「増補版 アメリカから<自由>が消える」(堤未果著:扶桑社新書)
2010年4月に刊行された本を大幅加筆・改訂し、巻末に新たな書き下ろしを加えた著者最新刊。一気に読みました。
トランプ大統領の誕生が世界に衝撃と混乱を与えています。
彼独自の問題もそのことは厳しく指摘するべきところですが、背景には7年前に本書が指摘したアメリカにおける「自由」が消えていっている現状をしっかり見ておく必要があると思いました。そしてそれは世界に広がりつつあり、今の日本の状況と重なり合わせてみるとほんとうに恐ろしくなりました。「おかしいと思ったら声をあげる自由。これを失ったとき、本当の意味で区は滅びへのカウントダウンを始めるんだ」との言葉を胸に刻む必要があります。7月11日に施行された共謀罪が日本社会に与える影響をきちんとみないといけないですね。
最終の第7章は、「それでも希望は存在する」。真実の声を上げ続けること、身近なところから積み上げること、様々なつながりをつくること、憲法を守り発展させること等が書かれています。都議選も含めた世論調査は、そのことを証明しているようにも思います。「あきらめてはいけない」ですね。しっかり頑張ろうと思います。
お勧めの一冊です。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4594077404
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