、目を覚まさなくなってしまいました。
おいおい、今話ってまだ10話だろ? なのに、何だよ、この重苦しい展開は・・・。
「応援なんて誰にでもできる」と言われた事や、自他共に認めるはなの子供っぽさは、いずれどこかの回で大きく取り上げると思っていましたが、こんなにも早く、そして、ここまで酷に扱うとは思っていませんでした。
7月、10月にありそうな重い展開に、見終えた時は鳥肌が立っていました。
さて、今話のポイントは「やれる事、やりたい事」でしょう。
何もできない。今話において、はなはしきりにそう言ってましたが、果たして、本当にそうだったでしょうか?
振り返ってみれば、できる事は結構あったと思います。お客さんが食べ終えた後の食器の片付けとか、テーブルを綺麗に拭いたりとか、ゴミ捨てに協力するなどいくらでもあったでしょう。他にも、行列に並んでいてヒマを持て余す小さな子供達の相手をするとかでもできたと思います。
しかし、そういったのは、誰にでもできそうな事であり、はなにとってのやりたい事ではないでしょう。はながしきりに言っていた「何もできない」とは、「自分のやりたい事が」何もできない、という事なんでしょうね。
何でもできて、何にでもなれる、イケてる大人を夢見ているはなにとっては、おそらく、今回の仕事でも、大人っぽい活躍をしたいと思っていたのでしょう。手際良くパパッと動いたり、イケてるキャッチフレーズで多くの客を呼び寄せたりしようなど思っていたのかもしれません。
そして、多くのお客さんから褒められて、成長したと実感する。そんな考えを持っていたんじゃないかと思います。
だけど、それは、高望みってやつでしょう。自分のやりたい事を仕事でもできれば幸せでしょうけど、そうならない事が多いと思います。
そんな中で、どうすればいいのか、何がやるべきかを見出すのが大事なんですよね。自分のやりたい事が何もできないとただ嘆いていては、無為に時が過ぎていくだけで、どうにもなりません。
仕事に貴賤なんてものはありません。たとえ、多くの人から笑われようと、傍から見れば無様であろうと、多くの人の笑顔に繋がっていれば、それは、仕事を成し遂げたと言えるのであって、「ヒーロー」とも言えるでしょう。
やれる事はいくらでもあったのに、何にもできないと落ち込むのは、はなの見通しが甘い。そう言われれば、そうなのかもしれません。
だけど、大事なのは、その甘さから何を学び、どうすれば同じ失敗をしないかを考えて、行動に移す事なんでしょう。何でもできて、何にでもなれる、イケてる大人になるには、そういうのも必要ですよね。失敗と成功の繰り返しで人は少しずつ成長していくものです。
そして、そのような大人になるためにさらに求められるのは、自分のペースを保つ事でしょう。さあややほまれは大人びているからと、急な背伸びをするようでは、大ケガに繋がりかねません。
大人になるための基礎や学力とかをコツコツ地道に積み上げていって、丈夫な身体を作る事が大切なのでしょう。それも、周りの成長度合いに焦らず、自分の身の丈に合った成長法が求められるのだと思いますね。
はなが立ち直るには、そこに気付けるかどうかだと思うのですが、果たして?
次回、はなはどのようにして、なりたい自分を見出すのか? そして、周りはどうフォローするのか? しっかり見ていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。
さて、今話の感想は、冒頭に「今話の名セリフ」というのがあったのですが、いかがでしたでしょうか? 今話から毎回、その回において私が最も印象に残ったセリフを最初に記しておこうと思います。どんなセリフが挙げられるのか楽しんでいただけると幸いです。
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「HUGっと!プリキュア」第10話「ありえな~い! ウエイトレスさんは大忙し!」の感想です。
今回の本編開始前の前話までのあらすじ紹介は・・・、
「どうも! はなだよ!」
「さあやです!」
「ほまれ!」
『私達3人でプリキュアとして頑張ってます!』
3人による紹介は、6話と同じですが、紹介の仕方は違ってますね。
という事は、毎回、違う映像が見られるという事でしょうか? 今後も、楽しみですね。
~ オープニング前 ~
ある日、はな達は、フードフェスティバルに来ていました。
沢山の美味しそうな食べ物に、はなは、ついよだれが垂れてしまいますが、今日は遊びに来た訳ではありません。ウエイトレスとしてのお仕事で来ました。
前に、はなの母・すみれが、はな達の職業体験を雑誌に載せたいと言っていましたが、今日のお仕事は、そのためのものです。
という事で、ミライクリスタル・イエローをミライパッドにセットして、衣装チェンジ。
しかし、はなは・・・、
「何で、私だけタコ・・・。」
もしかしたら、はなに笑いの神様を降臨させたいという、スタッフ様達の陰謀なんじゃないですかね。おい、そんなバカな事を考えた責任者、出てこい! はな、泣いちゃったぞ!(笑)
今回も、オープニングは、劇場版告知映像が一部流れましたが、次回予告直後のものも含めて、めぼしい画像がなかったですので、感想は省きます。ちなみに、今回流れたところは、物語のクライマックスに入ってますね。
~ Aパート ~
少しして、ハリーとはぐたんが3人の様子を見に来ました。フードフェスティバルは大盛況です。
3人は、どうしているのか?
さあやとほまれは、いい感じです。しかし、はなは・・・、
直後、さあやとほまれは、はぐたんが来た事に気付きました。
「おーい、イケメン店長もおるで。」
「なーんだ、ネズミも来てたの。」
「誰がネズミや! ハリハム・ハリーさんや!」
「飲食店の周りでネズミを連呼しちゃダメだよ。」
「あ・・・、はい・・・。」
放映3か月目に入ったのに、まだ「ネズミ」と呼ばれてるなんてフイタ。さすがに「ネズミ」呼びは失礼だから、「マウス」とでも呼んでおきますかね。(間接的に「ネズミ」呼びしてるぞ、お前(笑))
それにしても、はなは、どうしてこの格好になったのか?
「そら何か、ミライパッドはんの考えがあるんかもしれへんな。」
「ミライパッドの考え?」
「そんなのある訳?」
「ああ見えても、ミライパッドはんは深いんや。深過ぎて、オレも・・・。」
「分からないのね。」
分からない事をいちいちカッコつけて言うなや、このハムハリ・ハムーさんは。(わざと間違えるのも、このへんにしとけよ?(笑))
「けど、はなと2人の、何か違いみたいなもんを感じてるのかもな・・・。」
「私と2人の違うところ?」
その直後、女の子2人組が来た店が込んでいる事に困っていました。それに気付いたさあやは、アメリカンドッグと焼きそばなら2分程度で用意できると言います。
2人が人気メニューを食べてみたいと言うと、さあやは、はぐくみチャウダーはどうかと、代替案を出しました。人気店ながら3分20秒ほどで用意できると言います。
それを聞いた2人は、その案を喜んで受け入れました。料理の調理時間をデータにまとめていたため、パパッと出てきたようです。
それにしても、会場には沢山のお客さんが来ており、お客さんに食べ物を出すまでに時間がかかっていて、さあやとほまれは困っています。
どうにかできないかと考えていると・・・、
少しして・・・、
今までと比べると、より短時間でお客さんに食べ物を出す事ができました。これは、ほまれならではの仕事です。
その直後、ひなせをはじめとした数人の男子達がやって来ました。毎年、吹奏楽部の有志達で演奏しているとの事です。
その後、はなは、なかなかお客さんの来ないたこ焼き屋にお客さんを来させようと、呼びこみます。
「さあ、らっしゃいらっしゃい! たこ焼きいかが! 美味しいよ!」
「熱いよ、丸いよ! 丸くて熱いたこ焼き! 一筋50年!」
「50年だと!」
「60年でしたか・・・?」
「49年だ。」
「あああ・・・、すみません・・・。」
あのー。親父さん、すいません。私ごときが口を出すような事ではないと思いますが、そこはサバ読んで50年にしていいと思います。(笑)
「呼び込みなんざいらねぇ。こちとら、味で勝負の49年だ。静かにしてろ。」
「は、はい・・・。」
その後、はなは、他の店の手伝いをしました。料理を運びましたが、途中、突如出てきた小さな男の子に驚いて、料理が手元から離れて宙に飛んでしまいました。
料理は、他の客の頭上に当たろうとしましたが・・・、
「ほまれは、すごいなあ・・・。」
一方、さあやも、ミライパッドを駆使して、お客さんにおすすめの観光地を案内していました。
「同じ歳なのに、なんでこう違うんだろう・・・。」
「新しいミライクリスタルも・・・、私だけ・・・、ない・・・。」
それから少しして・・・、
「私、何にもできない・・・。」
「はな・・・。」
「2人みたいに・・・、できない・・・。」
「何言ってるの! 人と自分を比べたって、しょうがないじゃん! はなは、はなでしょ!」
「はなははなだけど、何にもできないはなだもん!」
~ Bパート ~
一方、クライアス社では、プリキュアのせいでミライクリスタルを入手できていない事に苛立っていました。
リストルは、パップルが成果を上げていないからだというものの、パップルは、チャラリートが報告を怠ったからだと、責任感を感じていません。
パップルがそう言うと、上司の「ダイガン」が、自分が出張らなければならないと言いました。
となれば、パップルは、チャラリートと同じく左遷。だが、それは嫌だと、パップルが出撃します。
少しして、さあやとほまれは、はなが辛そうな事を、すみれに話していました。
「仕事だもの。楽な事ばかりじゃないわ。それも大切な経験よ。」
「で、2人はどう? 今日、仕事してみて。」
「与えられた事をやるだけじゃなくて、自分で工夫するのも大事なんだなって。」
「お客様に頼られるって、すごく嬉しいなって思いました!」
すみれは、良い記事になりそうだと、この後の頑張りを応援します。
その頃、はなは、ひなた達の演奏を聞いて、晴れやかになりました。しかし、さあやとほまれの仕事っぷりを見て、また暗い気分になります。
「みんな、輝く才能を持ってるのに、私には何もない・・・。」
「野乃さんにだってあるよ。輝く個性が。」
「え?」
「吹奏楽はね、色んな楽器でハーモニーを作るんだよ。1つの楽器だけじゃなくて、色んな楽器の音が、楽器1つ1つの個性が合わさって、想像を超えた素敵な音が奏でられるんだ。」
「野乃さんは、野乃さんにしか出せない音、思いっ切り奏でればいいんじゃないかな。」
とは言われたものの、はなは、ピンときません。ただ、何かやらない事には始まりません。
そこで、先程のように呼び込みをしますが、またしても、店主に怒鳴られてしまいます。ですが・・・、
「食ってみろ。食いもしないで、なぜ美味しいと思う?」
そして、はなは、たこ焼きをいただきます。すると・・・、
「美味しー! 」
「ごめんなさい・・・。笑われちゃいました・・・。本当に・・・、何もできなくて・・・。」
「お、おい! 待て!」
直後、はなのリアクションが気に入られてか、小さい女の子がたこ焼きを求めに来ました。
少しして、はなは、会場から離れたベンチで、1人落ち込んでいました。そこに、ハリーが声をかけます。
「私なんて、変顔しかできない・・・。ダメダメなんだ・・・。」
「はあ? 何言うてんの? あんなあ、はな。」
「はぐたん・・・。私ね、大きくなったら、何でもできる、何にでもなれるって思ってたの・・・。」
「はな。まだアンタは、大人の階段上る途中や。それは、どういう事かっちゅうと・・・。」
「なのに何も・・・。何もできないよ・・・。」
「お前・・・、ハリーさんが、ええ話しよ思てんのに、完全スルーやな・・・。」
その頃、パップルがフードフェスティバル会場に到着。
「何もできねえって事は、これから何でもできる可能性があるってこった・・・。」
「なぜそう言ってやらねぇんだ・・・。俺ってやつは・・・。」
パップルは、そんな店主からトゲパワワの気配を感じ、それを元にオシマイダーを召喚します。
すぐに、はなとハリーはオシマイダーを目にします。はなはプリキュアに変身しようとしますが・・・、
変身できませんでした。
「ハート、キラッと!」
「ハート、キラッと!」
「ハート、キラッと・・・!」
「なれない・・・。」
「私・・・、プリキュアに・・・、なれなくなっちゃったよ・・・。」
「なれない・・・。なれないよ・・・。」
その直後、さあやとほまれは、はな達の元に。はながプリキュアに変身できない今、2人だけでオシマイダーに立ち向かう事に。
アンジュとエトワールは、ハートフェザーとハートスターの合わせ技で、オシマイダーの攻撃を返しますが、それで、オシマイダーは怯みません。再攻撃で、2人は倒れてしまいます。
「ごめん・・・。やっぱり・・・、何もできないよ・・・。」
「はな・・・。大丈夫だよ・・・。」
「はな・・・。顔を上げて・・・。」
「アンジュ・・・。エトワール・・・。」
「何も・・・、できないじゃない・・・。」
「何をやるかだよ・・・。」
「何を・・・、やるか・・・。」
少しして・・・、
「フレ! フレ! アンジュ! フレ! フレ! エトワール!」
「フレ! フレ! アンジュ! フレ! フレ! エトワール!」
『はな・・・。』
パップルは、はながうっとうしいと感じ、オシマイダーに攻撃を指示します。
すぐに、オシマイダーは大きなエネルギー弾を投げつけます。アンジュとエトワールは止めようとしますが、勢いは衰えません。
はなとハリーは弾道から逃げようとしますが、はなは転んでしまいます。そして、絶体絶命のピンチに。
ちょうどその時・・・、
オシマイダーは浄化されたものの、はぐたんは、アスパワワを著しく消耗し、目を覚まさず。はな達がいくら呼びかけても反応しません。
今回は、これで終了です。
次回:「私がなりたいプリキュア! 響け! メロディーソード!」
はぐたんは、はなを守るためにアスパワワを使い果たし、元気がなくなってしまいました。
自分は何もできず、プリキュアもできないと、1人落ち込むはな。そんな時、母・すみれが声をかけてくれました。
また、さあやとほまれも気持ちを伝えます。はなは、なりたい自分に向かって立ち直れるのか?
【まとめ】
はな達は、ウエイトレスとしてフードフェスティバルのお仕事に取り組んだものの、はなは自らの無力さを感じ、プリキュアに変身できず、その窮地を救ったはぐたんがアスパワワを激しく消耗して、目を覚まさなくなってしまいました。
おいおい、今話ってまだ10話だろ? なのに、何だよ、この重苦しい展開は・・・。
「応援なんて誰にでもできる」と言われた事や、自他共に認めるはなの子供っぽさは、いずれどこかの回で大きく取り上げると思っていましたが、こんなにも早く、そして、ここまで酷に扱うとは思っていませんでした。
7月、10月にありそうな重い展開に、見終えた時は鳥肌が立っていました。
さて、今話のポイントは「やれる事、やりたい事」でしょう。
何もできない。今話において、はなはしきりにそう言ってましたが、果たして、本当にそうだったでしょうか?
振り返ってみれば、できる事は結構あったと思います。お客さんが食べ終えた後の食器の片付けとか、テーブルを綺麗に拭いたりとか、ゴミ捨てに協力するなどいくらでもあったでしょう。他にも、行列に並んでいてヒマを持て余す小さな子供達の相手をするとかでもできたと思います。
しかし、そういったのは、誰にでもできそうな事であり、はなにとってのやりたい事ではないでしょう。はながしきりに言っていた「何もできない」とは、「自分のやりたい事が」何もできない、という事なんでしょうね。
何でもできて、何にでもなれる、イケてる大人を夢見ているはなにとっては、おそらく、今回の仕事でも、大人っぽい活躍をしたいと思っていたのでしょう。手際良くパパッと動いたり、イケてるキャッチフレーズで多くの客を呼び寄せたりしようなど思っていたのかもしれません。
そして、多くのお客さんから褒められて、成長したと実感する。そんな考えを持っていたんじゃないかと思います。
だけど、それは、高望みってやつでしょう。自分のやりたい事を仕事でもできれば幸せでしょうけど、そうならない事が多いと思います。
そんな中で、どうすればいいのか、何がやるべきかを見出すのが大事なんですよね。自分のやりたい事が何もできないとただ嘆いていては、無為に時が過ぎていくだけで、どうにもなりません。
仕事に貴賤なんてものはありません。たとえ、多くの人から笑われようと、傍から見れば無様であろうと、多くの人の笑顔に繋がっていれば、それは、仕事を成し遂げたと言えるのであって、「ヒーロー」とも言えるでしょう。
やれる事はいくらでもあったのに、何にもできないと落ち込むのは、はなの見通しが甘い。そう言われれば、そうなのかもしれません。
だけど、大事なのは、その甘さから何を学び、どうすれば同じ失敗をしないかを考えて、行動に移す事なんでしょう。何でもできて、何にでもなれる、イケてる大人になるには、そういうのも必要ですよね。失敗と成功の繰り返しで人は少しずつ成長していくものです。
そして、そのような大人になるためにさらに求められるのは、自分のペースを保つ事でしょう。さあややほまれは大人びているからと、急な背伸びをするようでは、大ケガに繋がりかねません。
大人になるための基礎や学力とかをコツコツ地道に積み上げていって、丈夫な身体を作る事が大切なのでしょう。それも、周りの成長度合いに焦らず、自分の身の丈に合った成長法が求められるのだと思いますね。
はなが立ち直るには、そこに気付けるかどうかだと思うのですが、果たして?
次回、はなはどのようにして、なりたい自分を見出すのか? そして、周りはどうフォローするのか? しっかり見ていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。
さて、今話の感想は、冒頭に「今話の名セリフ」というのがあったのですが、いかがでしたでしょうか? 今話から毎回、その回において私が最も印象に残ったセリフを最初に記しておこうと思います。どんなセリフが挙げられるのか楽しんでいただけると幸いです。
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