jazzy『札幌自然館』

自然、登山、山野草&JAZZ

山芍薬

2011年06月12日 | ■山野草(図鑑編)

ヤマシャクヤク(山芍薬)キンポウゲ科

 花期は5~6月で、山に自生し、中国から渡来したシャクヤクに葉の形や蕾が似ているところから。
草丈40~50 cm程度で低地~山地の林内に生える多年草。花は茎の先に1個上向きに咲き、花弁は5~6枚、がく片は3~4枚。

 近郊の山で見かけることが少なくなった山芍薬。盗掘の対象とまでされることから、10年前に見ることが出来た登山道脇からは完全に消え去った。ところが、その登山道で運良く見つけた。北海道レッドデーターブックでは希少種とされているが、もっと進んでいるような気もする。

 もう出会えないかもとの想いから、ちょっと覗かせて頂きました。



アズマイチゲ(東一華)

2011年05月03日 | ■山野草(図鑑編)

アズマイチゲ(東一華)

キンポウゲ科イチリンソウ属多年草

根茎は横に這い、紡錘状にふくらむ。茎につく葉は柄を持って3枚が輪生し、3出複葉である。花期は3-5月、葉茎の高さは15-20cmになり、直径2-3cmの花弁状の萼片を持つ花を1個つける。萼片は白色で8-13枚。花弁はない。近縁のキクザキイチゲに似るが、浅く3葉に切れ込んだ葉の形が特徴である。

春先に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種。

北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や山麓の日当たりの良い場所に生育する。


レンプクソウ(連福草)

2010年05月10日 | ■山野草(図鑑編)

2010/5/8 札幌市手稲区にて
レンプクソウ(連福草) 別名、ゴリンバナ(五輪花)

  長い地下茎が、たまたまフクジュソウと連なっていたことから「連福草」の名がついたとか。別名のゴリンバナ(五輪花)の方は1つの茎に5つの花を付けることから。こちらの方が実に解りやすい。
  名前が変だけど、観ているともっと変な花。5面のブロックそれぞれに花が咲き、上の花だけ他の4つの花と姿が異なる。こんなに早くから咲いているんだね。
例年は三角山で観察するけど、今年は地元の自然豊かな公園を散歩していたら偶然発見した。とても小さい花なので、ウッカリしてると簡単に見落としてしまう。

  何度観ても変なヤツだ・・・笑


コジマエンレイソウ

2010年05月09日 | ■山野草(図鑑編)

2010/5/8 石狩市にて

コジマエンレイソウ(小島延齢草)

<ユリ科エンレイソウ属>

  比較的海岸に近いところに観られる。函館方面の松前沖にある無人島の渡島小島に由来する。外側に緑色に淡紅紫色を帯びたがく(外花被片)が3個、内側に紅紫色の花弁(内花被片)が0~3個ある。

  エンレイソウとオオバナノエンレイソウとの雑種で、両種が混生する場所で見られる。ヒダカエンレイソウに似て見分けが難しいとされる。このため、近くにオオバナノエンレイソウが咲くかで見分ける。
ミヤマエンレイソウが咲いていれば、珍種のヒダカエンレイソウの可能性高まると言う訳だ。

  此花の特徴であり面白いところは、内花被片の大きさが不揃いで0~3枚と欠落する点。また、果実が黒紫色になる変種をクロミノコジマエンレイソウと呼ぶようだ。

  北海道レッドデータブックでは、コジマエンレイソウは希少種(R)に指定され、樺太南部から北海道にかけて分布する。しかし、一般的には道南に分布し札幌が北限と言われている。
本日の散歩で、石狩市でも確認されたので、北限はもっと北になりそうだ。道民の森にも咲いてたような・・?


ナニワズ

2010年04月27日 | ■山野草(図鑑編)

2010/4/24 札幌市三角山にて

 ナニワズはジンチョウゲ科の小低木で落葉広葉樹。夏になると葉を落としてしまい、そのため俗にナツボウズ(夏坊主)とも呼ばれている。

 実はこのナニワズ、雪解け直後に花を咲かせ、ある調査によるとフクジュソウよりも開花日が早いとも言われる。早春の貴重な黄色花です。


ザゼンソウ

2010年04月10日 | ■山野草(図鑑編)

2010/4/10 野幌森林公園にて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 ザゼンソウ(座禅草、学名:Symplocarpus foetidus)はサトイモ科の多年草
 仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、
名称の由来とされる。

 また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ぶ。冷帯、および温帯山岳地の湿地に生育し、開花時期は雪解け後。開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない

 昆虫を独占し、受粉の確率を上げている。開花後に大型の葉を成長させる。


メコノプシス

2009年06月14日 | ■山野草(図鑑編)

2009/6/14 札幌市百合が原公園にて

メコノプシス(ヒマラヤの青いケシ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

西ヨーロッパと中央アジア、ヒマラヤの高山地帯、ミャンマー北部及び中国横断山脈(青海省甘粛省四川省雲南省)という隔離分布をする一年生もしくは多年生の草本植物であり、50種近くが知られている。ただしヨーロッパに産するのはM. cambrica ただ1種のみである。ヨーロッパ以外に産する種は容易に種間で交雑し、発芽可能な雑種を生じるが、これは系統的な分類がされていないゆえの可能性が高い。

ケシ属とは多くの共通する特徴を有するが、花柱が明瞭に認められる点により区別される。 属名のメコノプシスMeconopsis は「ケシに似た」という意味のギ゜リシャ語で、直訳すればさしづめ「ケシモドキ」である。この属名がそのまま園芸名としても通用するので、特に和名は定められていないが、本属代表種 M. betonicifolia の俗称「ヒマラヤの青いケシ」にちなんだアオイケシというカナ表記がされることがある(岩波生物学辞典など)。もっとも本属自体が登山家や園芸愛好家以外にあまり知られていないこともあり全く使われていない。なお中国名は緑絨蒿である。

種の多くが開花後枯死する一稔性植物で生育環境にうるさく、種子の発芽率も良くないので、継続して栽培するのが非常に難しいことで有名である。そうでなくても、高山帯が原産地のため暑さには極端に弱く、ゆえに日本の多くの地域では夏が越せず栽培は格段に難しいとされる。


キバナノアマナ(図鑑)

2009年05月06日 | ■山野草(図鑑編)

2009/5/1 札幌市三角山にて

キバナノアマナ(黄花の甘菜、学名:Gagea lutea )は、ユリ科キバナノアマナ属の多年草。別名キバナアマナ

日本国内では、北海道、本州中部以北に、国外では、千島、樺太、朝鮮、中国、シベリア東部、ヨーロッパに広く分布する。日のあたる草むらや田畑の土手などに自生する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)


キクザキイチゲ(図鑑)

2009年04月19日 | ■山野草(図鑑編)

札幌市三角山にて

キクザキイチゲ(菊咲一華)はキンポウゲ科イチリンソウ属多年草

早春に花を咲かせ、翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種。

よく似た種にアズマイチゲがあるが、葉はアズマイチゲより深く切れ込んでいる。