事務局長通信

障全協第45回全国集会・中央行動

 1967年に結成された障全協、ちょうど誕生日にあたる12月4日~5日に、障全協第45回全国集会・行動が行われ、300名を越える参加がありました。

 1日目は、「人間裁判」(朝日訴訟の記録映画)の後、吉本会長の挨拶、各団体から連帯挨拶、白沢事務局長の基調報告、「あらためて憲法25条に輝きを!」と題した藤原精吾弁護士による記念講演、各分野からの特別報告、昼食をはさんで午後からは要求分科会と、盛り沢山の内容でした。



 藤原弁護士は、朝日訴訟、堀木訴訟について今の障害者施策をめぐる状況から振り返り、その意義を明快に話していただきました。また、4つの権利(「生きる権利」「学ぶ権利」「働く権利」「政治参加の権利」)の旗を高くかかげ、生活と権利を守ってきた障全協の運動について、構造改革の推進か国民の生活と権利を守るか全面的な闘いが必要な中、その役割がますます増していると話されました。

 宮城で被災された肢体障害者(電動車いすを使用)の方は、「一人暮らし、マンションの2階、震災発生時は出かける前で着替えも済んでいた。震災発生、状況がわからず、電気も止まり、夜に来るはずのヘルパーさんも来なかった。翌日、安否確認に来てくれたヘルパーさんに、マンションに避難勧告が出ていることを知らされ、おぶってもらって1階に、手動の車いすで避難所に向かった」と当時の状況を生々しく発言、現在も大変な状況があり引き続き支援が必要なのと同時に、本当に「障害者に対して必要な支援は何かを、行政の役割を明瞭にして早急に作らないといけない」と発言されました。



 午後の分科会では、新たな障害施策の動向についてのミニ学習会の後、各地方から、今困っていることがたくさん語られましたsmile



 終わってから、ホテルに移動。大阪・京都の参加メンバーと近くの居酒屋で交流しました。


 2日目は、衆議院議員会館で、厚労省交渉

 総合福祉法に関する交渉の中では、「新法は、計画的・段階的に作る。法案は、2月に出す予定」と回答。なくす方向の程度区分も、「現行制度の問題点を検証、より実態に即した制度に」また、「生活のしずらさ調査のまとめは、来年度になってから…」と回答。あれだけ、矛盾した発言ができるなと呆れてしまいます。

 また、65歳以上の障害者は、介護保険で1割負担が発生する、矛盾も感じない対応の繰り返しに怒り(`´)が湧いてきます。介護保険が改悪され、仮に20歳から保険料を支払うことになると、介護保険優先原則で、20歳の障害者も1割負担に。もっと介護保険問題を私たちも考えないといけないと思います。

 就労B型利用に関する経過措置が、今年度末で終了することについて厚労省の担当者は、 「今の法は、より就労に重点を置いている。4月以降の対応は、現在検討をしているが、現在の利用者が使えなくなる可能性は承知している」と平然と発言、「行き場のなくなった人はどうするのか、事業所が成り立たなればどうしたらいいのか」という発言にも最初の回答を繰り返すのみ、さらに(ー_ー)!!が湧いてきました。更に交渉と運動をおこなっていかなければならないですね。



 新幹線で帰阪、さすがにちょっと疲れました。明日は、「大阪支部がんばるディ」(11時~12時 なんば高島屋前、淀屋橋駅前しっかりと訴えていきたいと思います。

追伸…
 今日のランチは、衆議院第一議員会館の食堂で、にらモヤシラーメンを食べました。なかなかでした


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記・日常」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事