✿ カンアオイ (寒葵)
ウマノスズクサ科、 カンアオイ属、
カンアオイの仲間の花は変わった構造をしています。 花弁はなく萼が壺状(萼筒)の構造を作って内部を完全に覆い隠しています。 萼筒内の雄蕊と雌蕊は融合して蕊柱を形作り、その頂点には角状の突起(花柱付属突起)があります。 また花は種ごとに異なる独特の臭いがあります。 このような花の構造は世界最大で知られるラフレシアの花と似ています。 蜜を出さないカンアオイ類は、ハエなどの昆虫をだまして花粉を運ばせるために、同様の生態を持つラフレシアと似た仕組みを独自に進化させた(収斂進化)と考えられます。 (説明板より)
世界に100種類ほど生息し、その内約50種類が日本に生息。 日本固有種に認定されていますが、乱獲などにより数を減らし今では絶滅危惧種になっています。 今回つくば植物園で展示されたので見てきました。 これだけの展示を見たのは初めてで満足し、30種程を写真に撮ってきましたので、地区別に分けて掲載しす。
✿ カンアオイ (寒葵・関東寒葵)
別名:カントウカンアオイ、 開花期:10月~11月、 生息地:関東~東海地方
✿ コシノカンアオイ (越の寒葵)
開花期:3月~5月、 生息地:長野県、新潟県、秋田県、
✿ イワタカンアオイ (磐田寒葵)
開花期:10月~翌年5月、 生息地:静岡県西部~愛知県東部、
✿ ナンカイアオイ (南海寒葵)
開花期:10月~12月、生息地:兵庫県、和歌山県、四国(香川県、徳島県、高知県)
✿ サンインカンアオイ (山陰寒葵)
開花期:10月~翌年3月、生息地:滋賀県~鳥取県の日本海側、
撮影地:つくば市・つくば植物園