事務局長通信

福祉同友会沖縄ツアー2018 メモ①

社会福祉施設経営者同友会主催の沖縄平和ツアー(10月27日~29日)の記録を掲載します。

【1日目】
那覇空港から南部戦跡への移動の車中にて…下地さん(沖縄平和ネットワーク)
・笑顔で迎えることができてほんとうによかった。特に知事選。正直、不安だった。
・名護市長選、国が全面的に肩入れをして稲嶺さんが負けた。あの方式を県知事選でやろうとした。フェイクニュースも多数出た。それに対しマスコミもチェックし、事実を出し公平で公正な報道につとめた。
・今回ほど、本土と連帯して闘ったということはなかった。当確が出たら、メールがたくさん出た。日本が変わっていくきっかけの選挙だったと思う。
・沖縄の人がこころ一つに闘ったら大きな力になるなど、翁長さんの意思を引き継ぐことの打ち出し。
・相手は、基地を語らない・ウソで固めた政策の打ち出し。
・翁長樹子さんの言葉の紹介…。
「私は今回、本当は静かに皆さん県民の一人ひとりの方が出す結論を待とうと思っていました。ところが、日本政府の方のなさることがあまりにもひどいから、たった140万人の(日本の)1%しかない沖縄県民に、「オールジャパン」と称して、政府の権力を全て行使して、私たち沖縄県民をまるで愚弄(ぐろう)するように押しつぶそうとする。民意を押しつぶそうとする。何なんですかこれは。こんなふうに出てくるというのは正直、とても躊躇(ちゅうちょ)しました。でももう、何だか翁長が「もう仕方がないな、みんなで頑張らないといけないから君も一緒になって頑張っておいで」と言ってくれたような気がして、今日はこの場に立っております。この沖縄は翁長が心の底から愛して、140万県民を本当に命がけで守ろうとした沖縄です。(日本政府は)県民の心に1ミリも寄り添おうとしない。申し訳ないけど、私は譲りたくはありません。いまデニーさんの話を聞いて、よかった、うちの人の心をデニーさんが継いでくれるんだと思ったら涙が止まりません。残り1週間です。簡単には勝てない。それでも簡単には負けない。翁長がずっと言っていた、私たちウチナーンチュの心の中をすべてさらけ出してでも、マグマを噴き出させてでも、必ず勝利を勝ち取りましょう、みなさん。頑張りましょうね。ぬちかじり(命の限り)。ぬちかじりですよ。よろしくお願いします」
・翁長さんのお別れの会。菅官房長官への激しい言葉。保守の若手が泣きながら通夜に来た。議場では激しいやりとりたが気持ちは一緒。闘うほんとうの相手は、誰か(安倍政権)。敵を見誤ってはいけないと思う。
・沖縄戦最大の激戦地はどこか。中部。兵隊の7割が失われた。
・アメリカは短期決戦にしたかった。日本、長期に沖縄に留めたかった(松代大本営がまだできていない)。
・決着がついたのに、南部に司令部を移動させた。時間稼ぎ、5万を超える住民が犠牲になった(180万発、畳2枚に七十発以上打ち込まれた計算)
・沖縄戦最大の激戦地は2ヶ所(中部・南部)ある。(軍隊・住民の目線で変わる)。

摩文仁の丘(韓国慰霊塔前・平和の礎・平和祈念資料館)
・韓国慰霊塔前…韓国の方向を示す矢印がある。さまよっている魂に伝えるために。韓国からの観光客もたくさん訪れる。そのことで、沖縄戦の韓国出身犠牲者がわかることもある。
・6月23日、たくさんの人が集まる。みんな家族に会いに行く。高齢で体調が悪くなる人もいるが、自分がいかないと寂しがるからとその日に向けて整える、人間は名前で生きる。
・護郷隊。14歳から17歳の子どもたちが法的根拠もなしに集められた(1000名近く)。陸軍中野学校出身者が中心に組織。32軍が無くなった後の対応(ゲリラ戦、敵をかく乱するために)。
・手記で、なんで自分たちが集められたのか。なん世間で有名にならなかったのかと思いがある(秘密戦術のため)。同じ部隊の仲間を撃て言われた。徹底して暴力を受け、逆らわないようにさせられた。恐浮ヘ思考を停止させられる。同郷の子どもが死んでも何も感じなくなる。
・平和の礎…韓国の犠牲者を残っている資料をもとに追いかけるが、様々な事情や朝鮮戦争で戸籍が焼かれたりしていて、辿りつけない状況がある。
・名前の刻まれてない礎(黒い礎)。戦争に対する日本政府の向き合い方が現れている。被害者の記録がない、追求しない。それが解消されたとしたら、戦後が変わると思う。若いみなさんが向き合うことが大事だと思う。慰安婦問題、しつこいとの見方がある。しかし、なかったことにしようとする日本。きちんと向き合わない日本がそうさせるのでないか。
・国同士の話しだけでなく、被害にあった人たちと向き合うことが必要ではないか。お金で済まそうとする。
・北海道出身の人の犠牲が一番多い(山形県の人との32連隊を組んでいた)。
・15文字で遺書、認識票をださせる。認識票があれば、誰が死んだかわかる(遺骨収集で束になって出てくる時もある)。
・32連隊、「なんで援軍は来ないのか」と言って死んでいった。日本兵は、住民にひどいことした。大事なことは、この戦争は誰が何のために起こしたのかを考えないといけないし。そのことに向き合わない現政府
・平和の礎メインストリート(平和の火のモニュメント)6月23日の日の出に合わせた設計になっている。
・沖縄の史実を歪めようとした時の県民集会(11万6千人)。「オール沖縄」の原点。史実を歪める動きは許せない。
・(資料館の展示から)戦争は、これほど残忍でこれほど汚辱にまみれたものはない。戦争を許さない努力のできるのも私たち人間ではないでしょうか

那覇に戻るバスの車中にて
・米須地区にあるガマの話し。米軍が投降の呼びかけ。しかし、誰も出ていかない。出ていったら、大変な目にあうと教え込まれた。それは、日本兵が中国でやったこと。天皇陛下の役に立つ生き方が一番いいこととされた。
・25%が一家全滅。子どもの死亡率50%、お年寄りの死亡率80%。全員生きていた家族、わずか19%。死んでも生き残っても地獄だった。国と国の間には、勝った負けたということはある。しかし兵隊とその家族には、関係がない。それぞれに辛いこと。
・軍隊が守るのは国家で、住民は守らない。沖縄戦が伝えられず、慰安婦のことも知らされない。
・沖縄を守ると入ってきた軍隊は、住民を守らなかった。今、また同じことが進行している。日本の政府の沖縄に対する意識。差別的な中身が色濃く存在する。
・「沖縄独立したら」と、言ってくれる人がいる。しかし、仮に独立したら最初に攻めてくるのは、平和憲法を捨てようとしている日本ではないか。大事なのは、力を合わせて日本をまともにすること。

對馬丸記念館
・なぜ疎開させられたのか。何があったのか。子どもをなくした親たちの苦しみ。尋常小学校から国民学校へ。目を向けないといけない事実。誰が何のためにすすめたのか。

古堅実吉さん(元日本共産党衆議院議員)のお話し
・沖縄戦から73年にもなるのに、未だに基地を押し付けれられている。
・当時の沖縄の人口は60万。疎開等で、実際は50 万。
・米軍上陸前夜(3月31日)、海を見ると海面も水平線も見えないほどの軍艦の数に愕然とした。
・本土決戦に向けて有利な状況を引き出すために沖縄が見捨てられた(時間稼ぎのため。松代大本営の建設に時間を要するから)。1日でも長く戦うことが求められた、地獄の沙汰だった。
・嘉数高地、17日間の戦い。600体余りの死体があった。
・艦砲射撃を人間がうけると、ももの付け根から吹き飛ばされる等跡かたもなくなる。
・鉄血勤皇隊に入れられ自活班(食料集め)となったが、実際は日本軍の発電装置を守る担当(冷却水を汲んでくる)となった。
・活動中に、友だちが死んだ(友人の西銘くん)。首と肩までえぐられ、一言も発せず死んだ。
・足の指を落とされ自分では歩けない、中松くん。頭を下げて連れていって欲しいと頼まれ、軍には反して連れて行こうとなった。
・全てがむちゃくちゃな状態の中を摩文仁に歩いた。
・途中で見た光景。もんぺ服が膨れ上がるような状態の死んでいる母の上で、乳飲み子が乳を求めていた。言葉一つ出ないうちにそこを立ち去った。何年経っても浮かび上がる光景、沖縄戦を振り返ると真っ先に思い出す。どうにもならなかったとはいえ、自分で自分を責める。一生離れられない。
・師範学校の校長先生、死ぬな。せめて君たちは、親元に返しておくべきだったと言った。
・先生は、戦後の沖縄を背負うのは君たちと言ってくれた。でもその時は、軍国主義に染まっているなかでは分からなかった。戦後になってはじめて理解できた。
・生きたい生きぬきたいとの思いが交錯する。しかし、口から言葉が出なかった。
・生きていいんだ。そういう風に考えていいんだと思うようになった。先生は、翌々日に艦砲射撃で亡くなった。
・捕虜となり、ハワイに運ばれるまでの間、服を脱がされ、何も与えられなかった。様々に聞かされていた通りになったなと思った。
・沖縄が望んできたこと。①祖国復帰②核兵器も基地もない平和で豊かな沖縄を取り戻すこと。鉄砲を打ち合う戦は終わったはずだが、いまだに平和も生命も安全も守れない。
・保守も革新もいがみ合っている場合ではない。日米政府を喜ばせる必要はない。2013年オール沖縄として建白書をだした。その立場で様々な場面での闘いを進めてきた。その立場で、様々な闘いを重ね大きな勝利を続けてきた。来年の諸々の闘いを進めていくつもりだ。
・新しく戦争を構えるという辺野古新基地。対応200年の基地を押し付けられてようとしている。
・賛成するかどうか、昨日決まった「県民投票」でも勝利をしたい。日本国憲法における平和を求める闘いは一つ。全国で闘えば、政治を変えられる。


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