<つくし世代~「新しい若者」の価値観を読む~(藤本耕平著:光文社新書)
大学卒業後に入社した会社で様々な企業の商品開発に参加してきた著者が、その中で関わってきた若者たちの意識や姿をまとめた本です。
今の若者は、「ゆとり」「さとり」という世代から、自分たちのフィーリングで、コスパを徹底しながら、つくし、つくされ、みんなでハッピーになろうとすることを自然に体得し日常生活に取り入れている「つくし」世代だとしています。
我が家にもその世代の子がいます。確かに買い物上手で、サプライズイベントもあれやこれやと考えながら友だちとの関係を楽しんでいる姿もみているので、なるほどと妙に納得したりしました。本に出てくる言葉もほとんど知っていました。
昨年の3月に出た本で1年近くが経とうする中で、もうすでに最新ではないんだろうなと思います。しかし新しい世代は前の世代から生み出されるので、時系列できちんと踏まえていくというのは重要なのでとてもよい内容でした。
ハリーゴードンセルフリッジの「ボスとリーダー」論」(p224)も、なかなか面白かったです。メッセージをどう伝えるかはどの分野にも共通すること、運動とマーケッティングは違うものですが、何かしら共通項を見出していけたら面白いかなとも思いました。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4334038484
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