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第二次世界大戦が終わり、社会主義の浸透を始めとした様々な社会変化がおきてフランスの弱体化が始まりつつある状況の中で、ケータフォディバ氏の率いるアフリカンバレエ団がその素晴らしさで世界中に人気を獲得していきます。ケータフォディバ氏は、政治家に資金援助をしていた。のちのち、彼が資金援助していた政治家が大統領に選ばれて、内務大臣の椅子に座る。彼の企てはすべて成功し、彼は大統領の後継者とまで注目されるようになり、極悪なポリス公であり続けた。学生ストを流血の中で鎮圧し政治家として功績を評価されますが、彼の私邸はあとあと大使館設置のために接収され、反対側の陰謀に加担したと内部告発された。
彼の味方であろうバレエ団員、バレエ団関係者には、彼は白人を自分の国から追い出すだめの資金を求めてヨーロッパに渡り、企業主として「アフリカ音楽ホール」の大興行を管理し、アフリカとアフリカ舞踊に関してまったく無知な白人達が、彼のショウに群れをなしてやってきて、文化のもとにダンサー達の剥き出しの乳房を見て、目の保養にしている様子を、ニヤニヤしながら眺めていたに違いないとされていた。彼は刑務所に放り込まれ出てくることは二度となかったが、彼の不運とは無関係に、大統領は国の文化保護政策として最も力をアフリカバレエ団に注ぎ、国立アフリカンバレエ団として、アフリカ全土、ヨーロッパ、モスクワはおろかニューヨーク、さらにはアジアまで遠征に出かけいき、その伝統的文化芸能を披露し、大成功を収め、歴史に名を残した。ショウビジネスはショウでもありビジネスでもあるということがわかる。
参考文献
Rockers d’Afrique アフリカン・ロッカーズ
ワールド・ビート・ドキュメント
エレン・リー/著
鈴木 ひろゆき/訳
出版者 JICC出版局
価格 ¥1922
【あらすじ】アフリカ音楽はなぜ世界のビートになったのか? 暴動と神話、近代と呪術、ドラッグと政治、海賊版と国家…。ワールド・ビートの一大潮流を成す西アフリカ・マンディング地域の「ロック」と「社会」の現実にインサイダーの立場から切り込んだドキュメント。
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