ナンバMG5：不良を辞めたい特服男の二重生活

久々の商業誌ですが「ナンバMG５」と「ナンバデッドエンド」という不良漫画を紹介します。最近はやっている不良ものと違うのは「不良を辞めたい」主人公の物語であることです。
不良を貫き通す漫画でも、更生する物語でもありません。

あらすじ紹介と軽い感想です。
主人公は最強のヤンキー一家で名高い難波家の次男である難波剛は高校1年生。関東をシメた兄を継ぐものとして中学や家族の皆から期待され、地元のヤンキー高に通う…ことになるはずだったのですが、剛は不良時代に失った青春をしたいと思い、家族や仲間に隠して必死に勉強しごく普通の高校に、ごく普通のまじめな高校生として通うことになります。

家族や仲間からは最強のヤンキーになることを期待されながらもそれを隠し、学校では自らが不良であることを隠しながら二重生活を送る物語です。部活に勉強とまじめな模範的優等生な生活を送っているのですが、友人など人助けのために闘わなければならないことがたびたび起こります。素性を隠すため特攻服を身にまとい闘うのですが、それを剛は望んでいません。

最強の不良であることを期待する家族や昔の友人達を裏切ることもできず、今の充実した高校生活を捨てたくない剛はいつかばれる日が来ることを覚悟しながら今の生活を思いっきり生きようとする物語です。

不良が更生していく物語ではなく、変わっていくことをいかに認めていってもらえるかが焦点になっています。

優等生な姿と、正義感あふれる最強の特服の男の姿。どちらも本当でどちらも嘘であるのですが、「本当はやりたいことをしたい」という思いを貫いていきたいと思う剛の姿がカッコいいと思います。それと絵を描いているときの姿が喧嘩している姿よりずっと生き生きしているのが印象的でした。

MG5(18巻完結)が高校1年の話でデッドエンド(週刊少年チャンピオン連載中)が2年のときの話になります。


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