「長いお別れ」(中島京子著:文藝春秋)
第10回(2015年)中央公論文件ワ受賞作品、友だちに勧められて手に取りました。主に「オール読物」に連載された作品をまとめて書籍化したもの。認知症になった一家の大黒柱である夫を、10年余りにわたり在宅で支えた妻や家族の物語です。
徐々に変わっていく家族の姿や介護に携わる家族の気持ちの揺れ動きは、1年半という期間(2017年4月に死去)でしたが、父親の介護に直面していたことにリンクして、行間に込められた心の動きや思いなどいろいろと考えさせられました。「ゆっくりゆっくり遠ざかって行く」ことへの向き合い方には答えはなく、本人と周りが相手と自分に問いかけることしかないのかなと思ったりしました。それでも、後に残されたものは「これでよかったのかな」とも考えてしまう訳ですが…。
いわゆる重い雰囲気のタッチで書かれてはおらず、とても読みやすいです。」ぜひ読んでみてください。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4163902651
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