入口を入ると、ひとりの先生とコーディネーターの方、 5人の最高学部2年の生徒さんが待っていてくれた。その生徒さん達が園内を案内して下さる。偶然、一番かっこいい方の案内になりこっそり、ほくそ笑んだ。 まずは男子部と言われる校舎を見せていただく。チャイムの音が鐘なのだ。電子的でない響きが心地いい。行ったのが土曜日だったので、生徒は労働(掃除)の時間だった。囲むように全男子生徒が勉強する校舎だ。禅寺を思わせる作りだ。 そうそう、幼稚園児と最高学部ラストは、男女一緒なんだって!面白いね。 その後、ぶた小屋に連れていってもらう。真っ黒なブタ!これも男子生徒が世話をしている。だけど… 二匹のブタは、大切にたいせつに育てられ… 卒業時のご馳走になると言う。意外そうな顔をした私達に、それが産業の回り方の勉強になります。と言った。素晴らしい!と思った。女の子達がブタ小屋の横の山に雑草を捨てに来ていた。 みつばちの蜜も集めていて、保護者に買って貰うらしいが希望者が多くて品薄らしい。 それから、歴史的建築物にもなっている講堂。綺麗だった。ただ今は、年に一度の大運動会にだけ使うと言う。その前の芝生の広場は、女性の管理下なんだって!今は、右にある体育館を主に使っているそうです。その奥にある女子の校舎から時を知らせる音がした。男性の方より綺麗なやさしい音だ。(後で見せてもらう。)そして、女子部は、鐘を持って知らせて歩いてくれていた。どちらも生徒でやる。 食事も自分達で作る。男性は週一回だが、女性は毎日だと言う。他の日は、保護者の方が作りに来てくれるという。驚いていると、女子部は手早いですから…と照れながら言うと、どんなもの作るの?と誰かが聞いた。簡単なもの…しばらく考え、皆が口々に言う中 中華が多いです。と言っていた。 女子部の食堂も見事な建物だった。あの柱が特徴的でしょう?と言った。 週一回習字が張り出されると言う。隅に評価の版がある。どれも綺麗だと眺めていると、女子部の方が綺麗ですと笑った。