事務局長通信

Thanks&Peace〜核なき世界へ 3.11後を生きる人々とともに〜川崎哲さん講演会

 昨日(2月10日)、ドーンセンターで開かれた「東日本大震災7周年企画・Thanks&Peace〜核なき世界へ 3.11後を生きる人々とともに〜川崎哲さん講演会」には、雨にも関わらず100名を超える方が参加していました。
主催は、Thanks&Dream(東日本大震災避難者の会、略称:サンドリ)。代表の森松明希子さんのあいさつに始まり、第一部が、ノーベル平和賞受賞団体「ICAN」(核兵器廃絶国際キャンペーン)の国際委員でピースボート代表の川崎哲(あきら)さんの講演、第二部が会場からの質問を含めて川崎さんと森松さんのトークセッション、第三部が「3.11避難者と考える「平和」ってなぁに」という構成でした。
 川崎さんは、まず受賞に関わるエピソード(受賞者に事前通知なし)を紹介しながら、「受賞は核の被害者(ヒバクシャ・核実験被害者等)含め長年の核兵器廃絶を求めるすべての人々でとった賞」であることを強調、その後授賞式の様子を伝える写真を使いながら、核廃絶をめぐる世界各国の取り組みや各被害者の実態や運動、核兵器禁止条約の意義・今後の取り組みで具体的に深めていくことが求められる点などについて話をされました。
 川崎さんと森松さんのトークセッションでは、森松さんから今回の企画の開催に至った思いや避難者の実態・話しを聞いての感じたことを紹介、川崎さんはそれに応えながら核兵器禁止条約に盛り込まれなかったことやこれからの取組で大切なこと(早期に署名と批准国を増やし条約を発効させること)・国際的な東日本大震災に対する認識等について話されました。
 第3部では、世界の各被害者の実態についての報告があった後、避難当事者の方5名が今日の感想と今の思いを話をされました。
 参加できてよかったです。核兵器禁止条約についてきちんと考えるきっかけになり、避難当事者の方の思いを聞いて少しでも近づけたのかなと思います。「平和に生きる権利を取り戻す」、この点で多くの人たちが連携できるように奮闘していきたいです。

企画の中の発言から(自分メモ)
・非核の国際的取組で積極的な動きをしている「オーストリア」。昨年、いわゆる右派が政権をの担うことになったが、それでも「非核」の信念は曲げずに取り組んでいるし、非核の取り組みに核被害者が参加することを政府が後押ししている
・ノーベル平和賞の選考をしているノルウェー自身がまだ禁止条約に署名をしていない。理由はNATO参加が背景にある(署名を促す運動が広がってきている)。
・ヒロシマ・ナガサキでは黒い雨が降ったと言われるが、核実験のあったカザフスタンでは「黒い霧が発生した」と言われている。
・「原子力の平和利用の堅持」について、国際的に様々な意見が存在している。
・核兵器禁止条約について日本が参加していないというが、正確には政府だけが参加していないということ。
・プルトニウムの取り出しをやめない日本、その理由がよくわからない。北朝鮮の問題も確かに大きいが、世界にはそれ以上の核兵器があり日本は約7~8000発の核兵器を作れるだけの材料をもっている。
・福島原発の被害について、国内避難民が存在している実態について理解がない。
・東日本大震災について、仮説住宅に7年も暮らしている実態を聞くと国際的に非常に驚かれるが報道も少なくなり、忘れられてきている面はある。
・核の被害に向き合っていない政府。「ヒバク」という言葉を知っていたから私たちは避難するという選択をした。
・毎月環境省から手紙が届く。そこには「特定廃棄物運搬ルート」が示されており、危険だから気を付けてくださいという主氏B「避難区域」から解除されたが、日常的にそういったことがあるところに帰るということは難しい。メンタル的にとてもしんどいが裁判で国の責任を問いたい」
・7年の間、平和だと思ったことが一度もない。平和は戦争だけで奪わるものではない。憲法に書かれていることを本当に実現させることが大事ではないか。


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