「核大国ニッャ刀v(堤未果著:小学館新書)
2010年に発刊された「もうひとつの核なき世界」に新章を加筆した新書版。昨年の広島へのオバマ前米大統領の訪問、その後のトランプ大統領の誕生、7月に国連で採択された「核兵器禁止条約」まで直近の一連の流れも踏まえながらの構成。書店に並んで、すぐに手を取りました。
タイトルの「核大国ニッャ刀v、表紙にある「非核国の幻想から目を覚ませ!」と強い言葉がありますが、アメリカの核の傘にある日本は抜け出さない状態にあることを改めて思い知らされました。あと約1年で有効期限が切れる「日米原子力協定」、世界の安全保障環境に大きな影響をもたらす今後の取り扱いも、このままでは国内では大きく議論されることなく進められてしまう危険性を感じます。だからこそ今回の核兵器禁止条約の意義は大きく、前進させる力となったヒバクシャの存在、地域に根を張る運動の重要性を実感しました。
戦争が障害者を生み出す最大の要因であり、その国において経済的に困難な人や生きること自体に困難を抱えている人々の生きる力を奪ってしまうという事実、歴史の事実をきちんと伝える教育の大事さなど、改めてとらえなおし伝えていかないといけないですね。
ぜひ読んでみてください。お勧めします。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4098253127
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